さて……、とりあえずコカビエルは白龍皇に連れて行かれたから大丈夫だとしてぇ……、これ…どうしよう……。
俺の目の前には俺と兄さんの攻撃の余波により、無惨に砕け散った学校と俺が最後に放った【神符“夢想封印”】によってできた大きなクレーターがあった。
「あはは……はぁ~……。やり過ぎたー…………」
はぁー…と俺は大きなため息をだしてこの光景を見ていた…。やっぱり自分が直さなくちゃいけないのかな~っと思ってる
「アリア…お姉ちゃん?……本当に…アリアお姉ちゃん…なの?」
すると、少し離れた場所でアリアさんとアーシアがいた。
「えぇ…。私よ?アーシア……。」
「お姉ちゃん……どうして…!」
「ごめんなさい…。アーシア……。私のせいであんなことになってしまって……。私はあの時は貴方の為にああするしかなかったの……。私はあの時にアーシアにかならず帰ってくると言ったけども、私はあの聖剣計画のせいで一度死んだわ……。だから、私は今まで身を隠していたの……。でも、そのせいで貴方との約束を守れなかった……。
私が貴方との約束の為にあの施設に行ったら……、あなたはもういなかった……。それで、貴方の事を聞いたら教会に連れて行かれたと聞いて、私は絶句した。
そして、私は教会に行って、いなかったから聞いたら……、『聖女』となっていたのに、『魔女』と呼ばれて異端者として、追放されたと聞いたとき、私は後悔したわ………、何故…、貴方の約束をもっと早く守れなかったのか……、私があの時にあの神父についていかなければこんなことにはなっていなかったのか…と……。
あなたには、私以上に辛い思いをさせてしまったわ……、恨んでもしかたがないわよね。でも、これだけは言わせて。ごめんなさい……。こんな言葉で許してもらえると思っていないけども…、本当にごめんなさい……」
そう言って、アリアさんはアーシアに深々と頭を下げた。そして、その体は微かにだが震えていた。
アーシアはアリアさんに近づいた
「アリアお姉ちゃん…………」
ガバッ
「えっ…?」
アーシアはアリアさんに突然抱きついたのだ…。
「アリアお姉ちゃん……。私は大丈夫だよ……。お姉ちゃんの事を恨んでないよ……。寧ろ……、お姉ちゃんにもう一度会えた……、また、お姉ちゃんと会えた………。私は……私は………それだけで……嬉しいの………!」
すると、アーシアは涙を流していた。
「私は……ね…?あの時…、お姉ちゃんが……帰ってくるって……言ったから…、ずっと……待ってたいました……。でも、いくら待っても…お姉ちゃんは……帰って……こなかった……。何故だろうと思っていたら……、私がお世話になってた施設に神父さん達が大勢きて、私に……、荷物をもってきてくれました……。私は何だろうと……思って、開けたら……。そこに入っていたのは………、お姉ちゃんのお気に入りだった、花の髪飾りでした…………。
その髪飾りは……、血がついていて……、少し赤く染まっていました……。私はどうして…?と…、思っていたら、その神父さん達が頭を下げてきて…、すると、私に髪飾りを渡してくれた、神父さんが『君のお姉さんを救えなかった……、すまない…!』って言って謝ってきました……。
その時に私は理解しました。……お姉ちゃんは死んじゃったんだと……。私は、ただただ泣いてしまいました……。お姉ちゃんがもう二度と帰ってこないと思ったから……。
それから、私は色々あって、この力が目覚めて、『聖女』として、活動していたり、ある時に傷ついた悪魔さんを助けてしまい、『魔女』と言われて追放されたり……、この町にきて、イッセーさんにあって、悪魔になったりと……。本当に辛くて、苦しい事がいっぱいありました。でも、それでも今は、幸せでいっぱいです。……イッセーさんや部長さんと出会って、いっぱいお話しして、学校に通っていっぱいお友達がたくさんできました…!
そしてなによりも…………………」
すると、アーシアさんはいったん間をおいて、アリアさんから離れて目を合わせて言った……。
「アリアお姉ちゃんともう一度と会えたから!」
アーシアのその顔は物凄く笑顔だった
「アーシア……!ありがとう…本当に、ありがとう…アーシアぁ…!」
「お姉ぇちゃん…!」
アリアさんはアーシアに抱きついて涙を流していた。アーシアはアリアを抱き返して涙を流したまま、二人で沢山泣いていた。
うぅ~……、良かったね!アーシア…アリアさん!本当によかったよぉ~。ぐすん。
「くぅ……、よかったなぁ!アリア…!」
そう言ったレイジ兄さんを見ると泣いていた。
「アーシアァ…良かったなぁ~……!お兄さんは嬉しいぞーー!!」
「うぅ…、アーシア…良かったわね…!」
「よかったですわね…!アーシアちゃん…」
「アーシアさん……本当によかったよ…」
「アーシア先輩……よかったですね…」
「うぅ……白音ェ…よかったにゃん……」
すると、グレモリー眷属+黒歌の皆が同じように泣いていた。
そりゃ~こんないい事があるのに泣かない人なんていないよね……!
それからしばらくして、サーゼクスさんが何名かの近衛兵を連れて駆けつけてきた。そっかぁ~、あれからもう一時間もたったんだねぇー。結構暴れていたから時間を気にしていなかったよ~。
「リアス!大丈夫だったかい!?つばさくんも!」
「はい。お兄様。私達は大丈夫でしたわ。つばさちゃんに助けてもらえましたので」
「そうなのかい?すまないね、つばさくん」
すると、サーゼクスさんがお礼をしてきた
「別にいいですよ…。当たり前の事をしたにすぎませんしね!それに、リアスさんを助けるのは、サーゼクスさんとの約束ですから!」
すると、サーゼクスさんは優しげで安心した顔になった
「そうか……、ありがとう…」
「おいおい…、サーゼクス…俺も手伝ったんだぜ?」
すると、サーゼクスさんはレイジ兄さんの顔を見て目を見開いて固まっていた。
「レ…レイジくん!?なんで君がいるの!?外国に仕事をしていたんじゃないのかい!」
「してたが、全部終わったんでな、つばさに会いにきたらコカビエルと戦っていたんだから俺も手伝ったってわけさ。」
「そうなのかい?すまないね…、君も巻き込んでしまって……」
サーゼクスさんの顔は物凄くすまなそうな顔になっていた
「ははは!気にすんな!それはお互い様だろ?それに、巻き込まれるのは慣れてるさ…」
レイジ兄さんは苦笑しながら答えた
「ははは…本当すまないね…」
サーゼクスさんも苦笑しながら答えた
「さて…!みんな!今日はお疲れさま!明日からまた学校よ!」
こうして、俺達は解散することになった。学校の悲惨な状態を残して……。……ってあれ…?いいの、かな?
……まぁ…いいか……。頑張れサーゼクスさん!!
―つばさside out―
―サーゼクスside―
ふぅ…、コカビエルが起こした事も驚いたが、それよりも、レイジが来ていたのはもっと驚いたよ…。
でも、相変わらず元気でよかったね。それに、つばさくんも嬉しそうだったし、よかったよ。
それにしても……
「この状態は…なんだい……?」
僕の目の前には無惨に砕け散った学校と大きなクレーターができたグラウンドがあった。
ははは…これを……僕が直すのかい?
このあと、サーゼクス達は頑張って学校を直したのだった。
さて……、今回でコカビエル編は修了です♪
次回は番外編を書く予定です♪それではまた次回で会いましょう! バイバーイ♪