スラム育ちの灰姫   作:ことはMk2

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2話目。
1話と同じくらいの文字量目指したけど無理だった。気力が持たない。


スラム少女、パーティを組む。

 …… 宿の中から眩しい日差しが差し込む。

 朝だ。耳に入るのは雑音。

 人の話す声だ。

 なまじ表通りに近いせいでその手の雑音が大きい。

 ……ああ。そう言えば今日は冒険者試験の合否判定か 。

 気だるげな目を開けて、重い腰をベッドから下ろす 。

 寝間着を脱ぎ捨て、黒の服を着て、動きやすいし、肌を隠せる長いズボンを履き、フード付きのマントを羽織る 。

 荷物はそんなに持ってないため、腰に短剣を刺して、背中のベルトに何本か針をぶら下げ 。宿を後にした 。

 

 

 ▼▽▼▽▼▽

 

 冒険者ギルドについた。

 受付に昨日いった部屋へと行くように促され

 そのまま足を運んだ 、そういえば、今日は他の冒険者に絡まれなかったし、受付にもそれとなく目をそらされた気がする 。

 ……なんでだろう、まぁ、いいや 。わたしには多分関係ないし 。

 

 扉を開ける 。

 2人の少年が話していた 。

 …… わたしが入り、その仲良しな空気感は無くなり、何故か無言の時間が流れる 。また絡まれても困るから、彼らとは対角線上の、1番離れた席へと座る。

 程なくして、昨日の監督官が来た 。

 

「おし、3人とも揃ってんな 。

 まぁ、変に引き伸ばして話すのもあれだ。冒険者のノウハウは自分で学べ。全員合格だ 」

 

 短い前置きをした彼はそう告げて退出しようとする

 すると …… 。

 

「あ、そうだ。セレナ 、お前は後で隣の部屋に来い 。

 ちょっと話がある」

 

 …… 面倒だ 。

 あの金髪の少年もこちらを見てニヤニヤしてくる 。

 でも仕方ない。せっかくの生きるスベだ。失う訳にはいかない 。彼の卑しい笑みを無視して監督官……いや、もう違うか、そういえば名前を聞いていなかった 。

 

「…… 失礼します」

 

 敬語とかは、孤児院時代に習った。

 使うのは癪だが、仕方ない。

 早く稼ぎたいのに 。

 

「おう、座れ 」

 

 短く告げる彼、その隣には …… さっきの受付の人? 

 

「……呼び出してなんですか、まさかあの二人の前で不合格とか言えないから?」

「そんなわけねぇだろ 。お前に話があんだよ」

「はぁ …… ?」

 

 わたしに個人的な? 

 興味無いのに 。しかもなんで受付の人なんか……。

 

「お前と昨日戦ってわかった、殺し慣れてるだろ 。

 そういう奴の動きだった」

「まぁ、殺す気で来いと言われたので」

 

 …… 空気がヒビ入る。

 彼がわたしに …… じゃない 。

 受付が、彼にだ 。

 

「……やっぱり貴方のせいじゃないですか!」

 

 受付の人がそう叫ぶ 。

 ……なんだ? 同じギルドにいるから知り合いなのはそうなんだろうけど……。

 

「いい加減自重してください! 脳筋ギルドマスター!」

「う、すまん、すまん …… 」

 

 …… ギルドマスター? この人が? 

 こんな無精髭生やして昼間から酒を飲んで女に暴力働いて

 挙句の果てに身体で稼ぎに行ってこいとか言いそうなコレが? 

 

「おい、今ものすごく失礼なことを考えられた気がするぞ」

「気の所為です 。無精髭マスター」

「誰が無精髭マスターだ!? ……え? 俺?」

 

 わたしがそんなことを口にすると髭マ……ギルドマスターは咳払いをして本題に入る。

 

「ギルマスは黙っててくださいね。

 ……まぁ、試験内容を拝見させていただきましたが

 ……殺意が高いですね、それも、異常な程に」

「殺す気で来いと言われたので」

 

 じろり。

 彼女がギルマスを睨む。

 バツが悪そうにギルマスは顔を逸らした。

 

「そうとは言ってもその攻撃性は感化できません。

 ほかの街に行った時に絡まれた時、殺しかねないでしょう?」

「……」

 

 黙ってしまう。そうだから。

 知らない街に行けばわたしを知らない人が居る。

 そこで殺したとて問題にならない。処分できないゴミが処分できるゴミに変わるだけだ。

 

「だから、貴方にはパーティを組んでもらうわ。初心者同士ってことで、それに、同期は男の子だもの。気まずいだろうからこちらで選んでおいたわ」

 

 ……今更ながらなんで受付の人が仕切ってるのだろう。

 ギルマスは何も言わない。

 この人に勝てない……? 

 そうこう考えているうちに彼女が、外に入ってきてください。そう声をかけた 。

 かちゃ 。扉がゆっくり、中の様子を窺うように開いてくる。やがて見えるその姿は初日に見かけた

 亜麻色の長髪が靡く、わたしを見掛けた瞬間顔を輝かせる。

 

「あの時の強いひと!」

「知らないわね」

 

 髪は目立つが、声も容姿も普通。

 学校とやらに通っててもおかしくない年齢だと思うけれど 。

 

「知り合いなの? ……まぁ、ともかく。

 暫くは彼女と行動してね。それじゃ」

 

 受付の人とギルマスは言いたいことだけ言って部屋から出た 。部屋に取り残されたのはわたしと彼女 。

 彼女は目を彷徨わせながらこちらを伺ってる様子……。

 数分経った時、ついに声をかけてきた 。

 

「あ、あの …… 私、ミーリャって言います……! 

 メインは弓……なんですけど、今は魔法も勉強してて……

 いずれみんなの憧れる魔法使いになることが夢です……!」

「…… そう、わたしはセレナ、役職的にはシーフかしらね」

 

 それだけ伝えたら、座っていたソファから腰を上げて部屋から出る。会話は続かない。続かせるつもりもない。

 掲示板へといき、最初はなれるためのクエストを選ぶ。

 どれがいいだろう 。

 

「あ、あの、これなんてなんてどうでしょう!」

 

 ミーリャが1つの紙を渡してくる 。

 その内容はキラーラビットの討伐だ。

 売店で並んでる串焼きの肉にもなる美味しい魔物だ。

 程よく肉厚があり、1匹からそれなりに取れる。

 …… お腹すいてきた。これにしよう。

 今回の素材は受注者が貰えるみたいだし。

 

「これにしよう。

 ……足引っ張らないで」

「は、はい、わかりました!」

 

 わたしはその紙を受付に持っていき、受注した。

 さぁ、草原に出て狩りの開始だ。

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