今回はサトシがポケモンを仲間にします。
それでは、どうぞ!
※今回は少し胸糞展開と多少の暴力表現があります。苦手な人はUターンしてください
前回、ジム戦に勝利したサトシとショウブ。
ジム戦が終わると、もう夕暮れだったのでこの日は買い出しをして、ポケモンセンターに泊まり翌日旅立つことにした。
そして翌日、ポケモンセンターから出ると、ピンク色の雪のようなものが降っていた。
サトシ「なんだこれ?雪にしては冷たくないし・・・」
ショウブ「そうですね・・・ピンク色の雪が降るなんて聞いたことありませんよ・・・」
ピカチュウ「ピーカァ・・・」
ピカチュウは眠そうにしているようだ。
サトシ「ピカチュウ!大丈夫か!?」
ピカチュウ「ピィカ・・・」
サトシ「ピカチュウ、バッグの中でゆっくり休んでくれ・・・」
ピカチュウ「ピ・・・」
ピカチュウはバッグの中に入ると、あっという間に寝てしまった。幸い、他のポケモンたちはボールの中に入っていたので無事だった。
ショウブ「サトシさん!あのピンク色の物質、あっちからです!」
サトシ「何!?行くぞショウブ!」
ショウブ「はい!」
そして、ダッシュで向かおうとする2人に、ある女性が話しかけてきた。
マコモ「ちょっと待って貴方たち!」
サトシ「?貴女は?」
マコモ「わたしはマコモ。君たちが行こうとしていた夢の跡地で研究をしていた博士よ。私もこの煙の原因を探るために調査に向かうところなんだけど・・・同行させてくれないかしら?」
ショウブ「どうしますか?サトシさん。」
サトシ「いいんじゃないか?3人でやったほうが効率がいいしな。」
マコモ「・・・ありがとう。」
そして、3人で夢の跡地に向かうことにしたのだった。
夢の跡地に向かう最中、3人は話していた。
ショウブ「人間に害がないのは幸いでしたね。」
サトシ「ですが、ポケモンに効果があるのは難点ですね。」
マコモ「元々、夢の跡地には夢のエネルギーが豊富に眠ってるんです。でも、夢のエネルギーの力は莫大で沢山の人たちが悪用するようになって。それに怒ったムンナとムシャーナが大爆発をおこしてしまって・・・それ以来、私は研究から離れて、ここには来ていないんです。」
サトシ「そうですか・・・」
そんな風に話していると、夢の煙の発生源に近付いてきた。倉庫跡付近であるそこには・・・
ショウブ「!?・・・サトシさんアレ!」
サトシ「なっ!?」
そこには、カラクサタウンで見た灰色フードの集団・・・プラズマ団のしたっぱと思われる4人がムンナやムシャーナを足蹴にしているのだった。
サトシ「おいやめろ!」
ショウブ「やめてください!」
マコモ「貴方たち、何をしてるの!?」
その叫びにプラズマ団は3人の存在に気付いたようだ。
したっぱA「あ?俺たちは夢の煙を集めてるんだよ。そら!」
したっぱの1人がムンナを蹴り、出てきた煙を機械で吸い取る。
ショウブ「サトシさん、あの人たちってプラズマ団ですよね?」
サトシ「ああ。でも、なんであんなことを・・・」
カラクサタウンで見た彼らの理想とは乖離した行動に怒りとともに困惑を隠せないサトシたち。
したっぱB「知れたことを。我々プラズマ団は愚かな人間からポケモンを切り離すという崇高な目的のためにために日夜闘っているのだ!」
したっぱC「ムンナとかムシャーナが出す夢の煙というこのガス!それを出して色んな夢を人間やポケモンに見せてるらしいじゃない!」
したっぱD「それで人がポケモンを手放したくなるような夢を見せるのよ!」
したっぱA「もちろん我々にも人の心はある!だが、これもポケモン解放という崇高な目的のための尊い犠牲だ!だから早く夢の煙を出せ!」
そう言い、集団リンチをするプラズマ団。ポケモン好きなサトシやかつてムンナたちの協力を得て研究が成り立っていたことを知るマコモ博士は勿論のこと、普段温厚なショウブもキレたようだ。
ショウブ「ふざけないで!何がポケモンのためなの!?何が尊い犠牲なの!?寄って集ってポケモンに暴力を振るって!貴方たちは本当にポケモントレーナーなの!?人間なの!?」
サトシ「そんなくだらない事のためにムンナとムシャーナに暴力を・・・!絶対許さねえ!!」
マコモ「悪いけど、貴方たちにはここから出ていってもらうわ!」
したっぱB「ほざけ!貴様らのポケモンも解放してやる!」
したっぱC「私たちはポケモンの自由のため!」
したっぱA「自由とはポケモンを奪うこと!」
したっぱD「お前たちのポケモンも解放してやる!」
そうして、プラズマ団はネズミのような茶色いポケモンのミネズミが5匹、紫色の猫のようなポケモンのチョロネコが3匹、薄水色の丸い毛玉に羽が生えたコウモリのようなポケモンのコロモリが2匹、深緑色のゴミ袋のようなポケモンのヤブクロンが3匹、薄茶色のワニのようなポケモンのメグロコが4匹、青いマイマイカブリのようなポケモンのカブルモが1匹出てきた。
したっぱA「こんなにポケモンが居たらお前らなんてひと捻りだぜ!」
サトシ「みんな、頼むぜ!」
ピカチュウ「ピカ!」
ミジュマル「ミジュマ!」
ワシボン「ピュイ!」
キバゴ(色)「キバ!」
ポカブ「ポカ!」
ショウブ「出てきて、モノズ!シビシラス!」
モノズ「モノ!」
シビシラス「シビビ!」
マコモ「貴女もお願い!」
ゴチミル「ゴチル!」
マコモはゴチミルという、黒いメイドのようなポケモンを繰り出した。
したっぱB「お前らやっちまえ!!」
サトシ「ピカチュウ!ヤブクロンたちにアイアンテール!ミジュマル!メグロコたちとカブルモにシェルブレード!ワシボンはチョロネコたちにたつまき!キバゴとポカブはたつまきに合わせてりゅうのいかりとひのこ!」
ショウブ「モノズ!シビシラス!コロモリにかみつくとスパーク!」
マコモ「ゴチミル!ミネズミたちにサイコキネシス!」
ピカチュウはアイアンテールの一撃で突撃してきたヤブクロンたちを倒し、ミジュマルはメグロコたちをシェルブレードで一撃で倒すもカブルモが中々粘り強く抗戦している。一方、ワシボンとキバゴとポカブは連携技でチョロネコたちを一網打尽にしており、モノズとシビシラスはかみつくとスパークでコロモリをそれぞれ一撃で倒した。ゴチミルも、サイコキネシスでミネズミたちを戦闘不能に追い込む。そして、最後まで粘っていたカブルモも、ミジュマルの猛攻に耐えきれず目を回したのだった。
ポケモンバトルに完全勝利したサトシたち。
したっぱA「くそっ!こうなったら・・・!」
ショウブ「サトシさん!?」
マコモ「サトシくん!?」
しかし、負けたことに逆上したプラズマ団の1人がサトシに殴りかかった。が・・・
サトシ「ふんっ!」
したっぱA「ぐわっ!?」
「!?」
サトシは拳を避け、腕を掴んで背負い投げをした。あまりにも鮮やかな手腕にショウブたちはもちろんこと、敵であるはずのプラズマ団も驚愕しているようだ。
サトシ「マコモさん!ジュンサーさんを呼んでください!」
マコモ「えっ!?わ、わかったわ!」
したっぱC「ジュンサーですって!?」
したっぱD「ま、マズイわよ!」
したっぱB「おい!とっととズラかるぞ!」
したっぱA「おい待てよ!助けろよォ!」
サトシによって拘束されている仲間を見捨てて逃亡を図るプラズマ団のしたっぱたち。そんなしたっぱたちの足元に何かが飛んできた!
したっぱB「うわっ!?なんだこれ!?」
したっぱD「これってアシッドボム!?」
したっぱC「誰よこんな事したのは!?汚いじゃない!」
アシッドボムはベタベタしていて靴にまとわり付いてるため、とてもじゃないがマトモに歩ける状態では無い。
一方、アシッドボムを放った張本人はというと・・・
カブルモ「カ、ブ・・・」
プラズマ団を憎悪に満ちた眼で睨みつけていた。
サトシ(あのカブルモ・・・)
そうこうしているうちにジュンサーさんがやってきて、プラズマ団を逮捕した。どうやら彼らは他の町やフィールドでも様々な悪行をしていたらしく、少なくとも懲役刑は避けられないとのことだ。
一方サトシたちも、個別に事情聴取を受けていた。とはいっても、そこまで時間はかからなかったが。
ジュンサー「事情聴取に付き合っていただきありがとうございました。」
サトシ「あの、最後に質問いいですか?」
ジュンサー「?どうされましたか?」
サトシ「ポケモンたちはどうなるんですか?」
ジュンサー「ポケモンたちは、保護施設に預けられることになりますよ。」
サトシ「そうですか・・・預けられる前に、カブルモに会っておきたいんですがいいですか?」
ジュンサー「ええ、構いませんよ。」
サトシはあの時の行動の真意が聞きたくてカブルモを尋ねることにした。ジュンサーは双方ともに会っても特に問題はなさそうなので、許可した。
サトシ「カブルモ、いるか?」
カブルモ『・・・どうしたッスかって、アンタッスか。』
サトシ「ああ、俺サトシっていうんだ。カブルモに聞きたいことがあるんだけど、いいか?」
カブルモ『いいッスよ。どうせこの後も暇なんで。』
サトシ「ありがとう。」
カブルモ『って、アンタ自分の言葉がわかるんスね。』
サトシ「まぁな。」
そして、サトシはカブルモの隣に座り込んだ。
カブルモ『で、聞きたいことってなんスか?』
サトシ「いや、カブルモがプラズマ団を恨んでるような表情をしていたからさ。気になって。」
カブルモ『ああ、それッスか。元マスターを殺された、それだけッスよ。』
サトシ「・・・ごめん、聞いておいてなんだけどそんな安易に聞いていいことじゃなかったよな。」
カブルモ『気にしないでください。もう割り切ってるッスから。』
サトシ「わかった。それで、これからどうするつもりなんだ?」
カブルモ『どうするもこうするも、あとは保護施設で退屈に余生を過ごすつもりッス。どうあれ自分は私怨で人間相手に技を放ってしまった。もう自分は元マスターに合わせる顔が無いッスから。』
サトシ「それは違うんじゃないか?」
カブルモ『どこがッスか?自分は人間相手に私怨で攻撃してしまったんスよ?』
サトシ「そこじゃなくて、合わせる顔がないなら合わせられるだけのことをすればいいんじゃないかってな。」
カブルモ『え・・・?』
サトシの言葉にカブルモは思わず呆けた顔をした。
サトシ「確かにお前は間違ったことをしたのかもしれないけどさ・・・だからこそこれから正しいことや誇れることをしたらいいんじゃないか?」
カブルモ『正しいことや誇れること・・・』
サトシ「そうそう!たとえば、何か悪いものから大切なものを守ったり心躍るような冒険をしたりさ、何かしら誇れることをしたら合わせられる顔になるんじゃないか?」
カブルモ『・・・確かに、言えてるッスね。じゃあ、サトシが新しいマスターになってくれるってことッスか?』
サトシ「え?」
カブルモ『違ったッスか?てっきり、サトシが叶えてくれると思ったんスがねェ・・・』
サトシ「いや、なりたい!なりたいけどさ・・・お前は施設に送られるだろ?俺はお前かまどこの施設に送られるか知らないから、迎えに行くにも行けないんだよな・・・」
カブルモ『・・・そうだったんスか・・・』
頭を悩ませるサトシとしょんぼりするカブルモ。そこに現れたのは・・・
ジュンサー「いえ、心配する必要は無いわ。」
サトシ「え!?ジュンサーさん、いつからそこに?」
ジュンサー「初めからよ。なんでポケモンの話がわかるかは聞かないでおいてあげる。事情もありそうだしね。」
サトシ「あ、ありがとうございます!」
ジュンサー「その代わりって言ったらなんだけど・・・その子をひきとってくれないかしら?」
サトシ「えっ?」
ジュンサー「話を聞いて確認したわ。彼のボールに書かれていた所持者名は4ヶ月前に不審死したトレーナーのものだったの。まさか、彼がプラズマ団によって殺されていたなんて・・・」
サトシ「そう、ですか・・・」
カブルモ「カブ・・・」
サトシは悔しそうな顔をしていたのに対して、カブルモはやっぱりか、という諦めに近い顔をしていた。
ジュンサー「だけど、この短時間でカブルモと打ち解けた貴方なら任せられると思ったのよ。」
サトシ「俺でいいんですか?」
ジュンサー「いいに決まってるから言ってるのよ。こう見えて、私は人を見る目には自信があるの。だから、お願いできる?」
サトシ「・・・わかりました。カブルモも他のポケモン同様、大事にします。」
ジュンサー「ふふっ、やっぱりあなたに託して正解かもね。」
そして、ジュンサーさんからカブルモを託されたサトシはショウブと合流した。ショウブによれば、ムンナやムシャーナはマコモに預けられるという。
サトシのカブルモはこの無力感を拭う日が来るのか!?
サトシとショウブの旅は、まだまだつづく・・・
いかがでしたでしょうか?
今回からカブルモがサトシの旅に加わりました。
それではまた次回お会いしましょう。
※今日はもう夜遅いので本日中の誤字報告の対応や感想返信は出来ません。