アニポケ外典 ベストウィッシュ編   作:スルメ文庫

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こんばんは。どうも、スルメ文庫です。
書きたいことを書いていたら昨日中に間に合いませんでした。

それでは本編30話前編、スタートです!


30話 前編

 前回、シューティーたちがアクロマと激突したのだった。

 今回は、サトシとゲーチスとサトシの救援に向かったショウブの話である。

 

 サトシの残った手持ちポケモンはピカチュウ、ダイケンキ、ウォーグル、オノノクス、エンブオー、シュバルゴの六体。一方、ゲーチスに残されたポケモンは無理やり洗脳して操っているキュレムのみ。

 しかし、キュレムはゲーチスがあまり前に出さなかったからかあまりダメージは受けておらず、一方ピカチュウたちサトシのポケモンはそれぞれなかなかのダメージを受けていた。

 

ゲーチス「キュレム、あの邪魔者を奴のポケモン諸共殺してしまいなさい!キュレム!こごえるせかい!」

サトシ「絶対に負けるもんか!ピカチュウ!10まんボルト!ダイケンキ!アクアジェット!ウォーグル!はがねのつばさ!オノノクス!ドラゴンクロー!エンブオー!ニトロチャージ!シュバルゴ!アイアンヘッド!」

キュレム「ヒュラララ!!」

ピカチュウ「ピィィカァァチュウゥゥゥ!!」

ダイケンキ「ダァイケェェェンキッ!!」

ウォーグル「ウォォォォグ!!」

オノノクス(銀)「オォォォノォォォ!!」

エンブオー「エンエンエンエンエン・・・ブオォォォ!!」

シュバルゴ「シュウッバァッ!!」

 

 互いにダメージを受けたピカチュウたちとキュレム。双方睨み合いが続いていると、そこへ・・・

 

ショウブ「サトシさーん!」

サトシ「ショウブ!?なんでここに!?」

ショウブ「救援に来ましたー!」

ゲーチス「フハハハ!とうとう隙を晒しましたね!キュレム!こごえるせかい!」

キュレム「ヒュウゥゥゥ・・・」

サトシ「しまった!かわせ!」

キュレム「ラァァァァァァ!!」

ピカチュウ「ピィカァァ!?」

ダイケンキ「ダイイイイ!?」

ウォーグル「ウォオオオ!?」

オノノクス「オノオオオ!?」

エンブオー「ブオオオオ!?」

シュバルゴ「シュバァァァ!?」

サトシ「みんな!」

 

 こごえるせかいによる土煙が晴れると・・・そこにはサトシのポケモンたちが倒れていた・・・

 

サトシ「!」

ショウブ「あ・・・なんで、うそ、わた、私・・・!?」

ゲーチス「フハハハ!やはり誰だとしてもワタクシを止めることなど出来るはずがないのです!」

サトシ「くっ・・・!?」

ゲーチス「さて・・・邪魔者には消えてもらいましょう!」

 

 サトシのポケモンたちは倒れ、ショウブは自分が来たことでサトシの注意が()れてそれで間接的にサトシが負けてしまったことに混乱している・・・そして今、ゲーチスの魔の手がサトシにかからんとしていた・・・

 

 

シュバルゴ【・・・クソッ!またなのか!また奪われるしかないのか・・・!?】

 

 一方シュバルゴは悔しさに溢れていた。もう身体は動きそうにない・・・だが、このままだとサトシはあの憎きプラズマ団のゲーチスによって命を奪われるだろう・・・

 

シュバルゴ【いや、今度こそ・・・今度こそ、トレーナーは守ると決めたんだッ!!】

 

 それは・・・それだけは、断じて認める訳にはいかなかった!そう思うと身体の疲労感こそ相変わらずだが、身体の奥底から力が湧いてくるようだった。

 ゲーチスがサトシにナイフを振り下ろすまで5秒あった。その時間は、シュバルゴにとって、充分すぎる時間だった。

 

ゲーチス「さらばです!サトシィィィ!!」

サトシ「っ!?」

ショウブ「サトシさん!避けてぇ!!」

 

ガキンッ!!

 

ゲーチス「なっ!?」

シュバルゴ「シュウ、バアアア!!【させる、ものかあああ!!】」

ゲーチス「ぐああああ!?」

 

 シュバルゴは咄嗟に間に入って右のランスでナイフを防ぎ、勢いそのままランスの横腹でゲーチスを吹っ飛ばしたのだった。

 

シュバルゴ「シュ・・・!」

サトシ「シュバルゴ!大丈夫か!?」

シュバルゴ【サトシ・・・無事・・・っスか?】

サトシ「ああ!無事だ!でも、シュバルゴ!お前は・・・!?」

シュバルゴ【ハハ・・・ちょっと無理しすぎましたね・・・少し、モンスターボールで休ませてください。】

サトシ「ああ・・・よくやったシュバルゴ。」

 

 シュバルゴは今度こそ主を守り、戦線離脱したのだった。

 

エンブオー【シュバルゴ・・・】

 

 エンブオーはシュバルゴとは経緯こそ違えど同じくサトシの前にトレーナーがいた者同士でもあるため、ライバルであり良き友でもあった。

 故に、シュバルゴの起こした行動に誰よりも感化されたのだった。

 

エンブオー「ブオオオオオ!!」

サトシ「!?エンブオー!!」

 

 エンブオーはフレアドライブを繰り出し、キュレムに大ダメージを与えた。

 しかし倒すには至らず。それどころか反動で、エンブオーの方が倒れてしまった。

 エンブオーをモンスターボールに入れたサトシの顔は曇っていた。

 

 ショウブは後悔していた。自分のせいでサトシが危機に晒され、あわや殺されかけた。愛する人を守るばかりか、逆に危険に晒すことしかできない。強くなったと思ったのに、未だ(いまだ)守られる側だということを突きつけられ、彼女の心は折れかけていた。

 

ショウブ(ああ、結局私は変わらないのかな・・・)

ショウブ(サトシさんのことを今度こそ守れると思ったのに、この有り様で不甲斐ないにもほどがある・・・)

ショウブ(やっぱり、サトシさんに私は相応しくないんじゃないかな・・・)

 

 後悔のあまり暗い思考に引っ張られ、ショウブは失意のどん底に沈んでいた。

 そのときだった。エンブオーがフレアドライブをキュレムに当てたのは。

 

ショウブ「あ・・・(そうだ、後悔したって何も変わらない。ならせめて、キュレムを倒して、『困っている誰かを助ける』というサトシさんとの約束を果たそう。)サザンドラ、シビルドン、ウルガモス。最後まで私に付き合ってくれる?」

サザンドラ「サザ!」

シビルドン「シビビル!」

ウルガモス「ガモス!」

ショウブ「・・・ありがとう。」

 

 ショウブは覚悟を決めた。刺し違えてでもゲーチスとキュレムを倒すという、仄暗い覚悟を・・・

 

ゲーチス「ぐおおお・・・、よくも、よくもぉぉぉ!」

ショウブ「・・・煩いですよ、貴方。」

ゲーチス「何っ!?」

サトシ「ショウブ・・・?」

 

 サトシの目にはショウブの様子がどこかおかしいように映った。

 

ショウブ「サトシさんの不意を突いて、それで殺そうとして。返り討ちにあったら逆上して・・・貴方一体どれだけ面の皮が厚ければそんなことが出来るんですか?」

ゲーチス「黙れ小娘!ワタクシの崇高な計画を邪魔してタダで済むと・・・」

ショウブ「そんなのどうでもいいです。」

ゲーチス「なんだと・・・!?」

ショウブ「どうだっていいって言ったんです。貴方の計画がどうこうは知りませんが、貴方を倒せば、それでこの事件はお終いです。だから・・・この不幸でしかない事件は、私が終わらせます!」

ゲーチス「・・・ッ!ワタクシをここまでコケにしおってからに!キュレムよ!こごえるせかいであの小娘を氷漬けにしなさい!」

キュレム「ヒュラララ!!」

サトシ「危ない!」

 

 ショウブをこごえるせかいのこおりが取り囲むが・・・

 

ショウブ「スウゥゥゥ・・・ウルガモス!ほのおのまい!」

ウルガモス「ガモォォォス!!」

 

 ウルガモスがほのおのまいで相殺した。

 

サトシ「ショウブ・・・」

ショウブ「サトシさん、大丈夫です。・・・私がこの男も、この事件(悪夢)も、終わらせてみせます!サザンドラ!りゅうのはどう!」

サザンドラ「サァザァァァ!!」

ゲーチス「キュレム!れいとうビーム!」

キュレム「ヒュウゥラァァァ!!!」

 

サトシ「ショウブ・・・」

 

 サトシは己の不甲斐なさに辟易していた。

 自分の不注意でピカチュウたちを倒されてしまい、ショウブを豹変させる原因になったことが彼を追い込んでいたのだ。

 

ゲーチス「キュレム!りゅうのはどう!」

ショウブ「シビルドン!10まんボルト!」

キュレム「ヒュゥゥゥラッ!!」

シビルドン「シビルドォォォ!?」

ショウブ「シビルドン!!」

 

サトシ「・・・っ!」

ダイケンキ【サトシ!!】

サトシ「ダイケンキ?」

ダイケンキ【いつまでボーっとしてる気だ!!立って抗うぞ!!】

サトシ「でも、ダイケンキ、身体が・・・!」

ダイケンキ【俺のことはいい!こんなことをしてる間にも、イッシュ地方が乗っ取られかけてるんだぞ!!いいのかよ!あんなロクでもないヤツらに、この思い出の地方を乗っ取られてもいいのかよっ!?】

 

 ダイケンキの説得にサトシは・・・

 

サトシ「ダイケンキ、やるぞ!」

ダイケンキ【よし来た!!】

ピカチュウ【ちょっと待って!僕も手伝うよ!】

サトシ「わかった。頼むぞ、ピカチュウ!ダイケンキ!」

ピカチュウ「ピィカ!」

ダイケンキ「ダイ!!」

 

ショウブ「くっ・・・!(伝説のポケモンだから強いことはわかっていたけど、ここまで強いなんて・・・!)」

ゲーチス「は、ハハハハハ!!口ほどにもないですねぇ!!さて・・・」

サトシ「待て!ゲーチス!!」

ダイケンキ「ダイ!!」

ショウブ「サトシさん!逃げてください!アイツの狙いはあなたなんです!」

ゲーチス「その程度のちっぽけなポケモンで何ができます!?キュレム!あの小僧もろともやってしまいまなさい!!りゅうのはどう!」

キュレム「ヒュラアアアアア!!」

サトシ「ダイケンキ!シェルブレード!!」

ダイケンキ「グル・・・───ダイ!!」

 

 ダイケンキはシェルブレードでりゅうのはどうを斬り伏せた。

 

サトシ「ショウブ、よく頑張ったな!あとは俺に任せてくれ。」

ショウブ「サトシ、さん・・・」

サトシ「あとは任せてくれ・・・」

ゲーチス「き、貴様ァ!!貴様のような小僧如きが、なぜそこまでワタクシに邪魔立てするかァ!!」

 

 遂に本性を顕したゲーチス。その憎悪を軽々と受け止め、静かに返した。

 

サトシ「俺の大切な人たちやポケモンたちを傷付けた。理由はそれだけで十分だ・・・」

ゲーチス「何ィ!?」

サトシ「散々喋って、人々を誑かしてきたんだ。もう、話すのは充分だろ?さぁ勝負(バトル)しようぜ、ゲェェェチスゥゥゥゥゥ!!」

ピカチュウ「ピィィィカァァァァァ!!」

ダイケンキ「ケェェェェンキィッ!!」

 

 今までの鬱憤を晴らすかのように叫ぶサトシたち。

さぁ、反撃開始だ!!




如何でしたでしょうか。
さて。ジャローダなどの登場しなかったサトシのポケモンたちですが、ゲーチスのポケモンを倒す際やサトシをゲーチスのポケモンの技から守るために開始前に戦闘不能になり、モンスターボールの中に戻っています。
今回はそこそこフラストレーションが溜まる話でしたが、次回は痛快で爽快な展開にする予定です。

それでは次回、本編30話後編にてお会いしましょう。
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