それではどうぞ!
ヴァーリが去ってから少したち、現在、俺と兄さん達はサーゼクスさん、ミカエルさん、アザゼルさん、そのお付きの人達に囲まれています。
「さて、聞かせてもらおうか?三人とも。なぜオーフィスがお前達といるんだ?」
そう言うアザゼル
「そうですね。多分私の考えでは他にも隠していることがあるでしょうね。」
「そうだね。こうきが隠し事をするときは頭をかくからね」
ミカエルさんとサーゼクスさんが言う。はい…そうです。隠し事しています! 兄さんのあほーーー!
「アハハ…。いやぁ~、何から話そうか……。つばさ!頼むわ」
そう言って兄さんは俺に話を投げてきた。てか、俺が説明するのですか!? まぁ…確かに元をただせば俺のせいなんですけど……。
「わかりましたよ……。先ずはオーフィスとの出会いからですね…。確かあの時は―――」
俺はそのあと全ての事を話した。ルーツに言われ、次元の間でガイヤ(グレートレッド)と龍巳(オーフィス)との出逢った事を、そのあと二人が家族になったことを、暫くして龍美が『禍の団(カオス・ブリゲード)』を抜けてその時に力の3分の1を置いてきたことを…。全ての話をしたのだった。
この話を聞いたとき、三大勢力のトップ陣の三人は、無限と夢幻…2つの最強のドラゴンが家の家族になっていたことにかなりの驚いたあと、あきれ果てた2つの反応をしていた 。 まぁ…、わかってたことですけども、あきれ果てた顔をしないでくださいよ…。
最後に兄さんがこの事をここで話したのは、迂闊に喋ることができない事情だったから、今まで黙っていたんだ…と、説明して謝っていた。
「わかったよ。確かにそれでは迂闊に喋ることはできないね。悪魔の方では四大魔王以外は黙っておこう」
「そうですね。無限と夢幻が家族になっていたことには驚きですが、確かに事を無闇に話すと、とんでもない事になるのは確実でしょうね。私達もこの事は熾天天使以外は黙っておきましょう。」
「確かにな。俺もシェムハザとバラキエル以外は黙っとくよ。」
三人ともそう言ってくれた。
「はぅ~。ありがとうございます!ミカエルさん、サーゼクスさん、アザゼルさん!本当にありがとうございます!!」
「あぁ、すまないな。俺からも礼をのべる。ありがとう…三人とも。」
俺と兄さんは三人に深く頭を下げた。
「ははは、良いよこれくらい。君達には感謝仕切れないほどの事をしてもらってきてるからね。」
「そうですよ。天使側も、特につばさ君にはかなりお世話になっていますから、これくらいはさしてください」
「そうだぜ、こうき。俺だってお前らには色んな技術の提供をさせて貰ってるからな。これくらい軽いもんさ。まぁ、ギブアンドテイクって事でいいじゃねぇか!」
「そうか、本当にすまんな。そして…此れからも宜しく頼むぞ?親友達よ」
「あぁ、此方もこれからも頼むよ。」
「よろこんで。此れからも宜しくお願いしますね」
「よっしゃ!此方も今後とも宜しく頼むわ!」
そう言った、こうき兄さんとサーゼクスさん、ミカエルさん、アザゼルさんは仲良く握手をしていた。そのあと、こうき兄さんとその三人達は世間話と家族の自慢話をしながらゆうよな時を満喫していたのだった。
「はぁ~、全くあの四人は…。レイジ兄さんは行かなくてもいいの?彼処に」
俺は隣にいたレイジ兄さんに声をかけた。
「ん?あぁ、いや、別に大丈夫だよ。なんせ、あれでもこうき兄さんは地球連邦軍のトップなんだからな。それに、流石にあの中の邪魔をするわけにはいかないよ。」
ふ~ん。まぁ、確かにあの中の邪魔をするわけにはいかないよね。あんなに楽しそうに喋ってる四人は久しぶりに見た気がするからね~。
「さて、俺は復旧の手伝いをしてくるよ。兄さんはどうする?」
「ふむ、そうだな~…。俺もすることないし、アリアにも復旧作業を手伝って貰っているから、俺も手伝うか!彼処で仲良くしているこうき兄さんのぶんもな。」
「ふふふ、そうだね。こうき兄さんの分も頑張って働きますか♪ それじゃぁ~、早く行こうよ!レイジ兄さん」
「あぁ、そうだな!早く終わらせて、皆で家に帰るか!」
「うん!」
そして、俺とレイジ兄さんは復旧作業の手伝いをすることにした。三大勢力の人達皆の助け合いと協力のお陰で、復旧作業はスムーズにいき朝までには学校が復旧することができた。そのあと、ミカエルさん、アザゼルさんは其々の部隊を連れて本部に帰っていき、そのあとサーゼクスさん達も魔界に帰って行った。リアスさん達は其々の家に帰って行ったのだった。 そして、俺達、地球連邦軍はと言うと…
「さて…、皆も帰ったことだし帰るか。」
「そうだね」
「そうだな」
俺とレイジ兄さんが返事をする
「しかし…、今回は出てこなかったが、奴等も『禍の団(カオス・ブリゲード)』にいるのは間違いないだろうな…。」
そうレイジ兄さんは言う。すると、こうき兄さんも真剣な顔になり、ひとつ頷いた。
「確かにな…。今回は“奴等”が出てこなかったがこの程度ですんだ事だが…、もし、今回奴等も出てきていたら危なかっただろうな…。このままじゃダメだな…。帰ったらそこん所を考えるか…。」
「そうだな。これ以上“奴等”を放っておくのは危険だからな…。」
そう言った兄さん達は物凄く真剣な顔になっていた。
それにしても、奴等…か…。奴等とは…、世界を我が物にして、ありとあらゆる災厄を降り注ごうとしている謎の集団の事だ……。正体が分からず、俺達もかなり手のやいている奴だ。今、俺達が持っている情報の中に一つだけ気になる情報があった。それは…、目撃情報で、全身が灰色で、眼が赤く鋭くて、体長が2mと超えた大狼だそうなんだ。
俺の朧気な記憶の中にそんな奴がいた気がするんだ…。 でも…、記憶の中から探そうとしても、まるで霧がかかったかの様にわからなくなってしまうんだ。なんでだろうか…? 他の事は覚えているのに…あの時…お父さんとお母さんが助けてくれた、あの日の記憶だけ、分からないんだ……。物凄く…大事な筈なのに……………
「おい!つばさ!」
「ひゃっひゃい!!」
俺は突然の出来事に変な声を出してしまった。だって…、両肩を捕まれたと思った瞬間、目の前にレイジ兄さんの顔が間近にあったんだよ?そんなの驚くに決まっているじゃないですか!!
「たく…、大丈夫か?いくら呼んでも返事をしないから心配したぞ?」
え…?ま、まったく気づかなかった。そんなに俺は深く考え事をしてたんだね。次からは気をつけておかないと
「うん、大丈夫だよ。ちょっと疲れてボーっとしてただけだから。もう大丈夫だよ、レイジお兄ちゃん♪」
すると、レイジ兄さんは心配事が取れたのか笑顔になった。
「そうか…、ならもう大丈夫だな。もうボーとするなよ?怪我するからな」
「うん!わかった~」
「そんじゃ、帰るか!」
こうして俺達は実家に帰ることとなるのだった。
しかし、誰も気づいていなかった…。この時、こうきが一人だけ難しく険しい顔になっていたことを…………
さて、いかがでしたか? 今回に出てきた“奴等”とは誰なのでしょうか…。わかる人はわかるでしょうけど気になりますね…。今後から、“奴等”も主人公に関わっていくと思います! そして、主人公の過去もわかってくるようになると思うので、乞うご期待なのです!!
それでは、また次回でお会いしましょう!それではバイバーイ♪