ハイスクールD×D~最強男の娘の転生物語~   作:三元新

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7話 グレモリー眷属修行開始です!!

昨日はアザゼルをぶっ飛ばしたあと、俺は恥ずかしさのあまり部屋に閉じ籠りすぐに眠った。あ…あんなの普通ならおかしいよ!なんでだきついたのさぁ!は……ハレンチなぁぁぁぁぁ!!

 

………………コホン。と、取りあえずだなそれは置いといて…。今はグレモリー眷属に俺と黒歌とレイナーレはグレモリー家の庭の一角に集まっている。なぜ集まっているのかというと、今日からグレモリー眷属が修行をするので、俺はそれを確認しに来たのだ。因みに今回は俺は不参加で、精々ちょっとしたアドバイスをする程度だ。何故かって?そんなのあたりまえだよ、俺が修行をつけてしまうと強くなりすぎちゃうからね。それだと不公平でしょ?だ・か・ら、不参加なのですよ。そして今は、アザゼルがデータらしきものを持って席に着いている。

 

「先に言っておく。今から俺が言うものは将来的なものを見据えてのトレーニングメニューだ。すぐに効果が出る者もいるが、長期的に見なければならない者もいる。ただ、おまえらは成長途中の若手だ。方向性を見誤らなければいい成長をするだろう。さて、まずはリアス。おまえだ」

 

アザゼルがリアスさんに指を指した。

 

「おまえは最初から才能、身体能力、魔力全てが高スペックの悪魔だ。このまま普通に暮らしていてもそれらは高まり、大人になる頃には最上級悪魔の候補となっているだろう。だが、将来よりもいま強くなりたい、それがおまえの望みだな?」

 

「ええ。ライザーやコカビエル…『禍の団(カオス・ブリゲード)』の襲撃の時も全てつばさちゃんに助けてもらったもの。これからはそうならないためにも強くならなくちゃいけないわ。それに、もう負けたくないもの」

 

「なら、この紙に記してあるトレーニングどおり、決戦日直前までこなせ」

 

そう言ってアザゼルに手渡された紙を見て、リアスさんは首を傾げる。

 

「……これって、特別すごいトレーニング方法とは思えないのだけれど?」

 

「そりゃあそうだ。基本的なトレーニング方法だからな。おまえはそれでいいんだ。すべてが総合的にまとまっている。だからこそ、基本的な練習だけで力が高められる。問題は『王(キング)』としての資質だ。『王』は時によって、力よりも頭も求められる。魔力が得意じゃなくても、頭の良さ、機転の良さで上まで上り詰めた悪魔だっているのは知っているだろう?―――期限までおまえはレーティングゲームを知れ。ゲームの記録映像、記録データ、それらすべて頭にたたき込め。『王』に必要なのは、どんな状況でも打破できる思考と機転、そして判断力だ。眷属の下僕悪魔が最大限に力を発揮できるようにするのがおまえの仕事なんだよ。ただ、これも覚えておけ、実際のゲームでは何が起こるのかわからない。戦場と同じだ」

 

普段はおちゃらけているアザゼルだが、こういう時はしっかりとアドバイスができるんですよね~。普段こんだけ真面目ならば評判がよかったのに。

 

「次に朱乃」

 

「はい」

 

次にアザゼルは朱乃さんを読んだ

 

「お前はもっと、自身の血の力を制御するんだ。今はまだ完全には制御できていないだろ?」

 

「はい、アザゼル先生の言うとおり、私はまだ力を完全には扱いきれていませんわ。父様の様な雷光の威力もありませんし、母様の様に退魔の力を自由自在に扱えていませんわ。」

 

「だから、今回のお前の修行は自身の血の力をもっと使いこなせるようにすることだ。そのために、お前は精神修行が一番てきしているな」

 

「はい、わかりましたわ。」

 

「うん。お前の力は悪魔に無類のダメージを与える事ができるんだ。更に、お前の母親の退魔の力は俺達魔なる者なら大ダメージを与える事ができる強力な力だ。その力はこれからのレーティングゲームや他の戦いでかなり重要な戦力になるだろう。だから、お前も頑張れよ! 真の『雷光の巫女』になってみせろ!!」

 

「はい!頑張ってなりますわ!!」

 

アザゼルの言葉に朱乃さんの目はとてもやる気に満ちた表情をしていた。うん、頑張って!朱乃さん!

 

「次に祐斗」

 

「はい」

 

「お前は禁手(バランス・ブレイク)を解放している状態で一日保たせて見せろ。それに慣れたら、実戦形式の中で一日保たせる。それを続けていき、状態維持を一日でも長くできる様にしていくのがおまえの目的だ。あとはリアスの様に基本トレーニングをしていけば十分に強くなれるだろうさ。剣術のほうは……おまえの師匠にもう一度習うんだったな?」

 

「はい、一から指導してもらう予定です」

 

祐斗の師匠ってたしか、沖田総司さんでしたね。でもやっぱり格好いいなぁ~あの人は~。本物の新撰組の人で、剣士としての実力者でもありますしね~。…………でも、やっぱり剣士最強は………魂魄妖忌さんかなぁ~。あの人を超える剣士は俺は知らないね…。てか…あの人に勝てる人はいるのかなぁー? いなさそうだね…。だって…あの『絶対防御の破壊神』と呼ばれてる光輝兄さんの身体を斬ることができる俺達家族以外で数少ない人物ですもんね~。今思えば本当にあの人に斬れないものなんて、無いんだと思うね…。

 

「次はゼノヴィアだ」

 

「なんだ?」

 

「取りあえずだな、パワー馬鹿のお前はもう少し繊細さを身につけろ。デュランダルを今以上に使いこなす為には必要な事だ。それと、もう一本の聖剣にも慣れてもらうぞ」

 

「もう一本とは?」

 

「詳細はまた後で教える」

 

楽しそうな表情を見せるアザゼル先生だが、すぐにそれを引き締め、今度はギャスパーの方を向いた。

 

「ギャスパー」

 

「は、はいぃ!」

 

「少しはマシになったみたいだが、お前の壁はその恐怖心だ。なので、心身を鍛え直す。お前自身のスペックは高い。それさえ克服出来れば、そのリングも必要無くなるだろう」

 

アザゼル先生が、ギャスパーの着けているリングを指す。あれって、確か会談の時、テロリストに捕まったギャスパーを助けに向かう時にイッセーに渡してたヤツだったよね。

 

「わ、わかりましたぁ! 出来るかどうかわかりませんが、一生懸命頑張りますぅ!」

 

おぉ~、こんなにもやる気に満ち溢れているギャスパーは初めて見たぞ~。これは全力で応援しなければいけないね!

 

「続いて小猫」

 

「はい」

 

「お前に関しては黒歌に一任してある。基礎の向上に励みつつ、仙術の一つでも教えてもらうがいい。元々の身体能力はいいんだ。曝け出すもの曝け出せば、すぐにでも強くなれるだろうよ」

 

「はあ……」

 

「だ~いじょうぶ! 私に任せておけば白音は絶対に強くなれるにゃ!」

 

「……正直、期待よりも不安が大きいのは何ででしょう」

 

「酷い!」

 

俺の右隣にいた黒歌と小猫ちゃんがそんなコントの様な会話をしていた。昔も明るかった黒歌だけども、今はもっと明るくなったね♪ それもそうか…、やっと自分の大切な妹と仲良く暮らせるようになったもんね~。にしても本当にあのときは驚いたよな~……。あの『禍の団(カオス・ブリゲード)』会談襲撃事件の後に…、家にきて『今日からお世話になります』なんて言ってきたもんなぁ~。まぁ~、断る理由もないし、何より家族が増えるなら全然OKだから、すぐにOKだしたけどねぇ~。 そのあとは普通に何時も通り暮らしていまに至るのですよ。 一緒に暮らすようになってからは黒歌と白音の仲良し度はかなり上がったけどね。今は、家限定で姉の黒歌に凄く甘えてるぐらいにね~。

 

「最後にアーシア」

 

「は、はい!」

 

「お前がすることはまず…聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)の効果範囲を広げることだ?」

 

「効果範囲を広げる…ですか?」

 

「そうだ。いくら回復速度が速くとも、『触れる』ことが出来なければ意味がない。それに、移動中に攻撃を受ければチームの回復要員がいなくなり負ける原因になるだろうよ」

 

まぁ~、確かにどんなに強力な回復力を持っていても、それをいかせなければ意味がないですもんね。それこそ宝の持ち腐れってやつですね。

 

「なるほど」

 

「確かにお前の回復力は強力だろう――だがな、大きな問題は敵味方の判断が出来ずに回復させてしまいそうなところだ。判断できずに回復してしまえば……言わずともわかるはずだ」

 

確かに…。アーシアは優しすぎて敵味方関係なく回復させそうですもんね。まぁ…、だからこそ今のアーシアがいるんですがね

 

「そうならないように、俺は『回復能力を飛ばす』というところに目をつけた」

 

「な、なるほど」

 

アーシアが目を輝かせていた。かなり嬉しそうです。

 

「この方法で直接触れなくとも、遠距離の見方を回復できるのは戦略性が広くなる。あとは護衛に誰かを配置して、ソイツに戦闘を任せるか、又は何処かに隠れて仲間の回復にすぐ動けるように影から支えるかをするんだ。その方が効率がいいからな。」

 

「はい!」

 

「体力勝負になることが多いから、基礎トレーニングでちゃんと底上げをしておけよ?」

 

「は、はい!がんばります!」

 

これで、イッセー意外は全員終わりましたか。正直言いますと、イッセーの修行が一番ハードになりそうですね。

 

「先生、俺の修行は………」

 

「まぁ~、まて……そろそろ来る頃だと思うんだが」

 

「来るって何がですか?」

 

空を見上げるアザゼル先生に倣って、グレモリー眷属も空を見上げる。俺は気配でわかったのであえて見上げていない。―――なぜなら“それ”が姿を現したのは、それとほぼ同じタイミングだったからだ。

 

ドォォォォォォォオオン!!

 

俺たちのいる近くに飛来してきたそいつは、ここにいる数名の者と同類の者。

 

「なっ!?」

 

イッセーはかなり驚いた顔をしている。勿論他の人達もだ。何ともないのは、黒歌とレイナーレ、俺にアザゼルだ。 まぁ、驚くのもしかたありませんね。何故ならそれは………

 

「―――ド、ドラゴン!!」

 

そう、ドラゴンだ。大きく裂けた口も、それから覗く牙も、巨大な腕や足も、背中の翼も、まさしくドラゴンのそれだった。

 

「アザゼル、よくもまあ悪魔の領土に堂々と入れたものだな」

 

「ハッ、ちゃんと魔王さま直々の許可を取って入国したぜ?タンニーン」

 

タイニーンと呼ばれたドラゴン。こいつは二天龍の次に強い五大龍王の一匹だ。正確には元五大龍王だけどね。

 

「ぬかせ。サーゼクスの頼みだからとわざわざ来てやった事を忘れるなよ、アザゼル」

 

「へいへい」

 

タイニーンはアザゼルをジト目で不満そうにそうはいた。アザゼルは気にしていないかのように軽く返事をする。

 

「五大龍王の事は前に話したと思うが、こいつが悪魔になった事で、六から五になったんだ。タンニーンは転生悪魔の中でも最強クラスの最上級悪魔だ」

 

うん、しってる。てか、家には同じ五大龍王のティアマットことティアがいるもん。

 

「ふむ、久しぶりだなドライグ」

 

『久しいな、タンニーン。俺の相棒は見ての通り弱い。死なない程度に鍛えてくれ』

 

「現赤龍帝を鍛えるのは初めてだな」

 

「しっかりいじめてくれよ、タンニーン」

 

アザゼルにドライグ、タンニーンは以外にも仲がいい。

 

「リアス嬢、あちらの山一つ貸してもらえるか?こいつをそこに連れて行く」

 

「えぇ、鍛えてあげてちょうだい」

 

「任せろ。死なない程度に鍛えてやるさ」

 

あーあ、イッセー大変だなぁ~。イッセーの顔なんか物凄い驚きの顔になっていますもん。でもイッセー?まだタイニーンだけじゃないですよ?

 

「つばさ、お前の言ってた奴はくるのか?」

 

すると、アザゼルが俺に問いかけてくる。

 

「えぇ、来ますよ。てか、もうきました」

 

俺がそう言った瞬間、俺達とタイニーンの間に二つの魔方陣が出現した。一つは銀色、もう一つは蒼色だ。

 

「なに?ドラゴンゲートだと。片方はティアマットのやつだが、もう片方は誰だ?」

 

タイニーンがそう呟いた。アザゼルも片方はわかっているが銀色の方はわかっていないみたいだ。 まぁ、あたりまえだよ。彼らは普段表に出てこないもんね~。

 

一瞬の光のあと、そこにたっていたのは二人の女性だった。一人はとてもスタイルがよくて、髪は濃くて明るい銀髪で腰まで伸びていて、顔は妹紅さんに似の目が金色で胸が大きくスタイル抜群の女性で、もう一人が蒼い髪に、スリット状の金色の瞳、そして豊満な胸をした女性だ。

 

「お前はティアマットか?………それに、隣の女性わ…」

 

タイニーンが言う前に、一歩前にでる銀髪の女性。

 

「申し遅れました。私の名前はクシャル。『風翔龍』クシャルダオラと申します。私は我が主、結城 翼(ツバサ)様の頼み事により、今回馳せ参じました。以後お見知りおきを。」

 

そう言って綺麗にお辞儀をするクシャル。そう……使い魔の森の時にエロ触手から俺を助けてくれた、古龍種の一角『風翔龍』の名を持つ、クシャルダオラさんだぁーー!!

 

すると、隣にいたもう一人の女性が前にでる

 

「私は、五大龍王の一人、ティアマットだ。よろしく」

 

この人も同じ使い魔の森で家族になった、五大龍王の一人『天魔の業龍』ティアマットです。因みに愛称はティア(byさつき)だよ~。

 

さてさて、何故今回このクシャルとティアがきているのかと言いますと、アザゼルがイッセーを同じドラゴンの龍王の一角にまかせると言ったので、俺も其の手伝いをしたいと言って、今回この二人を連れてきました。何故クシャルなのかと言いますと、ティアマットは五大龍王の一角だから、クシャルは俺と家族の古龍種の中で一番手加減出来るからです!

 

「なに!?『風翔龍』クシャルダオラだと!! クシャルダオラと言えば伝説の古龍種の一角じゃないか!! ま…まさか、生きていたとは………。」

 

そう言って驚くアザゼル。タイニーンも言葉には出していないが、表情がとても驚いた顔になっていた。

 

「因みに、他の古龍種もいますよ~。てか、アザゼルも会ってますよ? 俺の実家で」

 

「そ…そうなのか? と、言うことは…、たまにお前の家でみる奴等って……」

 

「はい♪その人達ですよ~。」

 

俺の言葉にアザゼルはあんぐりと口を大きく開いて固まった。

 

俺は席から立ち上がり、一歩前にでた。

 

「初めまして、タイニーン様。僕の名前は結城 翼。地球連邦軍 特殊部隊特別調査班 総隊長をやっています。そして、そこにいるクシャルのマスターをやっています。以後お見知りおきを」

 

俺は例をする。

 

「いったいお前は何者なんだ?……それに何故お前からドラゴンの気配が感じるのだ」

 

固まったアザゼルをよそに、タイニーンが聞いてきた。

 

「それはですね」

 

『私が入るからよ~♪』

 

すると、俺の右手に籠手が出てきて、そこから声が聞こえてきた。

 

「あ、あなたは!!」

 

『久しぶりね、タイニーン元気だったかしら?』

 

「ミラ・ルーツ様!」

 

タイニーンは驚きの顔で叫んでいた。

 

『えぇ、そうよ。『祖龍』ミラ・ルーツよ。』

 

「な、なぜ、あなた様が神器なんかに…」

 

『私は自ら神器に入ったの。だから、今此処にいるのよ。そして、この子が実質、初めての神器所持者よ。まぁ、今まで誰一人覚醒していなかったから、この子が初めての所持者なんだけどね。それに、私はこの子以外には私の神器を持たせたくないわ。私のマスターは未来永劫この子よ』

 

ルーツが堂々と宣言した。

 

…………ルーツゥ…。うぅ…ありがとぉー。

 

「まさか、貴女の様な方が何故その様な事を………。それにえらく気に入っているのですね。その人間を」

 

『それは、色々あったのよ。それに、この子はとてもドラゴンに好かれやすい体質でね?この子はそこのクシャルちゃん以外にも殆どの古龍種と仲良しなのよ。それに、オーフィスとも家族になってるわよ♪』

 

「なっ!?」

 

タイニーンはまた驚いていた。まぁ…普通ならそうなるよね~

 

すると、タイニーンが此方を向いてきた。

 

「ルーツのマスターよ。お前に聞きたい事がある」

 

「なんですか?」

 

「お前はドラゴンは好きか?それに、ルーツ様の事は好きか?」

 

そんな事を聞いてくるタイニーンさん。……そんなの聞かなくても答えは決まってます

 

「勿論大好きです、ルーツは更に大好きです!! それに、ドラゴンやルーツだけではありません。俺の家族も、此処にいる皆さんも、家の部隊の人達も……そして、魔王様や天使長様や他の悪魔や天使達も皆だーいすきです♪ 

俺はそんな人達を守るために、今の仕事をやっています。そして、これからもずっとその気持ちは絶対変わりません!!」

 

俺は高らかに宣言する。此だけは絶対変わらない。もう…俺の様に大切な人やものを失う悲しみを、味わってもらいたくないからね………。

 

「そうか…」

 

そう一言いってタイニーンはイッセーに視線を写した。 次の瞬間、イッセーがタンニーンの極太の腕につかまれ……タンニーンは翼をはばたかせて、大空へ飛び立つ。そして、クシャルとティアはタイニーンの背中に乗っていった。

 

「部長ォォォォォォッ!!みんなぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

叫ぶイッセーをよそに、皆が手を振って見送ったのだった。

 

「(さて、俺達も動きますか。)」

 

俺はそう思いもう一度座っていた席を立とうとしたが………

 

視界がグラリとくらついた………

 

「(………あ、あれ?……視界が、ボヤけて……………)」

 

ドサッ!

 

俺はそのまま芝生の上にうつ伏せで倒れた。

 

「おい!つばさ、大丈夫か!!返事をしろ!つばさぁぁ!!」

 

皆が叫んでいるなか、アザゼルの言葉を最後に俺の意識は無くなった…。

 

―つばさside out―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―アザゼルside―

俺はグレモリー眷属の顧問の為に、修行のミーティングをやっていた。 リアスから始まってイッセーで終わったんだが、イッセーがタイニーンに連れ去られたあと、突然つばさが倒れた。 くそ!やっぱり倒れやがったか!! あの若手悪魔の会合の時以来、今日まで体調と魔力が不安定だったのはわかっていたんだが…、今日はいつも以上に魔力が不安定なのはわかっていた。 一応言ったが大丈夫だといったから信じた俺だったが………くそ!やっぱり無理でも部屋に戻して大人しくさせとけば良かったぞ!!

 

「おい、リアス!急いでサーゼクスに連絡してくれ!! それと、他の奴等は急いでつばさを部屋に連れていっていくれ!!」

 

俺はつばさを朱乃に渡し、急いで光輝達に連絡を入れる。

 

プルルルル…ピッ

 

『どうしたんだ急に?アザゼル』

 

立体映像に光輝が写っていた。俺は今起きたつばさの事を全て話した。

 

『なんだと!?それは本当か!!』

 

「おう、本当だ。かなり魔力が不安定になっていた。たぶんだが、余り本人も気づいていなかっただろう。いつもみたいに大丈夫だろうって感覚だったんだろうな。今は部屋に連れていってもらってるが、魔力が著しく低下している。急がないとヤバイぞ!」

 

『わかった! 今は俺もレイジも動けないが、さつき達に頼んどいた! さっき返事がきたから、恐らくあと数分でグレモリー家にいくだろう。俺も急いでこの仕事を終わらしてそっちに向かう! それまでつばさをよろしく頼むぞ!アザゼル!!』

 

「わかった、光輝」

 

光輝の連絡が終わり、俺は急いでつばさの部屋に走った。

 俺は部屋についてノックをする。返事がきたので部屋に入った。そこには、つばさがベットで苦しそうに寝ていて、その回りにイッセーを除いたグレモリー眷属と黒歌にレイナーレが集合していた。

 

「アザゼル先生…」

 

朱乃が不安そうに聞いてくる。他の者もかなり心配していた。

 

「大丈夫だ。今さつき達三姉妹が此方に来ている。もうすぐ来ると思うが………」

 

俺がそう言うと、突然扉が荒く開けられた。

 

「つー君が倒れたって本当!?アザゼル!!」

 

「つーくんは大丈夫なの!?」

 

「そうよ!アザゼル!!」

 

三姉妹が一斉に質問してきた。

 

「い、今のところは危ない! でも、つばさの魔力を安定させられれば助けられる。ナツル、頼めるか?」

 

俺がそう言うとナツルは何度も頷いた。

 

「あたりまえよ! 今から始めるわ!」

 

そう言ってナツルはつばさの寝ているベットの横に付き、ナツルはつばさの身体に両手をかざした。 すると、ナツルの両手から淡い青色の光がつばさを包み込んだ。 数秒たつと、苦しそうにしていたつばさが落ち着きを取り戻し、スヤスヤと眠った。

 

『ふぅ~…』

 

俺達は安心して一息ついた。全員かなり慌てていたから普通よりも疲れたぜ。

 

「アザゼル、詳しく説明してくれるかしら?」

 

少し落ち着きを取り戻すと、さつきが俺に聞いてきた。

 

「あぁ、それはな……………」

 

俺は今日の事を全て話した。つばさの体調と魔力が不安定だった事、止められたのに気づかなくて止められ無かったのと、そして今に至るのと。俺は全てを包み隠さず話した。さつき達は真剣に聞いていた。

 

「以上が今回起きた出来事だ。すまん、さつき!俺がいたにも関わらずこんなことになっちまって」

 

俺はさつきに頭を下げた。こんなもんではすませられないが、それでも俺は謝らないときがすまねぇ!

 

「頭を上げなさいよアザゼル。別に貴方のせいじゃないわ。そもそも、つーくんの体調の様子が分かりにくいのは今に始まった事じゃないわ。それに、今回の様な事は前に何度かあったのを今思い出したのよ。だから頭を上げなさいよ。私達は気にしていないからさ」

 

さつきは優くそう言ってきた。……はぁ、相変わらず優しい奴だぜ…たく。

 

「ありがとよ、さつき」

 

「どういたしまして」

 

俺らはそう一安心ついたとき…異変が起きた。

 

「うっ!」

 

つばさが小さく苦しんだと思ったら突然身体が光だしたのだ。

 

「なっ!なんだなんだ!?」

 

「え?なにがおきてるのよ!?」

 

「あらあら、これはいったい……」

 

「いったい、つばささんにないが起きてるんだい!?」

 

「眩しいです………」

 

「あわ、あわわわ!た、たた、大変ですぅーー!!」

 

「つばささんの身体が光ってます!」

 

「いったいなにが起きてるんだ?」

 

「も、もしかしてこれって!」

 

「えぇ、もしかしてもしかしなくても、“あれ”ですね。」

 

「そうね、“あれ”ね」

 

「“あれ”だにゃん」

 

「“あれ”でしょうね」

 

アザゼルとグレモリー眷属が驚いているなか、他のさつき達は何が起きているのかわかっているようだ。

 

そんな中で、光は収まり、そこに寝ていたのわ……………

 

艶やかな黒髪で大きいな胸を持っている美少女だった

 

『え?』

 

その突然の現象にアザゼルとグレモリー眷属は驚いていた。

 

『やっぱり(にゃ)』

 

さつき達はわかっていたかのように同じ反応をしたのだった




さて、どうでしたか? 今回は主人公の突然の変化状態となりました。

さて、次回でその内容が詳しくわかります!さてさて、主人公はどうなってしまうのでしょうかね~♪

では、また次回でお会いしましょ~! バイバーイ♪

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