AIのべりすとに艦これとDMCのクロスssを書いてもらった。 作:ハーメルンkpx
「……どうする? 提督に……?」
「さっきの能力……? をみるに、すぐ逃げられそうな気がするんだけど……。というか、そもそも……──」
「──だよね……。あたしも背中は見せたくないかな……」
改めて状況を把握する二人。現状、不明な点は多いが、油断ならないことには変わりない。特に動きはないものの、まだ"彼女"が完全に無害であるかはわからない。
二人は息を合わせたように、"彼女"に対し、構えを取る。
川内にいたっては、提督から賜っていた特別な兵装を背中の腰に忍ばせていたので、軽くそれに触れていた。
「──あら、ずいぶんと物騒なものを持っているのね」
衝撃であった。声の主は間違いなく、"彼女"であろう。川内は凍りついたかのように固まった。"彼女"にはお見通しだったのだ。
反対に、五十鈴は一瞬は当惑したものの、冷静ではあった。川内の特別な兵装とは悪魔由来のもので、この鎮守府では"魔装"と呼ばれるカテゴリーに分類されている。相手が悪魔なのであれば、気付かないはずはない。同時に、やはり、"彼女"は悪魔であるという確信も五十鈴は得ていた。
さて、どうしたものかと、五十鈴の脳はいくつもの思考が並列して展開される。
五十鈴に固有に託された兵装は、艤装と魔装とが掛け合わされたもので、こちらは"特殊兵装"という名称でカテゴライズされている。今ここにはなく、工廠で保管中である。
川内が普段から、魔装を持ち歩いている理由は単純に本人がいたく気に入っており、肌身離さずにいるためだ。
まだしばらくは無言の探り合いが続くかと思われたが、先に沈黙は破ったのは、場を一瞬で凍りつかせた、他ならぬ"彼女"自身であった。
「──そんなに怖い顔をしないで? ……フフフ。あなたたち、面白いわね。あのボウヤの匂いがするわ。それもとても濃い……」
「に、匂い……?」
(ボウヤ……)
"彼女"の思いがけない発言に川内は戸惑い、五十鈴の方は考え込む。
「興味深いけれど、今は長居をするつもりもないの。……ただ少し、こちらの月を見てみたかっただけだから。すぐに"あの子"の所にも戻らないといけないしね」
言うが早いか、"彼女"の足元の影から、また黒いカラスだかコウモリだかが飛び立ち始めた。
「うわっ、ちょっと!?」
「まさかっ……!」
「ごめんなさいね」
案の定である。"彼女"は消えた。
「……しまった……。様子見し過ぎたかしらね……。身元どころか、名前すら訊く暇なかったわ……」
「……"あの子"ってのに訊いたら、また会えるんじゃないの?」
「この鎮守府にいるかしら……?」
「それはわかんないけど……」