原神世界に聖剣が混入しました   作:Haganed

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託されたものを背負って戦うので初投稿です
私事ではありますが、この度ゼンレスゾーンゼロの二次小説に手を出しました。クロスオーバー作品ではありませんが、日記形式を含んだものになっております。良ければご一読くださるとありがたいです。
https://syosetu.org/novel/350928/
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託されたものがありますから

 風龍廃虚へと向かった蛍とパイモン、ディルック、ウェンティ、聖司の一行は道中の魔物を蹴散らしながら戦い、風龍廃虚を取り囲む風の壁を消し去る前にもアビス教団の刺客を倒し、ウェンティの協力により風の壁が消失されたことで漸くトワリンの救出に一歩前進した。

 

 風龍廃虚の中心に鎮座する廃虚に目がけて歩みを進め、立ち塞がる相手を倒し、真下から噴き出す風域を風の翼や筋斗雲を用いて乗って「ちょっと待て」

 

 

「む、どうしたディルック殿?」

 

「まず1つ、君のそれは何だ?」

 

 

 ディルックは噴き出す風域からの風を風の翼で受けて静止しながら、聖司が乗っている筋斗雲について訊ねる。まさかここで乗り物(?)と呼べる雲のような何かを出すとは思わなかったが故の行動であった。

 

 

「これか、新しく手に入ったワンダーライドブックの力だ。摩訶不思議な旅をする猿の仙人が乗る特別な雲よ、これさえあれば毎度のことであった風圧を用いたワンクッション着地をせずに済むぞ」

 

「あまり高所の目的地の依頼を受けるなと言っていたんだが……まぁ、それについては分かった。問題は────ウェンティ、君はなぜそこに居る?」

 

「んー?」

 

 

 ディルックが次に示したのは、本来飛べるはずの風神バルバトスもといウェンティ。なぜか風の翼さえも出さずに聖司が出した筋斗雲に何食わぬ顔で乗って、彼の背中にしがみついている。横着するなとでも言いたげなディルックの表情から視線を反らし、ウェンティは聖司にぴったりと密着した。

 

 

「だって、こんなに便利なものがあるんだもん。乗らない方がどうかしてるよ」

 

「いや別に乗るのは構わんのだが、ちょっと力が強い」

 

「ほら、落ちたら怖いじゃん」

 

「それは分かるが、せめてもう少し力を抜いてくれると助かる」

 

「んもう、我儘だなぁセイジってば」

 

「貴殿には負ける」

 

「褒めても君だけに聞かせる音楽しか出ないよ?」

 

「いやどう考えても褒めては無いだろ……」

 

 

 まさか突入前にこんなことが起きるとは思っていなかったパイモンがウェンティに向けてそのように苦言を呈する。何はともあれ、中央の廃虚を覆っていた風の障壁を越えて、廃虚にある一番上の階層に辿り着き、トワリンが居るであろう空間へ入るための導光装置を起動した。

 

 しかし、封印が解けた感じはしたが未だ足りないようで、1度二手に分かれて他にも設置されているであろう導光装置の起動を目標に、ディルック&蛍+パイモンペアと聖司&ウェンティペアに分かれて装置を探していく。

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 

 

 

 

 

212:名無しの転生者

 ようやくイッチも風龍廃虚に辿り着いたか

 

213:名無しの転生者

 ここまで何やかんや長いようで短かったな。その間にワンダーライドブックも手に入ったし

 

214:名無しの転生者

 時間があったから赤3色のワンダーコンボも出来るようになったし、これで大抵の奴はイチコロやなガハハ

 

215:名無しの転生者

 まあ今回の相手はトワリン+メギドなんですがね初見さん

 

216:名無しの転生者

>>215

 しかもムカデのメギドなんよな相手。トワリンの身体から出てきてたし

 

217:名無しの転生者

>>215

 誰もこんなクソゲー望んでないんですよ

 

218:名無しの転生者

>>215

 絶対メギドの方はろくでもない能力やろこれ

 

219:名無しの転生者

>>216

 出たな暫定激ヤバ伝説モチーフのバケモン

 

220:名無しの転生者

 スレチになるの承知で聞きたいんやけどさ、何でムカデってだけでこんな戦々恐々しとるんや? 確かに体内におるってとのは気持ち悪とは思うけどさ

 

221:説明ニキ

>>220

 日本では昔から龍の苦手とする相手に百足が登場するんです。中でも有名なのが太平記や俵藤太物語に出てくる大百足ですね。もちろんそれ以外にも龍と百足に関するお話はあるんですが、ひとまず大昔から百足は龍の天敵という形で記述されているんです。詳しいことを書くと歴史の授業になってしまいますので、この辺で説明を終了させていただきます

 

222:名無しの転生者

 しかもその俵藤太伝説の大百足はデカい。山を七巻き半するぐらいのデカさのバケモノ百足として描写されとる

 

223:名無しの転生者

>>222

 改めて聞くと想像できんデカさやな……

 

224:名無しの転生者

 思ったけどさ、これホンマに俵藤太物語の大百足なんか? 聞いた感じ別物っぽく感じるんやが

 

225:名無しの転生者

 それは思ったんよな。もし本当にその物語の大百足なら、トワリンの中に入っとる意味が説明できん。なんなら普通にトワリンぶっ殺してムシャムシャ出来るやろ

 

226:元小説家

 それに関してですが、あの百足のメギドが使ったアルターライドブックの元ネタは何となく予想しているものがあります。

227:名無しの転生者

 お、イッチ出てきたな

 

228:名無しの転生者

 予想とな?

 

229:名無しの転生者

 じゃあ何やと思うんやイッチ?

 

230:名無しの転生者

 是非お聞かせ願おうか、イッチの予想を

 

231:名無しの転生者

>>230

 何様目線やお前?

 

232:名無しの転生者

>>230

 nanisama

 

233:名無しの転生者

>>230

 どこから目線やお前?

 

234:名無しの転生者

>>230

 ちょっとROMってろお前

 

235:名無しの転生者

>>230

 やるなら面白くやれ。出来んなら半年ROMってろ

 

236:名無しの転生者

 ちょっと荒れてて草。イッチはよ説明よろ

 

237:元小説家

 はい。まず結論から申し上げますと、相手メギドのモチーフは“龍とニワトリ”と呼ばれる沖縄の民話から来ている可能性が高いと考えて良いです。

 

238:名無しの転生者

 何それ?

 

239:名無しの転生者

 沖縄の民話にそんな話あるんか

 

240:名無しの転生者

 あんま聞いたことないけど、誰か知っとる?

 

241:説明ニキ

 説明しましょう! イッチさんが言っていた“龍とニワトリ”とは沖縄地方に伝わる民話の1つです。内容を簡潔に説明しますと、海と山に挟まれた小さな村に貧乏だけど凄腕の名医が居たのですが、ある日の夕暮れに金持ちの女性がやってくるんです。ただその医者は一目見て女性が普通の人間ではないと気付いていたものの、彼女の痛がっている所を診察しました。そこで医者が見たものは、その彼女の耳の中で暴れている百足の姿だったのです。医者は治療する前に正体を現すようにと伝えると、その女性は霧を吐き出して本来の姿である龍の姿に戻り、医者の治療を受けました。医者は龍の耳の穴に1羽のニワトリを入れて百足を摘出すると、龍は医者に竜胆を差し出し、百足を取ったニワトリに何度も頭を下げて天に昇っていきました。それ以来、龍がどんなに腹を立てて災害を起こそうとしても、そこにニワトリの姿を見つけると怪我をさせてはいけないと考えてすぐに大人しくなった。という物語となっています。

 

242:名無しの転生者

>>241

 説明ニキの二度目の説明……本気だね

 

243:名無しの転生者

>>241

 説明ニキが生き生きしとる。よかったね

 

244:名無しの転生者

>>241

 「説明や解説が必要なら、私に任せてください!」

 

245:名無しの転生者

>>244

 説明ニキは男やぞ

 

246:名無しの転生者

>>244

 まぁ確かに説明するところは似てるけども

 

247:名無しの転生者

 とにかく、イッチは今回のメギドのモチーフがその“龍とニワトリ”に出てくる百足やとアタリをつけとるんやな

 

248:元小説家

>>241

説明ニキさん、ありがとうございます。

 

>>247

 はい。とはいえ、この予想も偽枢機卿事件を解決していた休憩中に、もしやと思って記憶を辿ってこれじゃないかと考えただけですけどね。間違っていたら、その時はその時で対処します。

 

249:名無しの転生者

 まぁ俵藤太物語とか太平記とかの方なら、唾つけて聖剣で斬れば良いだけやしな

 

250:名無しの転生者

>>249

 どうやって唾つけるんや?

 

251:名無しの転生者

>>250

 そら、変身前に刀身をべったりと舐め回すんやろ

 

252:名無しの転生者

 絵面がひでぇ!

 

253:名無しの転生者

 最悪の絵面すぎて草生い茂ったわ

 

254:名無しの転生者

 もはやそれはただの変態では?

 

255:名無しの転生者

 絵面がマジで酷いの草。聖剣は泣いていい

 

256:名無しの転生者

 こんなん聖剣から拒否されるやろ

 

257:名無しの転生者

 流石にニチアサのヒーローがやる絵面では無い

 

258:名無しの転生者

 絵面想像したらキモくて草。せめて矢とかにしろ

 

259:名無しの転生者

 鏃に唾つけるのはまだ分かる。聖剣を唾液でべっとべとにするのは分からん

 

260:元小説家

 まあ必要ならしますけど、必要ないならしませんよ。

 

261:名無しの転生者

 それはそう

 

262:名無しの転生者

 そこら辺はちゃんと分けてて偉い

 

263:名無しの転生者

 でも必要が有ればコイツ躊躇いなくするぞ

 

264:名無しの転生者

 変に思い切りが良いんだよなイッチ

 

265:名無しの転生者

 ワイらでもドン引きする所業をやってのける変態やぞ? 今更のことやろ

 

266:名無しの転生者

>>265

 たしかに

 

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 

 

 

 

 

 全ての導光装置を起動し、中央の廃墟に集まりいよいよといった所で聖司からある事を伝え始めた。

 

 

「皆、挑む前に少し良いだろうか」

 

「ん?」

 

 

 彼1人に視線が集まる中、聖司はストームイーグルワンダーライドブックを取り出し、顕現させたそれを持ってディルックの所まで向かい、それを差し出す。

 

 

「ディルック殿、貴殿にこれを託したい」

 

「何故、ワンダーライドブックを僕に?」

 

「今回はトワリンの他、メギドまで敵に居る。トワリンを救い、そのメギドを倒すためには、俺だけでは力不足だ。だからこそ任せたいことがある。あるタイミングで、このライドブックの力を解放させてほしい」

 

 

 “頼めるか”と一言、彼はそのように訊ねたあと、迷うことなくディルックはストームイーグルのライドブックを手に取り、聖司に視線を合わせながら答えた。

 

 

「勝算はあるんだな?」

 

「愚問よ」

 

「なら、良い」

 

「ちょ、ちょっと待てよ!」

 

 

 そのやり取りにパイモンが何やら慌てた様子で待ったをかける。ふわふわと浮かびながら、聖司に向かって疑問をぶつけた。

 

 

「それ、お前が戦うのに必要な物なんだろ?! 簡単に渡しても良いのかよ!?」

 

「確かに、本来なら渡してはならん。何せ俺の力の一部だ……だが今はここに、彼女から託されたものもあってな」

 

 

 聖司はそのままの流れで、自身の左手にある1冊のワンダーライドブックを顕現させる。しかしその手にある物は、今まで所持していたライドブックよりも厚く、鈍色に塗装されており重厚そうに見えた。

 

 

「それが、託されたものってやつか?」

 

「ワンダーライドブック……にしては厚みが違うが」

 

「────あぁ、もうそこまで

 

「ウェンティ?」

 

「ん、なんだい?」

 

 

 ウェンティがぼそりと呟く。その呟きを耳に入れた蛍は彼に向かって問いかけるが、何事もなさそうに普段通りに答えたため、彼女はその違和感を一旦はスルーした。今はそれよりも優先すべきことがあるために。

 

 厚みのあるワンダーライドブックを握りしめた聖司は、そこからソードライバーを取り出し腰に巻き付けると、準備が整ったことを示し全員と視線を交わす。自然と出る言葉は決まっていた。

 

 

「では、行くとしようか」

 

「うん」

 

「おう!」

 

 

 蛍とパイモンから返事が来て、ディルックとウェンティから首肯が入る。全員が中央廃墟最上階の部屋にある光に触れて、それに包まれた。

 

 次に彼らが目にしたのは、真夜中のような空の色合いの中に複数の台座が設置されている光景。常に強い風が吹き荒んでおり、下にはまるで全てを呑み込むような台風のような渦があった。まるで今のトワリンの心境を表しているような、そのような世界にも思える。

 

 そして4人と1体が侵入してすぐ、トワリンは現れた。勢いをつけて渦の中へと飛び込んでいき、全員トワリンが入ったその渦を見下ろす。すると突然、その渦の方から暴風が吹き荒れ、強い風元素の力を纏ったエネルギー弾が彼らに襲いかかった。

 

 運良く直撃はしなかったものの、避けた途端に聖司だけが強い風圧によって吹き飛ばされ、立っていた台座の上から落とされた。

 

 

「セイジ!」

 

 

 吹き飛ばされた聖司を追いかけようとしたが、距離があったためにその手が届くはずも無く。それに追い討ちをかけるように渦の方からトワリンが現れ、そのトワリンの体からムカデのメギドが出現した。

 

 

「先ズハ、1人」

 

「お前!」

 

「何ダ、足手マトイガ1人減ッタダケデハナイカ。ドウセナラ、ソコノ赤髪ノ男ヲ落トセバ良カッタモノヲ」

 

誰が足手まといだと?

 

「ムウッ?」

 

 

 どこからともなく、聖司の声がする。確実に終わったはずの彼の姿を探して、そこでトワリンの背後に存在する赤い龍の存在をパイモンが見つけた。

 

 

「あ、あそこ!」

 

 

 トワリンの後ろを指し示したことで、その場にいた者全員がそちらへと視線を移す。そこで見たものは、赤い龍ブレイブドラゴンに跨った、鋼鉄の龍騎士の姿であった。

 

 

Don't Miss it!

 

The knight appears. When you sides,

ドメタリックアーマー!

 

you have no grief and the flame is bright.

ドハデニックブースター!

 

Ride on the dragon, fight.

ドハクリョックライダー!

 

Dragonic Knight.

ドラゴニックナイト!

 

すなわち、ド強い!

 

 

 変身の際に流れる壮大なる音楽とともに、聖司はその姿を見せた。仮面ライダーセイバー ドラゴニックナイト、ブレイブドラゴンとのシンクロ率を最大限まで高め、その背に騎乗することを許された鋼鉄の龍騎士という姿で。

 

 

「あれは……」

 

「鋼鉄の龍騎士、神獣ブレイブドラゴンに認められた証の姿。ふふっ、認めるまで力を全部貸さないのは相変わらずだね」

 

「なんかド迫力とかド派手とか言ってけど……あれなんだ?」

 

「でも強そうなのは分かる。ド強いって言ってるし」

 

 

 彼の変身姿に対して各々が感想を述べていく中、トワリンとムカデのメギドは聖司の方へと振り向き、風元素の力を込めたエネルギー弾とムカデを一塊にさせたものを放つ。易々と攻撃を許したものの、聖司はその攻撃に防御する姿勢を取ることなく、直撃を受け入れた。

 

 しかし、直撃を受けたのはずの聖司はトワリンとメギドの攻撃で怯んだ様子は見られず、何事も無かったかのように、肩部装甲のナイトディバイダから出る炎と共に佇む彼を見て、メギドは嫌悪感を露わにする。そんなメギドに向けて聖司は自身の胸に手を当てて言葉を紡いだ。

 

 

「メギドよ、聖なる存在を貶めようとする悪しき存在よ。我が名は仮面ライダーセイバー、火炎剣烈火と神獣ブレイブドラゴンと共に、邪悪を打ち砕くもの。今ここで、我が仲間と共にお前という邪悪を打ち砕き、トワリンを救う!」

 

「大言壮語モ程々ニシテオケ人間! オ前達如キ二、コノ風魔龍ガ倒セルト思ウノカ!?」

 

「倒すのでは無い、救うのだ! トワリンが今も尚苛まれ続けるその苦しみを、俺たちが取り除く! お前という邪悪諸共!」

 

「ソンナ言葉ナド、スグニ意味無キモノニ変エテヤル!」

 

 

 言葉の応酬が行われた直後、トワリンとブレイブドラゴンが同時に動き、お互いの体が衝突しないギリギリを攻めていき、火炎剣烈火とムカデのメギドの攻撃が衝突する。

 

 そして、戦いの鐘が鳴り響いた。

 

 

 




【後書きキャラ紹介】
『神官 聖司(オリ主)』
・ドラゴニックナイトワンダーライドブックによって変身し、トワリン救出とメギド退治に挑む。

『蛍(原作主人公)』
・決意を胸に抱き、トワリン救出とメギド退治に挑む。

『ディルック』
・決意を胸に抱き、トワリン救出とメギド退治に挑む。

『ウェンティ』
・決意を胸に抱き、友を救うために戦う。

『パイモン』
・ド強いってなんだよ!?
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