僕は無敵の結界術士 〜素敵なお足の女神様に頼まれたとあっては、転生するのもやぶさかではないです(ぺろぺろ)〜   作:龍々山ロボとみ

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第068話・報せが届きました

 

 

 

『…………ナナシよ。聞こえるか、ナナシよ』

 

 

 

『おヌシは今、眠りの中じゃ。ワシはおヌシの精神に直接話しかけておる』

 

 

 

『相も変わらず様々な服装のワシの木像をたくさん作っておることに関してはまた別の機会に言及するとして、今日はおヌシに伝えておかねばならんことがある』

 

 

 

『……すまん。実はじゃな、ワシはその世界の真力が尽きかけておったので、おヌシを転生させてその世界に送り込んだのじゃが……、同じタイミングで、別の神も同じように真力搬送のための転生を行っておったようでな』

 

 

 

『その、なんじゃ。おヌシ以外にも、同時期にその世界に転生した者たちがおるらしいのじゃ。そしてその全員が、今も元気にその世界でひっそりと活動しておるのだとか』

 

 

 

『ひょっとしたら、おヌシもそのうち他の転生者たちに逢うかもしれんので先に伝えておくぞ。……向こうはおヌシを見たら問答無用で襲ってくるじゃろうから、決して油断するなよ』

 

 

 

『……あの女狐め、なーにがワシのところだけじゃ不安が大きいからウチもやっておきましたよ、じゃ。余計なお世話じゃし、なんなら完全に邪魔するつもりじゃろがい』

 

 

 

『よいな、ナナシよ。もし他の転生者に会ったら、おヌシのチカラでコテンパンにやっつけてやるのじゃ。ワシが許す。よいな?』

 

 

 

『それじゃあの。よろしく頼むのじゃ』

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 おはようございます、ナナシです。

 ティラノ君を狩って一夜明けました。

 

 昨晩もお詫び(ティラノ君をしとめるのを僕にパスしたことについてだそうです)ということでレミカさんがお足を舐めさせてくれて、ジェニカさんも今回は素面のままでお足だけ舐めさせてくれました。

 

 で、とっても良い気持ちでベッドに入ってすやっと寝たんですけど。

 

 ……えへへ。

 …………えへへへへー!

 

 なんとなんと、また夢の中で女神様にお会いすることができました!!

 

 しかもしかも、今回は激励されたといいますか、これからもその調子で頑張れよ的なことを言われました!!

 

 えへへ、嬉しいなぁ……。

 

 僕、女神様から褒められるの、とってもとっても大好きなんですよ。

 

 生きる活力というか、人生のガソリンというか。

 

 いずれにせよ、これであと百年は戦えますね。僕はこれからも女神様のために一生懸命頑張ります。

 

「おはよー、ナナシくん」

 

 あ、ジェニカさん。おはようございます!

 

「今日も良い朝だね、ナナシ君」

 

 レミカさんもおはようございます。

 お二人とも、朝ごはんにしますか?

 

 僕は、炊きたてご飯のおにぎりと漬物、青菜のおミソ汁のセットをお二人の前にもお出しして、三人揃っていただきますをしました。

 

 僕は、バカデカ塩おにぎりを頬張りながら、ジェニカさんに話しかけます。

 

「それにしても、昨日はティラノ君を狩れて良かったですね。これでしばらくはティラノステーキに困りません」

 

「ねー、大きいもんねぇ。というかあんなに大きいんだね。私、切り分けられた姿でしか見たことなかったから、ほんとに驚いたよー」

 

 昨日狩ったティラノ君はバラバラに解体してジェニカさんの亜空間に収納しています。

 

 以前は僕の結界で包んだり干物や燻製にすることで長期保存をしていましたが、なにぶんティラノ君一体から数百人前のお肉がとれるわけで、僕一人の時やお嬢様と二人で暮らしていた時はどうしても食べきれずに泣く泣く処分することもありました。

 

 しかし今はジェニカさんのおかげでいつまでも新鮮なままで保存しておけます。

 まことに、ジェニカさんは素晴らしい能力をお持ちです。拠点で待っているお嬢様とナルさんもお喜びになることでしょう。

 

「あらためて。昨日はごめんねナナシ君。次はちゃんと勝ってみせるから」

 

 続いてレミカさんが謝ってきました。

 僕は首を振ります。

 

「いえいえ、僕も良いものを見せていただけましたので。どちらかと言えば、僕がお礼を言うべきだと思います。ありがとうございましたレミカさん。おかげで僕の結界術は、さらに進化できると思います」

 

 昨日レミカさんが見せてくれた、スキル効果を付与した結界というのは「業銘結界」という(スキルのことを業銘とも書くらしいです)そうなのですが、あれはまだ僕には扱えない代物です。

 

 ちゃんとしたスキル効果を搭載するための空き容量を結界に用意しなくてはなりませんし、……そもそも論として、僕は結界術以外のスキルを持っていません。

 

 つまり、業銘結界に付与するためのスキルがないんですよね。これではいくら空き容量を作っても意味がありません。

 

「私がお礼を言われるのも変な話だけどね。まぁ、それなら一つ教えておくよ。結界術にはデフォルトで備わっている機能がいくつかあるでしょ?」

 

 浄化とか遮断とか回復とか警報とかですか?

 

「そうそう。それってつまり、別の汎用スキル効果の一部が結界術に組み込まれているってことなんだ。だからまずは、そういうデフォルト機能の付与と拡張から取り組んでいって、感覚を慣らしていくといいよ」

 

 ふむふむ、なるほど。

 

「そうすると、だんだん追加効果の付与の時に余裕が出てくるようになって、そのうち空き容量を増やした結界を作れるようになってくるんだよ」

 

 分かりました。

 そのやり方でやってみます。

 

 そういえばレミカさんは、ティラノステーキを食べたことありましたっけ?

 

「いや、ないなぁ。ナルちゃんがとても気に入ってるのは知ってるんだけど」

 

 そうですか。

 とっても美味しいので、是非ともレミカさんにも食べていただきたいです。

 

 この後拠点に戻ったら、さっそく今日の晩ご飯で焼いてよいかお嬢様に掛け合ってみますね。

 

「ほんと? それは楽しみだなぁ」

 

 はい。美味しいものは皆で楽しく味わいましょう。

 

 というわけで、今回の狩りの最大目標であったティラノ君を狩った僕たちは、ニコニコ気分で帰路につき、その日のお昼過ぎに拠点に戻ったのでした。

 

 

 

 ◇◇◇

 

 拠点に戻ると、お嬢様とナルさんの他に、初めて会う()()()がいました。

 

 おやおや、どなたさまですか??

 




???「……」(ガクガクブルブル
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