さて、3日がたちました。俺達オカルト研究部とアザゼル先生は今は最寄り駅にいます。
「じゃあ、まずはイッセーとアーシアとゼノヴィア来てちょうだい。先に降りるわ」
「お、降りる?」
リアスさんの言葉に疑問を口にしたイッセー。
「………透視」
俺は目にとあるドラゴンの力を使い、エレベーターの下を見た。地下は特殊な結界に包まれており、ちょっとやそっとの事では認識されないようにされている……人間には見つからない空間だ。なるほど…これなら人間に気づかれませんね。たぶんですが、世界中にこの様な物があるのでしょうね~。
「慣れている祐斗と朱乃は後から来てちょうだい」
「「はい、部長」」
二人の返事を聞いたリアスさんは、イッセーたち三人を連れて乗り込んだ。
しばらくして、上へ昇るマークが出されてエレベーターが動いた……カモフラージュのようですね。
「じゃぁ、私達もいきましょうか」
「はい!」
俺達は入った。
暫くしてエレベーターの扉が開き、そこには、とても広い空間があった
「全員そろったようね。それじゃ、三番ホームに行くわよ」
リアスさんが言って動いた後に俺達は着いていった。暫く歩くと目的地に着いたのかリアスさんは止まった。
「――ここが、三番ホームよ」
『おぉ~』
そこには大きな列車らしき物があった。列車にはグレモリーの紋章が刻まれており、なかなかの迫力があった。
「グレモリー家所有の列車よ」
リアスさんは誇らしげにそう言った。確かに…、この電車は凄いですね。リアスさんの家が持っているなら他の家もあるんでしょうね。もしかしたら、魔王様の専用の列車も合ったりして~
「それじゃ、皆乗ってね」
リアスさんにそう言われ俺達は列車に乗った。
俺達は自動ドアをくぐり抜けたあと、全員入ったのを確認したかの様に扉はしまり、皆が席に座ると『リィィィン』と、列車特有の高い音がなった。
暫くして電車は動きだし、冥界へと進んでいくのだった。
そのまま他愛のない話をしていると、イッセーはふと思ったのか、リアスさんに聞いてきた。
「あのー、部長?なんで列車なんですか?魔方陣で行けば早いと思うんですが」
「通常ではそれでいいのだけど、イッセーたちは新眷属の悪魔は正式なルートで一度入国しないと違法入国として罰せられるのよ。だから、イッセーたちはちゃんと正式な入国手続きを済ませないといけないのよ」
なるほど、だから、俺もさっきなんかよくわからないのをやらされたのだね。
そんな事を思っていると…
『まもなくグレモリー本邸前。まもなくグレモリー本邸前。皆さま、ご乗車ありがとうございました』
ガクンッ。
列車が止まり、ドアの開く音が聞こえる。
「――終点のようね。降りるわよ」
そう言ったリアスさんに続いて俺も降りようとしたが…
「わりぃな、つばさは俺と一緒に魔王領へ行くぞ?」
そう言ったアザゼル先生に俺は頷き渋々列車に残るのだった。うぅ~…、楽しようと思っていたのに~…
そうして、列車は魔王領に向かうのであった