今回はいつもと違い、試験的に昼過ぎの投稿となっています。次回17話は、明日夕方頃に投稿させていただきます。
まぁ、それは置いといて、今回、事前にあり注意書きに書かせてもらい、本日13:02に入れた暴力表現ありタグが序盤に面目躍如し、更にそれ以降、サトシとショウブというオリcpの恋愛色も強めとなっている回となっています。 あと、今回は文字数が過去最多なので長い話になっています。
賛否両論がありそうな分、いつもより力を入れて執筆した回ですが、上記の要素にある暴力表現と恋愛要素が苦手な方にはオススメできませんので、そのような方は今すぐこの話からブラウザバックを推奨いたします。
具体的に言えば、殴打や強姦未遂など、確実にアニメでは規制に引っかかるであろう描写があります。
なので、普段よりも間を開けて警告させていただきます。
よろしいですね?
それでは本編16話、スタートです!
前回、ホドモエジムを攻略したサトシたちはシューティーたちと別れ、次のジムがあるフキヨセシティに向かっていた。道中の電気石の洞穴にてサトシがバチュルを、ラングレーがギアルをゲットし、ショウブのシビビールとツタージャ、ラングレーのコマタナとバニプッチが進化した。更にその後、洞穴を抜けた先でサトシがワルビルを、ショウブがメラルバをゲットし、サトシのジャノビーがジャローダに進化した。そして、着いたフキヨセシティにてジムリーダーフウロと対戦し、彼らは見事勝利した。そのジム戦にて、サトシのプロトーガがアバゴーラに、ショウブのアーケンがアーケオスに、ラングレーのコアルヒーがスワンナに進化したのだった。
そしてサトシたちがホドモエシティを発ってから、2ヶ月半もの月日が過ぎた現在、彼らはバトルクラブにて再会したシューティー、ベル、カベルネ、ケニヤン、ルークとともに男子組と女子組に別れて買い出しをすることにした。そして男子組が先に買い物を済ませてベンチで寛いでいると、ショウブを除いた女子組が先に戻ってきた。
サトシ「あれ?ショウブはどうしたんだ?」
ラングレー「あー、ショウブはお花を摘みに行ってるわ。先に言ってていいって言われたから。」
ケニヤン「じゃあもう少し待つか!」
しかし、15分経っても来なかったので、探しに行くことにした。
カベルネ「まったくあの子、私とのバトルをすっぽかす気じゃないでしょうね・・・?」
ルーク「彼女はそういうことするような子におもえないんだけど?」
ラングレー「決めつけるのは良くないわよ、カベルネ。」
カベルネ「うぐっ!わ、分かってるわよ・・・!わかってるんだけど・・・」
そうこう言っていると・・・
ショウブ「助けてサトシさん!?」
サトシ「っ!?ショウブ!」
ベル「ちょサトシくん!?」
カベルネ「いやアイツ足速くない!?」
ケニヤン「言ってる場合か!?追いかけるぞ!」
突如として、ショウブの悲鳴が聞こえた。
その悲鳴を聞いたサトシは感情的な声を出し、悲鳴の元へと向かった。
ベルたちはサトシの豹変ぶりやサトシの足の速さに驚きつつも、サトシに続いたのだった。
時は遡り8分前・・・最近までサトシにどう告白するか悩んでいた乙女、ショウブは花摘みから戻る時に、不意にメラルバが出てきてしまった。どうやらショウブに甘えたかったようだ。ショウブは少し甘えさせたあと、ボールに戻そうとしたが中々戻らなかった。メラルバの先には、何やら柄の悪い少年が居た。
ショウブ「ほら、メラルバ戻って。」
メラルバ「メラ!」
ショウブ「どうしたのメラルバ・・・」
???「ねぇキミ。」
ショウブ「・・・あなたは?」
ショウブはその少年を見た瞬間に悪寒を感じ、メラルバが外に出ていると主張した理由を悟った。
???「そのメラルバ、俺に譲る気は無いか?」
ショウブ「なっ何言ってるの?」
スワマ「あー、ちゃんと言わなきゃわかんないわけ?そのメラルバ、お前ごとき三流トレーナーに相応しくねぇんだよ。このオレ、スワマのファイアーウォーリアーズにこそそのメラルバは相応しいんだよ!だからさぁ、俺に寄越せよ、そのメラルバ。」
ショウブ「いやよ!貴方に、私とこの子の何がわかるの!?」
メラルバ「メラ!」
スワマと名乗った少年の余りの横暴さに普段の温厚さが消えるほど怒っているショウブとメラルバ。しかし、人通りの少ない道だったので彼女たちの中でも不安もあった。
スワマ「ったくしょうがねぇな・・・おい!オーベム、こっちにそのアマとメラルバを連れて来い。」
オーベム「オベ・・・」
ショウブ「くっ!メラルバ!むしくい!」
スワマ「当たらねぇよ!オーベム!サイコキネシス!」
メラルバはむしくいを繰り出そうとするが、オーベムのサイコキネシスで倒されてしまった。残りのポケモンはポケモンセンターに預けていたため、ショウブはいよいよ自衛手段を失ってしまった。
ショウブ「メラルバ!・・・いっ!」
スワマ「いい加減諦めてくんない?そのメラルバはオレが見出した時点で、オレのメラルバなんだよ!」
スワマは横暴なことを言いながら、ショウブを殴り、蹴り、嬲った。しかし、それでもショウブはメラルバを手放そうとはしなかった。それを見てイラついたスワマは遂に、とんでもない愚行に乗り出すことになった・・・
スワマ「ッチ!いい加減執拗ぇな・・・!そうだ!オーベム!そいつの服をジワジワと引きちぎってやれ!」
オーベム「・・・ベム。」
ショウブ「!?嫌っ!やめて!」
スワマとんでもない命令に僅かに逡巡するも、自分可愛さに命令通りショウブの服をサイコパワーで破るオーベム。ショウブは抵抗するもポケモンの力には勝てず、みるみるうちにあられもない姿にさせられていく。
ショウブ「(このままじゃサトシさんに好きになって貰えなくなっちゃう!サトシさんに告白できなくなっちゃう!それだけは・・・それだけは嫌っ!)助けて!助けてサトシさん!?」
ショウブはここにはいないサトシに助けを求めた。
スワマ「んだようるっせぇなァ・・・!テメェは今から俺のなgぶがァっ!? 」
サトシ「・・・!!」
偶然が必然か、サトシによってオーベムとスワマは右頬を殴られ見事に吹っ飛ばされた。オーベムに至っては一撃で戦闘不能になった。サトシの眼からは仄暗い光があった。
ショウブ「サトシ、さん?」
サトシ「・・・これを羽織っていてくれ。」
サトシはそう言い、ショウブに自身の上着を渡した。
そしてサトシは手持ちポケモンを全部出したが、その中で1体、驚いたような顔をしていた者がいた。
チャオブー「!?」
シュバルゴ『おい、大丈夫か?』
チャオブー『う、うん・・・』
サトシ「おいお前、よくも彼女に傷を付けてくれたな・・・!」
スワマ「ゲホッゲホッ・・・何しやがる!部外者は引っ込んでろ!」
サトシ「生憎、彼女は俺の旅の仲間でな。俺は仲間を傷つけられて『はいそうですか』って引き下がれるほど甘くはないぞ・・・!」
まさに一触即発な状態で、今にも殴り合いに発展しそうな間に割って入ったのは・・・
シューティー「ちょっと待った!二人とも、ポケモンバトルで決着をつけないか?」
スワマ「なんだテメェらは次から次へと!」
シューティー「あのね、君が喧嘩を売っているのは、警察にも顔が広い護身術のプロだよ?物理的なバトルを選んでも勝ち目はないと思うけど?」
スワマ「・・・ッチ!ダブルバトルだ。それでヤツをボコボコにする。いいな?」
シューティー「サトシさんは?」
サトシ「構わない。明日10時、この街のバトルクラブに来い。そして、負けたらショウブとメラルバに謝罪して二度と近づかないと約束しろ。」
スワマ「ハッ!いいぜ!精々吠え面を晒すんだなァ!」
そして、スワマは大股で街の闇に消えていった。サトシのポケモンたちに睨まれながら・・・
カベルネ「何してんのよシューティー!サトシ!あのスワマってヤツ見るからにヤバすぎるわよ!なのに野放しにするなんて・・・」
シューティー「だからってあそこで下手に取り押さえたら、彼が何をしでかすかわかったものじゃないからね。ここは人通りも少ないから・・・」
サトシ「ああ。それに、あのままじゃショウブのメラルバが無理やり奪われていた可能性が高かったからな。」
カベルネ「だからって・・・!」
ショウブ「いいよカベルネ。メラルバが奪われなくて、本当に良かった・・・!」
ショウブは本当に大事にメラルバを抱き抱えた。一方、腕の中のメラルバは複雑そうな面持ちだった。
メラルバ「・・・」
フタチマル『・・・メラルバ、大丈夫か?』
メラルバ『ちょっと、厳しいかも。自分が情けなくてね・・・』
フタチマル『・・・そうか。』
フタチマルはメラルバの様子を伺い、深く入り込み過ぎないようにした。その一方で、チャオブーは呆然としていた。
チャオブー『・・・あそこまで堕ちてたなんて・・・』
サトシ「・・・なぁチャオブー、アイツってもしかして・・・」
チャオブー『・・・うん、僕の元トレーナーだよ。』
サトシ「チャオブー、明日のバトル、出てもらってもいいか?」
チャオブー『・・・ちょっと考えさせて。』
サトシはチャオブーの成長の為にも明日のバトルに出て貰いたいが無理強いは出来ないため、少しの間待つことにした。
一方、チャオブーは迷っていた。サトシから信頼されているのは分かるし、スワマから見捨てられたのもわかる。しかし、それを抜きにしてもスワマのポケモンは強いのだ。彼は今、臆病風に吹かれていた。
そんな彼に喝を入れたのは・・・
シュバルゴ『サトシ、自分も入れてくれッス』
サトシ「シュバルゴをか?」
チャオブー『なっ!?シュバルゴ!いくら君が強くても、スワマのポケモンはほとんどがほのおタイプだ!無謀だよ!』
シュバルゴ『なに臆病風如きに屈してるんスかチャオブー!たしかに、アイツの中に居たならそのポケモンの強さを知っているチャオブーが不安になるのもわかるッス。けど、アイツを見返す千載一遇のチャンスなんスよ!逃す方がどうかしてるッス!』
ピカチュウ『そうだね。』
アイアント『言えてるな。』
ズルッグ『俺、チャオブーの兄貴があいつボコボコにして見返すところ見てみたい!』
コマタナ『うむ。そんなトレーナー如き、叩き潰してしまえばいいだろう?』
スワンナ『それに、このバトルから逃げても誰も責めはしませんが、後悔するのは貴方ですよ。』
フタチマル『ああ、それに一生前に進めなくなるだろうな。・・・それは嫌だろう、チャオブー。』
チャオブー『・・・ああ。嫌だ、嫌に決まっている。ハハハ・・・何を迷っていたんだろ僕は・・・サトシ。』
サトシ「決まったか、チャオブー。」
敢えてポケモンたちの会話を黙って見届けていたサトシはサトシに参加の是非を問いかけた。
チャオブー『うん。スワマとのバトルに出るよ、僕は・・・』
サトシ「わかった。」
シューティー「決まったみたいだね。」
サトシ「ああ。シューティー、調整頼んでいいか?」
シューティー「わかった。頑張らせてもらうよ。」
そしてバトルクラブに行き、調整に行ったサトシたち。その過程でドン・ジョージにも事情を説明した。ジョージも事情を知ると、協力を約束してくれた。
そしてその晩、ポケモンセンターの敷地内の宿泊施設の一室にて、サトシとショウブはそこにいた。
ショウブ「あの、サトシさん・・・」
サトシ「?どうしたんだ、ショウブ。」
ショウブ「いっ一緒のベッドで寝てもいいですか?」
サトシ「・・・」
ショウブ「や、やっぱりダメですよね・・・すみません今のは・・・」
───忘れてください。
ショウブがそう言おうとした時にサトシは彼女の手首を掴み、こう言った。
サトシ「いや、いいぜ。・・・一緒に寝よう。」
そして、1つのベッドに入った。向かい合って顔を合わせていると2人の頬が紅く染まっていく。
ショウブ(うわあああ!?つ、ついにやっちゃった!でも、サトシさんかっこいいよぉ・・・普段は分かりずらいけど、筋肉とかすごい逞しいし・・・優しいし・・・顔も良ければ性格も良いし、器量も十分にあるし・・・恋人とかゆくゆくは夫婦に・・・!)///
サトシ(ショウブ、綺麗で可愛いな・・・いい匂いもするし・・・なんか柔らかいし・・・優しいし・・・)
見ての通り、互いを意識しまくっていた。まぁ、そんな感じに意識していてもベッドに入ったのなら自然に眠気は来るもので・・・先に眠ったのはサトシだった。
ショウブ「(サトシさんの寝顔、こんな近くで見たのは初めてだけど、案外幼い子供みたいだなぁ・・・)ふふっ可愛い・・・」
ショウブはそう思うと今日のことを思い出した。
あのスワマとかいう男が現れてから消えるまでは散々だったが、今はすごく幸せだ。一時は本当にサトシさんに愛して貰えなくなる程ボロボロにされるんじゃないかと恐怖したが、そんな時でさえ貴方は、サトシさんは現れて助けてくれた。まだ、助けて貰う立場でしかないけど、いつか隣に立てるほど強くなりたい。
そう彼女は思いつつ微睡みの中に沈んでいったのだった。
次の日・・・
スワマ「よぉ、逃げずに来たようだなぁ冴えない田舎トレーナー。」
サトシ「お前こそな、三流未満のトレーナー。」
スワマ「はっ!好きにほざけ。どうせ勝つのはこの俺なんだからなぁ!!」
サトシ「御託はいいからかかってこい。」
この二人は昨日と変わらず一触即発寸前のようだ。
ベル「サトシくん、怖い・・・」
シューティー「あの男はサトシの泣き所であり逆鱗である所に無断で触れたんだ。そりゃそうもなるだろう。」
ラングレー「あの男も運がないわねー。よりによってサトシに喧嘩を売るなんて・・・いや因果応報と言うべきかもしれないけど。」
ケニヤン「どっちかっていうと命知らずじゃねえか?」
カベルネ「ルーク、準備は万端かしら?」
ルーク「もちろん。いつでも大丈夫だよ。」
ショウブ「サトシさん・・・勝って・・・!」
ベルとシューティー、ラングレー、ケニヤンはサトシの覇気の強さに戦慄しつつも雑談し、カベルネとルークは何かの準備を終え、ショウブはサトシの勝利を祈っていた。
スワマ「てめぇはとっとと倒してそっちのメラルバをぶんどらなきゃいけねぇからな。」
ケニヤン「おい!メラルバはショウブのポケモンだぞ!」
スワマ「知らねぇな!強いポケモンはオレの元に居りゃ幸せなんだよ!」
ジョージ「ウォッホン!それではこれよりダブルバトルを始める。使用ポケモンは互いに二体。」
流石のドン・ジョージもスワマの言動は見るに堪えないらしく、バトルを進行させようとした。
スワマ「エンブオー!クイタラン!ショータイム・・・!」
サトシ「チャオブー!シュバルゴ!君に決めた!」
スワマはサトシの手持ちを見て勝利を確信し、口元を歪めた。
スワマ「はっ!テメェは筋金入りの馬鹿みたいだなぁ!タイプ相性も分からないのか?」
サトシ「御託はいいから来い・・・!」
ジョージ「バトル、はじめっ!」
スワマ「エンブオー!クイタラン!ほのおのうず!」
エンブオー(ス)「エェンブォォォ!!」
クイタラン「クイィィィ!!」
2体のほのおのうずが合わさった大きなほのおのうずが2体を囲んだ。
ラングレー「2体の技を掛け合わせたのね。」
サトシ「シュバルゴ中心に向かってメガホーン!」
シュバルゴは迫り来るほのおのうずの中心にメガホーンを叩きつけ、ほのおのうずと相殺させた。
スワマ「なっ!テメェ、それインチキだろ!」
サトシ「これはあくまで俺が今までの旅で磨いてきた技術だ。インチキなんかじゃない。」
シューティー「ほのおタイプの技をむしタイプの技で相殺するなんてすごい技術だ!」
ラングレー「ツンベアーのいわくだきで代用出来ないかしら?」
スワマ「ッチィ!エンブオー!アームハンマー!クイタラン、みだれひっかき!」
エンブオー(ス)「ブオォォォ!!」
クイタラン「クイィィィ!!」
サトシ「今度はこっちも行くぜ!シュバルゴ!アシッドボム!チャオブー!アシッドボムにあわせてかえんほうしゃ!」
シュバルゴ「シュゥバァッ!!」
チャオブー「チャァァァオッ!!」
接近してきた二体をシュバルゴとチャオブーの技で吹き飛ばした。
ベル「やった!相手を返り討ちにしたわ!」
シューティー「というかあのスワマが弱すぎるんだ。あんなふうに安易に接近したらいい的になるのは自明の理だろうに。」
カベルネ「スワマとサトシじゃトレーナーとしての差がありすぎるのよ。」
スワマ「何してんだこのゴミ共!さっさと立ちやがれれ!!」
エンブオー「ブオ・・・」
クイタラン「クイ・・・」
スワマ「そうだ!それでこそオレのファイアーウォーリアーズだ!」
サトシ「・・・おい、一生懸命に頑張っているポケモンにゴミ呼ばわりはないだろう。」
スワマ「いいんだよ!なんのためにわざわざぶんどってやったと思ってやがる!最強のファイアーウォーリアーズを作るそのためだろうが!!」
サトシ「ぶんどっただと・・・?まさかお前、そのエンブオーとクイタランはもともと他のトレーナーのポケモンだったのか!?」
スワマ「ハハハ!当たり前だろう!?強くて才能のあるポケモンをゲットするならわざわざ野生で捕まえなくともトレーナーから奪い取ればいいんだよ!その方が楽だしな!その力で相手を徹底的に叩きのめし、屈服させて支配するなり陵辱するなりすることもできる!初心者用のポケモンを貰ったこともあったが、弱すぎて話にならなかったからな!そんなヤツ、捨てられて野垂れ死ぬのが関の山なんだよ!」
シューティー「アイツッ・・・!」
ベル「酷い・・・酷すぎるよぉ・・・!」
ラングレー「バカにつける薬はないというけどコイツはまさにそういう奴の典型例だな・・・!」
ケニヤン「酷ぇ・・・人を、ポケモンをなんだと思ってやがる!」
カベルネ「最低すぎて言葉も出ないわ・・・」
ルーク「役者としてだけじゃなく人間としても最低のようだね・・・」
ショウブ「サトシさん!そんな最低野郎に負けないで!」
サトシ「だけど自分で育てた訳じゃないだろう?結局他人のポケモンだ。それに、碌にポケモンを育てず捨てたお前の方が断然ゴミだ!!」
スワマ「んだと!碌に育ってないだァ!?弱いポケモンを持ってたって邪魔なだけだ!そんな価値のないポケモンは捨てて当たり前だ!才能のある強いポケモンを持ってこそ、トップに立てるんだよ!」
ズルッグ『もう許せない!』
ジャノビー(ショ)『僕も、あんなヤツ・・・!』
フタチマル『よせバカども!』
ズルッグ『なんで止めるんだよフタチマルの兄貴!』
フタチマル『ここで俺たちが出てもサトシたちの邪魔になるんだよ。お前らはサトシの邪魔をしたいのか?』
ジャノビー『そんな!でもみんな怒ってないの!?』
クリムガン『そりゃ怒ってるに決まってるだろ・・・』
ジャローダ(シュ)『俺達も腸が煮えくり返ってしょうがないからな。』
バニリッチ(ラ)『わたしだってここまで人に攻撃したいと思ったことなんてないわよ。』
ダゲキ『ああ。気を抜くと今にも体が飛び出しそうだ。』
エンブオー(ベ)『僕も同意見だよ。』
フタチマル(カ)『今にも手が狂いそうだよ・・・』
バチュル『僕も怒りで頭がおかしくなりそうだ・・・』
ゾロア(ル)『でもそれでもみんな我慢してるのよ?』
ジャローダ(シュ)『それに、1番激高しているやつがなんともなそうな顔で我慢してお前らを諌めてるんだからな。』
ジャローダがそう言うと、視線がサトシのフタチマルに集まった。
フタチマル『皆の気持ちもわかるが、今はサトシを応援することが先決だ。悪いが耐えてくれ・・・!』
ジャローダ『珍しいな。お前が頭を下げてまで頼み込んでくるなんて・・・』
フタチマル『ああ。俺もそう思う。』
そのやり取りを見たズルッグとジャノビーは渋々矛を収めた。
サトシ「弱いポケモン?価値がないだと?ふざけるなァッ!!」
凄まじい気迫と殺気に一同は震え上がった。対戦相手のスワマも同様で、どうにか気を保とうとサトシを睨みつけるもさらに鋭い目で睨みつけられ結果として膝が笑うこととなってしまった。
サトシ「弱いポケモンなんていない!個体差こそあるけど、トレーナー次第でどんなポケモンでも強くなることが出来る!もし弱いのなら、それはポケモンじゃなくてお前が弱いんだ!ポケモントレーナーはポケモンたちと信頼関係を築き、絆を紡ぎあげ、ポケモンをよりよく高めていく存在だ!だがお前は絆を紡ぐことを放棄して、力を引き出せず、傷つけるだけ傷つけて、自分の無力さを誤魔化してるだけの弱い人間だ!」
スワマ「うるせぇっ!俺が弱いだと!?そんなわけねぇ!俺は最強無敵のファイアーウォーリアーズを作り上げたんだ!俺は最強だ!」
サトシ「何が最強だ!お前は力の意味を履き違えてそれに溺れているだけの弱いトレーナーで弱い人間だ!」
スワマ「黙れぇっ!?その減らず口を黙らせてやる!エンブオー!クイタラン!やつあたりだ!」
サトシ「チャオブー!シュバルゴ!かわせ!」
サトシの指示ですぐさま回避したチャオブーとシュバルゴ。しかし、その激突してできたクレーターの大きさでどれだけの威力があるのかが分かった。
ケニヤン「なんて威力だ!」
シューティー「おそらく、他人のポケモンを使っているからだね。」
ベル「どうしてだっけ?」
シューティー「やつあたりはポケモンが懐いていないほど威力を発揮するんだ。」
カベルネ「相当懐いていないのね。或いはもう嫌われているの段階かも。」
スワマ「いまだエンブオー!クイタラン!そのクソ生意気なむしタイプにやつあたり!」
ルーク「集中砲火か!?」
ショウブ「避けてシュバルゴ!」
サトシ「シュバルゴ!!」
シュバルゴ『くっ・・・!』
チャオブー『シュバルゴ!!』
シュバルゴは避け切れそうにない。そう判断してチャオブーは咄嗟に間に入り、受け止めきった。
スワマ「何ィっ!?」
サトシ「チャオブー!かえんほうしゃ!」
二体はチャオブーのかえんほうしゃによって吹っ飛ばされた。
シュバルゴ『チャオブー、助かったッス。ありがとう。』
チャオブー『これ以上僕の大切なものを傷つけさせはしない!』
そう咆哮すると、チャオブーは光を放ち始めた。
シューティー「これは!」
ベル「進化の光!」
ラングレー「このタイミングで!?」
チャオブーはどんどんガタイを良くしていき、エンブオーに進化したのだった。
サトシ「進化した・・・!」
スワマ「っ!進化したからってなんだ!ファイアーウォーリアーズの恐ろしさを思い知らせてやる!エンブオー!フレアドライブ!クイタラン!ほのおのうず!」
そして、巨大なフレアドライブとなったスワマのエンブオーはサトシのエンブオーに突撃したが・・・
サトシ「エンブオー!かえんほうしゃ!」
サトシのエンブオーのかえんほうしゃで一気にあしらわれた。
スワマ「馬鹿な!オレのファイアーウォーリアーズの合体技がかえんほうしゃ如きに破られるだと!?」
サトシ「所詮は見た目だけだったな。威力自体はそれほどでは無い。お前と同じでな。」
スワマ「なんだと!?」
サトシ「その程度のハリボテでバトルになると思ったら大間違いってことだ!」
スワマ「クソがァッ!おいてめぇらなに寝てやがる!こんな冴えないトレーナーに負けるなんて絶対許さねぇからな!」
エンブオー(ス)「ブオ・・・」
クイタラン「クイ・・・」
サトシ「あともうひと踏ん張りだエンブオー!シュバルゴ!」
エンブオー「エンブ!」
シュバルゴ「シュバアッ!」
スワマ「テメェら!やつあたりだ!!」
エンブオー(ス)「ブオォォォ!!」
クイタラン「クイィィィ!!」
サトシ「シュバルゴ、アシッドボム!エンブオー、ブラストバーン!」
シュバルゴ「シュッバァッ!!」
エンブオー「エンブオオオオォォォ!!」
シュバルゴのアシッドボムにより勢いを止められ、サトシのエンブオーのブラストバーンによりスワマのポケモンは戦闘不能に陥ったのだった。
ジョージ「スワマ選手のエンブオー、クイタラン、戦闘不能!サトシ選手の勝ち!」
ベル「やったぁ!」
シューティー「流石だね。」
ラングレー「やったわねサトシ!」
ケニヤン「スカッとしたぜ!」
カベルネ「いやったー!」
ルーク「すごいよサトシ!」
ショウブ「よかった・・・」
サトシ「ショウブとメラルバに謝って二度と近づかないと約束しろ!」
スワマ「ふん!知らねぇなそんな約束!」
シューティー「なんだと!」
ケニヤン「約束するって言ったじゃねえか!」
スワマ「そんな冴えない田舎者との約束なんざ覚えてねぇな!どうしてもって言うなら、そのエンブオーを渡してくれたら」
サトシ「なっ!エンブオーは俺の大事な仲間だ!誰がお前なんかに渡すか!」
スワマ「じゃあ約束はなかったことになるぜ?」
ショウブ「サトシさん、私たちはいいです!そもそも、約束を反故にするような奴の謝罪なんて要りません!」
メラルバ「メラ!」
スワマ「チッ!・・・なあエンブオー、そんな田舎者、切り捨てて俺の所に来いよ。俺のところの方が強くなれるぞ?」
スワマはサトシのエンブオーに甘言にて自分の元に来るよう促すが、捨てられた恨みに加えて今までの言動から完全に愛想をつかされていたので、黒煙をくらい顔が真っ黒になった。
スワマ「なっ!?」
サトシ「そもそも、俺のエンブオーを先に切り捨てたのはお前だろ?」
スワマ「何言って・・・!?」
ショウブ「まだ気づいてなかったの!?その子はね!アンタにカラクサタウンのバトルクラブで捨てられたポカブなの!」
スワマ「なっ!?んなバカな話・・・!」
ラングレー「これでハッキリしたわね。あんたはカカシの王様。所詮は履き違えた紛い物の力にしか頼れない可哀想な男よ!」
スワマ「ふ、ふざけんなァァァ!!」
ショウブ「!?」
そしてスワマはショウブに襲いかかるも・・・
スワマ「ぐあっ!?」
サトシに羽交い締めで身体を固められた。それでもスワマは脱出しようと足掻くが、サトシの力が強すぎるため結局徒労に終わった。そして、ショウブを襲ったという事実が遂にサトシの堪忍袋の緒を切る結果となった。
サトシ「おい、よく聞け?次こんなことをやってみろ・・・この程度じゃ済まさないからな?」
スワマ「ヒッ・・・」
そしてスワマはカベルネたちが提出した証拠の元、様々な罪による現行犯で逮捕された。彼がいつ出所できるのかは分からないし、例え出所したとしても、細々の暮らし続け、生涯に渡ってサトシを恐怖し続けざるを得ない、自業自得というべき結果となったのだった。
警察に連行されるスワマを見届けたサトシたちは、解散した。ラングレーは一足先にポケモンセンターの借り部屋に行っている。
ショウブ「サトシさん!」
サトシ「ん?どうした、ショウブ。」
ショウブ「昨日から、ありがとうございました!」
サトシ「気にするなって。」
ショウブ「いえ、私は気にするんです!───ですから・・・」
サトシ「?」
ショウブ「わっ私と結婚を前提にお付き合いしてくださいませんか!」
サトシ「!」
ショウブは勇気を出して告白した!
サトシ「いいのか?」
ショウブ「え?」
サトシ「俺でもいいのか?ポケモンバカだってみんなから言われてる俺で・・・」
ショウブ「私はサトシさんが好きになったんです!それにポケモンバカだって、それだけポケモンが好きで一生懸命だって事じゃないですか!」
サトシ「・・・」
サトシは思い起こした、ショウブとの日々を。こんな自分を先輩としてしたってくれている思いやりのある後輩のことを・・・
サトシ「わかった。付き合おう。」
ショウブ「・・・!」
ショウブは嬉し涙を流し、サトシに抱きついた。優しく抱き返すサトシ。
こうして、とうとう付き合い始めたサトシたち。どんな苦難があろうとも、彼らならきっと上手くいくだろう。
サトシたちの旅は、まだまだつづく・・
いかがでしたでしょうか?
今回はポカブを捨てたトレーナーであるスワマの話ということで、いつにも増して過激な話とさせていただきました。
そして、サトシとショウブの仲を一気に進展させすぎた結果、彼らを恋仲にしてしまった話となっております。
それではまた次回17話でお会いしましょう。
追記:先程削除した2個目の16話なのですが、投稿する際に1度戻ってからもう一度投稿ボタンをタッチしてしまった為こうなってしまいました。読者の皆様には大変なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございませんでした。