AIのべりすとに艦これとDMCのクロスssを書いてもらった。   作:ハーメルンkpx

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月下の悪魔 2

「……どうする? 提督に……?」

「さっきの能力……? をみるに、すぐ逃げられそうな気がするんだけど……。というか、そもそも……──」

「──だよね……。あたしも背中は見せたくないかな……」

 

改めて状況を把握する二人。現状、不明な点は多いが、油断ならないことには変わりない。特に動きはないものの、まだ"彼女"が完全に無害であるかはわからない。

二人は息を合わせたように、"彼女"に対し、構えを取る。

川内にいたっては、提督から賜っていた特別な兵装を背中の腰に忍ばせていたので、軽くそれに触れていた。

 

「──あら、ずいぶんと物騒なものを持っているのね」

 

衝撃であった。声の主は間違いなく、"彼女"であろう。川内は凍りついたかのように固まった。"彼女"にはお見通しだったのだ。

 

反対に、五十鈴は一瞬は当惑したものの、冷静ではあった。川内の特別な兵装とは悪魔由来のもので、この鎮守府では"魔装"と呼ばれるカテゴリーに分類されている。相手が悪魔なのであれば、気付かないはずはない。同時に、やはり、"彼女"は悪魔であるという確信も五十鈴は得ていた。

 

さて、どうしたものかと、五十鈴の脳はいくつもの思考が並列して展開される。

 

五十鈴に固有に託された兵装は、艤装と魔装とが掛け合わされたもので、こちらは"特殊兵装"という名称でカテゴライズされている。今ここにはなく、工廠で保管中である。

川内が普段から、魔装を持ち歩いている理由は単純に本人がいたく気に入っており、肌身離さずにいるためだ。

 

まだしばらくは無言の探り合いが続くかと思われたが、先に沈黙は破ったのは、場を一瞬で凍りつかせた、他ならぬ"彼女"自身であった。

 

「──そんなに怖い顔をしないで? ……フフフ。あなたたち、面白いわね。あのボウヤの匂いがするわ。それもとても濃い……」

 

「に、匂い……?」

(ボウヤ……)

 

"彼女"の思いがけない発言に川内は戸惑い、五十鈴の方は考え込む。

 

「興味深いけれど、今は長居をするつもりもないの。……ただ少し、こちらの月を見てみたかっただけだから。すぐに"あの子"の所にも戻らないといけないしね」

 

言うが早いか、"彼女"の足元の影から、また黒いカラスだかコウモリだかが飛び立ち始めた。

 

「うわっ、ちょっと!?」

「まさかっ……!」

 

「ごめんなさいね」

 

案の定である。"彼女"は消えた。

 

「……しまった……。様子見し過ぎたかしらね……。身元どころか、名前すら訊く暇なかったわ……」

「……"あの子"ってのに訊いたら、また会えるんじゃないの?」

「この鎮守府にいるかしら……?」

「それはわかんないけど……」

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