アニポケ外典 ベストウィッシュ編   作:スルメ文庫

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どうも、スルメ文庫です。
1週間と2日もお待たせしてしまい、また、こんなに遅くの投稿になってしまい、誠に申し訳ございませんでした。
前話の後書きや活動報告の方に追記したように、風邪による頭痛とスランプのコンボで1週間も投稿を空けることになってしまいました。
ちょっと投稿間隔が空いてしまったので多少腕が落ちてるかもしれませんが、どうか温かい目で見守ってくださると幸いです。(誤字報告などは受け付けておりますのでバンバン送ってくださると幸いです。)

それでは本編20話、スタートです!


20話

 前回、アララギ研究所により、ダイケンキの謎を解いて貰おうとしたサトシたち一行。しかし、アララギ博士を持ってしてもその場ではわからず終いだった。

 サトシたちはダイケンキの謎を残しつつも、残りの時間を特訓と移動に使い3日前、選手登録日の当日に会場に到着した。

 

サトシ「みんな、久しぶりだな!」

ショウブ「皆さん、お久しぶりですね!」

ラングレー「みんな、久しぶりね。」

ベル「あっ!サトシくんたちだ!久しぶり!」

ケニヤン「おおっ!やっぱり思った通り以上の面子が揃ったな!」

シューティー「こうして集まってみんながライバルになるんだよね。まぁここまで来たらからには優勝あるのみだけど。」

コテツ「ああ!でも勝つのは俺だぜ!」

カベルネ「アンタら、此処で会ったが百年目よ!!」

バージル「久しぶりだね、サトシくんたち。これだけの実力者にキミたちまで参加するとなると腕がなるね。」

 

 そう話している間にも多くの人が挑むため、または観戦するために集まっていた。

 周りを眺めていたルークは、ふととあるトレーナーとポケモンを発見した。

 

ルーク「ん?あの機材・・・」

ケニヤン「どうしたんだよ、ルーク。」

ルーク「いや、あの人。ポケモンルポライターなのかなぁって思ってね。」

ベル「ポケモンルポライターって?」

ルーク「ポケモンルポライターはポケモンに関する雑誌とか新聞の記者のようなものだよ。」

シューティー「ということは、このイッシュリーグを取材するために来たのか。そして、イッシュリーグを通してイッシュ地方を世界に知ってもらえるようにする。そういうことだね。」

ケニヤン「おお!わくわくするな!」

カベルネ「そうね。少なくとも故郷を紹介されて悪い気はしないもの。」

ベル「うんうん!・・・あれ?あの人、こっちに近づいてきてない?」

「えっ?」

 

 ベルは他のみんなと一緒に感心していると、先程まで話題にあげていたポケモンルポライターの女性が近付いているのを発見した。

 

 そして、女性はサトシに向き合うと彼に話しかけてきた。

 

「貴方、もしかしてマサラタウンのサトシ君かしら?」

サトシ「?ええ。そうですけど・・・」

「やっぱり、良かったわ!すぐ会えて!」

ショウブ「あの、貴女は?サトシさんの反応からして知り合いじゃないみたいですけど。」

パンジー「ええ、知り合いじゃないわ。私が一方に知ってるだけよ。私はパンジー、カロス地方のポケモンルポライターよ。こっちは私の相棒のエリキテルよ。サトシくん、キミのことはアララギ博士から聞いていたの。」

エリキテル「エリリ!」

サトシ「そうだったんですか。」

コテツ「にしても、カロス地方か・・・正直、聞いたことねぇな。」

カベルネ「それはそうでしょ。私たちはサトシとバージルさんを除けばイッシュ地方を1回旅しただけなのよ。知らない地方があっても可笑しくはないわ。」

サトシ「にしても、カロス地方か・・・行ってみたいけど、まずはイッシュリーグに集中だな!」

ピカチュウ「ピカチュ!」

パンジー「それで、会って早々悪いんだけど、サトシくんとは後で話をさせて欲しいの。」

サトシ「俺とですか?」

ラングレー「一体何故?」

パンジー「ええ、これはアララギ博士も絡んでくるから選手登録の後で構わないわ。理由に関してはまだ言えないけど、サトシくんの不利益になることじゃないから安心して。後でどこかで待ち合わせしたいんだけど、希望する場所はある?」

サトシ「分かりました。それじゃあ、東側口側のポケモンセンターでどうでしょうか?」

パンジー「問題ないわ。」 

サトシ「それじゃあパンジーさん、また後で!」

 

 サトシたちは駆け足で登録に急いだ。その様子を見送ったあと、ライブキャスターに繋いだ。

 

プラターヌ博士「はい、こちらプラターヌ研究所です。」

レホール博士「こちらレホールだ。」

パンジー「もしもし、こちらパンジーです。」

エリキテル「エリ!」

レホール博士「パンジーではないか!連絡を寄越したということは貴様はもうイッシュ地方に着いたのだな?」

パンジー「はい。そして例のカントー地方のトレーナー、サトシくんにも出会えました。」

プラターヌ博士「マーベラス!早速彼に会えるなんて!」

レホール博士「それで彼はどこにいるのだ?それらしい特徴をした姿が見当たらないのだが・・・」

パンジー「サトシくんとは後で会う約束をしました。イッシュリーグに集中したいでしょうから。」

レホール博士「むぅ、それは仕方ないな。・・・近いうちにある学会での論文の提出義務が無ければ飛んでいくところだったのだが!」

プラターヌ博士「まあまあ、時間が取れただけでも良しとしましょうよ。それに下手を打てばイッシュリーグが終わるまで待たなければいけなかったのかもしれませんし。」

レホール博士「・・・まぁ、それもそうだな。」

 

 レホール博士は少し不満げながらも、運はいい方だったと自分を納得させた。

 

パンジー「ご理解頂きありがとうございます。」

レホール博士「礼を言うのはこちらだパンジーよ。これで少しでも過去を紐とければ万々歳だ。」

プラターヌ博士「ええ。それはそうと、こちらも色々準備しないと、あとアララギ博士にも連絡を入れませんとね。」

パンジー「では後ほど。」

 

 パンジーは連絡を終えると、待ち合わせ場所のポケモンセンターへとむかった。一方のサトシたちも、出場登録を終えてそれぞれ調整をするために一旦別行動をとることにした。

 そしてサトシはパンジーとの待ち合わせ場所に着いた。

 

サトシ「お待たせしてすいません。パンジーさん。」

パンジー「こちらこそ。大事な期間に時間を作ってくれてありがとう。早速なんだけど、話というのはサトシくんのダイケンキについてのことなの。」

サトシ「俺のダイケンキのですか?」

ピカチュウ「ピーカチュウ。」

パンジー「是非ともサトシのダイケンキを見てみたいっていう人たちがいるの。だから、サトシくんのダイケンキを見せてくれないかしら?こっちも見たいっていう人をライブキャスターで呼び出すから。」

サトシ「分かりました。出てこいダイケンキ!」

ダイケンキ「ダーイ。」

 

 サトシがダイケンキを出すと、パンジーもライブキャスターを使い目的の人物たちを呼び出した。そして画面が3つに割れ、同時に映ったのは・・・

 

アララギ博士「ハァーイ!サトシくん久しぶりね!」

サトシ「アララギ博士!」

ピカチュウ「ピカピカ!」

ダイケンキ「ダーイ。」

パンジー「そしてもう2人はサトシくんにとって初めて会う人だけど、こちらは私の故郷のカロス地方にいる博士、プラターヌ博士で、こっちはパルデア地方という地方にいる博士、レホール博士よ。」

プラターヌ博士「初めましてサトシくん。僕はプラターヌ、カロス地方でポケモンの進化について研究しているんだ。同時にカロス地方で初心者向けのポケモンを渡す役割も担っているよ。」

レホール博士「初めましてだサトシ。私の名はレホール、パルデアにて歴史を紐解くために探求をしている。」

アララギ博士「サトシくんのことは私から3人に紹介したの。是非ダイケンキに起こった変わった姿への進化の謎を解くためにね。」

サトシ博士「そうだったんですか。初めましてプラターヌ博士、レホール博士、アララギ博士から紹介された通り、カントー地方のマサラタウン出身のサトシです。こっちは相棒のピカチュウと俺の大切な仲間のダイケンキです。」

ピカチュウ「ピカ、ピカチュウ。」

ダイケンキ「ダイ、ダーイケン。」

レホール博士「ところでだサトシ。そのダイケンキがアララギが言っていたダイケンキで間違いないな?」

サトシ「はい、そうです。」

レホール博士「よく見えるように前に出てきてもらっても構わないな?」

サトシ「いいですよ。ダイケンキ、レホール博士が見えるように前に出てきてくれないか?」

ダイケンキ「ダイ。」

 

 ダイケンキはライブキャスターの前に出るとレホール博士やプラターヌ博士の前に出ると、レホール博士たちがまじまじとダイケンキを見た。

彼らは途中で回ってみてくれだったり、アシガタナも抜いて見せてくれだったりと全身を見てプラターヌ博士とアララギ博士は考え込むものの、レホール博士は確信を得たようだ。

 

レホール博士「やはりだ、間違いない!」

サトシ「なにか俺のダイケンキについてわかったんですか!?」

レホール博士「ああもちろんだとも!そのダイケンキは、古のシンオウ地方にて進化したダイケンキのリージョンフォームだと言われているポケモンと瓜二つだ!」

サトシ「シンオウ地方、ですか!?」

ダイケンキ「ダイ!?」

 

 まさか、この旅の前に行った地方に真実が隠されていたとは思いもせず驚いたサトシとダイケンキ。

 

レホール博士「ああ。正確には当時の呼び名でヒスイ地方というものだったらしいがな。」

サトシ「ヒスイ地方・・・」

ピカチュウ「ピーカ・・・」

レホール博士「ああ。そのダイケンキは通常のダイケンキよりも気性が荒くてだな。みずタイプの他にあくタイプも入っているそうだ。」

サトシ「あくタイプ・・・」

レホール博士「ああ。そして、特別な技も覚えているようでな。その名も【ひけん・ちえなみ】というものだったらしいな。その技はあくタイプの技だったそうだ。」

サトシ「ひけん、ちえなみ・・・」

レホール博士「にしても、良い参考となった!これで少し歴史の真実が紐解けたな!」

サトシ「あの、質問なのですが・・・」

レホール博士「む、なんだ?」

サトシ「そのダイケンキにはなにか特別なとくせいがありませんでしたか?」

レホール博士「特別なとくせいだと?とくせいは大抵の初心者向けみずポケモンが持つげきりゅう、若しくはきれあじという切り裂くような技を使うとその技の威力が上がるとくせいだぞ?きれあじは珍しいには珍しいが、君の知っているポケモンだとエルレイドなども持っていることがあるし特別なとくせいでは無いぞ?どうしたのだ急に?」

サトシ「実は、俺のダイケンキは斬る技の威力がとくせいの影響じゃないかと思うほど高くて、それでいてげきりゅうのとくせいの特徴も持っているんですよね。だから新しいとくせいか2つとくせいを持っているんじゃないかと・・・」

 

 サトシは特訓中に気付いたことを話すと、レホールは信じられないようなことを聞いたような口振りで話し始めた。

 

レホール博士「なに?そのようなことは通常ないのだが・・・アララギ、プラターヌよ。貴様らは似たような事例を聞いたことがあるか?」

アララギ博士「いえ、私はないですね。プラターヌ博士は?」

プラターヌ博士「進化やメガシンカで、とくせいが変わるというのは聞いたことがありますが、そのポケモンが一体でとくせいを2つ持つということは聞いたことがありませんね。そもそも、ポケモンのとくせいは血液型と同じようなもので、1つしか持てないはずですから・・・パンジーさんは如何です?」

パンジー「私も長いことこの仕事をやって来ましたけど、そのような事態は聞いたことがありませんね。」

レホール博士「ふむ・・・すまんなサトシ。今回ばかりは断定どころか仮説を立てることすら現状難しい。」

サトシ「そうですか・・・」

 

 サトシは落ち込むが、そう落ち込むことは無いとレホール博士は語った。

 

レホール博士「そう落ち込むなサトシ。研究者とは元より分からないものを分かるようにするための仕事だ。それにこれほどやりがいのある仕事も早々ないからな。」

アララギ博士「そうね。私たちにとってサトシくんがもたらしてくれた質問はいい課題よ。」

プラターヌ博士「僕の研究とも似通ったところはあるし、解明に全力を尽くすよ。」

サトシ「ありがとうございます!」

 

 サトシは頼りがいのある協力者を得たことに感謝を述べた。

 

レホール博士「かまわん。それで、モノは相談なんだが、イッシュリーグでダイケンキの姿をパンジーに撮らせて貰えないだろうか?」

サトシ「パンジーさんに?俺は構いませんけど・・・」

ダイケンキ『俺も構わん。』

ピカチュウ「ピカピカ。」

レホール博士「実はパンジーがイッシュ地方に来たのはイッシュリーグを取材する為でもあるが、もう一つは私たちからサトシのダイケンキを撮ってくれとお願いしたのだ。参考できる記録は多ければ多いほど良いからな。」

ピカチュウ「ピカピーカ!?」

ダイケンキ「ダイ?」

パンジー「そうよ。サトシ君のダイケンキを、是非カメラに収めて欲しいとレホール博士たちに頼まれてね。」

サトシ「・・・わかりました、協力しましょう。」

レホール「ふっ・・・決まりだな。」

 

 こうしてパンジーの取材の中、ダイケンキの記録を残すために協力を決めたサトシ。

 さぁ、イッシュリーグはまもなく開幕だ!

 サトシたちの旅は、まだまだ続く・・・




いかがでしたでしょうか?
SV本編では先生だったレホール博士ですが、まだ例のイジメ問題発覚前ということで今は博士という立ち位置に居てもらっています。
次回からリーグ戦が始まります!
楽しみにしていただけると幸いです!(次回から名前が出るオリキャラや原作モブキャラもいますが、バトル描写は一切ありませんのでご容赦ください。)
明日も投稿があるのでお楽しみに!

それでは次回、本編21話でお会いしましょう。
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