原作の流れに突入できるので初投稿です
ようやくモンド編が佳境に入りました、長いですね
長すぎて長芋になっちゃいました(?)
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モンド城の噴水広場近くにあるベンチで、聖司は1人ググプラムのジュースを飲んで何もせずにボーッとしていた。彼にしては珍しく執筆活動さえもせず、のんびりとモンドをそよぐ風と暖かな日差しとベンチの背もたれに身を任せている。とはいえ、こうして暇を楽しむことも大事である。
なにせ聖司は目覚めてから約3ヶ月が経つまで、テイワットでの生活に慣れるために勤しみ、メギド関連に首を突っ込んだりしてはその身を削っていたのだ。前と比べて戦いと冒険に溢れる生活となり、自身でも妙な気疲れがあったのだろう。不調が出る前に休むことにしたのだ。
テイクアウトしたググプラムのジュースを1口飲み、また空を見上げる。人々が働いている傍ら、自身は雲の流れていく様を眺め、特に何か行動に移すことなくのんびりと過ごし、聖司はリラックスしていた。
「あっ、おじいちゃんだー!」
そんな中、聞き覚えのある幼い声がそう言ったのを聞いた。一瞬にして1人の時間は終了し、声のした方へ顔を向ければ、テテテッ、というオノマトペが似合う走り方でやってくるクレーを視界に捉える。近くまでやってきた彼女を、聖司は出迎えた。
「いらっしゃい、クレー嬢。今日は1人か?」
「うん! おじいちゃんはなにしてるの?」
「俺か? 何にもしていないな」
「なんにもしてない?」
「うむ、何にもしていない」
「おとななのに、なんにもしてないの?」
「人間にはな、何もしない時間が必要なのだ。忙しすぎるのも嫌だろう?」
「うーん……よくわかんない」
「まぁ、その内分かる事だ。クレー嬢は気にせずとも良い」
そんな事会話を交わすものだから、クレーは首を傾げてそんな反応を示す。微笑みを浮かべながら聖司は彼女を見て、話題を変えて尋ねた。
「クレー嬢は1人で何をしに?」
「クレーはね、おさんぽ! ボンボン爆弾のアイデアがほしくてあっちこっちしてたの!」
「そうか、そうか。まぁ、程々にな。うん」
何の躊躇いもなく爆弾作りのアイディアのために繰り出してると言われた聖司の顔は、何とも言えない表情に変わっている。妙な喉の渇きを感じて、彼はググプラムジュースをまた1口飲んだところ、クレーはそのジュースに興味を示した。
「なにのんでるの?」
「これか? ググプラムのジュースだ」
「ジュース!」
「欲しいか?」
「うん!」
「では、買いに行くとしよう。コイツは酸味が強いからな、ヴァルベリーの方がクレー嬢には合っているだろうよ」
「わーい! おじいちゃんだいすきー!」
「うむ。それとおじいちゃんではない」
「そうなの?」
「それは俺にもわからん」
完全に孫にジュースを買ってあげる好々爺のシチュエーションになっており、聖司はそれに気付いているものの全力で無視した。ベンチから立ちあがると、しゃがんでクレーに尋ねる。
「クレー嬢、俺が運んでいけばすぐに着くが、どうする?」
「良いの?」
「歩く速度が違うのだ、こうすればクレー嬢も早く着けるぞ」
「へへへ、じゃあおねがい!」
「応とも。それっ」
聖司はクレーを抱え上げ、そのまま店へと向かいヴァルベリーのジュースを買う。その様子が周囲の者にとっては朗らかにさせるものであり、皆を笑顔にさせていった。クレー本人はジュースを買ってもらい、ご満悦の様子である。
そしてまた、自分の行為がおじいちゃんと呼ばれる一因なのではと考えた聖司だったが、そんな思考を中断する声が彼に届いた。
「やーやー、随分と絵になってるねセイジ」
「おぉ、ウェンティ殿か」
やって来たのは吟遊詩人のウェンティ、彼もまた聖司の秘密を知るものである。風というイメージを纏った装いの彼は、その手の界隈では意外と知られていたりしているが、抱きかかえられているクレーにとっては預かり知らぬ所であったりする。
「おじいちゃん、この人だれ?」
「ぶふっ」
「だからおじいちゃんでは……まぁ、良いか。それよりウェンティ殿、笑わないでくれ」
「ふふっ、おじいちゃんなんだ。いつの間に孫なんて出来たのさ?」
「違う。別に身内では無い」
「分かってるってば。もう、軽い冗談だって」
「全く、からかわないでくれ。大体、俺みたく見た目の若い年寄りなど居るはずも無いだろう」
「いやぁ、案外その辺にいるかもしれないよ?」
「それが当たっていたのなら、酒でもなんでも奢ってやる」
「え、良いの?」
「……やはり金額と相談させてくれ」
「あっ、ひよったな」
「俺とて稼ぎがあるとは言い難いんだ」
「ジュースは奢れるのに、酒は簡単に奢ってくれないんだ」
「子どものワガママを叶えるのは大人の務めということだ。クレー嬢、ジュースは美味しいか?」
「うん!」
「そうかそうか、それはなにより」
絵面からして完全に子どもを甘やかす父親のそれである。ついでに語りかける様子など完全に孫が可愛い祖父のそれであったりする。
「あっ、ねぇねぇ。おじいちゃんもいっしょに、クレーとおさんぽしよ!」
「良かろう。今日は何も予定は無いし、クレー嬢について行くとしよう。ウェンティ殿も来るか?」
聖司はウェンティにそう尋ね、彼の答えを聞き満足そうに頷いた。
「じゃあ、お言葉に甘えちゃおっかな」
「という事らしい。クレー嬢、良いか?」
「うん! あっ、クレーが先に行きたいからおろして!」
「あいわかった」
降ろされたクレーはそのままモンド城の入り口まで軽快に走って行き、それを聖司とウェンティの2人はゆったりとした足取りで追いかけていく。外で伸び伸びと動き回る彼女の後をついて行くと、ウェンティは聖司に問いかけてきた。
「ねぇ、セイジ。風の噂で聞いたんだけどさ、ドラゴンスパインにも新種の魔物が現れたんだよね?」
「そうらしいな、あまり物騒なのはごめんなのだが」
「また、無茶したでしょ」
「俺が毎度のこと無茶をする人間に見えるのか?」
「うん」
「即答か……」
“無茶をしているつもりは無いんだが”と呟き、ウェンティからの信用の無さを実感する。ただ、聖司は彼と出会った時いつも思うことがあった。なぜ見ず知らずの人物にここまで気にするのか、という点である。
聖司からしてみれば、ウェンティとは最初のメギド戦のあとで知り合っただけの人物である。にも関わらず、こうして自身の安否を確認してくる理由が彼には分からなかった。
「なぁ、ウェンティ殿。聞いていいか?」
「なに?」
「なぜ、俺と関わろうとする?」
「────えっ」
ウェンティの表情と声色が一気に下がる。ショックを受けた彼の様子を見て、マズイ事を言ってしまったと後悔しながら、聖司は弁解した。
「あぁ違う、違うのだウェンティ殿! そも、俺はウェンティ殿のことを知らぬし、ウェンティ殿も俺のことを殆ど知らぬ間柄の筈だ。なのに何故、こうも親身になってくれるのか、理解に及ばなくてな」
「あ……あ、あぁ、そういうことね! は、ははっ! なんだよもぉ、焦ったじゃないか!」
「すまない」
意味を理解したウェンティがその明るさを取り戻し、聖司の背中をバシバシと叩く。申し訳なさが勝っている彼は、それを甘んじて受け入れていた。
「ははっ、なんだそっちか。嫌われたのかと思っちゃったよ」
「嫌うも何も、俺はウェンティ殿のことをよく知らんのだが。それに嫌う理由も見当たらん」
「へぇ、なんでか聞いても?」
「助けてくれた恩人なのだ、悪い奴では無いことを俺は知っている」
その言葉にキョトンとした顔になったウェンティは、少し経って微笑みを浮かべて聖司を見つめた。彼はその一連の行動に疑問符を浮かべたが、機嫌が良さげなウェンティの表情を見て、すぐに同じく微笑みを返す。
そんなやり取りのあと、ウェンティは聖司に話しかけた。
「ねぇ、セイジ」
「ん?」
「もし────いや、やっぱり良いや」
「ウェンティ殿?」
「なんでもなーいよっ」
そう言って、ウェンティは聖司よりも先を歩いていく。聖司にはその背中が、何かを背負っているように見えていた。
205:名無しの転生者
で、そんな話してたらクレーが爆弾使ってヒルチャール共を倒していたと。ついでに周辺被害も出してたからジン団長に謝罪してたと
206:元小説家
はい、その通りです……。
207:名無しの転生者
まぁ子どもはちゃんと見ないと、どっか行くしな
208:名無しの転生者
子どもだから体力あるしな。気が付いたらどっか行っとるもん
209:名無しの転生者
クレーも多分、良かれと思ってやったんやろな。周りの被害が馬鹿でかかったのがアウトだっただけで
210:名無しの転生者
クレーちゃん可愛いね
211:名無しの転生者
爆弾魔を可愛いのはちょっと……
212:名無しの転生者
ロリやぞ
213:名無しの転生者
ロリを可愛くないと申すか!
214:名無しの転生者
爆弾魔なのはそう
215:名無しの転生者
ロリだけど爆弾魔とか、お得じゃないですか!
216:名無しの転生者
>>215
どこが?
217:名無しの転生者
>>215
妙な組み合わせだなホント
218:名無しの転生者
>>215
爆弾魔の部分は要るんか?
219:名無しの転生者
>>218
要るやろ
220:名無しの転生者
要る
221:名無しの転生者
要る
222:名無しの転生者
要るに決まってんだルルォ!?
223:名無しの転生者
爆弾魔じゃなきゃクレーじゃないし
224:名無しの転生者
活発なのは良いことよ。爆弾魔? まぁ、はい
225:名無しの転生者
原神世界にワイらの常識を求めちゃダメなんやで
226:名無しの転生者
そんな幻想郷じゃあるまいし
227:名無しの転生者
言うてイッチおじいちゃんなんやから、見逃してもしゃーないしゃーない
228:元小説家
だからおじいちゃんじゃなくてですね!
229:名無しの転生者
じゃあ幾つなんや歳?
230:名無しの転生者
ほれ、言ってみろ
231:名無しの転生者
普通に100年ぐらい眠ってたんじゃないの?
232:名無しの転生者
そんだけ寝てたら、おじいちゃん呼ばわりされるのも無理は無いのよ
233:名無しの転生者
まぁ待て、何年眠ってたかについては議論の余地がある。10年とかって場合もあるぞ
234:名無しの転生者
原神には100年間閉じ込められてた奴おるやろ? 普通に100年とかは有り得る話やで
235:名無しの転生者
ああ、先輩ね
236:名無しの転生者
先輩!?
237:名無しの転生者
何やってるんですか、やめてください!
238:名無しの転生者
淫夢に走るな
239:名無しの転生者
(一瞬で変わって)なんだこれはたまげたなぁ
240:名無しの転生者
原神世界の先輩は女やぞ
241:名無しの転生者
つまり野獣=女先輩!?
242:名無しの転生者
ヤジュセン女説はNG
243:名無しの転生者
こんなところで淫夢キッズ出てきとるんか
244:名無しの転生者
イッチー、いつものおねがーい
245:名無しの転生者
舵取り頼むでー
246:名無しの転生者
面舵いっぱーい!
247:元小説家
取り舵とりまーす
248:名無しの転生者
なんでや!
249:名無しの転生者
草
250:名無しの転生者
草
251:名無しの転生者
ただのコントやんけ
252:名無しの転生者
TDNコント!?
253:名無しの転生者
あーもう無茶苦茶だよ
254:名無しの転生者
(結びつけちゃ)ダメだよね
255:名無しの転生者
意外とノリええなここのイッチ
256:名無しの転生者
まぁ話が脱線しそうなら全スルーするだけで、特に問題ないなら便乗するってだけやし
257:名無しの転生者
時と場合を弁えとるってだけや
258:名無しの転生者
の割にはナマモノのあれありましたよね
259:名無しの転生者
そこは突いてやるな、イッチも反省しとるんやから
260:名無しの転生者
まぁ、あの時のイッチはあらぬ噂のことでピリついてたからな。書かれた奴はご愁傷さまとしか
261:名無しの転生者
イライラしたから書いたとか、ガキやん
262:名無しの転生者
暴力暴言に訴えるよりかは遥かにマシやで
263:名無しの転生者
>>261
おじいちゃんやぞ
264:名無しの転生者
それやと老害になってまう
265:名無しの転生者
イッチは別に老害ちゃうやろ
266:名無しの転生者
老害にしては住民からは良い関係を築けとるしな
267:名無しの転生者
だから老害ちゃうて
268:名無しの転生者
あーもう過去のことはええやろ。それよかイッチ、今何しとるんや?
269:名無しの転生者
今は望風山地でヴァルベリーの採取依頼をしてます。中々色んなところに点在してるせいで、手に入れるのに一苦労しますね。
270:名無しの転生者
ヴァルベリーなぁ、面倒だった記憶しかないわ
271:名無しの転生者
集めるのに苦労したわ。リポップにもまた時間がかかるせいで、畑無い時は面倒でしか無かったわ
272:名無しの転生者
素材集め面倒よな。もっと簡単にしてくれ
273:名無しの転生者
まだ畑で育てられるならええのよ。薫風のマッシュルーム、お前は許さん
274:名無しの転生者
残当
275:名無しの転生者
キノコは畑で育てられるのに、なんでそれだけ無いんですか運営!
276:名無しの転生者
初心者ワイ、これが辛ったんでやめたわ
277:名無しの転生者
もうそれは育成要素の宿命なんよなぁ
278:名無しの転生者
せめて素材集めの全てを楽にして欲しい
279:名無しの転生者
強欲で草。ワイからもお願いします
280:元小説家
さて、今から戻りますか。降りる方法は……あれ?
281:名無しの転生者
どしたイッチ
282:名無しの転生者
そういやどうやって望風山地まで行ったんや?
283:名無しの転生者
普通に登ったんやろ
284:名無しの転生者
登りやすい所から登ってったんやろ
285:名無しの転生者
で、イッチどうした? またなんかトラブルか?
286:元小説家
いえ、見たことない人が風神像の近くに居るので気になって。誰だろう?
287:名無しの転生者
望風山地近くの風神像っていうと、あの水場に囲まれた所のか
288:名無しの転生者
その辺り?
289:名無しの転生者
そこら辺でなんかあったっけ?
290:元小説家
取り敢えず離れたところに降りて確認しに行ってみます
291:名無しの転生者
周りが水場の風神像、見かけない人……
292:名無しの転生者
これは、もしかして?
293:名無しの転生者
まさか、ここでくるんか?
294:名無しの転生者
あー……あー!
295:名無しの転生者
イッチ! イッチ! そいつの性別どっちや!?
296:名無しの転生者
なんか変な浮遊物連れてたりしてなかったか!?
297:名無しの転生者
ここでゲームの時間軸に入るんか!
298:名無しの転生者
イッチ、報告頼むやで! どっちか気になって夜しか眠れんのや!
299:名無しの転生者
>>298
健康で草
300:名無しの転生者
どっちだ、どっちだ!?
301:名無しの転生者
んぁ? 待って、そういや前に
302:元小説家
お会いしてきました、名前は蛍ちゃんというようです。あと浮かんでる方はパイモンという名前らしいですね。
303:名無しの転生者
キター!
304:名無しの転生者
女主人公キター!
305:名無しの転生者
蛍ちゃん! 蛍ちゃん来た!
306:名無しの転生者
あー、そういや王子って
307:名無しの転生者
イッチ、はよワイらにも見せてくれや!
308:名無しの転生者
えっ、必要あります?
309:名無しの転生者
需要あるんや早くしてクレメンス!
【後書きキャラ紹介】
『神官 聖司(オリ主)』
・もはや言動の節々におじいちゃん要素があるので、言い逃れできていない奴。ウェンティがここまで良くしてくれている理由が分からないが、ウェンティのことは悪い奴とは思っていない。
『クレー』
・おじいちゃん呼びの主犯。でも子どもの言うことなので、オリ主は若干諦めている。ヒルチャールの群れを倒したら被害も大きかったので反省室行きになった。
『ウェンティ』
・何かと聖司を気にかける吟遊詩人。一瞬嫌われたのかと思ってショックを受けたが、理由を聞いて安堵した。
『旅人:蛍』
・原神の主人公。兄を探すためにパイモンと共に旅をしていく。
『パイモン』
・みんな知ってる非常食旅人の相棒。