1話と同じくらいの文字量目指したけど無理だった。気力が持たない。
…… 宿の中から眩しい日差しが差し込む。
朝だ。耳に入るのは雑音。
人の話す声だ。
なまじ表通りに近いせいでその手の雑音が大きい。
……ああ。そう言えば今日は冒険者試験の合否判定か 。
気だるげな目を開けて、重い腰をベッドから下ろす 。
寝間着を脱ぎ捨て、黒の服を着て、動きやすいし、肌を隠せる長いズボンを履き、フード付きのマントを羽織る 。
荷物はそんなに持ってないため、腰に短剣を刺して、背中のベルトに何本か針をぶら下げ 。宿を後にした 。
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冒険者ギルドについた。
受付に昨日いった部屋へと行くように促され
そのまま足を運んだ 、そういえば、今日は他の冒険者に絡まれなかったし、受付にもそれとなく目をそらされた気がする 。
……なんでだろう、まぁ、いいや 。わたしには多分関係ないし 。
扉を開ける 。
2人の少年が話していた 。
…… わたしが入り、その仲良しな空気感は無くなり、何故か無言の時間が流れる 。また絡まれても困るから、彼らとは対角線上の、1番離れた席へと座る。
程なくして、昨日の監督官が来た 。
「おし、3人とも揃ってんな 。
まぁ、変に引き伸ばして話すのもあれだ。冒険者のノウハウは自分で学べ。全員合格だ 」
短い前置きをした彼はそう告げて退出しようとする
すると …… 。
「あ、そうだ。セレナ 、お前は後で隣の部屋に来い 。
ちょっと話がある」
…… 面倒だ 。
あの金髪の少年もこちらを見てニヤニヤしてくる 。
でも仕方ない。せっかくの生きるスベだ。失う訳にはいかない 。彼の卑しい笑みを無視して監督官……いや、もう違うか、そういえば名前を聞いていなかった 。
「…… 失礼します」
敬語とかは、孤児院時代に習った。
使うのは癪だが、仕方ない。
早く稼ぎたいのに 。
「おう、座れ 」
短く告げる彼、その隣には …… さっきの受付の人?
「……呼び出してなんですか、まさかあの二人の前で不合格とか言えないから?」
「そんなわけねぇだろ 。お前に話があんだよ」
「はぁ …… ?」
わたしに個人的な?
興味無いのに 。しかもなんで受付の人なんか……。
「お前と昨日戦ってわかった、殺し慣れてるだろ 。
そういう奴の動きだった」
「まぁ、殺す気で来いと言われたので」
…… 空気がヒビ入る。
彼がわたしに …… じゃない 。
受付が、彼にだ 。
「……やっぱり貴方のせいじゃないですか!」
受付の人がそう叫ぶ 。
……なんだ? 同じギルドにいるから知り合いなのはそうなんだろうけど……。
「いい加減自重してください! 脳筋ギルドマスター!」
「う、すまん、すまん …… 」
…… ギルドマスター? この人が?
こんな無精髭生やして昼間から酒を飲んで女に暴力働いて
挙句の果てに身体で稼ぎに行ってこいとか言いそうなコレが?
「おい、今ものすごく失礼なことを考えられた気がするぞ」
「気の所為です 。無精髭マスター」
「誰が無精髭マスターだ!? ……え? 俺?」
わたしがそんなことを口にすると髭マ……ギルドマスターは咳払いをして本題に入る。
「ギルマスは黙っててくださいね。
……まぁ、試験内容を拝見させていただきましたが
……殺意が高いですね、それも、異常な程に」
「殺す気で来いと言われたので」
じろり。
彼女がギルマスを睨む。
バツが悪そうにギルマスは顔を逸らした。
「そうとは言ってもその攻撃性は感化できません。
ほかの街に行った時に絡まれた時、殺しかねないでしょう?」
「……」
黙ってしまう。そうだから。
知らない街に行けばわたしを知らない人が居る。
そこで殺したとて問題にならない。処分できないゴミが処分できるゴミに変わるだけだ。
「だから、貴方にはパーティを組んでもらうわ。初心者同士ってことで、それに、同期は男の子だもの。気まずいだろうからこちらで選んでおいたわ」
……今更ながらなんで受付の人が仕切ってるのだろう。
ギルマスは何も言わない。
この人に勝てない……?
そうこう考えているうちに彼女が、外に入ってきてください。そう声をかけた 。
かちゃ 。扉がゆっくり、中の様子を窺うように開いてくる。やがて見えるその姿は初日に見かけた
亜麻色の長髪が靡く、わたしを見掛けた瞬間顔を輝かせる。
「あの時の強いひと!」
「知らないわね」
髪は目立つが、声も容姿も普通。
学校とやらに通っててもおかしくない年齢だと思うけれど 。
「知り合いなの? ……まぁ、ともかく。
暫くは彼女と行動してね。それじゃ」
受付の人とギルマスは言いたいことだけ言って部屋から出た 。部屋に取り残されたのはわたしと彼女 。
彼女は目を彷徨わせながらこちらを伺ってる様子……。
数分経った時、ついに声をかけてきた 。
「あ、あの …… 私、ミーリャって言います……!
メインは弓……なんですけど、今は魔法も勉強してて……
いずれみんなの憧れる魔法使いになることが夢です……!」
「…… そう、わたしはセレナ、役職的にはシーフかしらね」
それだけ伝えたら、座っていたソファから腰を上げて部屋から出る。会話は続かない。続かせるつもりもない。
掲示板へといき、最初はなれるためのクエストを選ぶ。
どれがいいだろう 。
「あ、あの、これなんてなんてどうでしょう!」
ミーリャが1つの紙を渡してくる 。
その内容はキラーラビットの討伐だ。
売店で並んでる串焼きの肉にもなる美味しい魔物だ。
程よく肉厚があり、1匹からそれなりに取れる。
…… お腹すいてきた。これにしよう。
今回の素材は受注者が貰えるみたいだし。
「これにしよう。
……足引っ張らないで」
「は、はい、わかりました!」
わたしはその紙を受付に持っていき、受注した。
さぁ、草原に出て狩りの開始だ。