ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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6話 コカビエルとの激戦です!!

あれから少したち、レイジ兄さんと俺は、俺の今住んでる家にいる。

 

「でも、まさか兄さんが帰って来てたなんて今でもビックリですよ」

 

すると、レイジ兄さんは、ハハハハと笑った

 

「すまんな、お前をビックリさせたくてお前だけには連絡を入れてなかったんだよ」

 

「と…いうことは、他の兄さんと姉さん達は知ってたっていうこと?」

 

「そうだ」

 

どや顔でそんな事を言われた。なんか腹立つな~この顔…

 

「まぁ…いいや、ところでさっきから横にいる人は誰なのですか?」

 

そう…、レイジ兄さんと並ぶ感じで横にひとりの女性がいた。服はシスター服を着ていて、顔はフードを深くまで被ってるから見えない。見た目は胸も大きくてリアスさんと朱乃さんに負けないくらいのプロモーションをしてる。

 

「おう、そうだったな。こいつは俺の右腕となってる仲間だ!こいつの名は…」

 

「レイジ様…、私が自分で言いますわ」

 

すると、シスターの人はレイジ兄さんを止めた。様付けてるんだ…。

すると、シスターの人はフードをとった。その顔は大人びているが、何処か誰かと似ている…。誰に似ているんだろう?物凄く最近会った人と似てるんだけどな~…。うぅ~ん…

 

「私の名前は、アリア・アルジェントです。この人…レイジ様の右腕をやらせてもらっています。よろしくお願いいたします」

 

シスターの人は綺麗なお辞儀をして挨拶をしてくれた。アリア・アルジェント…。あぁ…!もしかして似てると思ったのって、アーシアさんだったんだ!名前にもアルジェントが付いているから、アーシアのお姉さんなのかな?

 

「はい!よろしくお願いします。それと、ひとつ聞いてもいいですか?」

 

「はい?何でしょうか?」

 

「アーシア・アルジェントのお姉さんですか?」

 

すると、アリア・アルジェント…アリアさんの顔が物凄く驚いた顔になった。やっぱりそうなんだ

 

「アーシアを知っているのですか!?アーシアは今どこに!!」

 

アリアさんは必死な顔で俺の肩を掴んで迫ってきた。あうぅ~…、揺らさないでぇ~

 

「まてまて、アリア!そんな揺さぶったらつー君が喋れんだろう」

 

「も…申し訳ありません。でも、アーシアの事を知っているのですか?」

 

そう言いながら手を肩から離してくれた。ふぅ…揺られすぎて、ちょっと気持ち悪いぜ…

 

 

「はい…、知っていますよ。ところであなたはアーシアとどう言うご関係で?」

 

すると、アリアさんは少し沈んだ暗い顔になってしまった。

 

「私は、アーシアの血の繋がった姉です…。ある事件があり、その時に離ればなれになってしまいました。」

 

「ある事件ですか?いったいそれは何なのです…?」

 

俺は質問すると、さっきよりも更に暗い沈んだ顔になってしまった…。ありゃ…、聞かなきゃ良かったかも…

 

「あ…あの…、話したくなければ無理に話さなくてもいいんですよ?俺は、アーシアとどう言う関係かを知りたかっただけですから」

 

「いえ…、これは私が話したいので聞いてください…。それに、アーシアの関係を話すとなれば私の過去も話すことになりますから…」

 

そう言ったアリアさんは深い深呼吸をしたあと、口を重々しく開く

 

「私達姉妹は、ある小さな村で両親や村の人達と共に仲良く暮らしていました…。私達の村は小さいながらも明るい村で、不自由な事をありましたがそれでも、楽しい村でした。私達姉妹はそこで仲良く楽しく、平和に暮らしていたのですが…、ある時その平和は突然崩れさってしまいました…。

ある時、私達姉妹は何時ものように村から少し離れた森の中にある花畑で遊んでいたのですが…、突然何かが爆発する音が聞こえてきて、私達は驚いきました。すると、村の方から煙が上がってきていて、私はアーシアを置いて村の方角に走りました。

…………でも、そこに待っていたものは…、村が燃えて、村の人達が死んでいる、光景でした…。私は気持ち悪くて思わず吐いてしまいました。私は慌てて両親を探していると、両親が教会が着る黒い戦闘服を着ていて、謎の大きな獣と戦っていました。

その時に私は音をたててしまい、それに気づいた大きな獣は私に襲いかかってきました。その事に気づいた両親は、大きな獣を止めて戦いながら、『早く逃げろ!!』『私達はいいからあなた達で逃げなさい!』と…、言われて私はアーシアの元へ逃げました。

アーシアはまだ花畑にいたので、私はアーシアの手を掴みながらただひたすら遠くに逃げていました。

それか数日逃げた後に、それから私は、両親に教えてもらった剣術を鍛練しながら両親を殺した者を探すために、ひたすら探しました。」

 

アリアさんのその目には復讐者の様な暗い目と表情をしていた。

 

「ただ、ある時に突然神父とあい、その神父は私に『貴方が私とくれば、あなたの妹さんは無事に平和に暮らせますし、あなたの復讐も叶えられます。』とその神父は言ってきました。だから私は神父について行くことにし、その神父はアーシアを教会の施設に預けて、私はその神父についていくので、アーシアと離ればなれになりました。

それから、私はある施設に連れていかれて、そこで私は強くなるはずだったのです…。

でも……、現実は残酷なものでした…。その施設には沢山の私よりも少し年下の子供達がいました。その施設では、ある剣の適合をさせるための実験をやる施設でした。そこでは毎日、非人道的な実験を繰り返し繰り返しやっていき、誰かが一人一人いなくなっても、子供達は聖歌を口ずさみながら、これが終われば自由になれると言って励ましてきました。

ですが………、ある日突然言い渡されたのが私達の“殺処分”でした。突然私達がいた部屋にガスマスクを付けた大人達が入ってきました。すると、大人達は毒ガスを撒き散らして、私達はその毒ガスのせいで血を吐きながら苦しみました…。他の子供達が死ぬなかで、私はまだ動けたある一人の少年を他の動ける子供達と協力して外へと逃がしました…。私の他は毒ガスや大人達に殴られたりして死んでいきました。そして、最後に私だけが残ってしまい、大人達は私に近づいてきて私は死ぬ覚悟をしました。でも………」

 

すると、アリアさんは先程までに暗かった表情が一変して希望を見つけたような明るい顔になった。

 

 

「その時に突然光がさしこみました…。私は何事かと思うと、目の前の大人達は突然倒れてきました…。すると、目の前には男の子が一人だけ立っていました。その男の子は私に近づいてきて、目の前で止まりました。私は突然起こった出来事に、何がなんだかわからずに、頭が混乱していました。と、目の前にいた男の子は突然手を差しのべてきて、優しい声でこう言いました。『大丈夫だったか?』と。私は更に混乱してしまい、訳がわからなくなっていましたが、ただ、わかった事がひとつだけありました。この人は私を助けてくれたのだと。私は、主に心の底から感謝しました。私は今まで、両親と村と住む場所を奪われてしまい、神を怨んでいましたが、この事件のお陰で私は神を感謝しました。そのあとは、私はその男の子と一緒に施設から出て、私は毒に体を侵されていましたが、その男の子のお陰で体内から毒を完全にとにのぞけれて、私は一命をとりとめました。

そこで、私は決めました。命を救ってくれたその男の子に私の命を授けとようと、私はずっとついていこうと。私はその事件のお陰で彼に会えたことを心の底から感謝しました。その男の子のお陰でいまの私がいると思います。

これが、私とアーシアの関係であり、私の過去です。」

 

そう言い終わったアリアさんは何処か吹っ切れて清々しい顔になっていた。

俺はこの人のこの顔を見て、こんな過去を持ってるのに強い人なんだなぁ~と、思わされた俺であった。

 

「もしかして……、その男の子って……」

 

俺は、レイジ兄さんを見た

 

「はい…、その男の子とはお察しの通りレイジ様です。」

 

アリアさんの顔は物凄く笑顔だった。ふーん…、アリアさんの顔が少し赤くなってると言うことは、兄さんに惚れちゃってるな…。ふふふ~

 

「俺はあの時に、たまたま近くを通っていたら、怪しい建物があるなぁ~と思って入ったら、殺しの現場にあうんだもんな~。だから俺はその施設にいた奴を片っ端から倒していって、生存者がいないか探した結果、アリアと出会ったってわけさ。だから、俺は助けた。目の前で助けられる命があるのに助けないのは、俺の志を無視することだったからなぁ…。」

 

そう言ったレイジ兄さんは何処か懐かしむ様な顔になっていた。

 

「その日から俺はこいつと、俺の部隊の仲間達と一緒に世界中を回っていたんだよ。それから俺とこいつは両方想い人になって、愛し合っているのさ…」

 

なんか突然変な話になったよ!?

 

「俺は、神に感謝をしたぜ…。こんな綺麗な人を俺と出会わせた事をな…」

 

「レイジ様…」

 

「アリア…」

 

すると、ふたりの顔が徐々に近づいていき……

 

チュッ

 

ふたりの唇が重なって、キスをした。

 

「んぅ…」

 

「う…ん…」

 

ふたりは更に深くキスをしていた。

うぅ~…あぁ~……。ふたりとも俺がいること忘れてないかなぁ~?見てる此方はスゴく恥ずかしんだけどなぁ~…。てか…、これが皐月姉さんが言ってた、“大人のキス”ってやつなのかな…///

うわぁ~…、恥ずかしいようぅ~…

 

「「ぷはぁ…」」

 

「相変わらず綺麗だぜ?アリア…、大好きだぜ」

 

「嬉しい!私も大好きだよ?レイジ…」

 

そして、ふたりは見つめあう。

 

「アリア…」

 

「レイジィ…」

 

ふたりはまたキスをしようとした…。って…まてぇーい!///

 

「はいはい…そこまでですよ、熱々のお二人様…、愛し合うのはいいことなんですが、せめて他の人…、てか弟がいる前でしないでくださいよ…。すっ~ごく居づらいんですからね……///」

 

「ははは、わり~わり~。何時ものようにしてたから、ついな?」

 

「ご免なさい、つばさ様。私も何時ものようにしていまして、つい…」

 

ふたりは、笑顔で答えた

 

「まったくもぉ~…。次からは気をつけてくださいよ?お二人さん」

 

「「はい。わか(ったよ)(りましたわ)」」

 

ふぅ…、まったくこのふたりは…。……うん?

 

「あのー…、アリアさん?あなたから聖剣のオーラが感じるのですが何故ですか?」

 

そう…、何故かアリアさんの体から聖剣のオーラが感じるのだ…。そう…、俺が探していたもうひとつの謎の聖剣のオーラが……。

 

「あらあら…、レイジ様?」

 

「いいぞ。つばさなら大丈夫だ。と…いうより気づくと思っていたさ」

 

すると、アリアさんはレイジ兄さんの言葉に頷いたあと、アリアさんの手元から魔方陣が出てきた。

すると、その魔方陣から、一本の剣が出てきてアリアさんは其を手に持った。もしかして…、それって!

 

「アリアさん!それってもしかして聖剣?……それも、エクスカリバー」

 

「はい。聖剣(エクスカリバー)です。それもこの世に7つになった聖剣がひとつ…。『祝福の聖剣(エクスカリバー・ブレッシング)』です」

 

「おぉ~!これが『祝福の聖剣』かぁ!初めてみたよ!『支配の聖剣』以外なら見たんだけどね~。やっぱり、この聖剣が一番聖剣らしく、聖なるオーラが強いね~」

 

アリアさんは少し驚いた顔になった

 

「他の聖剣を見たことがあるのですか?」

 

「ありますよ?てか、いまこの駒王町にあなたのも合わせて『支配の聖剣』以外全て揃ってますよ~。あと、他の有名な聖剣なら、造っていま手元に殆どそろっていますしね~」

 

アリアさんは物凄く驚いた顔になった

 

「そうなのですか!?」

 

「そーなのだ~」

 

「マジか…」

 

「マジかって…、レイジ兄さんは知ってるでしょうに…」

 

「あ…、ばれた?」ニヤリ

 

「はぁ…バレバレなのですよ…」

 

三人でそんな話をしていると、突然大きな気配を感じた

 

「兄さん!!」

 

「わかってる!行くぞ!つばさ、アリア!」

 

「「はい!」」

 

そして、俺らはその気配の元へ急ぐのだった。

無事でいてくださいよ!みんな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達三人は気配の元へたどり着いた。そこは俺が通っている駒王学園だったのだ。そこには結界がはられていて、校門前にソーナさんとその眷属の生徒会メンバーがいた。

 

「ソーナさん!状況はどうなっているのですか?」

 

すると、ソーナさんはこちらに気づいて振り向いた。

 

「つばささん。はい、今はこの結界の中でリアス達がコカビエルと戦っています!」

 

「わかりました!ソーナさん達はそのまま結界をはってください!俺とレイジ兄さん達はこの結界の中でリアスさん達の手助けをやってきます!」

 

「はい!わかりました。気おつけてぐださい」

 

「はい。ありがとうございます!」

 

こうして俺らは結界の中に入った

 

―つばさside out―

 

 

 

 

―イッセーside―

 

「リアス、学園は私たちの結界で覆っています。余程のことがない限り、外への被害はありません」

 

会長が部長に現状報告してくれていた。

 

匙は、会長の眷属とともに結界を張り続ける作業に入るみたいだな。

 

「これは最小限に抑える為のモノです。正直言ってコカビエルが本気を出せば、学園だけでなくこの地方都市そのものが崩壊します。さらに言うなら、すでにその準備に入っている模様なのです。校庭で力を解放しつつあるコカビエルの姿を、私の下僕が捉えました」

 

学園内を見ると、淡い青色の結界が張ってあった。

 

「ありがとう、ソーナ。あとは私たちが何とかするわ」

 

「リアス、相手は桁違いの化け物ですよ?いくらつばさちゃんたちが協力してくれるとはいえ、勝てる可能性は低いわ。今からでも遅くない、あなたのお兄さまへ連絡をしないと」

 

「あなただって、お姉さまを呼ばなかったじゃない」

 

 

「私のところは……。あなたのお兄さまはあなたを愛している。サーゼクスさまなら、必ず動いてくれます。だから――」

 

「すでにサーゼクス様に打診しましたわ」

 

二人の会話を遮って、朱乃さんが言う。

 

「朱乃!」

 

「リアス、あなたがサーゼクスさまにご迷惑をおかけしたくないのはわかるわ。けれど、ソーナの言うとおり幹部が来た以上、あなた個人で解決できるレベルを超えているわ。魔王様の力を借りましょう」

 

初めてみたかも…、朱乃さんが真剣な顔で部長のことをリアスって読んでいるのを…

部長は大きな息を吐き、静かにうなずいた。

 

「わかったわ。あなたの言う通りね。お兄様がこられるのはいつかしら?」

 

その言葉に朱乃さんは顔を何時ものニコニコ笑顔になった。

 

「サーゼクス様は一時間程で来るそうですわ」

 

一時間…、かなりキツいな、一時間も俺達は耐えれるだろうか…。いや…耐えれるだろうかじゃない!耐えるんだ!!あの風見幽香さんとの修行と比べたらこんなもんは楽なもんだぜ!!

 

「わかったわ。一時間頑張って耐えましょう!みんな、絶対に生きて帰って何時もの部活を頑張るわよ!いいわね!」

 

『はい!』

 

あぁ、そうさ!俺達の学園は絶対に壊させねぇ!それに、皆で明日からまた楽しく部活をするんだ!だから絶対に負けてたまるもんかよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺たちは正門から堂々と入り込む。

 

「――っ」

 

俺は校庭に入った瞬間、異様な光景を目の前にして言葉を失った。

 

校庭の中央に四本の剣が神々しい光を発しながら、宙に浮いている。それを中心に怪しい魔方陣が校舎全体に描かれている。

 

そこにいたのは初老の男性…、バルパー・ガリレイだった。

 

「バルパー。あとどれぐらいでエクスカリバーは統合する?」

 

「ッッ!」

 

空中から聞こえた声!全員が空へ視線を向けた時、月光を浴びるコカビエルの姿があった。

 

宙に浮いている椅子に腰をかけ、俺たちを見下ろしていた。

 

「五分もいらんよ、コカビエル」

 

「そうか。では、頼むぞ」

 

コカビエルの視線は俺達に移し

 

「サーゼクスは来るのか?それともセラフォルーか?」

 

「お兄さまとレヴィアタンさまの代わりに私たちが………」

 

ドォォォオオオオオオオオンッ!

 

爆音が辺り一帯に爆風とともに広がりその先にあったはずの体育館がなくなっていた。

 

なんだよあの威力!?やっべぇぇぇぇ!?

 

「つまらん。まあいい。余興にはなるか」

 

突然コカビエルは片手前につきだした。そしたら、俺達の回りに魔方陣が展開する

 

「さて、地獄から連れてきた俺のペットの遊んでもらおうかな」

 

コカビエルが指を鳴らすと闇夜の奥から三つ首の犬みたいな奴だった。

 

「ケルベロス!」

 

ケルベロス?なんだそれ?

 

「あの、部長!ケルベロスってなんですか?」

 

「ケルベロスは地獄の番犬の異名を持つ生物なの本来なら地獄………冥界へ続く門の周辺に住んでいるんだけどまさか人間界に連れてくるなんて」

 

「ヤバいんですか?」

 

「やるしかないわね。イッセーはブーステット・ギアでパワーを溜めておいて。私たちが相手するから」

 

 

「わかりました!」

 

俺達はケルベロスと戦って優勢的に思えた。

しかし………

 

「きゃぁ!!」

 

アーシアの近くに一体のケルベロスがいた。

 

そいつはアーシア目がけて突進していたんだ!

 

「クソっ!!」

 

俺はアーシアの目の前に立ちはだかって、壁となった。そしてケルベロスは口を大きくあけて襲いかかってくる

 

「(ヤバイ!!)」

 

ギャオォォォォオオオッッ!!!

 

苦しそうに悲鳴を上げるケルベロス。目の前にいたのは――。

 

「加勢に来たぞ」

 

ゼノヴィアだった。

 

「聖剣の一撃。魔物に無類のダメージを与える」

 

そう言いながらケルベロスの胴体を斬りかかった

 

その瞬間ケルベロスの体は塵芥と化して、宙へ霧散した。

 

「ほう。ケルベロスを一撃か、貴様はおもしろそうだ」

 

「完成だ」

 

バルパーの声に俺は視線をバルパーに向けると四本のエクスカリバーがあり得ないほどに光を発していた。

 

「四本のエクスカリバーが一本になる」

 

神々しい光が校庭全域に広がり、その光が終わったとき四本のエクスカリバーが青白いオーラを放つ一本の聖剣になっていた。

 

「エクスカリバーが一本になった光で、下の術式も完成した。あと二十分もしないうちにこの町が崩壊するだろう。解除するにはコカビエルを倒すしかない」

 

 

嘘だろ!サーゼクス様がくるまでに間に合わない…!

 

 

「ふん…。だが…、なら次はこの数ならどうかな?」

 

 

すると、また目の前に魔方陣が展開しそこからケルベロスが現れた。見たところ、さっきよりも数が多く、20匹はいると思う…。くぅ…!コカビエルの前にこんなにも力を使うなんて…!

それに、時間がないって言うのによ!!

 

 

「殺れ…」

 

ギャオォォォォォン!!

 

 

20匹ものケルベロスが一斉に襲いかかってきた。

 

 

「くそ!次こそヤバイぞ!」

 

 

俺達は殺られると思ったが……

 

 

ズバン!ズババババババババババババ!!

 

一斉に20匹ものケルベロスの胴体や首がバラバラに切り刻まれて、全て塵になった。

 

いったい何が起きてるんだ?

 

すると、人影が見えた。そこにいたのは………

 

「ふぅ~……、皆さん遅くなってごめんなさい。俺達も加勢します!よろしくお願いしますね?」

 

俺らの救世主のつばさちゃんがいた…!

 

「さぁ!皆さん!!まだ諦めたらダメですよ!!諦めずに勝つ気持ちを持ってください!

皆さんなら絶対に勝ちます!!

だから……、だから、諦めないでください!!」

 

 

諦めたらダメです…か…。あぁ!つばさちゃんの言う通りだな!

 

すると、さっきまで少し不安になってた皆の目に、光が灯った。よし!これなら行けるぞ!!

 

「皆さんまだ戦えますね…?なら……!皆さんの学園生活を守るために、頑張って絶対に勝ちますしょう!いいですね!!」

 

『はい!!』

 

こうして俺達の戦いはさらに激戦となるのだった。


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