アニポケ外典 ベストウィッシュ編   作:スルメ文庫

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どうも、スルメ文庫です。
今日はかなりボリューム少なめですが、これからの布石を詰め込んだ話となっております。

それでは、スタートです!


18話

 前回、竜の里に来たサトシたちはアイリスの奸計に嵌められそうになるも、様々な幸運や彼らが積み上げてきた人生によってできた人柄により無実を証明し、逆に(手持ちポケモン(アイリスのキバゴ)からの証言というアイリスの自爆に等しい結果とはいえど)病気のポケモンを捨てるという大それた悪事を暴いたのだった。

 そして現在サトシたちはショウブの実家に宿泊しているのだった。そこでショウブの父親であるヒオウギと母親であるアヤメによる歓待を受けていた。

ヒオウギ「サトシさん!ウチの娘が大変お世話になっているみたいで、もう本当になんと言ったらいいか・・・!」

サトシ「いえそんな!俺自身まだまだ至らないところがありますし、それにこちらもショウブに助けられているところがありますし。」

アヤメ「そうですか!それは何よりです・・・!」

 

 大事なたった1人の愛娘の成長に、ヒオウギとアヤメは涙を流した。その様子にショウブは羞恥心を感じて赤面しながら怒った。

 

ショウブ「やっやめてお父さんお母さん!サトシさんの前で、恥ずかしいよ!」

アヤメ「だ、だって・・・旅に出る前はいつも内気で自信がなくて、里や学園でだって友達もろくに出来なくて悩んでたのよ!そんな娘がこんな素敵な友達と恋人に巡り会えたんだから!」

ヒオウギ「うむ、それにシャガさん(師匠)に才能を見込まれなければ里から出ていく自信だってつかなかったじゃないか!」

ショウブ「うっ、それは・・・そうだけど。」

ラングレー「あはは・・・」

 

 ラングレーは苦笑いするしか無かった・・・

 

アヤメ「兎に角!ショウブ、こんな素敵な人たちを手放しちゃダメなんですからね!」

ショウブ「ううっ、わかってるよ。」

ヒオウギ「サトシさん、ラングレーさん。色々至らない娘ではありますが、どうか見放さないでやってください。あの子は、わかりやすいくらい寂しがり屋ですから・・・」

アヤメ「それとサトシさん。寂しがり屋で方向音痴で弱気な娘ですが、どうかよろしくお願いします。」

ラングレー「はい!」

サトシ「・・・正直、ずっと一緒に旅をしてきた仲間が教えてくれた恋のいろはがなければきっと娘さんに告白されてもピンと来なかったであろう情けない男ですが、こちらこそ宜しくお願いします。」

 

 その様子を見て、自分たちの目に狂いはなかったと確信するショウブの両親なのであった。

 

 

 ・・・一方その頃、アイリスはというとポケモンを没収され、個室に閉じ込められていた。

 

アイリス「なんで私がこんな目に・・・アイツらさえ、アイツらさえ居なければ・・・!それにキバゴが裏切らなきゃ・・・!私はこんなことにならずに済んだのに・・・!ドラゴンマスターになれたのに・・・!!」

 

 サトシたちやキバゴに逆恨みの激情を募らせ持て余していくアイリス。因果応報だというのにも関わらず、他人に責任転嫁していく様子はとても見れたものでは無かった。

 

「ふむ、ならば私たちと手を組みませんか?」

アイリス「!誰!?」

 

 アイリスは腐っても優秀な野生の勘を頼りにその人物がいる方向を見た。

 

アイリス「あんたは!?未来のドラゴンマスターであるこのアイリスに何の用なのよ!?」

アクロマ「あ、申し遅れました。私はアクロマと申します。ポケモンの力は如何に引き出されるのか、それを研究している科学者ですよ。」

 

 アイリスはアクロマと名乗った男のことを【謎の不審者】から【胡散臭い科学者】に少し警戒を緩めた。

 

アイリス「・・・ふぅん?で、その研究者が私になんの用なの?今は閉じ込められてポケモンを盗られて何も出来ないんだけど?」

アクロマ「用を話す前に1つお話を。アナタは今、復讐心に駆られていますね?具体的に言えば、自分からポケモンを取り上げて自分の名誉を傷つけた里の人々やそれをでっち上げた者に対して・・・」

アイリス「!?なんでその事を・・・!」

 

 アイリスは自分の感情を言い当てたことに驚く。一方アクロマは普通のことだと首を振る。

 

アクロマ「別にどうということもない、表情とここに来るまで見聞きした会話から推理しただけですよ。それで用というか提案なのですが、私が所属する組織に来ませんか?そうしたら、貴方に強いドラゴンポケモンや、さらに強いドラゴンマスターになれるようにポケモンの可能性を引き出す道具も、自分を裏切った里の人々に対する復讐の機会だって差し上げますよ?」

 

 アイリスは考えた。アクロマ本人は信用に値しないが、出された報酬は魅力的だ。それを手に入れるには彼の所属する詳細も聞かされてもいない組織に入るというリスクを負う必要があるが、リターンを考えれば無いも同然のリスクだ。故に、彼女が出した結論とは・・・

 

アイリス「わかったわ、それだけの報酬があるなら、その条件をのもうじゃないの!ただし、約束は守んなさいよね!」

アクロマ「よろしいでしょう。では、こちらの契約書にサインを・・・」

 

 アクロマが出した契約書をひったくるように奪い、走り書きでサインするアイリス。

 

 ───アイリスは知るべきだった。ただより高いものはないということを、目の前の男と男の所属する組織の危険性を・・・

 

 

 一方、とある施設の内部にて2つの報告を聞き届けたプラズマ団の■■■、ゲーチス(プラズマ団の■■■な■■)が不気味な高笑いをしていた。

 

ゲーチス「ふふふ・・・フハハハハハ!!ようやく、ようやくここまで来たぞ。途中、危ないところがあったが、ここまで来れた!後は・・・」

 

 その視線の方向には危険人物と命題され、彼が自らリストアップした写真があった。そこにはジムリーダーや四天王、チャンピオンに加えて、サトシたちの写真(・・・・・・・・)があったのだった・・・

 

 

 翌日、竜の里にとある情報が流れ、2日後にはこう大々的に発表されたのだった・・・

 

レポーター【では、次のニュースです。一昨日未明、竜の里出身の少女(12)が行方不明となりました。尚、少女はポケモン虐待の罪で書類送検されており、警察は少女を指名手配しており、見つけたら警察に通報して欲しいと情報提供を呼びかけています。なお少女は黒に近い紫色の長い髪に浅黒い肌、黄色い服と白いズボンを着用していたとのことです。】

 

 イッシュ地方に不穏な気配が漂う中、イッシュリーグ開催は間もなく近づいてきている。

 サトシたちの旅はまだまだつづく・・・




如何でしたでしょうか。
次回は今月22日の投稿予定となっております。
それではまた次回、19話にてお会いしましょう。
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