「いくよクチート!メガシンカ!」
私が叫ぶと共にお互いに付けている宝石が共に輝き出す。
次の瞬間クチートは光に包まれたかと思いきや新たな姿に進化する。
特徴的な大顎は2つに増え、禍々しく変化する。
「どんな攻撃も効果は薄い…なら!クチート!『つるぎのまい』!」
クチートが呼応し力を貯める。
それを見逃さないアーマーガアはすかさず攻撃をする。
「ひこうタイプの攻撃は効果いまひとつだよ!耐えてからカウンターで『アイアンヘッド』!」
一度攻撃力の上がったクチートによるアイアンヘッド見事アーマーガアの炸裂し、かなりのダメージが入る。
「どう?キミ。まだやる?」
アーマーガアはもう懲り懲りだと言わんばかりに鳴いた後どこかで大きな羽を広げて飛んでいった。
「よし。これでひとまず安全か。あの子達は起きたかな?」
私が目を覚まして最初の光景はただ圧巻だった。
小さな体のクチート?が大きな体のアーマーガアをその2本の顎で力の限り叩きつけた。
圧倒的な力、いつかこんな風になれたらいいなと思う。
「うぅ…ユウリ大丈夫か?」
どうやらホップも目を覚ましたみたい。
戦闘が終わるとクチートの姿がいつもの見知ったクチートになった。
あの姿は一体なんだろう。
それと、あのトレーナーが頭に乗せてるあのポケモンはいったい何?
私が2人に目をやるともう目を覚ましていた。
「大丈夫だった?怪我はない?」
「はい。助けていただいてありがとうございます。ところでさっきのクチートはいったい…?」
「あーそっか。ガラル地方だとまだ発見されてないんだっけ。これはね…」
と私が言いかけた時空から大きな翼が羽ばたく音が聞こえた。
「『メガシンカ』だろ?進化を超えた進化でカロス地方やホウエン地方で発見されたっていう。」
「その声は…アニキ!?」
「その声は…ダンテさん!?」
「ホップにユウリ。無事だったか。よかった。2人が『まどろみの森』に入ったのを見たって人たちが居たんだよ。」
「でも…アニキ。俺たちはウールーを探しに…。」
「ああ、そうだろうな。だが大丈夫だ。もう既にウールーは保護できた。2人が一生懸命探してくれたからな。ウールーもここの近くに居たんだ。」
感動の再会を尻目に私は立ち去ろうとしたのだが…
「ところで君。2人を助けてくれてありがとうな。お礼に街まで一緒に送っていくぜ。」
「あぁ…ええと。」
ぶっちゃけすごい気まずかったから立ち去りたかったのだが生憎自分も迷っていたため首を横には振れない。
「お願いします…。」
「俺はダンテだ。よろしくな。」
スッと手を差し出され名乗るダンテ。
「ダンテさんだけ先にずるい!私の名前はユウリ!それでこっちが…。」
ダンテの手にさらに手を重ねるユウリ。つづけて少年の方も
「ホップだぞ!」
と続けてホップも手を重ねる
「クロア。ホウエン地方からやってきたんだ。よろしくね。」
もはや握手でもなんでもない手の重なりに私も手を重ねながら自己紹介をした。
「ところでクロア、さっきの会話の続きだがあれはメガシンカであってるんだよな。」
「そうだよ。あれがメガシンカ。私とクチートの絆の力。」
「アニキあれすごかったんだぞ!クチートが一撃でアーマーガアを倒したんだ!」
まあ実際には倒したわけではないんだけどねと付け加える私。
「あのクロアさん。あまりに自然体すぎて誰も振れてこなかったんですけど、頭についてる『それ』何ですか?」
私の頭に一匹ポケモンを乗せている。
私がガラルに来たのもこのポケモンのためだ。
1000年に一度7日間だけ目覚めるポケモン。
「私の頭にいるのはね。ジラーチだよ。」
ジラーチが好きでどうにかして登場させたかったので割と強引に出しました。ゆるして