1年間殆どガンプラ触ってなかった男のGBN   作:slow quick slow

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2話

 

 

ガレージに佇んでいる己のガンプラを見るハジメ。その顔はとても18歳とは思えない、まるで幼子が憧れたのような表情をしていた。アバターで最低限の身バレ防止を目的につけた狼型の耳や尻尾は揺れ動いている

 

「リボーンズガンダム…まさかこんな実物サイズで見れるなんて思わなかったな…」

 

リボーンズガンダム。彼にとっては印象的な存在であった。

とはいえ、素のリボーンズガンダムでは無い。今ハジメの前に佇んでいる機体は、リボーンズガンダムを「鉄血のオルフェンズ」のガンダムフレームと組合わせ各種改造を施してビルドされた「ガンダムリボーンズデッド」である。

安直な名前だが理由がある。彼が「リボーンズガンダム」は死んだという設定にしたからだ。「リボーンズガンダム」は「リボンズ・アルマーク」が乗るからこその存在、自分は「リボンズ・アルマーク」の遺した亡骸を直し、使用しているに過ぎないという考えからこの名前になった。

そして、その亡骸の機体には再生する力もない「再生亡きガンダム」、つまるところただのガンダム……兵器でしかないという意味も含まれている。

それはそうと全身が真っ白なのだが……

 

「…壊れないから取り敢えず未完サフ吹きで持ってきたけど、普通に良いな」

 

なんとこの男、未完成品を持ち出していたのだ。どんなプレイヤーでもガンプラの出来が戦局を左右するこの世界で。とはいえ基礎部分は完成しており、サーフェイサーだけでもそれなりに色は洗練される。背部の大型ファングがまだ搭載されておらず、Iガンダムに近い機体になっている。

 

「取り敢えず行くか……」

 

これだけで数時間は確実に潰せるが、それは置いておかなければならない。ヴァルガ以前に友人を待たせている。諦めてコクピットに乗り込む。

 

「ふぅぅぅー……やればいい、ただのガンプラバトルだ。敵を討てばいい。それだけ……………」

 

ヘッポコな今の自分に自己暗示のように言い聞かせる。ここはもう話し合いの場ではない、ガンプラバトルの地だと。

 

「…………やるか。どうせなら全力だして楽しめばいい。そっちが楽だよな…!」

 

気を持ち直して操縦桿を握る。画面が変わってゆく。

 

「ガンダムリボーンズデッド(未完)…出るぞ」

 

景色が変わりきる。そこには………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

核弾頭がこちらに向かってきていた。

 

「ハ…!?」

 

鈍っていた反射神経が掘り起こされるかの如く、スラスターをふかして上昇する。

 

「いきなりなんてもん出し……いや流れ弾だこれ!」

 

見る限りにSEEDのウィンダムの核弾頭だろう。1発しか来ないということは、外れた1発がこちらに飛んできたということだと理解する。

 

「くっそ何がハードコアだ。ただの世紀末じゃねぇか!そりゃお勧めなんてできねぇわな!」

 

愚痴吐きながらも流れ弾を避けていく。言っておくが、白はかなり目立つ。そうこのバカの機体のことだ。

 

 

 

「なんだぁ?あの機体」

 

「アニキ、さっき連れてきたヤツっすよ!」

 

「やっちまいましょうぜ!」

 

さっきのダイバー達はハジメを認識する。それに反応してか、周りも次々にハジメに目を向ける。

 

「白すぎだろw」

 

「初心者か?ってかあれサフじゃね?」

 

「未完成品持ってくるとかアホじゃねぇのかwww」

 

「GBNじゃ、ガンプラの出来が機体の性能差になるってのによぉw」

 

 

 

「やっぱ言われるか…まぁ…壊れないで遊べるなら別に未完成品でも良いだろ。こんなとこ来させられたのが想定外なんだが…!」

 

慣らし程度で、あとは身内ノリで見せたらどんな反応かを楽しむ為に持ってきただけである。決してこんなアホモードに首を突っ込む為に作ったのではない。

 

「天誅ゥゥゥゥ!!!」

 

頭の狂った野郎がまた1人核を撃ち出す。狙いはもちろんハジメのガンダムリボーンズデッドである。

 

「…ファング」

 

両腕に搭載されている擬似ツインドライヴに連結したGNシールドから、遠隔操作であるGNファングを一基飛ばす。

 

「なんだ?一発芸でもやんのかw」

 

「おいおい死んだわアイツw」

 

「核弾頭避けねぇとかバカ丸出しだろ」

 

周りが煽り散らかしている中、ハジメは淡々とファングを使い、信管を切り取る。爆発する起点が無くなったミサイルはリボーンズガンダムデッドの横を過ぎていく。

 

「は……」

 

「て、天誅…?」

 

「弾頭の信管を切り取りやがった!?」

 

「いや一基だけだからできたんだろ」

 

「お前使ったことないな?あんな芸当、普通のファンネル・ビット使いに出来ねぇよ!」

 

どよめいてる連中もいるが、ここはヴァルガ。早速闇討ちをするものが現れる。

 

「所詮ラッキーパンチだろ、イキってんじゃねぇぞ!」

 

やってきたのはハジメをここに来させた3人の内のリーダー。グシオンをさらに重装化させ、スラスターを増設、グシオンハンマーにジェットブースターを取り付けた、いかにも一撃必殺な機体。しかし水平移動は侮れず、グシオンハンマーもジェットブースターにより振りが早い。

 

「死ねやぁァ!!」

 

グシオンのグシオンハンマーが振る………われなかった。

 

「ぁ?」

 

「周り見ようぜ?おっさん」

 

煽るようにハジメは言う。グシオンの腕は肘から下が無かった。

 

「は…?ナノラミネート装甲だぞ…!ビーム兵器しかないリボーンズガンダムがグシオンを破壊出来るわけ…」

 

「ちゃんと機体を見とけよ」

 

次の瞬間、4基のGNソードファングがグシオンを切り刻み爆散、ヴァルガから消失する。

 

「嘘だろただでさえ硬いグシオンをあんなにやるか…!」

 

「何が初心者だ!あんなの熟練者じゃねぇか!サブ垢の初心者狩り狩りか!」

 

「どうでもいいだろ、多人数に痛ぶられる恐ろしさを教えてやる!」

 

「んじゃおめーが落ちろ!」

 

「んだとてめぇ!!」

 

何やら仲間割れ……というよりいつも通りになったらしい。相変わらず沸点が低い事だ。

 

「帰ろっかnっとと…」

 

焦点がズレた隙に帰ろうとしたが、ビーム兵器により回避を余儀なくされる。射線をなぞって見ると、GXのカスタム機がリボーンズデッドにシールドバスターライフルの銃口を向けている。

 

「貴様……GPD経験者だろう?」

 

「あぁ…で、それがなにか問題?」

 

「……ここで見分けさせてもらう。貴様がGBNに仇なす者かどうか」

 

なんと悲しいことか、GPDプレイヤーというだけで目の敵にされる。ハジメはだいたいの元GPDプレイヤーってGBNじゃ態度悪いんだなと思った。

 

「まぁいいや、俺はガンプラバトルを楽しむだけだし」

 

「いくぞ!」

 

相手のGXはビームソードを抜き、突撃する。ハジメはその場から動かない。相手を見計らう選択を取ったようだ。

 

「不動とは、余裕か!」

 

「生憎、周りが怖くて下手に動きたくないんだわ!」

 

「……それもそうか!」

 

「ぐぇ!?」

 

「な、くるn」

 

そう言いながらGXはビームソードで攻撃を開始する。リボーンズデッドはGNシールドからGNビームサーベルを展開し、鍔迫り合う。お互い退き、周りの障害を片付ける。

 

「やはりそういう仕掛けか…」

 

「当たり前でしょ。単純に武装増えるんだから付けるに越したことはない。直繋ぎだから出力も上がってる」

 

「しかし懐に入りやすい…!」

 

「そこはファングなんだよなぁ」

 

「くっ…引くしかあるまい…」

 

「ま、巻きz」

 

GXの行く手を塞ぐようにGNファングがビームを放ち、GNソードファングが襲う。危険と判断しGXは下がる。

今展開しているGNビームサーベルはシールド内蔵のため、リーチはそれなりに長いが取り回しは手持ちに劣る。が、懐に入るには両腕のGNシールドにマウントされているGNファング達をくぐり抜けなければならない。

 

「さぁどうする…」

 

「ならば本体を撃ちぬけばいい…!」

 

「やってみろよ…!」

 

GX背部が展開する。改造により常に中心にマウントされている砲身が支柱と共に展開、右腕横に移動し、右手でトリガー、左手でグリップを持つ。X状の排熱板が展開、月からマイクロウェーブが降る。

 

「立ち止まったなぁ!!」

 

「貰いぃ!!」

 

どうしても時間が掛かり、その間に闇討ちが来る。だが

 

「邪魔なんだが?」

 

「なんだぁ?やんのk」

 

「や、やべにg」

 

横やりに入った常識知らずにハジメはファングを向かわせる。

 

「手出しなどいらん」

 

「いんや別に?やりたいからやっただけだぞ。サテライトキャノンの形状、どんな一撃なのか気になったんだよ。ビルダー心擽られるから」

 

「ふ……そうか。ならば応えるしかあるまい」

 

GXが光る。マイクロウェーブによる充電が完了した合図である。

 

「ファング!」

 

撃たれる前に、ファングでGNフィールドの層を作り、GNシールド限定で強力なGNフィールドを張る。

 

「これを受け止めて見せろ。できるならばな!」

 

「おぅやってやる…チッ!!!!」

 

「なんだこのひかr」

 

「高熱源反応だt」

 

瞬間GNシールドに超高温の熱源が襲い、反射的にGNシールドを切り離す。ものの一瞬でシールドが融解し、穴が開きそこからは青白く細い一線が伸びている。どうやら後ろにいた者は巻き添えを食らったようだ。

 

「…そういう感じかよ…危ねぇ…」

 

間一髪で避けたとはいえ、余熱で腕部の機器系統がやられたのか左手のマニュピレーターが動かない。

 

「ま、避けれただけッ」

 

思考よりも早く反射が機体を避けさせる。先程居た場所には先程の一線。それが意味しているのは…

 

「その威力で一発じゃねぇのかよ……!」

 

「避けたか。そうそう居ないぞ2発目を避ける者は」

 

「原作勢ほど鵜呑みにしそうだな……いや、ガンプラならできると予想してない方が悪いか」

 

「ふっ……その発想はこれを受けた後程、思いつかないものさ」

 

軽く笑みを浮かべるGXパイロット。

 

「形勢は……まぁどっこいか」

 

「手数で言えばまだそちらが上だろうな。サテライトも撃ち切った」

 

「それより……周りだよな」

 

「それは……そうだなっ…」

 

光に寄り付く羽虫の如く現れては攻撃を始めるダイバー達。この集団を相手にするのに2人では些か骨が折れそうだ。そんなハジメの元に一通メッセージが届く

 

〘ちゃんと断れよ!ビビりがよ(国歌)〙

 

「……どうやら援軍が来てくれるらしい」

 

「ほう、なら耐えればいいのか?」

 

「いやぁ…もういるんじゃねぇの?」

 

「ピンポーン!さてはじまるざますよ」

 

「いくでがんす」

 

「ふんがー」

 

「あはは……真面目にやりなさいよ!」

 

「ノってくれるとか聖人かよ。彼女だった」

 

「ペッ…!てかサラッとネタに入ってくんなよハジメぇ…!」

 

「俺はダメなのか…」

 

「お前のせいだかんな…?」

 

「不可抗力ってご存知?」

 

「知らんな」

 

初っ端から今の子供が知らないようなネタを持ち出す3人とその便乗をして怒られるハジメ。

 

「……………ゆ…ユウ先輩……?お、男友達なんて ……は、はしたないですよ!!」

 

「へ?あ……ノゾミちゃん…」

 

どうやらユウとは縁があるらしい。GXのダイバーの口調が少女になる。

 

「知り合い?」

 

「たぶんリアルだから気にすんな」

 

ハジメの問にコウダイが答える。流石彼氏、このような事情は瞬時に関わらせないようにする。

 

「ってこれどうすんの?」

 

かなり異色なバトルをしていたが不完全燃焼気味であるハジメ。

 

「こんなんじゃ無理無理、とにかくメニューにリタイアあるから出ろ」

 

「えぇせっかく良いとこだったのに」

 

「誰のせいでこうなってんだ?んん?」

 

「アッハイ……んじゃ落ちるか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキトの圧に負けてヴァルガから出たハジメ。

 

「初戦でかなりやられたな……やっぱ、皆つえぇや。俺なんか屁じゃない…」

 

と言っているが隙をつけば勝てていた。それ程に先のGXはビルダー心を揺さぶられるものだった。いや、GXだけでは無い。周りの機体達はハジメの心を踊らせるものだった。たとえバニラであっても、デカールやモールドに力を入れる者や、内部パーツを新造し可動域の拡張させる者等々、思い入れや作り込みは千差万別である。不特定多数のそれを間近で、それも設定と同じ大きさで見れるなど、夢の具現化ではないか。

コクピット内で見るにはGPDとそう変わらないだろう。しかし、大会や地域だけでは無い、国を超えた世界の人々のガンプラ、それを実際と変わらないもので見れる。

 

「これほど嬉しいことは無い……楽しみだなぁ。色々と!」

 

「そうだな」

 

「おう!…ア」

 

返事をしながら振り返ると、ニッコニコしたアキトがハジメを見ていた。

 

「楽しみだな」

 

「ハイスイマセンデシタ!!」

反射的に腰を90度に曲げる。それは綺麗な程にまで洗礼された謝罪であった。因みにこの後、レイド戦で肉盾にされまくった。

 

 

 




ガンダムリボーンズデッド(未完成)

みかんせいひん。だが、各部は洗練されており、これだけでも十分に動ける。帰ったあと埃をとるのに苦労したらしい。
見た目は白いガンダムフレームに白い1ガンダムの外装を取り付けた感じである。背部の大型ファング兼GNキャノンが未完成故にオミットされている状態。ちゃんとビームサーベルは背部にある。何故ガンダムフレームを入れたのかは、ハジメ曰く「リボーンズガンダムって未完成なんだよな…俺には手がつけれない完成度なんだけど……せや、いっそ別の作品にリボーンズガンダム要素つけよう!」ということらしい。リボガン素体やないやんけ!
武装面は背部にGNビームサーベル、腕部はGNバスターライフルをオミット、両腕に魔改造GNシールドを付けている。魔改造というのも、GNドライヴ[T]直結のシールド内蔵GNライフルに、GNファングが4基、GNソードファングを2基を両シールドに取り付けている。それに付け加えてサイドスカートにGNファングを1基ずつという何個つけてんだよ案件。これに大型GNファング着くってマジか。
GNファングは4基組むことでGNフィールドを構築可能。
ガンダムフレームなので2基のエイハブリアクターを搭載しているが、基本的な稼動動力は擬似ツインドライヴ。その為TRANS-AMシステムを使える。エイハブリアクターは擬似太陽炉の弱点である、エネルギー問題を補うというゴリ押しの為である。これにより根本的にもほとんどオリジナルと同じになっている。
エイハブリアクターを主軸とした稼働も可能であり、実質のところ太陽炉とエイハブリアクター、どちらともを破壊しなければならないまさに悪魔のごとき機体である。


カスタムされたGX

あの長刀の鞘のごときサテライトキャノンの原型は残っておらず完全新造。かなり造形が込まれたデザインになっている。マウントも斜め掛けではなく、垂直に掛けたものになっている。生まれ変わったサテライトキャノンは、収束レーザーである。サテライトキャノンのコロニー破壊を目的にした巨大なレーザーを収束させ容易く貫き破壊する、対MS、MA兵器となった。
機体に関してはかなり細身な形となっており、サイドスカートに1対のビームソードが搭載されている。

GXのダイバー
声は低めだが女性である。つまりキャラ作りしていたということになる、まる


一つ一つ設定考えるのもやはり考えものですね…まぁ嫌いでは無いんですがね
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