「ぅん……………あれ? 俺はいったいどうしたんだろう?」
俺は目が覚めると何故かグレモリー家の自分の部屋のベットの上で寝ていた。
むぅ…、なんでベットの上で寝ているんだろう?確か…俺は全員の修行内容がわかったから動こうとして立ったら……………………………………………………そうだ、俺はなんか目の前が暗転して倒れちゃったんだった…。
あはははは~……、色んな人に迷惑かかっちゃったんだろうなぁ~。 うん、とりあえずベットから起きるとするか………
俺はそう思いベットから身体を起こすと………
フニョン
男にはあり得ない事に胸に二つの山があった。
「(“フニョン”?…………ちょっと待って、もしかして俺って今……)」
俺は確認で胸に手をおいた。
ムニュムニュ…
「(………………あはは。ま、まて!まだそうと決まった訳じゃない!もしかしたら希望がある!!)」
俺はそう思い下半身に手を置いたが………
「(な…なな、無い! お、男の大事なものがないよ!? ……と、言うことはやっぱり……俺って…)」
俺はいったん一呼吸して叫んだ
「女子のになってるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
俺は女の子らしい高い声で大声を出した。そんな大声を出したせいか、ドタドタと扉前から足音が聞こえてくる。おそらく他の人達が何事かと思いきたんだろう。
バタン!!
荒々しく開けられた扉から入ってきた人物はグレモリー眷属(イッセーなし)とアザゼル、魔王様方、グレイフィアさん、兄さん姉さん達、黒歌とレイナーレだった。
てか…人いすぎだろう。
『つばさちゃん!!/つーくん!?』
そう叫びながら、グレモリー眷属(イッセーなし)とさつき姉さん達三姉妹が俺のベットに走ってきた。
「もう!いきなり倒れたって聞いたんだから、心配したんだからね!」
そう言ってさつき姉さんが俺に抱きついてきた。 はぁー……、お姉ちゃんを泣かすなんて最低だな…俺って…。
「ゴメンね……、お姉ちゃん。心配かけさせちゃって」
俺は抱きついてきているさつき姉さんの耳元でそう呟いた。すると、さつき姉さんは一旦離れて俺の両肩に両手を置いてきた。そして、真剣な顔で俺を見てきた。
「本当よ? いきなりアザゼルからあなたが倒れたなんて聞かされたとき、どれだけ私達が心配したかわかってるの? ……もう、無茶したらダメなんだからね? わかった?」
さつき姉さんは真剣の顔なまま、俺にそう言った。俺の両肩に置かれている手も強く力が入っている。それだけ俺の事を心配していたのがよくわかるぐらいに………
「うん、ゴメンなさい。もう、無茶しません。本当にごめんなさい………そして、ありがとう」
俺はそう言って最後に本音もいった。だって…そんだけ心配してくれたのは、正直いって嬉しいもん
「えぇ、どういたしまして♪」
そう言った姉さんの笑顔はとても素敵だった…。一言で表すなら………女神だね///
そ、それだけ綺麗なんだもん!!///
「あら?なに顔を赤くしてるのよ?…………はっはぁ~ん…もしかして、私の笑顔に惚れちゃったかな?」
さつき姉さんはニヤニヤしながらそう言う。その顔は新しいオモチャ(イタズラ)を見つけたかの様な顔だった。
「なっ!?///べ、別に、そ、そそ、そんな事ないもん!!///」
俺は慌ててそっぽを向いた。でも、絶対今は顔が真っ赤に染まっているんだろうね。
「うふふ、も~う!可愛いんだからぁ~♪」
そう言った姉さんはまた抱きついてきた。それも、胸を顔に埋めるように。
「ちょっ!? お、お姉ちゃん!む、胸がぁ、おっぱいがぁー///」
「うふふふ~♪わざとやってるも~ん♪」
そう言いさつき姉さんの抱きつきは更に強くなる。 わっふぅ、い、息がぁ…
「さつき姉様、つーくんが息出来ていませんよ?死んでしまいますので離してあげてください」
「むぅ~……そーなのかぁ~。ごめんごめん、許して?」
そうナツル姉さんに言われたさつき姉さんは、俺から離れて、両手を合わせながら、舌をチロッとだして謝っていた。 くぅ!かわいい!!
「はぁ…、まったく。つーくんが可愛いのは凄くわかりますが、自重というものもしてください。さつき姉様はそこらへんが抜けています!気をつけてくださいませ!」
さつき姉さんはナツル姉さんに怒られてはいるが、何時ものように軽く『ごめんごめん』と苦笑いしながは謝っていた。ふふ、まったくかわらないね~。お姉ちゃん達わぁ~。
「つーくん、大丈夫?辛くない?どこか痛いところもないの?」
すると、優子姉さんが心配そうに聞いてきた。俺はそれを笑顔でかえす。
「大丈夫だよ、優子姉さん。俺はこの通りピンピンしているよ♪ まぁ…、確かに魔力が殆ど無くなってわいるけど、それでも、戦えないだけでそれ以外は大丈夫だしねぇ~」
「そう……。なら大丈夫ね。でも、次はこんなことにならないようにしなさいよ!絶対よ?」
優子姉さんは右手の人差し指を立てて注意してきた。
「うん!約束するよ、絶対無茶はしないよ」
「よろしい!」
まぁ、これで全てが一件落着かなぁ~。
「そう言えば今さらだけど、今何時なの?」
俺はふと思い優子姉さんに時間を聴いた。
「本当にいまさらね…。今は朝の9時よ。貴女は丸一日寝ていたわ」
そ…そんなに寝ていたんだ………。うぅ…そりゃ~身体が重いよね…
俺がそんな事を思っていたら、魔王様方とグレイフィアさん、それにアザゼルがベットの前にきた。てか、四大魔王大集合って………スゴすぎないかな!?てか、仕事わ!?
「つばさくん…いや、つばさちゃん?大丈夫なのかい? 君が倒れるなんて流石にビックリしたよ。お陰で僕達魔王が全員集合しちゃったよ」
いや……心配してくれるのは、正直嬉しいのですけど、だからといって全員でこないでくださいよ…
「それは無理だね!君は僕達にとっても家族同然だからね!!」
サーゼクスさんがいい笑顔でサムズアップしながらそう答えた。
「……って!ナチュナルに心の中を見ないでください!!」
「魔王ですから」
俺は叫んだが、どや顔でそんな事を言われた。……って魔王だからで済まさないでくださいよ!
「ところで、何故君は性別が変わっているのかい?見た目は髪の毛が腰まで長くなって、胸がDくらいあるしか変わんないけど…」
サーゼクスさんが興味深そうにそう聞いてきた。他の皆も聞きそうだ。事情を知っているのは、俺の家族(黒歌とレイナーレも)ぐらいですかね。
「えぇ~とそれはですねぇー……。俺が魔力が著しく低下したり、無くなったりすると性別が変わってしまうって言いましたよね? まさに、今がその状態ですね。」
俺がそう言うとサーゼクスさんは頷いた。
「なるほどね、あまり信じてはいなかったけど、本当にそんな事が起きるんだね…。」
「確かにな…。こんど性別が変わる銃でも作ろうかな?」
「でも、此だけは言えることがあるね。本当に……」
『可愛いね!』
一斉でへんな事を言われた。うぅ…か、可愛いなんて、そんな、照れてしまいます!!
「う、うるせぇです。そ、そんな事よりも、結構しんどいですよ?この姿って…。 メリットは魔力が低下することにより、魔力の質が上がり魔力又は魔法の攻撃力・防御力・回復力等が全て上がります。しかし、デメリットで、男の時よりも体力が落ちて、他には防御・攻撃力もがた落ちです。筋力も落ちるので、重い鎧や武器が使えなくなってしまいます。それに、身体の抵抗力も衰えるので、薬やマヒ又は眠り等といった魔法・魔力攻撃もくらいやすくなってしまっています。それに、どんなに魔力の質が上がろうと、全体的なステータスも下がっていますし、何より魔力が少ないのであまり多用も出来ません。その代わり、魔力・魔法を使う時のMPは男よりも少ないですが、それでも多用は無理ですね…。なので、俺は女になってる間は基本的に戦えないのですよ………」
俺は包み隠さず全てを話した。結構長くなってしまったが嫌な顔をせずに皆真剣に聞いてくれたのは嬉しかったかな
「以上が今の状態になった理由みたいなものです。 すみません、なんか思ってた以上に長くなってじいまして」
「いや、いいよ。別に僕は気にしないからね。それにしても、まさかそんな事になるなんてね。なるほど…。確か君は魔力が低下したら女の子になるといったけど、何れぐらいが目安なのかい?」
「えぇーと…、大体全体の最大魔力値の3分の1をきったらこの姿になりますね。他には例外で、気絶したりして意識が無くなった時や、熱等にかかって病気になって魔力が不安定になった時等も女の子になってしまいますし、あとは自分の意思で女の子になったりもありますね。一度、光輝兄さんの作った薬で女の子にされた時もありましたけどねー…」
そうなんだよなぁ…。結構女の子になる確率が高いんですよね…。ここ数年は身体の事を気をつけていたので女の子になることはありませんでしたが、今年は本当に忙しい年ですもん。初めての学校に通い、グレモリー眷属の監視したり、はぐれ悪魔倒したり、シスター助けたり、戦力増えたり、焼き鳥倒したり、聖剣折ったり、レイジ兄さん帰ってきたり、コカビエルぶっ飛ばしたり、三大戦力の会談を行ったり、テロリストぶっ飛ばしたり、冥界にきてぶちギレかけたり…と本当に忙しくて無理していましたね。うん…、今度からはもっと気をつけていかないといけませんね。
「そうなんだね。でも、かなりデメリットの方が多いみたいだね」
「そうなんですよねぇー……。デメリットさえなければ効率的にこの姿の方がいいんですけどね~。」
本当、デメリットさえなければ魔力特化でかなり遠距離戦も楽なのになぁ~
「はははは、仕方がないよ。この世でデメリットがないものなんて存在しないんだから。」
「確かにな…。そもそも、デメリットが在るからこそ、バランスが保たれるんだからな。」
そういって光輝兄さんが付け加える。まぁ、確かに俺みたいなタイプがデメリットまで無くしたら、それこそ文字通りのチートって訳ですからね。俺は能力だけでもチートなのに、これ以上チートになると本当に世界が面白くなくなってしまいますしね。まぁ、そうならないためにも幾重に分けて厳重な結界を俺自身につけてますしね。チート過ぎるのもいけないのと、暴走及び身体が耐える様につけてますしね。
「まぁ、とりあえず大丈夫なんで、もう心配しないでくださいよ。あまり俺に構っている訳にもいきませんでしょ?皆さん」
「わかったよ。もう大丈夫そうだし僕達は仕事に戻るとするよ。リアス達も修行にいきなさい。強くなりたいなら早くね」
『はい、サーゼクス様!』
サーゼクスさんがいうと、リアスさん達も各自の修行にいった。 そのあとに続く様に魔王様達も自分の仕事場に戻るのだった。
「ふぅ、んじゃ、俺も戻るな? つーくんもう無理すんなよ?いいな!」
「うんうん、光輝兄さんの言うとおりだ。今度同じ事があったら、次はないからな!」
「わかってるよ。兄さん達も気をつけてね?」
「おう!」
「わかってるよ」
そう言って兄さん達も部屋を出た。部屋に残ったのは姉さん達と黒歌とレイナーレだけだ。
「姉さん達は仕事に戻らないの?」
俺が聞くと、さつき姉さんが俺の方に視線を動かした。
「私達は仕事は終わってるわ。今日わね。それと…、あなたがその姿の時はもっと女の子らしくしなさいっていったでしょ? ほら…やり直し♪」
「えぇ!あ、うぅ……。わ、わかりましたよ。女の子らしく振る舞えばいいんでしょ!振る舞えばぁ!!」
うぅ~…、男なのにぃ…。た、確かに今は女の子だけどね…、でも、心まで女の子じゃないんですよぉ~……。
俺はベットから降りて、女の子らしく振る舞うように練習することになったのだった。
「ほら、もっとそこはしなやかに! こら、女の子がそんな持ち方をしたらいけません! ほらそこ!そんな事をしたらダメよ? 今は女の子何だから」
俺はそのあと二時間ほど女の子についての再勉強することになるのでした。とほほほ…
あれから二時間――おr……私は女の子についての再勉強をやりました。最初はとても嫌だったのですが、さつき姉さん達三姉妹に捕まり、無理矢理勉強するはめになってしまいました。まぁ…、今は女の子ですのでしかたがないことは、しかたがないのですけどね。
「それにしても、私は今日一日は外に出れないのですか…。身体は大丈夫なんですがね。しかたがありません、久しぶりにグレモリー家の探険といきましょうか♪」
私は部屋を出て、グレモリー家を探索することにしました。理由は、さつき姉様達はなんでも魔王様方に呼ばれたそうですので、そちらの方に向かいました。黒歌さんやレイナーレさんも一緒に付いていってしまいましたので、私はとても暇をもて余しています。ですので、探索しようと思いました。 さて、何処から探索しましょうか?結構広いので探索しがいがありますしね♪
そうと決まれば即行動です!私は適当に歩くことにしました。
―数時間後―
「ふっふふ~ん♪」
晩御飯も食べ終えた私は、適当にブラブラと室内散歩をしています。時折すれ違うメイドさんに挨拶をしながら、口笛をふいて歩いています。やっぱり広いですねぇ~。実家も広いですが、ここもやはり大きいですね。実家があるのは名のない無人島ですので、ハッキリいってただ広い自然があるだけですので暇なんですよね…。都市もあるのですが、全員地球連邦軍の関係者だけですので、全員知り合いみたいな者なのですよ。やはり、知らない人と出合い、新しい出合いがあるのが一番好ましいんですけどね。でも、だからといって無関係の人を連れ込むような事はしませんけどね。
そんな事を思いながら歩いていくと…、目の前に見慣れた顔がありました。私はその人物に近づいて目を隠します。
「だーれだ?」
「え?その声はもしかして……ツバキお姉様ですか!?」
「えへへ♪あったり~だよ~♪」
私が目隠しをした人物は、サーゼクスさんとグレイフィアさんの一人息子…ミリキャス君でした。 あと、何故ミリキャス君が“ツバキお姉様”と読んでいるのかといいますと、私が女の子の姿の時は、『結城 椿(ツバキ)』と名前にしているからです。そう言えば…、リアスさん達にこの事を伝えるの忘れていましたね…。まぁ、それはあとででいいですね。
「ツバキお姉様、何故その姿になっているのですか? 普段はその姿におなりになりませんのに……」
「それはですね、色々とありましたの………あれは、昨日の事でしたわ…」
私は今日の出来事を全て話しました。ミリキャス君は真剣に聞いてくれます。本当に何故私の大切な人達はどの様なお話でも真剣に聴いてくれるのでしょうか? 嬉しいのですが、不思議ですね。
「そうだったんですか……ツバキお姉様は相変わらず苦労しているのですね……。でも、僕からも此だけは言わせてもらいます!次は絶対に無理しないでください!約束なんですからね!!」
ミリキャスはプンプンと可愛く怒りながら私にそう言ってきました。ミリキャスにも言われてしまいましたね…。次からは絶対に無理をしないようにしませんといけないようですね。
「わかりました…。約束しますよ。ミリキャス君」
「絶対ですよ?」
「えぇ、絶対です。魔王様に誓って無理をしないようにしますね」
「ならいいです。約束さえ守ってくだされば僕はこれ以上言いませんよ。」
ミリキャスは笑顔でそう言いました。 はぅ!可愛いです!私を萌えコロスつもりなのでしょうか…! もう、無自覚って怖いですね…
「えぇ、ありがとうございます。それと、私の事を心配してくれて、ありがとうね。ミリキャス~♪」
私は少ししゃがみミリキャスの頭の上に手を置いて優しく撫でました。ミリキャスはとても気持ち良さそうに目を細めて頭をグリグリと私の手に押し付けてきます。本当に可愛いです♪ミリキャスはやっぱり私の癒しですわ。
「あ…あの///つ、ツバキお姉様!ぼ、ぼぼ、僕のお願いを……聞いて…くれますか?///」
ミリキャスは顔をホンノリと赤く染めながら私に上目使いでお願い事をしてきました。はうぅ~!この子は本当に可愛すぎますわぁぁぁ!!
「なんでしょうか?ミリキャス」
私は平常心をギリギリもたしながら、ミリキャスに優しく問いかけます。 ミリキャスは少し迷った様にしたあと、私に目線を合わせて恥ずかしそうに言いました。
「ぼ、僕と一緒にお風呂に入ってください!!」
………………え? な、なにを突然いったのでしょうか…?わ、私と一緒にお風呂に入りたい? な、何故なんでしょうか? ミリキャスは何故突然そのような事を…。ま、まさか!ミリキャスはもうそんな歳になったのでしょうか!? い、いや、ないですね。ミリキャスがあのイッセーの様にエッチな子になるわけありませんもんね。てか、お姉さんがその様な子に育てておりません! むしろ、あのグレイフィアさんが自分の子をそんな育て方をするはずがありませんしね。 おそらく、昔一緒に入った事がありましたから、久しぶりに一緒に入りたいってだけですよね。そうに違いありません! てか絶対そうです!
「あのぉ~……ダメ…でした?」
私が頭の中で混乱していると、ミリキャスが目に涙を少しためて上目使いで不安そうに聞いてきました。
「だ、大丈夫ですよ! 一緒に入りましょ? 久しぶりに二人でね♪」
「本当てすか!!やったぁぁぁ!!」
私が慌ててOKをだすと、ミリキャスは嬉しそうな顔をして喜びました。ふふ、ミリキャスが嬉しそうならいいですか。それにもしも、エッチな子になってたら私が修正してあげればいいだけですしね。
「早くお風呂場にいきましょうよ!ツバキお姉様♪」
「ふふふ、はいはい、わかりましたからそんなに慌てませんの。こけてしまいますよ~」
「は~い♪」
私はミリキャスと手を繋ぎながらお風呂場に向かいました。 そう言えば今はどちらに入るべきでしょうか? 男湯?女湯? 男湯は男性がきても問題になりますし、女湯であれば、ミリキャスなら大丈夫でしょうね。よし、女湯に入りましょうか♪
―ツバキside out―
―ミリキャスside―
僕は今日久しぶりのツバキお姉様と一緒にお風呂に入る事ができました。 ツバキお姉様は昔よりも綺麗になっていました。胸も大きくなり、綺麗な染み一つもない肌で、綺麗で艶やかでサラサラした髪をしています。
本当に……綺麗です、可愛いです、素敵です。リアスお姉様も綺麗ですが、ツバキお姉様はリアスお姉様とは別の美しさに綺麗さを持っています。 まさに、絶世の美少女とはこの人の事を言うのではないかと思うぐらい綺麗なんです。
ツバキお姉様にはまだ言ってませんが、実は僕の初恋がツバキお姉様なんです。つばさお兄様の時は、格好良くて、可愛くて、スゴく頼りになる人ですが、ツバキお姉様の時は、もう一目惚れしました。 今回のこの約束もツバキお姉様と一緒に居たいと思い、約束しました。 それに久しぶりのお風呂です。 とてもドキドキします。 とても、緊張してしまいます~!
僕がそんな事を思っていると、気づけばお風呂場に来ていました。 僕は女湯の方に入りました。 そして、現在僕の目の前でツバキお姉様が服を脱いでいます。とっても綺麗な肌をしています。それに、動くたびに大きな胸が揺れています。僕は思わずツバキお姉様から視線を外しました。でないとおかしくなってしまいそうでしたので、視線を外したのです。
「あら?まだ脱がないのですか?ミリキャス」
ツバキお姉様は不思議そうに僕の方を見てきました。はっ! 忘れていました。早く脱がないとツバキお姉様にご迷惑をかけてしまいます!
「だ、大丈夫です!すぐに脱ぎますから!」
僕は慌てて服を全て脱ぎました。そのあとツバキお姉様と一緒に温泉にはいりました。お湯をかけあったあと、二人でゆっくりと温泉に浸かりました。
「ふぅ~……気持ちいですね♪ミリキャス」
「はい!気持ちです♪」
僕とツバキお姉様はほっこりしながら温泉に浸かっています。 体制はツバキお姉様に抱きつかれる様に僕が座っています。僕の頭にツバキお姉様の胸が当たっているので、とてもドキドキが止まりません。 思ってた以上に恥ずかしいですね///
「ミリキャスは、今は楽しいですか?」
すると、ツバキお姉様が聞いてきました。
「はい、楽しいですよ? それがどうしたのですか?」
「いいえ、深い意味はないのですが、少なからず今のそんな平和な世界を良しと思わない人達が数多く存在しています。それに、表の人間の人達の多くはこの様な存在を知らない人達が多いいのです。ですから、そんな人達を守るのが私達 地球連邦軍の役目なのですが、その守るべき人達が自らケンカしあい、挙げ句の果てには人間同士の戦争や紛争が世界中で起きています……。何故ちょっとのすれ違いで人々は傷つけあうのかわからないのです。最近、私はそんな人々を本当に守るべきなのか、そうでないのか……スゴく悩んでいましてね。 その平和な世界を苦痛に思う人達がいる今の世界に、本当の平和な世界を作ることができるのか、とても不安で心配なんです。……私はどうしたらいいと思いますか? ミリキャス………」
ツバキお姉様が普段は見せないような不安な顔で僕に聞いてきました。 確かに、最近はお父様も言っていましたが、平和な世界を苦痛としか思わない人達が数多く存在していて、その人達が世界を滅ぼす原因になっていると、お話されていました。 確かに地球連邦軍はか弱い人々を助ける軍でしょう。しかし、ツバキお姉様は人々同士で傷つけあってるのに、そんな人達を守るべきなのか悩んでいる……そう言うことですね…。なら答えは決まっています!
「それは、変わりません!! 以前、ツバキお姉様は弱き人々、関係ない人達、小さな子供達を守りたい……一人でも多くの命を守りたい………とそう言いましたよね? なら答えは簡単ですよ。ツバキお姉様はそんな人々を守り続ける存在になるべきなんです!
確かに人々は同じ種族同士の争いが耐えないでしょう…、しかし、そんな人達はあくまでも一部なんです! そして、そんな人達のせいで苦しんでいる人々は世界中に沢山います! 表の人間界もそうですし、今は『禍の団(カオス・ブリゲード)』というテロ組織が存在しています。そのテロ組織は悪魔の世界だけではなく、人間界、天界等といった地球そのものに影響を与えているんです。
そんな悪党どもから世界を守るのが地球連邦軍の使命何だと僕は思います…。
なんせ、今の平和な一時を送れるのはツバキお姉様達地球連邦軍の人達が守ってくれているからこそ出来た平和なんですよ? それもこの冥界だけではありません。人間界も天界もみーんな、ツバキお姉様達地球連邦軍の人達が頑張った結果なんです。
それに、今はテロ組織が活発に暴れている時期なんですよ? そんなときにツバキお姉様達がヘコタレテいたら、誰が世界を守るんですか!! ましてや、自分達の人間界を守るのはツバキお姉様達なんですよ? そんな人達が動かなかったら世界が終わってしまうじゃないですか! テロ組織のせいで罪のない人達が沢山死んでしまってもおかしくなおのですよ? それともツバキお姉様はそんな人達を見殺しにするような人なんですか? 違いますでしょ?
ツバキお姉様は何処にいってもツバキお姉様なんですよ…。種族関係なく誰にでも優しくでき、慈悲なる優しき清らかな心をもったツバキお姉様だからこそ、色んな人達があなた様を信じているんです。だから、そんなに不安にならないでくださいよ………。貴女は僕の憧れで誇れる素敵な人なんですからね♪」
僕は最後は笑顔でそう言った。余りにも熱く語りすぎたせいで少し逆上せてしまいました。ツバキお姉様にも悪い事をしてしまいましたね……。うぅ、ツバキお姉様にたいしてなんて生意気な事を……。ツバキお姉様…怒ってるかな?
僕は不安にかられながらツバキお姉様のお顔を除くと…、顔を赤くして固まっていた。
「うふふ……、まさか、ミリキャスにそんな事を言われるなんて、私はびっくりしたわ。…………でも、私は私…か……。ふふ、ありがとう、ミリキャス。かなり勇気がでたわ♪ 貴方のおかげで不安も無くなったわ! そう、そうよね。 か弱い人々を助ける、関係ない人達、小さな子供達の笑顔を守るために今まで私は戦ってきていたのに、いつの間にか忘れていたわ…。本当にありがとう、ミリキャス。大切な事を思い出させてくれて…。私はもう迷わない!自分の信じた想いに向かって頑張っていくわ!!」
そう言ったツバキお姉様は先程の不安な表情がなくなり、今はとても凛々しくて格好いいお姉様です! これこそ、僕が憧れて一目惚れした、地球連邦軍 特殊部隊 特別調査班 総隊長 結城 椿(ツバキ)お姉様です!!
「ふふ、ミリキャス………本当にありがとう♪ これはその気持ちよ…」
そう言ったツバキお姉様が僕の顔に近づいてきて………
チュッ♪
「……え?」
僕のおデコに柔らかい感触が伝わった。……え?これって、もしかして…………
「ふふふ♪これは私からのお礼よ。今日は本当にありがとうね? 私は色々不安だったの……。でも貴方のおかげで勇気がでたわ。だから、それはほんの気持ちのお礼よ♪」
そ、そんな……。いきなり過ぎて…もう、何がなんだか……。ま、まさか、あのツバキお姉様が……き、きき、キスをしてくれるなんて…。おデコだけど…とっても嬉しいです!! そして、とっても顔が熱くてドキドキしています
「さて、そろそろ身体を洗わないとね。おいでミリキャス。一緒に洗いっこしましょう」
「は、はい!ツバキお姉様♪」
僕はそのあと、ツバキお姉様と洗いっこして、また温泉に浸かったあと、あがって僕の部屋にいきました。
今日は、これも久しぶりに一緒に寝ます。
今日はとってもいい夢が見れそうです♪ お休みなさい………ツバキお姉様…。
―ミリキャスside out―
―ツバキside―
私は温泉に浸かりながら、ミリキャスに励まされたあと、軽いキスをおデコにして、洗いっこして、ミリキャス部屋にきました。ベットに二人で入って横になり、少しお喋りをしたあと、ミリキャスが寝てしまいました。
私は少し今日の出来事を振り返りながら考えていました。
「(参りましたね…。あのミリキャスがあんな事を言うなんて……。本当…男の子の成長って早いね。男子三日合わざら…だっけ? 本当に驚きましたよ…本当に……。
でも、ありがとうね…ミリキャス。本当に、本当にありがとう……)」
私はそう思い、ミリキャスを軽く撫でたあと目を閉じました。
「(お休み……ミリキャス…)」
こうして私も眠りにつくのでした………。
どうでしたか? 今回は初めてのミリキャスsideです。今回は主人公のTS化をかきました。思ってた以上にながくて、グダグダとしてしまっていると思いますが、頑張ってかきました。
次回からまた原作突入です! では、また次回でお会いしましょう!! さようなら~♪