一夏の事が全世界を震撼させた。マスコミは一夏へのインタビューを会見でしまくった。一夏はプラズマギャラクシーに関する事は出来るだけ公開したがプラズマソウルだけは控えた。年齢が地球上より6年歳をとっていた事は最初は驚かれたがすぐに治まった。
各国が一夏のISを欲そうとしたが一夏の出した宇宙語を全て翻訳出来たらという条件で今も各国が総力を上げて解析しようとするが一夏曰く「絶対無理だな。」との一言。ちなみに束も挑戦していますが一文字も解読できていません。
一夏がIS学園に入学するなり謎のISを倒した話しで持ちかかりっきりである。そんな一夏が武器の整備のためにIS学園の格納庫に入ったある日の事であった。
「あれ?先客がいたの?」
「あ・・・・・・・」
そこにいたのは更識簪であった。
「隣ゴメンよ。」
「・・・・・どうして私の隣に?」
「機材が今温まっているから。」
「・・・・・そう。」
一夏は隣で黙々と銃火器を整備する。
「・・・・・変わった武器ね。」
簪は一夏の持つ武器に興味を持つ。
「ニュースで知ってるかもしれないけど、別宇宙に行ってたからな。射撃が得意な人たちから贈られた物だ。」
「・・・・・あの日、変なのが来た日にもその武器を使ってたよね。」
「ああ。」
簪は一夏が初めてIS学園で戦った日の事を持ち出す。
「・・・・・元々その武器と素質があるからあんなに強いの。」
「それって・・・・・・・出来る人は才能があるからってことか?それは違うな。俺の名字で分かるように織斑先生の弟と言うだけで俺は比較されてきた。こっちの年数で言うところの3年前まではな。俺はあの人のようになろうと向こうで頑張ってたんだが・・・・・・先生の一人に言われたんだ。〈お前はその人にはなれないが、お前の強さを極めろ。〉ってね。」
「・・・・・・その人も才能があるからなんでしょ?」
「いいや。」
一夏の言葉に簪は疑問符を浮かべる。
「その人は・・・・・・ただ死に場所を求める戦いをしていたんだ。」
「っ!どういうこと?」
「その人の母星はもう無い。宇宙で孤独だと本人は言っていた。バレルさんと言ってね、俺が出会った頃も死に場所を求める戦い方をしてた。でもガルムさんって人から一言ガツンって言われたんだ。〈ハンターの仕事は獲物を狩り、生きて戻る事。お前はプロだろ。〉ってね。」
「・・・・・」
「その日からかバレルさんは少し丸くなった。あ、今更だけど大事な事聞くの忘れてた。」
「・・・・・なに?」
「君の名前。」
「・・・・・更識簪。」
その言葉を聞いて一夏は思った事を口にする
「生徒会長さんの妹?」
「・・・・・そう。あの人といつも比べられて・・・・・・日本の代表候補生だけど姉のおかげって回りが言うから・・・・・」
「自分は弱気になる?」
「・・・・そう。あの人にね、〈あなたは無能なままでいなさい。〉って言われたの。」
その言葉を聞いた瞬間一夏は少し考え、楯無が言いたかった事の本当の意味を口にしてみた。
「あ~・・・・・それって言葉のあやじゃないか?」
「・・・・え?」
「いやさ、無能って言いたかったんじゃなくて貴女のままでいなさいって意味。無理に自分に追いつこうとしないで自分らしさを貫いて生きていて欲しいって意味じゃないかな~って。」
「・・・・そうだと思う?」
「うん。あの人とは数えるほどしか話して無いけど話すたびにアンタの事口にしてるよ。
「え・・・・・」
簪は驚いた。
「あの子にはいいところがこんなにもあるって言ってたり、徹夜で無理してるって言ってたりしてた。何か妹思いの不器用な姉なんだよ。きっとね。」
「お姉ちゃん・・・・・」
「だからさ、今話してみたらいいと思うぞ。」
「え?」
一夏はバーサクを発動させると物陰に隠れていた楯無の後ろに付く。
「コソコソしないで堂々と話しましょうよ、楯無さん。」
「うわっ!びっくりした!」
「お姉ちゃん・・・・」
「あ・・・・」
二人は見つめ合ったまま動こうとも喋ろうともしない。一夏は呆れたあまり溜息を吐くと楯無を後ろから思いっきり押し、簪の方まで一気に近づける。
「中学生かお前らは。」
「いきなり押さないで一夏君!」
「私も心臓止まるかと思った!」
二人とも思った事を口にした後すぐに見つめ合うと同時に笑い始めた。
「なんだか一夏君のおかげで今までの事が馬鹿みたいに思えてきた。」
「私も。お姉ちゃんの事をよく考えれば分るはずなのにね。」
「ねえ、簪ちゃん。」
「何、お姉ちゃん?」
「より、戻せる?」
「うん!」
この時一夏は自分の行為が間違って無いと思った。
「ねえ一夏君。」
「なんですか、楯無さん?」
「簪ちゃんのIS作り手伝ってくれない?」
「別に構いませんよ。俺の武器もごみが入って無いか確かめただけですし。じゃあえーっと・・・・」
「簪でいいよ。」
「んじゃ簪、設計図と使っている金属、後武装に回路とか・・・・・全部提供してくれ。修正するところを今日中にして明日から取りかかる。」
「今日じゃなくて?」
「ああ。一通り見るのに少しばかり時間が掛かりそうだからな。」
その後一夏は資料を全て見て問題点の指摘と改良案、そして武装面など全てを解決する。本人曰く、〈チブル星人のチブローダーを何度も整備したから。〉である。
簪のISは本来の打鉄弐式とは違う姿となり、打鉄弐式改と命名された。マルチロックシステムは簪の投影ディスプレイ用の眼鏡とリンクさせる事によってISへの負担を減らした。荷電粒子砲は従来よりも小型化、ミサイルは必要に応じて展開する事を可能とした。
これはすぐに鈴達の耳に入り、国からの許可を貰って一夏に改造を依頼した。一夏は分身をして作業効率を向上させ鈴達のISを改造した。
セシリアのISはライフルを小型化、銃身の強化に冷却時間の短縮、ビットの改良とイメージ伝達の実現化、機体の腕に隠しブレードと実弾装備をするなどの改良が施された。
鈴のISには射撃武器の追加、衝撃砲を発射する機械の小型化に空気を短時間で圧縮且つエネルギーの軽減、青龍刀の追加などが施された。
シャルロットのISはビームガン、ビームガトリングの追加、アームドアーマーなどが施された。
ラウラのISには近接格闘用のスカウトナイフ、ハンドガン、機体重量の軽量化、レールガンの小型化が施された。
今まで自分たちが使ってきたISとは違うことに最初は驚き、制御が困難ではあったものの次第に慣れていった。そして今は・・・・
「なんで皆して俺の部屋にいるんだ?」
まだ臨海学校が始まるには早い時期に箒達は一夏の部屋にいた。
「別に良いではないか。(一夏と二人っきりになろうと思ったらまさか皆同じ事を考えるとは・・・・・)
「そうですわね。(抜け駆けしようにも出来ませんわね。)」
「アンタが向こうで何してたか皆知りたいし。(本当はあたしだけの秘密にしたいんだけど・・・・)」
「そうだね。僕も知りたいよ。(何か趣味でも掴もうかと思ったけど・・・)」
「お前が戦ったプラズマ怪獣がどんな奴か見たいものだ。(クラリッサにもこの映像を土産代わりにすればよいか)」
「お姉さんも気になるのよねー。(色仕掛けでもして一夏君を誘惑しようかと思ったけど・・・・)」
「私も知りたい。(どんなかっこいい姿なんだろう?)」
各々心のうちに潜めたる思いは違えど、一夏と二人っきりになりたかったのである。
「ねえ一夏、なんか思い出に残るハンティングとかないの?」
鈴がそう言うと一夏は考える。
「う~ん・・・・・どれも思い出に残るが・・・・・やっぱアレだな。」
『アレ?』
「俺がプラズマギャラクシーに行って間もない頃は本格的に大怪獣ラッシュ時代が始まる一歩手前だったんだ。本格的に大怪獣ラッシュ時代が始まるきっかけになったハンティングがある。」
「じゃあ生徒会長特権でモニター室で見ましょう。」
「・・・・・・・職権乱用主義。」
「酷いこと言わないでよ一夏君。」
「言い返せないでしょ。」
一夏の言葉に一同頷いた。
一夏たちがモニター室を使おうとしたところを千冬と山田先生に見つかり結局皆で見る事になった。
「で?どんな映像を見せてもらえるのだ、織斑。」
「今から見せるのは、ラッシュハンターズの三人と一緒に四人でのハンティングです。大怪獣ラッシュの本当の始まりのきっかけになったハンティング。ハンティングの標的は・・・・・」
一夏は対象をモニターに映し出す。
「ミサイル超獣ベロクロン!」
一夏がハンターボールを使いISに記録されている映像をモニターに映し出した。しかしその瞬間IS学園全体のモニターがハッキング、一夏達が見ている映像が流れた。
〈あ~、もう撮っていますか?撮っているのであれば問題ありません。この映像が流れていると言うことは一夏君が自分の意思でこの映像を見せているということでしょう。この映像を見ている一夏君、大変恐縮なのですがこの映像を流せるモニター全てを勝手にハッキングしています。一夏君には悪いかも知れませんがこれは彼らからの頼みでもあります。君が我々を大事に思ってくれて、なお且つ忘れていないと思ってこそこの行いをしています。もし、この映像に興味の無いかたがたがいれば見なくても構いません。申し遅れましたが私の名はジェント。以後お見知りおきを。では始まります。ラッシュハンターズのデステニーハンティング!その後、彼のこちらでの秘蔵映像もあるのでお楽しみに。〉
「ジェントさん!」
一夏の叫びも空しく映像は始まる。
無人の荒廃した惑星。あるのは岩の柱ばかり。
ハンターステーションでラッシュハンターズと共にハンティングに向かおうとしている一夏は武器を見ていた。
「すまねぇな一夏。」
「いえ。それよりトリガーのバリが少しあったので取っておきましたよ。」
一夏はガルムにクロスショットを渡す。
「おっ!気が利くね~。ガネー払っとくわ。」
「いいですよ。」
「何言ってんだ。いつもガネゴンの不良品を使えるようにしてもらってる礼だ。」
一夏のライセンスカードにガルムはガネーを送金する。
「それより一夏は武器を見る目があるな。」
「そうですか?」
「ああ。ガネゴンの野郎から高いのを勧められてもそのブレード、一見格安のぼろかと思ったら焼きがいいブレードだったじゃないか。」
「たまたまですよ。」
そんな話をしている一夏とガルムにマグナが話し掛けてくる
「おいオッサン!一夏!早く行こうぜ。」
「黙ってろヒヨッコ。武器を入念に手入れしておかねぇといざって時困るだろうが!それにプラズマ怪獣は早々逃げねぇ。」
「そうだな。今回の獲物は熟練のハンターでも困難を極めるベロクロンだ。一夏、ベロクロンはどんな超獣か言ってみろ。」
バレルがいきなり一夏に問題を出す。
「ミサイル超獣ですよね。全身がミサイルの接近戦が無理な。」
「その通りだ。一夏、そういう場合にはどう対処する?」
「ここはガルムさんのホークアイショットで一気に片を付ける方が確実ですね。」
「正解だ。」
四人は転送するために転送ルームに入る。
「今回は早くに終わるかもな。」
「そうなるとマグナさんのスタンドプレーの心配は無いですね。」
「おい一夏!いっつも俺がしているみたいじゃねぇか!」
「日ごろの行いからだろう。」
「だ~、バレルの旦那まで~。」
マグナは涙を滝のように流す。
「まあまあ、マグナさんももう少し聞きワケがよくなればいいだけですよ。」
「うぉい!一夏!今酷い事言わなかったか!」
「ヒヨッコ、諦めろ。」
マグナはガックリとなる。
「おいガネゴン、ちゃんと転送ポイント確認してるんだろうな。」
《ちゃんと確認しているだガネ。》
「もし間違ったら賠償とガルムさんの安く叩く金を更に半額にしてもらいますね。」
《い~ちか~、しょっぱいガネー。ささっと行ってくるガネ。》
一夏達は転送される。
「さて、ベロクロンはっと。」
ガルムが辺りを見回そうとした瞬間目の前にミサイルが来ていた。
『へ?』
ミサイルは一夏達のすぐ近くに着弾する。
「のぉ~~~~!」
「なんだそりゃ!」
「んなのありかよ~!」
「やれやれ。」
四人は吹っ飛ばされながらも体勢を立て直す。一夏達がミサイルが跳んできた方向を見るとそこには両肩に大きな赤と青のプラズマソウルを生やしているベロクロンの姿があった。
「ガネゴンさん!ちゃんとチェックしてくださいよ!俺たちが戻ったらさっきの話一年決行してもらいますから!」
《一夏!それは酷いガネ~。》
「諦めな、ガネゴン野郎。無駄口叩くより近づいて相手の死角を捉えるぞ!」
「分かりました!」
ガルムの言葉に従い一夏達はベロクロンへ接近する。ベロクロンは雄叫びを上げながら一夏達に向け火を吹く。一夏達が避けるとベロクロンは一夏に向けミサイルを放つ。
〈いきなり!初っ端から!全方位ミサイル、発射!〉
「よっと!」
一夏達は岩陰に入ろうとする。しかしベロクロンのミサイルが岩をことごとく破壊してゆく。
〈歩く火薬庫!これがベロクロンの真骨頂!次々繰り出されるミサイルに何チームのハンターが返り討ちにあった事か!〉
一夏達は岩陰に隠れようにもミサイルが行く道を邪魔する。
「だー!こんままじゃ拉致があかねぇ!俺が囮になる!」
「無茶すんなヒヨッコ!」
「黙ってろオッサン!ここで誰かが囮にならなきゃ反撃も何も出来ないだろ!頑丈な俺がやればいいことだ!」
「ちっ!仕方ねぇ・・・・・お前らいいな!」
「恩に着ます、マグナさん!」
「死ぬなよ。」
「ったりめぇだ!死ぬ気なんて毛頭ねぇ!」
マグナは落ちている石を思いっきりベロクロンに向けて投げる。ベロクロンにそれは当たりベロクロンは怒る。
「おらおら!どうした赤毛ボーボー野郎!」
ベロクロンはその言葉を理解し怒ったのかマグナに向かいミサイルを集中砲火する。その間にい一夏達は岩陰に隠れる。
「よっと!あらよっと!」
マグナは警戒に避けるが一瞬バランスを崩した。ベロクロンのミサイルによって岩は噴石のようになった。噴石がマグナのすぐ後ろで爆発したことによってマグナは吹っ飛ばされる。
「ヒヨッコ!」
「うぉおおおおおおおおおおお!!!」
マグナは空中で両腕を回しながらバランスを取り、見事に着地する。
「っとぉ・・・・・なんの!ぐぅお!」
マグナの目の前にはベロクロンの口から放たれた ミサイルが目と鼻の先にまで接近していた。
「うわぁあ!」
「マズイ!」
「マグナさん!」
「逃げろ!」
マグナは掌をミサイルの方に向けながら腕を十字に組む。一夏達はマグナに逃げるように言う。
その時であった。マグナのアーマーが光を発し、マグナをオーラで包み込む。
「なん・・・だ?」
マグナの目の前に接近しているミサイルはまるでスローモーションのように動いていた。マグナはおもむろにミサイルの弾頭を右手で掴むとそのまま押し返す。
「ぐぅううう・・・・・・うおおおおおおおおおおおお!」
ミサイルは回転しながらベロクロンに向かう。ベロクロンは口からミサイルを放ちぶつける。ミサイル同士の爆発によりベロクロンは倒れ、土煙が舞う。マグナは押し返した状態のままただそこに立ち尽くしていた。一夏達はマグナに駆け寄る。
「はぁ・・・はぁ・・・・・一体、何が?」
「いまの、どうやった?」
「いや、俺にもわからねぇ。」
ガルムも気になりマグナに聞くがマグナも何が起こったのか理解していない。そんな時バレルが思い当たる事を言った。
「アーマーのせいではないのか?」
「んぉ?」
「マグマ星人は、アーマーの鋳造に長けた一族だと聞く。」
「そういえば!」
一夏は前回見ていたアントラーハンティングの光景を思い出した。
【アンタにとっちゃただの武器でも、俺には・・・!】
倒れていたベロクロンが立ちあがろうとする。
「ヒヨッコ、そいつを使ってベロクロンを倒すぞ!」
「無理だ!わかんねぇんだ。どうやったら出来るか!」
ガルムの提案にマグナは弱腰になる。そこへベロクロンが四つんばいの状態で雄叫びを上げながら右手を一夏達に向け振り下ろす。一夏達は後ろの岩柱に乗るように跳び、避けた。
「無理だぁ?ビビッてんじゃねぇ!用意してやるっつってんだよ。さいっ・・・こうの見せ場を。」
「なぁ!」
ガルムの言葉にマグナは驚く。
「陽動は任せろ。」
「流石に今回はスタンドプレーは無いかと思いましたがよかったですね、マグナさん。」
「一夏、そんな呑気なこと言っているんじゃねぇ!」
バレルと一夏が陽動役を引き受けるがマグナは大声を上げる。
「俺が出来なかったらあんた等だって・・・・」
「デコピンボンバー。」
「アベシッ!」
マグナの額に一夏がデコピンをする。
「何言ってんですか。いつものやる気は何処に行ったんですか?」
「そうだな。」
一夏の言葉にバレルも共感した。
「それに、お前も知っている男が言っていた。ハンターの仕事は、獲物を狩り、生きて戻る事だと。」
「追加で言うとマグナさんだけで戦っているわけじゃないんですよ。俺たちはチームです。このチームであのミサイル野郎を倒せないわけ無いでしょ!」
その言葉を聞いてガルムはふっと笑う。
「やろうぜ。俺たちにしか出来ないハンティングを!」
一夏達はベロクロンに目を向ける。
一夏、バレル、ガルム、マグナが闘志を燃やし、武器を構える。
ベロクロンはゆっくりと両手を一夏達に向け手を水平にし、手と背中からミサイルを放つ。一夏達が跳ぶ際にガルムが言った。
「ミッション、スタート!」
一夏とバレルは飛び、ガルムはマグナを守るためにマグナの前に立つ。
「一夏、無理をするな。」
「はい!」
『ディフェンス、ブラッチ!』
一夏とバレルは陰分身をし、ベロクロンに近づく。ベロクロンは二人気付くと、ミサイルを放つ。二人はミサイルを交わしてゆく。陰分身のバレルはサイクロンソーサーを展開する。
『サイクロン・・・・ソーサー!』
ベロクロンは自らに接近してくるサイクロンソーサーに向け手からのミサイルで相殺する。ミサイルがバレルのほうに向かおうとしているところに一夏が立ちはだかる。
「いくぞ!斬波!」
一夏はブレードを振るい斬波を放ち、ミサイルを一刀両断してゆく。一刀両断されたミサイルは次々と爆発してゆく。ベロクロンは二人の相手をしながらガルムたちの方に向けミサイルを放つがガルムのダブルバレッドの連射でミサイルを次々と一発も外すことなく射落としてゆく。
「ヒヨッコ、頭なんか使うな。マグマ魂で熱っけてみろよー。」
「マグマ魂・・・・・」
マグナは意識を集中させ、自分の中にある魂を探し出す。
(・・・・そうだ。難しい事じゃねぇ。思い出しゃいいんだ、あの熱さを!そうこれだ!この炎だ!)
マグナのアーマーが光り輝くと同時にマグナは叫ぶ。
「バーサクッ!」
マグナを炎のようなオーラーが包み込み、マグナは飛ぶ。その勢いによって生まれる突風にガルムは前のめりに押される。
「うおっ!やりやがった。」
「うおおおおおおおおお!」
マグナは迷うことなくベロクロンに一直線に向かう
「やったようですよ、マグナさん。」
「そのまま行け!」
ベロクロンはマグナに向かい口からミサイルを放つがマグナはそのミサイルをいとも簡単に掴む。
「俺たちの力を、舐めんじゃねぇええええええ!」
マグナはベロクロンのミサイルの弾頭をベロクロンの口に向けるとそのまま投げ返した。ミサイルはベロクロンの口にすんなり入り、ベロクロンは口を閉じる。そしてミサイルがベロクロンの口の中で爆発した。マグナはバーサクが解ける。
『ん!』
ベロクロンの異変に気付く一夏達。ベロクロンは痙攣するかのように身体を震わせながら身体のいたるところを爆発させ、そして大爆発を起こす。その爆発によりマグナは吹っ飛ばされそうになる。
「うあおおおおおおおあおおおおおおおおおお!」
そんなマグナの左腕をバレルが掴み、背中を一夏が支える。
「もう仲間が目の前で死ぬのは見たくないんでな。」
「上出来だぜヒヨッコ。・・・・いや、相棒。」
ガルムがマグナの右腕を掴んでいた。
「お疲れ様です、マグナさん。」
一夏がそう言うのと同時に一夏達はハンターステーションに転送された。そして一夏達のハンティングしていた惑星は火の海に包み込まれた。
一夏達がハンティングステーションに戻るとラッシュハンターズコールが響き渡っていた。
『ラッシュ!ラッシュ!ラッシュ!ラッシュ!』
「おい、こりゃぁ・・・・」
一夏達はどういう状況なのか理解できなかった。今までハンティングしてきてもこんな事は一度もなかったのである。そんな一夏達にジェントが声をかける。
「ラッシュハンターズ!」
モニターの前に立っているジェントに一夏達は目を向ける。
「御覧なさい。先程まで戦っていた惑星の最後を!」
ジェントが見せるモニターには光のヒビが入り、惑星丸ごと爆発する姿が映し出されていた。
「ベロクロンの爆発って、惑星を吹っ飛ばす程のもんだったんかよぉ~。」
「いくらなんでもそれは・・・・」
一夏達はモニターの前に近づきよくよく確認する。その光景を見て驚いたマグナは尋ねて見るがガルム有り得ないと思い否定する。
「っ!見てください!惑星の中心を!」
「何か出てくるぞ!」
映像を見ていた一夏は何かに気付き、バレルが見るように促す。
光の中から出てきたプラズマ怪獣の雄叫びにハンターステーションの人たちは驚く。ガネゴンはそのプラズマ怪獣の名を驚きながら言う。
「プラズマキラーザウルスだガネー!」
プラズマキラーザウルスは全身のほとんどがプラズマソウルで埋まっていた。
「全身がプラズマソウル・・・・・・」
流石のバレルも驚いた。プラズマキラーザウルスはその場から身体を紅く発光させ、飛び立つ。その際にプラズマソウルの欠片が宇宙のあちこちに飛び散る。
「プラズマキラーザウルスは、プラズマソウルを放ちながら宇宙をさ迷います。つまり、今まで以上にラッシュポイントが増えると言うこと。」
ジェントがそう言うと同時に告ぎ継ぐとプラズマ怪獣の出現が報告されてくる。
〈これはどうしたことだ!突然、プラズマ怪獣の出現が次々とレポートされてきた!はは、すごい!すごい数だー!〉
アナウンスですら驚く光景であった。
「ラッシュハンターズ、これまで以上に稼いでもらいますよ。もちろん、一夏君にも。」
その言葉を聞くと一夏達は微笑む。
「ここから始まるんです!本当の大怪獣ラッシュが!」
その言葉に一夏達は後ろを振り向く。
映像が終わると千冬は一夏に声を掛ける。
「一夏、今のハンティングは向こうではよくあるのか?」
「ああ。でもあの時は歴史を動かしたと思うと興奮がたまらなかったよ。」
「そうか。」
二人が会話をしていると再びジェントが画面に現れる。
〈一夏君、君が地球に戻った時点で君のハンティングは終わっているとでも思っているでしょう。ですが違います!君の人生がこれから始まるのです!頑張ってください、ラッシュハンターズメンバー、織斑一夏!〉
ジェントは画面に向かい指を指す。一夏はその瞬間心が響いた。
「ええ・・・・・・やってやりますよ、ジェントさん!」
一夏は闘志を燃やす。
〈では最後に、この映像をご覧になってください。それではさようなら。〉
「じぇ、ジェントさん!まさかあの映像を!辞めて俺の黒歴史!」
一夏は全力で映像を止めようとするが千冬が止める。
「いいじゃないか一夏。それに私も見たいしな。」
千冬はいじめっ子のような顔になる。
「では、これを祝って一夏君たちには歌ってもらいます。」
「ここでですか!」
ジェントの言葉に一夏は驚く。
「おっ、何だ一夏歌うのか?」
ガルムが感心する。
「一応・・・・・でもこんな大舞台で歌うなんて思っても無いですよ。」
「まあいいじゃねえかよ。」
マグナが一夏の肩に圧し掛かる。
「楽しみにしてるぞ、一夏。」
「バレルさんまで・・・・・」
バレルの期待も加わり一夏は重荷が更に科せられたがどうしてか緊張が解けた。
「おーい、一夏ー。」
「早く来いよー。」
ライブ仲間の二人の宇宙人が一夏を呼ぶ。
「あいよ!」
一夏は飛び、ライブ仲間の方に着くとギターを受け取りマイクのチェックをする。
「あーテステス、マイクテス。えー皆さん、こうしてステージに立つのは初めてですが皆さんのよく知っている顔の織斑一夏です。ここに来てほぼ一年が経ち、俺は少しは成長しているかと思われていますが、俺は全然そう思ってはいません。俺は、ラッシュハンターズの皆さんやブルーチームの皆さん、ノダチザムシャーさんやジェントさんに教えてもらっている事を十二分に生かせていません。ですが、俺はこれからも修行を怠らず、強くなっていきます。バレルさんたちの足を引っ張らないように頑張ります!この歌は、その人たちに捧げる、歌です。聞いて下さい、俺たち歌、Rush!ウルトラフロンティア。」
一夏がそう言った瞬間歓声が湧いた。
♪~
「ウルトラフロンティア!!(Rush Hunthing・・・)」
♪~
「新たなる 決意が今 切り開く軌跡 (Got to fight what you want! Got to take, where so ever!)
立ち向かえ どんな敵も 銀河を越え Fight &Hunt! (Got to fight what you want! Got to take, where so ever!)
譲れない夢 たとえ違っても 揺るぎないキズナ 今ここで分かち合える 」
♪~
「ひとりひとりの 小さき光が いまひとつになって この宇宙を照らす ラッシュ!!ラッシュ!!ラッシュ!! 使命と欲望が 渦巻くこの銀河で 勝利をつかみ奪れ 」
♪~
「ラッシュ!!ラッシュ!!大怪獣ラッシュ!!ウルトラフロンティア!」
♪~(ここから先は思い付きです)
「強大な敵が 目の前に立ちはだかり(Got to fight what you want! Got to take, where so ever!)敵わなくて 心が折れそうになったとしても (Got to fight what you want! Got to take, where so ever!)一人じゃない 仲間がいるんだ 信じあえる仲間と共に立ち向かえ 」
♪~
「たとえどんなに 強くても 一人では勝てない 仲間がいるんだ ラッシュ!!ラッシュ!!ラッシュ!! 仲間の力を あわせ立ち向かえ 勝利をその手に ラッシュ!!ラッシュ!!大怪獣ラッシュ!! ウルトラフロンティア!!」
♪~~~~~~~~
♪~~~~~~~~~~
「最初は誰も 強くは無かった 自分の弱さを憎む 大事なものに気付かずに戦ってきた
でも今なら分かる 大切なもの 」
♪~~~~
「ひとりひとりの 小さき光が いまひとつになって この宇宙を照らす ラッシュ!!ラッシュ!!ラッシュ!!恐れる事はない 仲間と共に立ち向かってゆけ ラッシュ!!ラッシュ!!ラッシュ!!使命と欲望が うずまくこの銀河で 勝利を掴み取れ ラッシュ!! ラッシュ!! 大怪獣ラッシュ!!ウルトラフロンティア!!」
♪~~~~~
演奏が終わると観客からの拍手が降り注いだ。
演奏が終わると箒達は一夏を見て地球でも歌ってみないかと言ってきた。一夏は反対し、その場から走って逃げる。そんな一夏を箒達は追いかけた。千冬はヤレヤレと言わんばかりに呆れ、山田先生はそんな光景を見て微笑んでいた。
ハンターステーションでジェントはシックルと共に酒を飲んでいた。ジェントはふと立ち上がり窓から見える宇宙を眺める。
「どうした?」
「いえ。ただ・・・・」
「ただ?」
「一夏君事思い出しまして。」
「そうか。」
シックルは酒を口に運ぶ。
「ここからですよ、一夏君。頑張ってください。」
えー、この物語はここで御仕舞いです。もしこの物語を自分オリジナル展開で書きたい方がいたら書いても構いません。私にとってそれは嬉しい事です。それでは皆さん、ありがとうございました。