原神世界に聖剣が混入しました   作:Haganed

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7話目にして、ようやく初変身なので初投稿です
感想、誤字報告等ありがとうございます
今回は文字数若干少なめです




炎の剣士、目覚めるとき

840:名無しの転生者

 ベネットおおお!!!

 

841:名無しの転生者

 ベネット!!!

 

842:名無しの転生者

 ベネット!!!!

 

843:名無しの転生者

 いやああ! ベネットきゅんがしんじゃううう!

 

844:名無しの転生者

 本格的に不味いことになってやがる……!

 

845:名無しの転生者

 いきなりメギドが出てくるのは聞いてないんですけど!? しかも見たことないやつ!

 

846:名無しの転生者

 幾らか懸念してたことだけど、まさか異物型じゃなくて融合型の世界だったとは

 

847:名無しの転生者

 このままだとこのスレが阿鼻叫喚で埋め尽くされる!

 

848:名無しの転生者

 まだあわわわわわわわわわわわ

 

849:名無しの転生者

 こういう時はビールでも飲んでリラックスしな

 

850:名無しの転生者

>>849

 飲んどる場合かぁーッ!? いや冗談無しに!

 

851:名無しの転生者

 まずいな、今のイッチもかなり気が動転して動きが止まってる。考えも纏まっていないんじゃないか?

 

852:名無しの転生者

 とにかくイッチに呼び掛けた方が良いってことやな! おいイッチ落ち着け!

 

853:名無しの転生者

 イッチ!

 

854:名無しの転生者

 イッチ、こっち見ろ!

 

855:名無しの転生者

 イッチ!

 

856:名無しの転生者

 イッチ!

 

857:名無しの転生者

 イッチ!

 

858:名無しの転生者

 おいイッチ!

 

859:名無しの転生者

 ベネットを救いたいならさっさとこっちに来い! イッチ!

 

860:元小説家

 っ!────すいません皆さん、落ち着けました!

 

861:名無しの転生者

 イッチ!

 

862:名無しの転生者

 イッチ!

 

863:名無しの転生者

 イッチ!

 

864:名無しの転生者

 よし戻ってきたぞ!

 

865:名無しの転生者

 少しは落ち着けたみたいやな。こっからどうする?

 

866:名無しの転生者

 あのメギドが起こした落石のせいで大広間にはいけない。でも早くしないとベネットの命が危うくなる

 

867:名無しの転生者

 かといってイッチはこの岩壁を破壊するにしても時間がかかる。なら方法は1つだけしかない

 

868:名無しの転生者

 でも個数を間違えたら一気に崩落する可能性もある。爆風の被害を受けない距離は確保できるけど、それだとベネットを助けられるか怪しい

 

869:名無しの転生者

 あとはベネットきゅんが岩壁から離れていなきゃ爆風で4ぬ! でも時間をかけてたらあのバケモノに頃される!

 

870:名無しの転生者

 イッチ、早くしないと間に合わなくなる!

 

871:小説家

 もうやってます! 樽爆弾の中身が火スライムのせいで少しの衝撃でも爆破しかねないので集中させていただきます!

 

872:名無しの転生者

 流石にイッチも気付いたか

 

873:名無しの転生者

 売れっ子小説家やぞ、頭の回転も早いに決まってんだろ

 

874:名無しの転生者

>>873

 小説家じゃなくても頭の早い奴は居る

 

875:名無しの転生者

>>871

 OK分かった!

 

876:名無しの転生者

 うーむ歯痒いな。白サインを書ける世界なら違ったかもしれんが

 

877:名無しの転生者

>>876

 今はダクソ世界の住人でも救援してほしいわ、厄ネタの宝庫だから最後の手段になるんだけどさ!

 

878:名無しの転生者

 世界観ぶっ壊れかねんから他の転生者はあんまり来てほしくは無いんよな

 

879:名無しの転生者

 只でさえおそらく設定なんかが融合している世界観やろしなぁ

 

880:名無しの転生者

 早くうぅぅ! ベネットきゅんを助けてえぇぇ!

 

881:名無しの転生者

 今イッチも頑張ってるんだから待ちなさい!

 

882:名無しの転生者

 でもここにきて神様の不良品がもどかしいと思ったわ。こういう時に特典使うもんだろ普通

 

883:名無しの転生者

>>882

 それは思った。なんでイッチの特典が機能してないのか未だにわからんもの

 

884:説明ニキ

 イッチさん、もうそれ以上は十分です! 流石に見かけた樽爆弾の半数もあれば余裕で破壊できます!

 

885:名無しの転生者

 いや多い多い! あのままだとイッチも死にかねんぞ!

 

886:名無しの転生者

 でもイッチ、爆弾の近くで剣取り出してるけど

 

887:名無しの転生者

 何考えてんだイッチぃ!?

 

888:名無しの転生者

 おいイッチそれは自殺行為やぞ!

 

889:名無しの転生者

 馬鹿! 死ぬ気か!?

 

890:元小説家

 これなら助けられる確率が高くなるんです! なら取らない手は無いでしょう!

 

891:名無しの転生者

 お前が死んだら元も子も無いんだわ! 良いからさっさと離れろ!

 

892:名無しの転生者

 頼むから馬鹿な事をするな! 安全策とって全速力で走れ!

 

893:元小説家

 肉体的な頑丈さなら前の世界よりあるんです! それに……なんだか、いける気がするんです!

 

894:名無しの転生者

 ここでジオウの台詞はええっちゅうねん!

 

895:名無しの転生者

 でもハイスぺイッチなら或いは!

 

896:名無しの転生者

 ハイスぺックとこれはまた別や!

 

897:名無しの転生者

 だーもう頑固すぎるこのイッチ! やめろ取り返しがつかなくなる!

 

898:元小説家

 行きます!

 

899:名無しの転生者

 止まれ!

 

900:名無しの転生者

 ダメです!

 

901:名無しの転生者

 やめルォ!

 

902:名無しの転生者

 イッチぃ、逃げるルォ!

 

903:名無しの転生者

 止まれぇええ!

 

 

 

 

 

 

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 

 

 

 

 

 落石により聖司と分断されたベネットは、足取りや視界さえ儘ならない状態で垢野郎メギドと対峙し、剣を構えようとした。だが今のベネットは風前の灯火の状態であり、まともに剣など振るえるはずもなく。垢野郎メギドは悠然とベネットに近付いた。

 

 

『絶望セヨ、ニンゲン。最早出来ル事ナド、何1ツモ無イトイウノニ』

 

「生憎、その手の話は……もう、一生分、考えたんだよ……!」

 

 

 ベネットは生まれた時から不運とともに生きてきた。自らの体質のせいで大小様々なトラブルに見舞われ、苦労し苦悩した過去もあった。けれど変わりようのない自分の体質について考えるのはやめた。ベネットは、そんなネガティブな事を考えるより、オヤジたちと同じ冒険の世界に没頭することにしたのだ。

 

 

「俺、バカだし。噓だろって事も、何度も味わったし……今だって、そうだ。こんな魔物が、居たなんて、聞いて、ねぇし……でも、これも冒険の、醍醐味だって、今では思ってる!」

 

 

 なら、と続けて発した言葉はとても小さく、自分以外の誰の耳にも届いていない。その言葉は己を奮起させるために使ったのだから。

 

 

「俺は、最後まで……冒険者、として、戦う! どんな事が、待ってたとしても! 悔いだけは、残したくない!」

 

『馬鹿モココマデ来ルト、イッソ清々シイナ━━━━ナラバ、ソノ愚カサニ対シ、此方モ考エガアル』

 

 

 垢野郎メギドが軽い力でベネットを掬い上げ、大広間の反対側へと投げ捨てる。力無く地面に落ちたと同時に灯りとして機能していた元素の火が消え、暗闇に変わった。平衡感覚さえも機能しなくなった世界で、ベネットは自身に近付く垢野郎メギドの足音を聞いた。

 

 目と鼻の先に居るであろう垢野郎メギドは、そこで足を止めて語る。

 

 

『良イ事ヲ教エテヤル。オマエヲ取リ込ンダ後、私ハオマエノ意識ダケヲ残シテ、モンド城ニ攻メ込ム。ソコデ、オマエガ大切ニシテイル、全テガ消エテイク様ヲ見届ケヨ』

 

「なん……だと?」

 

『コノ姿デアレバ、最早西風騎士団ナド取ルニ足ラン。神ノ目ナド意味ヲ成サヌ、コノ(ちから)デ、私ハモンドヲ支配スル! ソシテ、オマエハ指ヲ咥エテ見テイルト良イ! 無力ニ苛マレ、絶望シ、永遠ニ生キ続ケルノダ!』

 

 

 西風騎士団相手に無理に決まっていると最初に考えて、次に街の人々のことが脳裏に過ぎった。モンドに攻め込まれる事で犠牲になってしまう人々のこと、オヤジたちの亡骸を思い浮かべてしまった。

 

 

「やめ……! やめて、くれ……!」

 

『恨ムナラ、己ノ不運ヲ恨ムガ良イ。矮小ナル(ちから)ヲ持ッタ己ヲ!』

 

 

 垢で構成された腕がベネットに向かって伸びていき、彼の全身を覆い始める。このまま垢野郎メギドに取り込まれた先で待っているのは、彼にとっての生き地獄。育ててくれたオヤジたちを殺し、モンドという居場所を壊す、自分の人生への裏切りの未来。それは彼にとって最大の不運でしか無い。

 

 彼は不運だ。今でこそ自分に降りかかるものは特に落ち込むような事は無い。けれど誰かにとっての不運にはなりたくない。自分のせいで起きる周りへの不運は、もうこれ以上味わいたくない。

 

 

「────たすけて」

 

 

 ベネットのそんな呟きは、突如として起きた爆発音と共に掻き消えた。

 

 

『何ッ!?』

 

ゔゔヴヴゥゥウウア゙ア゙!

 

 爆炎の中から、まるで獣のような絶叫を挙げながら、誰かが垢野郎メギドに向かって襲いかかった。爆炎とともに現れたそれへの判断が一瞬遅れ、誰かに股の間を潜られたと同時に右膝裏が斬り付けられる。

 

 バランスが崩れた事で生まれた好機を逃さず、その者はベネットを回収し、垢野郎メギドから距離を取った。廊下の松明によって照らされたことで、その正体に対する疑問は霧散された。

 

 

『マダ逃ゲテイナカッタトハ、余程死ニタイラシイナ』

 

「セ……イジ?」

 

「あぁ、俺だ」

 

 

 爆炎の中から現れたのは、聖司であった。先程の絶叫とは打って変わって、落ち着きと優しげのある声色になってベネットの言葉に反応した聖司は、ゆっくりと彼を降ろしたあと、無銘の聖剣を握る手を強めて垢野郎メギドと相対する。

 

 ベネットが今出せる声量で彼を止めようとしたが、その呼びかけは垢野郎メギドによって遮られた。

 

 

『馬鹿ガモウ1人居ルヨウダナ、ソコマデ死ニ急グ事モアルマイニ』

 

「御託は良い。今はお前を倒す」

 

『クハハハハッ! 倒ス!? コノ私ヲ!? 力量差ヲ分カラヌ訳デハ無イダロウ!』

 

「そんな事、俺が知ったことか」

 

『ア?』

 

 

 無銘の聖剣の刀身を肩に置き、変形八相と呼ばれる構えを取る。

 

 

「たとえ力量の差があろうと、どれほど強大な敵を前にしても、俺は良き人々を守るために戦う! 目の前で助けを求める誰かの為に、俺は剣を振るう!」

 

『無駄ナ足掻キヲ。オマエノ守ル者トヤラハ既ニ終ワリカケテイル! 神ノ目モ持タヌオマエニ、一体何ガ出来ルトイウノダ!?』

 

「神の目が無くとも、それでも戦う事を選ぶ! そんな物が無くとも、俺は絶対に諦めん!」

 

『ナラバ先ニ、アノ世デ後悔シロ!』

 

 

 垢野郎メギドの右拳が聖司に向かって死を与えるために振るわれる。あのままでは死を迎えるだけだと、ベネットは身体を動かそうとしたが、言うことを聞かない。このまま聖司が死んでしまうと、誰もがそう思っていた。

 

 ただ1人、聖司自身だけを除いて。

 

 

「グッ、ウウウウヴヴ!」

 

『ナニッ!?』

 

 

 なんと、その拳を聖司は剣と自身の肉体で受け止めたのである。身体から悲鳴が挙がるが、歯を食いしばって受け止めたその膂力に、垢野郎メギドはたじろいだ。

 

 

『馬鹿ナ!? 何処ニソンナ(ちから)ガ!?』

 

これが、守る為の、力だ!

 

 

 あろう事か、聖司はその状態から垢野郎メギドを押し返そうと1歩ずつ、大地を踏みしめる。ゆっくりと、ゆっくりとではあるが、垢野郎メギドは聖司の持つ気迫と膂力に圧倒されていた。

 

 

「たとえ、どれほど強大な敵だったとしても! 誰かを守るために俺は戦うことを選ぶ! それが────俺の知る正義のヒーロー、仮面ライダーの信念だ!」

 

 

 その言葉を待っていたと言わんばかりに、聖司が腰につけたソードライバーと無銘の聖剣が輝きを放つ!

 

 

『ナッ、何ダコレハ!?』

 

「セイジ……お前は」

 

 

 ソードライバーの輝きはライトシェルフに、聖剣の輝きは鍔にあるエンブレムの部分に収束されていく。やがて聖剣の刀身から炎が溢れ出し、聖剣に紅く燃えるようなエンブレムが出現したと同時に、聖司は勢いよく振り下ろした。

 

 

ハアッ!

 

『ウゴォ!?』

 

 

 聖剣が振り下ろされると同時に、ソードライバーのライトシェルフに集まった光が垢野郎メギドを突き飛ばす。その光は聖司の手に収まり、その形を顕にした。

 

 

ブレイブドラゴン!

 

 

 その小さな本のような物は、自身の名前を誇示するように音声を流した。聖司はその本、【ブレイブドラゴンワンダーライドブック】の表紙を開き、本は物語を紡ぐ。

 

 

かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた……

 

 

 その音声を聞いた聖司は表紙を閉じ、聖剣をソードライバーに納め、ブレイブドラゴンワンダーライドブックをライトシェルフに差し込むと、ポップな待機音が鳴り始め、聖司の背後に巨大なワンダーライドブックが現れた。

 

 燃え盛る炎に包まれる中、聖司は迷うこと無く聖剣を引き抜き、覚悟を越えるための言葉を告げる!

 

 

烈火抜刀!

 

変身ッ!!

 

 

 背後に出現した本が開かれ、鎧を纏った戦士の絵と、そのページから炎を纏った紅いドラゴンが現れる。聖司は聖剣を振るい炎の斬撃を放つと、炎を纏う紅いドラゴンは聖司の身体を包み込み、ページに映された戦士と同じ姿へと変えた。

 

 そして斬撃は垢野郎メギドに当たり、鎧を着込んだ聖司の顔面に複眼として顕現され、聖剣は更なる物語を紡いでいく!

 

 

ブレイブドラゴン!

 

烈火一冊!

 勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、

 真紅の剣が悪を貫く!

 

 

 そして、姿が変わった聖司の持つ聖剣も、最後にその名を告げた。

 

 

火炎剣烈火!

 

 

 炎が暗闇を照らし、明るくなった洞窟の中でベネットと垢野郎メギドは、姿を変えた聖司へ釘付けになる。見たことも無い姿へと変わったことで、ベネットの目には光が、垢野郎メギドの目には炎の具現がそこに居るように見えていたのだ。

 

 

『オマエハ、一体何者ダ!?』

 

俺の名は、神官 聖司

 またの名を────『仮面ライダーセイバー』

 良き人々を守るために戦う、剣士だ!

 

 

 今此処に、聖なる力を司る剣士は目覚めた。

 

 

 




【後書きキャラ紹介】
『神官 聖司(オリ主)』
・7話目にしてようやく仮面ライダーセイバーへと変身を遂げた者。勇気を示したことでブレイブドラゴンワンダーライドブックと火炎剣烈火を手にし、憧れから本物になった文豪にして剣士。誰かが助かる確率を上げられるのなら、自身の身を犠牲にできる愚か者。

『ベネット』
・最初の目撃者。満身創痍の中、炎の剣士へと姿を変えたオリ主の正体を知る最初の人物になった。
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