僕は無敵の結界術士 〜素敵なお足の女神様に頼まれたとあっては、転生するのもやぶさかではないです(ぺろぺろ)〜   作:龍々山ロボとみ

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第085話・テンプレ解決RTAダイジェスト

 

 ◇◇◇

 

 さてさて。

 僕がメラミちゃんと一緒にランク上げを初めてから一か月ほどたちました。

 

 現在の僕はCランクまで上がりました。

 

 これというのも、いつも一緒に依頼を受けてくれるメラミちゃん(いつもありがとうございます)。

 

 僕が処理しやすい依頼をそれとなく優先的に回してくれるミーシャさん(お心遣い、いつも感謝しています)。

 

 依頼から帰ってくると毎回泥酔して泣きべそをかきながら僕に抱きついてくるイェルン姉さん(最近はミーシャさんとももう少しまともに話せるようになってきたみたいです)。

 

 他にもこの街の色々な人たちの打算と優しさに助けられた結果です。

 

 もはやこの街の下水は飲用可能なほどに清く透き通った水が流れています(下水の清掃と害獣退治依頼を全力で遂行し、僕の浄化結界で下水網全体を全力殺菌消毒しています)し。

 

 周辺の町や小村、集落の付近では危険な猛獣や盗賊たちは狩り尽くされて(スキャン結界でローラー作戦を実施して根こそぎ仕留めました)いて、次の春が来るまでは町村間の往来になんの心配もない状態です。

 

 また、秋の暮れから初冬になりかけている時期であるのに大量の薬草や果樹類の採取も行いました(回復結界で繁茂場所を囲むと、温室効果も加わって植物の育成速度が著しく高まるみたいです)し。

 

 そうして得られた大量の依頼納品物(採取した薬草や狩った動物たちから取れた肉や素材など)を、カベコプターで隣の交易交流街に運び込んで売買取引の手伝いもしました。

 

 それで買い付けてきた大量の資材や木材で街の中にたくさんの建物を建て(僕の結界術を使えばあっという間に家が一軒建つと、大工さんたちにもたくさん褒められました。へへへ)たり。

 

 いわゆるスラム地区となっているところもボロ屋を建て直して住みやすくしたり、そのあたりをシメてる悪どい連中を全員キュッとして自警団してる方々に引き継いだり、スラムの近くにある救護院に大量の食料を卸して炊き出し支援をしてもらったり。

 

 近隣の町村に出向いて周辺に塀や堀を作ったりもしましたし、近くの森の木を伐採しまくって冬用の薪を作ったり、木製の農具を作ったりもしました。

 

 街の中に住んでいる、とある貴族の分家筋のお嬢さんが長年難病に苦しんでいるというので、屋敷に出向いて五重の回復結界をベッド周りに作成し、全力の魔力注入を三日三晩徹夜で行ったところなんとか完治させることに成功した、ということもありましたし。

 

 そのお嬢さんの紹介で別の貴族女性の肖像画を描いたり(油絵具というものは初めて扱いましたが、けっこう楽しかったです)もしました。

 

 あまりにも短期間で大量の依頼をこなして大量のギルドポイントを稼いだせいで、この街の冒険者ギルドの副支部長から変なちょっかいをかけられたこともありましたが。

 

 そのせいで冒険者ギルドから呼び出しを食らって支部長さんに会ったところ、僕を一目見たとたん支部長さんが全身から滝のような汗を流して副支部長を半殺しにして(支部長さんはクマのような大男、副支部長は狐みたいな細身の優男でした)しまいました。

 

「勘弁してくれ。お前さんと敵対するぐらいならコイツをクビにしたほうがまだマシだ」

 

 とは支部長さんの弁です。

 はて、そんなに怖がられるのも不思議なことなのですが……。まぁ、話が早いのは好きなので、良かったです。

 

「お前、たぶん自覚ないんだろーけど。分かるやつが見たらゾッとするぐらいの保有魔力量と揺らぎ一つない練度の魔力操作だからな。それとお前の結界術、ヤバすぎてヤバいわ。なんだあの出力。その気になったらこの街全部まるごと結界で閉じて、小さく圧縮して更地にできるだろ」

 

 まぁ、そんなことは絶対やらないですけど。

 やろうと思ったらできるとは思います。

 

「そんなヤバい奴に喧嘩売る奴が身内にいたら、アタシでも見捨てるか全力で性根を叩き直すかするって。まだ死にたくねーもん」

 

 なるほど、そういうものですか。

 結局その後、副支部長は別の町の冒険者ギルドに異動ということで話がまとまったようで、後日別の女性職員さんが次の副支部長が決まるまでの間の代行業務に就いたそうです。

 

 で、これはちょっと予想外だったことなのですが。

 

 副支部長代行さんって、イェルン姉さんの学生時代の先輩にあたる人らしくて、突然降って湧いた大量の書類仕事に悲鳴を上げて酒場でヤケ酒を飲んでいたところでイェルン姉さんと再会して。

 

 なんと酔っ払い同士のノリで、業務補佐要員名目でイェルン姉さんを役場から引き抜き雇用しちゃったみたいです。

 

 それを聞いたミーシャさんが「はあっ!? それって一時的とはいえ姉さんが私の上司になるってこと!?」とマジギレしていましたが、それはまぁさておき。

 

 僕は、更新されて薄黄色になった(ランクが上がるとカードの色が変わるみたいです)自分の冒険者証を受付の端末にピッとかざしてから、お財布に戻しました。

 

 ミーシャさんから依頼書の写しを受け取り、ギルド内の酒場で干しブドウを食べていたメラミちゃんのところに戻ります。

 

「新しい依頼を受けてきましたよ」

 

「お、さんきゅ。次は何すんだ?」

 

 僕はメラミちゃんに、依頼書の写しを渡します。

 依頼書を読んだメラミちゃんは「あー……」と心なしかテンションダウンしました。

 

 おやおや、どうしました?

 

「合同護衛依頼かー。アタシこれ苦手なんだよなー」

 

「おや、そうでしたか。けど、これも何回かは達成しないとダメなランクアップのための指定条件依頼ですよね? 今なら危険なことも少なく済ませられそうなので、頑張りましょうよ」

 

 僕が受けてきたのは、商隊の馬車列を複数パーティーが合同で護衛する内容の依頼です。

 

 こういった依頼は他のパーティーとの連携や交渉、役割分担ができるかどうかを判断するための試金石にされているらしく(なので、勝手にカベコプターを使ったりしてはいけないのですよね)、何度か依頼達成する必要があるのです。

 

「んー、まぁ、一緒に動くパーティー次第かな。あんまりにも程度が低い奴らだったら、アタシらだけでやろうぜ」

 

 メラミちゃんも渋々納得してくれました。

 

 明日からの数日間は、馬車に乗って交易交流街を目指す旅になりそうです。

 

 よーし、がんばるぞー!

 

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