今回は忠告させてください。
本作にはアイリスの改悪要素があります。
それに比例して、アイリスのフルボッコの結果が今までのキャラクターの対応と比較してとても酷いものとなっています。
苦手な人は今すぐUターンしてブラウザバックしてください。
覚悟はいいですね?
それでは、スタートです!
前回、ラングレーとツンベアーの問題を解決し、ラングレーが旅に同行することになったりと言ったことがありつつも、ヒウンシティに向けて進むサトシ一行。
道中、シママのトレーナーであるケニヤンや映画監督見習いのルークと出会い、良い関係を築けた。そして現在サトシたちはヤグルマの森を抜けて、開けた草原でショウブとラングレーが模擬試合を行っていた。
ラングレー「ツンベアー!」
ツンベアー「ベア・・・」
サトシ「ツンベアー、戦闘不能!ジヘッドの勝ち!よって勝者、ショウブ!」
ショウブ「やったねジヘッド!」
ジヘッド「ヘーッド!」
ラングレー「ツンベアー、お疲れ様。」
ツンベアー「ベア・・・」
ラングレー「そんな落ち込まないの!前回は勝てたし、順調に強くなってるわよ私たち!」
ツンベアー「・・・!ベア!」
ラングレー「よーし!この調子で強くなって、あのいけ好かないドラゴンつかいを倒すわよー!」
ツンベアー「ベアー!」
サトシ「気力は十分だなラングレー、ツンベアー。」
ラングレー「ええ!見てなさいあのいけ好かないダメ男!絶対に吠え面かかせてやるんだから!」
興奮状態のラングレーにショウブがおずおずと質問した。
ショウブ「あの、ラングレーにそこまで言わせるなんてどんなヤツなの?」
ジヘッド「ヘッド?」
ラングレー「えっと・・・たしか、カキツバタって言ってたわね。ブルーベリー学園現最強の生徒らしいけど。まぁ、実際トレーナーとしてはとにかく強いんだけど、人としてはどうしようもないくらいのグータラ野郎ね。」
ショウブ「・・・」
ツンベアー「ベア・・・」
サトシ「へぇ・・・って、どうしたんだショウブ。」
ショウブ「あの、本当にごめん・・・その人、私の知り合いだよ・・・」
ラングレー「えっ、そうなの!?」
ショウブ「うん。確かシャガさんのお孫さんだったはずだよ。たしかブルーベリー学園のリーグ部っていう部活の部長だったはず・・・」
話が盛り上がる中でついていけないサトシが質問した。
サトシ「あのさ、話の腰を折って悪いけどブルーベリー学園とシャガさんって?」
ショウブ「ブルーベリー学園は、簡単に言えばお金持ちの子供とかだけが通えるエリートトレーナー養成学校だったはずです。シャガさんは竜の里の近くのソウリュウシティを担当しているイッシュ地方最強のジムリーダーで、ドラゴンマスターの称号を持つ人です。」
サトシ「そうなのか。・・・ってことはそのカキツバタって人は次期ジムリーダーだったりするのか?」
サトシが質問すると、ショウブからはありえない!と言わんばかりの反応が返ってきた。
ショウブ「まさか!彼は歯に衣着せずに言うとラングレーが言ったようにこの上なく自由人でダメ人間なので彼はジムリーダーになんてなりませんよ!学園でもグータラしてて現在2留してるみたいですし。」
サトシ「そ、そうか・・・」
ピカチュウ『そうなんだ・・・』
サトシとピカチュウがショウブの勢いに引いていると、ラングレーが当然の疑問を投げかけた。
ラングレー「そういえばやけに詳しいけど、どこからそんな情報を・・・?」
ショウブ「あ〜、それですか・・・言い忘れてたんですけど、私はソウリュウジムの次期ジムリーダー候補の1人なんですよね・・・」
サトシ「えっ、そうなのか?」
ラングレー「えっ、そうなの!?」
突然のカミングアウトに驚く2人。
ショウブ「まぁ、2人も知っていると思いますが、私たちは修行中の身なのでジムリーダーにはまだまだほど遠いんですけどね。」
サトシ「そうだったのか。」
ショウブ「・・・隠してたのにそこまで驚かないんですね。」
サトシ「まぁ多少は驚いたけど、でもショウブはショウブだからな。そこまで驚くことじゃないし、なによりそんなふうに態度変えられるのは嫌だろうからさ。」
ショウブ「サトシさん・・・ありがとうございます!」
サトシ「感謝するほどの事じゃないぜ。俺だって聞かれなかったら自分の経歴なんて言わないしな!」
そう言いながらポケモンたちの手当をするサトシ、そんな手際のいいサトシにますます感心するショウブ。一方、ラングレーはと言うと・・・
ラングレー「まさかショウブがあいつと同じジムリーダー候補だったなんて・・・比べれば比べるほど全然違うわね・・・」
なにやら、考え事をしながら独り言をしていた。それが気になったサトシは声をかけつつラングレーの肩に手を置いた。
サトシ「?ラングレー?」
ラングレー「ひゃあ!?もう、いきなり肩に手を置かないでよ!ビックリするじゃない!」
サトシ「それはごめん。でも、何考えてたのか気になって・・・」
ラングレー「あぁ、それね。気にしないで。」
サトシ「そ、そうか・・・」
ラングレーが話したがらない様子なのでサトシは潔く聞かないことにした。すると闖入者が大声を出しながら現れた。
「あぁ〜!!」
サトシ「なんだ!?」
ピカチュウ「ピィカ!?」
フタチマル「タチ・・・?」
ショウブ「この声って・・・!」
ジヘッド「ヘッド!」
ラングレー「またアイツか・・・」
ツンベアー「ベア・・・」
サトシとピカチュウは知らない声に驚き、フタチマルは不審に思い、ショウブとジヘッドは知り合いの声に期待し、ラングレーとツンベアーはまたか・・・といったうんざりそうな顔をした。
「アンタ!あのコマタナとバトルさせなさいよ!」
ラングレー「生憎だけど、そこの子と勝負した後だから暫くは無理よ!」
「なんですって!?未来のドラゴンマスターであるこの私の言うことが聞けないのアンタは!?」
ショウブ「ちょっ!?アイリス!その言い方はないでしょ!?」
ジヘッド「ヘッドヘッド!」
アイリス「!貴女ショウブじゃない!久しぶり、元気してた?」
ショウブ「元気だけど、それどころじゃないよアイリス。人にモノを頼むならそれ相応の態度をしなきゃダメでしょ?」
アイリスと呼ばれた少女は、ラングレーに高圧的な態度をとったかと思えばショウブを見てフレンドリーに接していた。そんなアイリスにショウブは苦言を呈した。
アイリス「別にいいでしょ。なんたってアタシは未来のドラゴンマスターなんだから!」
ショウブ「いや、全然よくないよ・・・ドラゴンマスターになるなら礼節は弁えなきゃ。」
アイリス「それはドラゴンマスターになったら身につくから大丈夫よ!ショウブは心配性ね〜。」
サトシ「いや、勝手に身につくわけが無いだろう。」
アイリス「何よアンタ!関係ないから引っ込んでなさいよ!」
アイリスのあんまりな持論にサトシも思わず苦言を呈した。そしてサトシに割り込まれたのが嫌なのか注意されたのが嫌なのかはたまた両方か・・・アイリスは逆ギレした。そんなアイリスに対しサトシはできる限り優しく諭すが・・・
サトシ「割り込んだのは謝るよ、済まなかった。けど、上の立場になれば礼節が勝手に身に付くなんていうのはありえない。礼節はちゃんと身につけようと努力して初めて身につくんだからさ。」
アイリス「うるっさいわね!私に説教なんてアンタ何様のつもりよ!」
まさに暖簾に腕押しだった。
ショウブ「ちょっとアイリス!その態度と言い方は何!?サトシさんは私たちより年上でトレーナー歴も長い先輩なのよ!?謝りなさい!」
アイリス「ショウブまで何言ってるの!?こんな奴が先輩ですって!?冗談じゃないわよ!」
そして、ショウブとアイリスの間で口喧嘩が勃発した。
ラングレー「酷いとは思ってたけど、ここまでとは思ってなかったわ・・・」
サトシ「そういえば、ラングレーはあの子と面識があったみたいだけどどういうものなんだ?」
ラングレー「未来のドラゴンマスターを名乗っているトレーナーがいたから、挑戦しに行ったのよ。そして待ち受けていたのはあの子だったの。勝ったけど、キバゴは龍の怒りもまともに放てなかったし、ドリュウズに至っては言うことを無視して、土に潜る体制で固まってたからあんまりいいものじゃないんだけどね。」
サトシ「・・・そうか。悪い、聞いちゃって。」
ラングレー「気にしないで。どの道この状況じゃ言わざるを得なかったし。」
そうサトシとラングレーが雑談している間にも、ショウブとアイリスの諍いは止まるどころかヒートアップしていたようだ。
ショウブ「・・・どうやら言っても聞かないみたいね。アイリス、1対1でバトルしましょう!」
アイリス「いいわよ!私が正しいことを証明してあげる!」
そして、ショウブ対アイリスのバトルが始まった。
アイリス「行きなさい、キバゴ!」
キバゴ「キッキバ・・・?」
キバゴは乗り気じゃないどころか、本当にやるのか?と疑問のようだった。
ショウブ「アーケン、お願い!」
アーケン「アーケ!」
一方、アーケンはやる気十分のようだ。
そしてバトルの火蓋が切って落とされた。
ショウブ「アーケン、げんしのちから!」
アーケン「アァァァケッ!」
アイリス「キバゴ、龍の怒りよ!」
キバゴ「キバァァァ!?」
アイリス「も〜!何やってるのよキバゴ!こんな大事な時にぃぃぃ!」
ショウブ「キバゴを責めてる暇があるなら指示出しなよ、アーケン!アクロバット!」
アーケン「アァァァ!!」
アイリス「きっキバゴ!ひっかくで迎え撃ちなさい!」
キバゴ「キバ、キバァァァ!?」
アイリス「キバゴ!?」
キバゴはアーケンの猛攻によって戦闘不能に追い込まれた。
サトシ「・・・キバゴ、戦闘不能だな。」
アイリス「これは何かの間違いよ!私が負けるはずないわ!」
ラングレー「何が間違いよ!素直に負けたことを認めなさいよ!」
アイリス「なによ!なによ!なによ!いきなさいエモンガ!ショウブにめざめるパワー!」
ショウブ「!?」
エモンガは一瞬戸惑うものの、仕方ないと言わんばかりにめざめるパワーを放った。
サトシ「っ!フタチマル!れんぞくぎりだ!」
フタチマル「タッチャア!!」
咄嗟のサトシの指示でフタチマルがれんぞくぎりでめざめるパワーを全て弾き返し、エモンガに当てた。
エモンガが戦闘不能になるとアイリスはいよいよ、蛇に睨まれた蛙になる。
サトシ「どういうつもりだ・・・?」
アイリス「ひっ!」
サトシ「正当防衛でもないのに人にポケモンの技を放つなんてどういうつもりなんだ・・・!」
サトシの余りの迫力にアイリスが下した判断は、逃亡だった。キバゴとエモンガをモンスターボールに戻し、脱兎のごとく逃げていったのだった。
ショウブ「・・・」
ショウブは緊張のあまり、立ち眩みがした。それを見かねて支えるサトシ。
サトシ「大丈夫・・・じゃないよな?」
ショウブ「はい。・・・里にいた頃は、あんな唯我独尊な子じゃなかったんです。でも・・・ごめんなさい、これ以上は・・・!」
ポス・・・
サトシ「・・・」
ショウブ「・・・サトシさん?」
サトシは胸を貸す体勢をとった。
サトシ「泣いていいんだよ、ショウブ。辛い時はいつだって・・・」
ショウブ「・・・うっ、うぅ・・・うぁ・・・うあああああああああ!!あああああああああ!!」
幼なじみでライバルで、親友とも言える人物の堕落に堪えきれず大声で泣くショウブ。そんなショウブに胸を貸すサトシと、あまりの哀れさに貰い泣きするラングレー。
ライバルや親しい人が堕ちるのはいつの時代も、嫌なことだ。だからこそ、人は考えて行動しなければならない。
イッシュリーグ出場を目指し、ヒウンシティを目指す彼らの旅は、まだまだつづく・・・
・・・いかがでしたでしょうか。
今回は、本作6話に並ぶかなりの胸糞回だと自負しています。しかしこれも物語上、ショウブの成長に必要な過程ですので心を鬼にして書きました。