長女転生〜ルーデウスみたいに本気出す!   作:モモンガ様を見守り隊

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前書きが思い浮かばん!

ってことでどうぞ!


狂犬エリス

 

 

ガタゴトと揺らされる馬車の中、男一人に女二人…何も起きないはずもなく…

 

 

「へぇ、そうやって、父さまと、母さまが出会ったんですね!」

 

「ああ、あいつらはいつの間にか仲良くなっていてな、当時はあたしも驚いた…」

 

たしかに、ギレーヌはあんまりそういうの気にしてなそうだもんね…

 

話していると、馬車が大きな石を轢いたのか、馬車が大きく揺れる。

 

「…ふがッ!」

 

ふぅ、ようやく我が兄が深い眠りから覚めたようだ…よかった、よかった!当たり所悪くてずっと目が覚めなかったらどうしようと、思ってたよ〜!いや、パウロを信じてなかったわけじゃないけどさ…

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

 

「…ったく、パウロのやろ〜本気出しやがって…ッ!れ、レイラ!?」

 

「うん?」と偉大で尊敬される兄のために聞かなかったふりをしてやる。

 

 

「い、いや〜なんでもないとも、ハハハ…」

 

「そう?それはそうと、お兄ちゃん、身体、大丈夫?ヒーリングしよっか?」

 

 

「うーん、いや、大丈夫っぽいかな?」と打たれていた箇所をさする。

 

「それはいいとして、この状況は…?」

 

「うんとね、お父さんがお兄ちゃんを倒して、私がギレーヌに倒されたんだ!」

 

「そっか…うん?ギレーヌ?」

 

「あたしだ。」と短く言いきる。

 

「あ、貴女がギレーヌなんですか? 」

 

「ああ」

 

「…」

「…」

「…」

 

 

「…あ、そういえば、この馬車はどこに向かっているんですか?」

 

「えっとね!お兄ちゃんはフィットア領ってとこにかてーきょーしをしに行くんだよ!」と概要だけ伝えておく。

 

「家庭教師…?もしかしてそれが僕の斡旋された仕事ですか?」とギレーヌに聞く。

 

「…うむ、それはこの手紙に書いてあるだろう…」

 

「あ、ありがとうございます。」と手紙を受け取る。

 

ルーデウスはそのまま読もうとして、ギレーヌの視線に気づく。

 

「あの…どうかしましたか?」

 

「ああ、読みあげろ」

 

「…え?」

 

「だから、読みあげろ、あたしは文字が読めんからな。」

 

「え、えぇ…」と言いながらも読み上げる。

 

 

 

「…だそうです。」

 

「よし、それはゼニスに送り返せ。」

 

「了解しました!」

 

 

全く…何してんのよ、我が父は…

 

 

 

城塞都市ロアに着くと、城のようなところに入り、部屋に通された。

 

 

どうしたものかと、思いつつこれから先のことを思いめぐらせる。

 

そんなこんなしてると、突然、部屋の外から誰かの足音が聞こえてきた。

 

バァンッ!という音とともに一人の男が入ってくる。

 

「パウロの息子が来たと聞いたッ!」

 

ルーデウスが挨拶をする。怒られてた。…ちょっと可哀想…

 

俺は一応、ゼニスに遊びで教えられていた通りの挨拶をする。

 

「ほぉッ!娘の方は、しっかりできてるようだなァ!お前も滞在を許可するッ!」とだけ言い残し部屋から出て行った。

 

そうそう、サウロスは、実は気のいいおっちゃんなんだよね〜

 

 

そんな事を思っていると、またしても部屋の外から足音が聞こえてきた。

 

しかし、次は静かに扉が開いて糸目の明らかにいつか主人公を裏切ります、と言わんばかりの顔の男が入ってきた。

 

 

「やぁ、はじめまして、私はフィリップ・ボレアス・グレイラットだ。」と言いつつ、俺たちの向かい側に座る。

 

 

ルーデウスの挨拶の作法に始まり、家庭教師の面談を終え、当の本人に逢いに行くことになった。ルーデウスが立ち上がり、話の流れで俺も着いていこうと立ち上がろうとしたその時、フィリップから声がかかった。

 

「ああ、君はここで僕とおしゃべりしようか」と有無を言わさぬ雰囲気で言ってきた。

 

…うーむ、やはり俺にも声がかかっちまうか〜!出来ればやり過ごしたかった!

 

「…はい、もちろんです!」

 

「じゃ、じゃあ、行ってきますね。レイラ、ご迷惑を掛けないようにね。」とだけ言い残し、ルーデウスは殴られに行った。

 

南無三…ルディよ、骨は拾っておくぞ!…あればだけど…

 

 

 

「さてと…君はなんなんだい?」と細い目を片方だけ開いて聞いてきた。

 

よし、初手で決めてやる!

 

「ええっと、まずは自己紹介から…私はレイラ・グレイラット…ここに来た理由はシーローン王国に行く為の通り道でちょうどお兄さまがロアに行くようだったようなので同席させてもらった次第です。」と簡潔にまとめる。

 

「ふむ、つまりここに留まる気は無いと…」

 

「ええ、まあそうなりますね。」とそこで区切る。ここからは提案だ。

 

俺の旅費稼ぎにここ以上にお金が稼げるところもないだろうし…

 

「一つ提案なのですが…」

 

 

 

 

「…ふむ、そうだな…どうなんだい、ギレーヌ?」

 

「ああ、あたしには遠く及ばないがこの歳で言えば充分以上に強い。将来を考えるならあたしより強くなるかもしれん。」

 

おお、俺のことをそこまで評価してくれてたんか、ギレーヌよ、そこまで思われてるのは単純に嬉しいね!

 

「ふむ……分かった、では、一年だ。一年間ここで護衛をするんだ。それを完遂すればシーローンまでの旅費及び馬車を手配しよう。」と高報酬を言ってきた。

 

ふむふむ、ヤッベ、一発目から当たり引いた気がするわ…

 

え〜、びっくりするぐらいの高報酬…なにか裏でもあるんじゃ、と勘繰ってしまう…

 

うーん、俺の魅力で言えば、成長した時に今より強くなった俺との太いパイプを繋ぐ…とかかな?正直、前世で一般ピーポーというか会社の犬だった俺にはよくわからんな…

 

まぁでも、俺が雇われるならそんなに難しく考えなくてもいっか!

 

「ちなみに、護衛対象はフィリップさまですか?」

 

「いいや、違うとも…ふむ、ついてきたまえ…そうだった、もし彼女、つまりは君の護衛対象に気に入られなかったらこの話はなしになるからね。気をつけたまえよ」

 

…この流れって…もしかしなくてもあの人のことだよね?

 

 

 

 

「…待ちなさい!すり潰してやるわッ!」と歩いている最中に聞こえてくる。

 

おー、怖い怖い…

 

「うんうん、さて、行ってきなさい。」と前を歩いていたフィリップが俺に言ってきた。

 

…うん?俺に死ねと?

 

「…ほ、本気なのかい?承太郎?」

 

 

「うん?…承太郎?」

 

「い、いえ…なんでも…」とだけ言い残し死地へと向かう。

 

 

怖いなぁ…

 

「見つけたら、ボコボコにして…」

 

「あ、あの…お嬢さま?」と明らかに不機嫌そうな赤髪に声をかける。

 

「誰よ、アンタ!」

 

「ええと、今日よりあなたの護衛を務めることになるレイラ・グレイラットです。」

 

「はぁ!?私より年下じゃないの!」

 

「そうですけど…何か問題でも?」

 

「お父様!私、こんなチビに守ってもらう必要なんてないわ!」とチビ呼ばわりされた。

 

…チ、チビだと!?最近また、3センチも伸びた俺になんてことを!?

 

「そうは言うけどね、エリス、君を守ってくれる人は多いに越したことはないと思うんだ。それに、この子はギレーヌとは違ってある程度の教養もあるから従者としても使えるんだよ?」と一応フォローしてくれた。

 

「はい、読み書き算術、ギレーヌには及びませんがお傍で護衛を務めさせて頂きます。」と自分のできることを簡潔に伝える。

 

…ふふふ、こう見えてもブラックな社会の荒波に四年も揉まれていたんだぞ?

 

この程度の挑発、屁でもないってことをこのクソガキ…ゲフンゲフン、お嬢さまに優しーく教えて差し上げなくては!

 

 

「アンタ、生意気よ!」

 

 

「ですが、事実を述べたまでで…」

 

言い切る前に拳が迫ってきていた。

 

…ゴツッ!という鈍い音とともにお嬢さまが涙目になる。

 

「痛ッ!」

 

:( ´ω` ) : オッフゥ…口より先に手が出るおぜうさま怖すぎる…闘気がなかったらルーデウスみたいに吹っ飛ばされて馬乗りからのマウント攻撃とかになってたと考えるとこえーよ…

 

「大丈夫ですか、お嬢さま?」と護衛対象を傷つけてしまうのは不味いと思い、手を握ってヒーリングをかける。

 

「…え?痛くない?」と不思議そうに自身の手を見る。

 

 

…ふむ、魔術に興味が湧いてきたか?

なら、ここらで一歩、引いてみるか

 

 

「…厚手がましい事をしてしまい、申し訳ありませんでした。どうやらお嬢さまの気分を害してしまったようですので今日はここら辺で…」といい部屋から退出した。

 

出た先では、フィリップが壁に寄りかかりながら俺の事を待っていた。

 

「おや?もう出てきたのかい?」

 

「ええまぁ、そうですね。」

 

「おや、収穫があったという顔じゃないか」と鋭く見抜いてくる。

 

「はは、そうですね。これをあと2、3回繰り返せば上手くいくんじゃないですかね?」

 

「おや、その言い方だと、まるで僕が君にまだチャンスを与えてあげるようとしてるように聞こえたんだけどねぇ?」と片目を開いて脅すように聞いてくる。

 

「おや?もうチャンスをいただけないのですか?こんなにも優秀で尚且つ、部屋から追い出された訳でもないこの私に?」

 

…そう、実際、会ってみて思ったのは、エリスお嬢さまは狂犬だと言うことだ。

 

あれは、自身の気に入った者以外は受け入れない、特に、教師や従者なんて尚更、気に入った者以外にはやらせない性格だろうから、フィリップは俺のように上手くいっている奴を一回で成功しないからってすぐに見切りはつけることはないだろう。

 

「ふむ、確かにそうだね。思っていたよりも優秀な子だったようだ。エリスに追い出されるまで、いくらでもこの家に滞在するといい。」と許可が降りた。

 

 

…フッフッフ、俺の勝ちだ!

待ってろよ、ロキシー!俺が必ずこの試練を乗り越えて会いに行ってみせるからな!

 

 

ifルートを作ろうと思ってるのですが…優先的に作って欲しいやつありますか?

  • エリスルート(誘拐事件の辺りから)
  • ロキシールート(卒業試験から)
  • 老デウスルート(長くなる気がする…)
  • シルフィルート(一緒に転移するやつ)
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