セレナの運命をどう遊ばせようか、悩んでる毎日。
月明かりが照らす真夜中。
建物の灯りも消えていく、道が暗闇へとなっていく 。
わたしはあの二人を助けるために行動していた 。
ミーリャには、外せない用事とったえしばらくは1人で活動して欲しいとも。今の彼女なら、大丈夫だろう。
路地裏を進む 。
フードを深く被り、ショールで口元を隠しつつ
目指すべきは牢屋。警備砦の地下だ。
昼に盗み聞きをした結果彼らは地下で捕らえられてると聞いた。なら、分かりやすい。牢屋に行き事情を聞く。
もし本当になにか無礼を働いたなら知らない。
けど …… そうだ、相手は人間、彼らも身に覚えのない〈裏切り〉を受けたのかもしれない。わたしを捨てたアイツらみたいに 。
▼▽▼▽▼▽
警備砦が見える位置に着いた。
門番は交代制らしい。無駄に時間を食う訳には行かない 。
かと言って、殺して進むのにもダメだ。助け出した時に見られたら、何もかも終わり。
だから …… 。
ドンッ━━━━!
素早く正面に現れれば、声を出させないうちにお腹を殴った。リストから貰ったこの手甲、何かと使いやすくて便利だ。
ゆっくりと扉を開け中を見る 。
どうやら玄関広間らしい。人はいない 。
が、すぐそこに扉がある。きっとそこに休憩してる人がいるのだろう。このまま進んでもいいが …… 門番が倒れるところを見つけられては面倒なことになる 。気絶させた人を室内へ寝転がせば、足音を立てないよう扉の前に立つ 。
いち、に、さん━━━━━
相手が資料に顔を向けた瞬間、首に腕を回して短剣を突きつけた 。地下牢ということは知っている。開けるための鍵が必要なのだ。
「だれ……ッ !?」
「地下牢の行き方とその鍵、出して」
「…… 俺は持ってない、地下の兵が持ってる」
そう、ならこいつは要らない。
どすんっ ……。
短剣の持ち手で頭を叩き、気絶させた 。……おかしい。
夜だからといってここまで警備兵が少ないわけない。
……罠か? いや、それはどうでもいい。もしそうなら …… 仕方ない。殺すだけだ 。
▼▽▼▽▼▽
砦を探索して分かったこと。
基本ここにいる兵士は自身の家やら、別の建物に寮があり、基本はそこにいるらしい。あくまで仕事場は仕事場、そこで寝ることはしないだとか。
それと …… カムイ達に確認をとるまでもなかった。
ここの領主は、領民を騙し私財を肥えさてる挙句、兵士たちと癒着もある。……ゴミ掃除の予定が増えてしまった。
予定外の事にため息をつきながらも、わたしは吊り上がってる口角をそのままに、地下へと歩いていった 。
地下兵が眠そうに欠伸をする 。
ちゃりんちゃりん━━━━━。
お金を落とす。
「ん? なんだ …… って、金じゃん! ラッキー。
いやぁ、役得役得」
拾いに来たそいつの後ろを取り、首を絞める 。
そのまま意識を朦朧としてきたところ、頭を思いっきり殴って気絶させる。……気絶したはず 。
腰についてる鍵の束を奪い、牢が並んでるところを歩く。
色んな囚人がわたしを見て、出してほしそうな顔をするが……興味無い 。目的の少年二人を探してるところ、話し声が聞こえた 。
「くっそ …… どうにか出ねぇと」
「無理だよ、カムイ……どれだけ兵士がいると思うのさ。
僕の魔法だって、そこまで強くないし……カムイだって……」
「オレが弱いって言うのか!!」
脱獄の話をするには声が大きい。
呆れながらもわたしは彼らの扉を開ける 。
ここで声を出して正体はバレたくない。フードとショールを深くしながら、手で着いてこいと示した。
2人は顔を合わせたあと、意味を察したらしい。声を出さずに着いてきた。
▼▽▼▽▼▽
兵士砦から離れた後、まだ真夜中。
2人は話しかけてくる。
「あ、ありがとう ……誰か知らないけど……」
「ふん、あんなのオレらだけだって……」
「そう、じゃあ、また捕まる?」
わたしの声を聞いて2人はハッとした。
フードとショールを外す。
灰色の髪が靡き、琥珀色の双眸がふたつの姿を見つめながら。
「……セレナ?」
「セレナ、さん……」
「やめて。2人して呼ぶのは友達じゃないんだし」
2人して名前を呼んでくるのに鬱陶しさを感じながらあしらう。とりあえず2人から話を聞いた。出してから聞いたのは、領主が黒だと確信してるから。
2人から聞いたのは、兵士に賄賂を渡してる領主を見た事。
館に、幾人か少女が連れ込まれたとのこと。
許せなく、直談判したら ……あのザマだ。
ため息しか出ない。
「とりあえず、その件はわたしが片付ける。
2人はどこかに隠れて。混乱が起きたら逃げて」
「片付けるって …… それに混乱って、おい!!」
カムイの呼ぶ声を無視する。
ショールを再びつけて、フードを被る。
身軽い動きで屋根まで登り、館を目指す 。
ゴミ掃除の開始だ━━━━━。
▼▽▼▽▼▽
「セレナさん……大丈夫かな」
「へっ、知るかよ」
2人の少年はフードを被り路地裏に居る。
街から出ようにも検問、宿に戻ろうにも広場で顔は知られたため、こうするしかない。
「にしたって……何をどう解決するんだか」
カムイがそうぼやき、星空を見上げる。
真夜中にある星空は嫌に輝いてた。月すらも霞ませるほど。
▼▽▼▽▼▽
暗い道を走り抜ける。
屋根に跳び、駆け抜ける。
目的の館へと着いた。
勿論ながら、門番はいる 。けど、どうってことは無い。塀は超えれる。次、室内を巡回警備してる奴 。
こいつらを殺しては面倒だ。わたしの目的は領主だけ 。
壁に張り付きながら、窓から様子を伺う 。
あれは …… ?
黒を基調としたところに白のフリルが着いた服装を着た女が扉を数回叩き、中に入っていった 。…… 運がいい 。そこが領主の部屋か 。わたしはそっと獲物を抜く 。初仕事だ 。
切れ味拝見 。壁から降りれば、戸締りし忘れてた窓を探す。これだけ広い屋敷だ。あってもおかしくない。
━━━━━ビンゴ。
そこから入り、足音を立てないよう歩く 。
ここから、兵士に遭遇したら殺す 。敵陣だ、生かす理由もない 。曲がり角につき、先の様子を伺う 。誰もいない 。
そのままゆっくり歩みを進める 。……気配だ 。目の前の曲がり角から誰くる 。この一直線、隠れる場所もない。
……なら、先手必勝━━━━━!
すぐさま姿勢を落とし、床を蹴る 。
スピードが着いた時、向こうが曲がってきた瞬間、わたしの姿を瞳に捉える 。だが …… その時既に彼の意識は無かった。
さぁ、調子は上々、切れ味も悪くない。
深い蒼をだす短剣を見つめながら、先へ進む 。
▼▽▼▽▼▽
目的の部屋へとたどり着いた。
この中に例の奴がいる。
ふぅ …… 。息を吐く 。緊張しているわけではない。ただのゴミ掃除だから 。じゃあなぜって……。
なぜだか、わたしの胸の奥が、殺せと、言っている。
殺せると、悦んでいる。興奮しないよう、落ち着いたのだ。
扉を開ける …… するとそこには …… 。
━━━━━死体だ。
まるまる太った男が、口から血を吐いて倒れている 。
その前に、黒い服に返り血を浴びた、金髪の少女がいた。
「あら、こいつの奉仕相手……って訳じゃなさそうね。
貴女もこれを狙ってたの?」
「ゴミ掃除をしに来ただけだ」
「そう……わたしね、暗殺者ギルドに入ってるの。
貴女もここまで来るのにバレてないなら、それなりの才能でしょう? どう? 入らない?」
暗殺者ギルド、この街のギルドについた時に聞いた単語だ。確か……後ろめたいことでも金さえ積めば何でもする、殺し屋集団。
「お断りだね。わたしは冒険者だ」
「そう、残念ね。じゃあ……死ね」
彼女はそれだけ言うと、わたしに向けて細剣を向け振るってきた
カキンッ━━━━━
構えていた蒼い短剣で弾く。
短剣と細剣の剣戟、そんなのが響き渡れば兵士も集まる
内心舌打ちしながら、相手は窓際にいた。
「ここまでね、さようなら。
次は殺すわ 」
そう言って彼女は飛び降りた 。
…… 仕方ない。今日は帰ろう 。
後ろを向き、兵士たちを前にする 。
落ちていた太っていた男を彼らの元に投げつけ、怯んでる間に彼女が出た窓から出る。彼女は落ちていったが、わたしは登り、屋根から屋根へ。その場から離れた。
暗殺者ギルド……彼らが領主を狙った理由は、わからない。金でも積まれたのかもしれない 。
それでも …… わたしの獲物を奪ったことを後悔させてやる 。
そんなことを考えながら、領主と兵士の癒着証拠を、ばらまいた
書き溜めを吐いては2話連続で書く日々。
実は1話当たり一時間たってないのです。