だぜ娘奮闘記!   作:元掃除道具

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ノリと勢いが多分に含まれます。


幸運の薬を飲んだ日

 朝起きてから、少しだけ体に違和感があった。

 低気圧の影響か頭も重くて、なんだか熱っぽいなーと思い、着替えを済ませてから予防のために薬を飲む。

 

「……んー?」

 

 今日は紅魔館の図書館に行くのだ。先日パチュリーから課題を出されたので、その成果を見せに行くためだ。

 早苗と初めて会った時に「認識阻害の魔法」を見破れなかった私は、何気なくパチュリーにそのことを伝えると、ものすごーく呆れられてしまった。

 そのまま緊急でパチュリー先生の特別授業をしてもらったので、テストとして成果を見せに行く必要がある。いつまでにとか期限はないけど、こういうのは早いに越したことがない。

 

 いつもの格好ではなく、なるべく目立たない和服に着替えて、中折れ帽子の中に髪をしまい込んで印象を変えている。

 大きな丸眼鏡を掛けて、一応全身の様子を見るために鏡の前へ。

 

「なんか、光ってる……?」

 

 キラキラと視界の周りが輝いている気がして、目をパチパチと瞬かせてごしごし擦る。

 鏡から視線を外しても、目の周りのキラキラが消えることはない。

 

「なんだろ、まあ良いかー」

 

 なんだか欠伸が出て、まあ実害もないし綺麗だからいいか、と深く考えるのは止めた。

 見た目は整えたので、改めて認識阻害の魔法を全身に掛ける。

 なんだかいつもより魔法が良い感じに掛けられた気がして、思わず鼻歌なんかを口ずさんでしまう。

 

 やっぱり魔法って楽しいなぁ!

 

 箒を掴み、家の外に出ると曇天の空。

 

 だけど今日はとっても素敵だ! なんていい日なんだ!

 

 箒に跨ろうとして、おっと和服だと跨れないな、と気が付いた。

 いつものスカートなら丈が長くて平気だけど、このままじゃ下着丸出しで飛ぶことになる。

 それはいけない。どうしよう着替えようかな。

 

 いや。思い付きで箒を浮かせながら、跨るのではなく横座りしてみる。

 おお、足を開かなくて良いしこの服装でも平気そう!

 普段だったらちょっと不安定で怖いと思うような体勢だけど、今日はなんだか平気だ。

 

 よし、問題ないからとにかく行ってみよう!

 紅魔館に行ってみんなに会えるなんて、今日はなんて素敵でいい日なんだ!

 

 *

 

 幸運の薬。

 効能:服用者に幸運の結果が訪れる。

 副作用:強い毒性。自己過信、自己傲慢を招く。

 

 *

 

 証言1:門番。

 

「ええ、その日の事は良く覚えていますよ」

 

 苦笑いを浮かべた紅美鈴氏は、煉瓦の造りの門柱に背中を預けながら腕を組み、私の取材に対してそう切り出した。

 

「彼女はお嬢様のお気に入りですからね。普段から特に予定が無くても通すように仰せつかっております。その日も門の前で眠って……、ごほんっ。門の前で警備していた私が気配を感じ、瞑想から意識を浮上させて箒に乗る彼女を遠目で確認しました」

 

 確か彼女は、認識阻害の魔法をパチュリーさんに披露するため訪れたとか。

 その時に魔法は既に見破られていたのでしょうか。

 

「はい、確かにいつも通りの格好ではなかったのですが、生物の気を感じ取る私に透明化や認識阻害は関係ありませんから。それでも、まあ、なんていうのでしょうか。なんとなーくどういう魔法が掛かっているのか、どういう意図なのかは察せられたので。その、私にも掛かっているのが前提、と言いますか。パチュリー様からも聞いていましたので、とりあえず初めまして、と声を掛けたんですね」

 

 なるほど。彼女に自信を付けてあげるために一芝居打った、と。

 

「芝居を打ったというと、言い方が悪い気もしますけど。まあ……はい。それで、私から声を掛けて制止したんです。門番としてそのまま通すのは不自然ですからね。ええ、もちろん警戒している風に」

 

 その時の彼女はどんな格好でしたか?

 

「ええと。いつもおなじみの服装ではなく、普通の町娘みたいな和装でした。箒に跨ることができませんから、こう……横に座って足をそろえて。バランスを取りづらそうにしているかな、という感じでしたね。長い髪を結って帽子に仕舞っていて、眼鏡を掛けていました。はい、もちろん普段の格好も可愛らしいと思いますが、文学少女然としていて。え、人間の里でしている服装に近い? それはそれは……。道理で咲夜さんも頻繁に人間の里へ買い出しに。あ、とにかく。変装している事と魔法の痕跡から、私は初対面を装って声をかけたんです」

 

 詳細に、ありがとうございます。

 声を掛けられた彼女はどういう様子でしたか?

 

「そうですね。宴会で見かける彼女のような様子、といいますか。酔っているのかなーというような能天気さで。アルコールの匂いはしませんでしたが、なんだろう。浮かれているというか」

 

 浮かれている様子ですか。

 

「はい。私が声を掛けると、最初に彼女は『あーっ!』と大きな声を出して、箒から降りて私の前に降り立ちました。それから、口元に手をあててクスクス笑って『おはよう美鈴!』と元気に挨拶してくれて」

 

 ほう。認識阻害が上手くいっていると、喜んでいる様子だったんですね。

 

「大喜びしてましたね。私もその様子がおかしくて、つられて笑いそうになるのを何とか堪えて門番っぽく振る舞いましたよ。それで、この子は何て言って屋敷に入ろうとするのかなって、ちょっとワクワクしました」

 

 まあそうですよね。初対面の相手として対応しないといけませんから。

 その後どのようにして屋敷に?

 

「ええ。屋敷の主人の友人だと言うので、少しだけ問答してすぐに通しました。元からその正体は解っていますし。あ、そうそう! おかしなことといえば」

 

 ほう。なんでしょうか。

 

「それがですね――」

 

 *

 

 証言2:メイド長。

 

「あら、あなたでしたか。どうも。取材? ええ、少しの時間なら。ああ、あの子のこと」

 

 紅魔館のメイド長、十六夜咲夜氏は廊下を進む記者の前に突然現れ、こちらの取材に快く応じてくれた。

 

「あの日は私も対応していたわ。美鈴が屋敷に人を通して、屋敷内は私が」

 

 では、屋敷に着いてからは咲夜さんが対応していたのですね。

 

「はい。趣旨は伝わっていましたから、私も当然知らないふりをして対応したのですけど。あくまで事務的に対応して、途中お嬢様が来るまでは一緒に」

 

 なるほど。彼女はどういう様子だったのでしょうか。

 

「いつもよりも少し幼い感じがしたわ。無邪気というか、酔っているみたいな可愛らしさでした。変装しているつもりなのか、帽子に眼鏡で……ふふっ。いえ、失礼」

 

 そうですか。美鈴さんも言っていましたが、それは浮かれている様子でしたかね。

 

「浮かれている……。そうね、浮かれていたわね。あの子とは数年来の付き合いなのだけれど、なんだか初めて会った頃を思い出したわ」

 

 ほほう。初めてあった頃。それも気になりますが、また別の機会で伺いましょう。

 あなたも一芝居打って、魔理沙の認識阻害が上手くいっているように見せていたのですね。

 

「……なんだか騙しているみたいな言い方。まあ、でもそうね。けれど巧妙な魔法だったと思うわ。事前に伝えられていないと、うちの妖精メイドたちは気が付かないんじゃないかしら」

 

 彼女はその成果について喜んでいる様子でしたか?

 

「……ふふっ。いえ失礼。……こほんっ。もちろん喜んでいたわ。もちろん。自分の努力が上手く結実しているのだから、当然よね」

 

 そうですよね。その後はどちらに?

 

「図書館に御通しする予定だったのですけど、途中でお嬢様がいらしたので応接室に。そのあとはパチュリー様をお連れするため、おふたりを残して私はそこまでですね」

 

 なるほど。ではレミリアさんとふたりの時間があり、最後にパチュリーさんと会ったのですね。

 

「いえ。私とパチュリー様が応接間に着いた時には妹様もいらっしゃいましたので、お嬢様とあの子がふたりだった時間は短いでしょうね」

 

 そうなのですか。

 ちなみに、先ほど美鈴さんが――。

 

「ああ、やっぱり。そうよね、私の時も――」

 

 *

 

 証言3:紅魔館の主。

 

「あの子について取材しているんだって? いいわよ、後で私にも記事を見せて頂戴ね」

 

 館の主であるレミリア・スカーレット氏は記者の前でゆっくりと足を組み、大きな椅子に腰かけながら対面の椅子を勧めてくれた。

 

「あの日起こったこと、ねぇ」

 

 はい。まず彼女の魔法については気が付いていましたか?

 

「例の認識阻害について? もちろん気が付いていたし、私があの子を間違えるはずがない。でもそうね、最初はみんなの調子に合わせてあげたかな」

 

 最初は、というと?

 

「応接室でふたりきりになった時、すぐに私は気が付いているぞと言ったのよ」

 

 なるほど。その時の彼女は、どういう様子だったのでしょうか。

 

「うふふ、それがね……! えぇーって大きな声で驚いて、首をこう、傾げるのよ。こう、ね? で、目をパチパチしてから『やっぱ流石レミリアだなー』って! ふふっ! いやぁ……もう聞いていると思うけど、なんだかいつもよりぼーっとしながら浮かれているじゃない? だからなんだかその様子もおかしくて……! 『レミリアには効かないかもって思ってたぜ』って」

 

 魔法の効果を疑うより、レミリアさんが凄いと褒めるような言い方だったんですね。

 

「ええ、そういう感じ。私をね、あの子ったら本当に尊敬してくれていて。本当そういうところも、いつまでも愛いのよねぇ」

 

 それでは、その後はいつも通りに対応していた感じですか。

 

「ええ。いつもと違う服装をしていて、それも可愛らしいのでまず褒めるでしょ? まあ、あなたも興味ないでしょうから誉め言葉は割愛するけど」

 

 はい。

 

「あの子ったら照れてるのに、ニコニコの笑顔がね……すごいのよ。それから、少し近くに寄って。え? ま、まあそうよ、もちろん。様子がおかしいのは解っていたから、変なことをするつもりはなかったわ。本当」

 

 ははっ。変なことじゃないんですよね。ちなみに何を?

 

「なにか服用している様子だから、匂いとか確認して……」

 

 ……匂いを嗅いだ、と。

 変な匂いがしたのですか?

 

「ええ、幻想郷では嗅いだことのない匂いだったけど微かにね。なにせあの子から香るのが、普段から好いものだから、こう……。待って、こういう言い方は良くないわね……。とにかくそう、私には疚しい気持ちはなかったの!」

 

 なんだか弁明に聞こえますが……。まあ、わかりますよ。

 レミリアさんは違和感を見つけて、それを確認したんですね。

 

「わかるわよね? そうよね、良い匂いするもんね……。そう、それでなにか毒かと思ったの」

 

 毒ですか。

 

「うん。その時点で能力全開にして直近の未来を見通して確認したわ。だからその後は妹から聞いて頂戴」

 

 あ、はい。ありがとうございます。

 ところで美鈴さんと咲夜さんから聞いたのですが――。

 

「……そう。私も――」

 

 *

 

 証言4:悪魔の妹。

 

「そうね、私がお姉様をぶっ飛ばしたわ」

 

 館の主レミリアの妹、フランドール・スカーレット氏は事も無げに言い、ふわぁっと欠伸をひとつ漏らして目をこすった。

 

「わざわざ起きるのを待っててくれたの?」

 

 いえ。偶々図書館に行く通りがかりで、いらっしゃいましたので。

 

「そう、運のいい鴉だね。いいよ、少しだけお話ししてあげる」

 

 ありがとうございます。

 ではその日の彼女について、教えてください。

 

「うん。あのね、その日はより一層……なんていうのかな。そうねー、キラキラしてたわ。少し地味な格好で、眼鏡なんかもしていたけど」

 

 キラキラしていた、ですか。

 

「光がふわーっと周りにあって、ぜーんぶが味方! みたいな」

 

 な、なるほど。

 幸運が目で見える形になっていた、とも言えるのでしょうか。

 

「そうなの? そんな状態だったのかな」

 

 認識阻害は掛かっていたのでしょうか。なにかわかりますか?

 

「阻害……そう、うすーい膜が張っていたかな。魔理沙は魔力も可愛いよね」

 

 その様子では、その魔法がなんだったのかもわからない程度のものだったのでしょうか。

 

「いや? 認識阻害だよね。わかるよ、うん」

 

 フランさんにとっては意味が無いけれど、魔法としての効果はあった、という事ですか。

 

「そうよ。わざわざ同じ意味で言い換える必要があるの?」

 

 念のため確認ですよ。認識の齟齬があっては記事を掛けませんから。

 

「そう。お前、頭がいいのに大変だね。なんだか慣れている感じ」

 

 ありがとうございます。

 応接室で最初に彼女を見た時に、フランさんはなにをしたのでしょう。

 

「お姉様がね。やけに近くで私のお友達をこう、イヤラシイ目で見ていたから、気に入らなくて……」

 

 それでぶっ飛ばしたに繋がるわけですね。

 

「でも頑丈だから、多分少しも効いていなかったんじゃない? とりあえず距離を離すことはできたから、私は自分でお友達を守ってあげようとしたの。間に入ったのね」

 

 素晴らしいですね。熱い友情を感じます。

 

「そうでしょう? えへ、そうなのよ!」

 

 レミリアさんはその時に毒の匂いを嗅いだと仰っていましたが、フランさんはどうでしょうか。

 

「うふふ! ああ、それで取材しているのか。私はね、すぐに解ったよ。毒じゃないって」

 

 そう思ったのは、どうしてですか?

 

「わかるからよ! 壊す必要がない物だなって、そう思ったの」

 

 なるほど。直観的なものなんですね。

 ちなみに彼女は他になにか、あなたに言いました?

 

「そうね――」

 

 *

 

 証言5:図書館の魔法使い。

 

「ある程度聞いているわ。うん、あの子についてよね」

 

 パチュリー・ノーレッジ氏はぱたんと本を閉じ、ちらりと半目でこちらを見た後に用意していたかのようにすらすらと話をする。

 

「私が咲夜に連れられて応接室に入った時にはフランがうるさくてね。まあ、あの子もケラケラ笑ってたから喧しくて仕方なかったわ。でも、その様子から魔法の課題のことと、あとは服用した薬についての見当が付いた」

 

 なるほど。

 ところで、それであれば。今回の取材の目的も?

 

「もちろん把握している。そうね、先に言ってしまうと幸運の薬は確かに魔法薬よ。調合の仕方は当然わかるわ。私も、あの子もね」

 

 では、あの子が用意したと?

 

「やり方がわかっていれば作れるものじゃないの。実際に作るには貴重な材料、豊富な経験と莫大な魔力が必要になる。つまりあの子には作れないものよ」

 

 あなたには作れるのでしょうか。

 

「作れるわ。材料があればね」

 

 ……では、あなたがそれを渡した?

 

「いえ、私ではない。そもそもあの子が服用したのは、私やあなたが知っている幸運の薬ではない」

 

 違うのですか?

 

「違うわ。……幻想郷には、あらゆる薬を作り出せる天才がいるらしいわね」

 

 なるほど、永琳さんですか。

 

「おそらくね。ただ、その人もこんな何気ない日に使うとは思っていなかったんじゃないかしら」

 

 と、言うのは?

 

「あの子ね、ちょっと風邪を引いていたの」

「……まさか。風邪薬と間違えて?」

「っ! こほんこほんっ! ……っふ……ふふ」

「笑ってます?」

「……ふぅー。いえ、笑ってないわ」

 

 ……話を続けますね。

 私達の知るものではないとしたら、それは何でしょうか。

 

「さあ? 毒性がなく、効果が同じものを作れるのだとしたら本当に天才ね。天地開闢以来の大天才」

 

 どうして、薬が違うと思ったのでしょうか。

 

「私が知っているから。眼がね、違うのよ」

 

 眼、ですか。

 

「服用者は確かに能天気で考えなしみたいになるけど、その眼が独特でね。あんなキラキラのほほん能天気じゃないわ」

 

 き、キラキラのほほん……。

 

「ぽややーん、かもしれないわね。……ふ、ふふ」

 

 ……パチュリーさん、やっぱり笑ってませんか?

 

「……こほんっこほんっ。なにかしら?」

 

 ……いえ。

 お陰様で取材先がもうひとつ増えました。

 

「そう、あなたも大変ね。幸運の薬は確かに毒性があるし、取り扱い注意の危険物だと思うわ。頑張って取り締まってちょうだい」

 

 はい。ご協力ありがとうございます。

 ところでみなさんからその時の彼女について、他にも気になることを聞いていまして――。

 

「……そっちも? そう、私の場合は――」

 

 *

 

「それがですね」

 

 美鈴はすこしだけ声のトーンを抑え気味にして、恥ずかしそうに文に伝えた。

 

「しばらくモジモジしていると思ったら、急に抱き着いて来たんです。それで『うわー生きているー!』って。おかしいですよね、何を今更という気もしますし。……なんていうんでしょう、とにかく心が温かくなりましたよ」

 

 *

 

 「私の時も」

 

 咲夜がちらりと時計に目をやり、僅かに赤くなった頬を隠すように顔を背けて言う。

 

「急に手を握ってきて『生きててくれて、ありがとう!』って。……初めて言われたわ、そんな事」

 

 *

 

「……そう。私も」

 

 レミリアは胸を張り、自慢げに笑みを浮かべた。

 

「遠慮がちにドレスの袖の部分を掴んできて『レミリアに会えてよかった!』って。こちらのセリフよねぇ。他にも言いかけていたんだけど、あいにく妹がねぇ……」

 

 *

 

「そうね」

 

 フランが蕩けそうな笑みを浮かべ、思い返しているのか幸せそうにどこか遠くを見て、歌う様に跳ねるように言う。

 

「魔理沙がとびっきりの笑顔で『フランだ! 大好きー!』って! うふふ、そんなことわかっているのにねぇ。私も大好きだー! って言ってあげたわ!」

 

 *

 

「私の場合は」

 

 話が終わりに近いからだろうか、パチュリーは閉じていた本を広げてそれに目を落とす。

 

「神妙な顔で『私の事を見捨てないでくれてありがとう。不出来な生徒でごめんな……』ですって。まあその時にこいつ様子がおかしすぎるなっていうことと、件の幸運の魔法薬とどうも違うっていう疑いも深まったんだけど」

 

「パチュリー様ったら照れちゃって! それだけじゃないんですよ、他にも『パチュリーと会えてよかった』だとか『魔法とおんなじくらい好き』とか『見捨てられたら生きていけない』とか! もう……熱烈に! というか皆さん照れてますけど、ほんとはもっといっぱい言われてるんですから! なんだか照れちゃって、悪魔の館が聞いて呆れるってなもんですよ!」

「……」

「ぎゃぁ燃えるぅ!」

 

 *

 

「以上です。永遠亭の薬師からもその後『まさかこんな貴重な薬を風邪薬と間違えるとは思わなかった』、『同じものを作ろうとしても数年の時間を要し、禁制品だというのなら幻想郷で同じものを作るつもりはない』と証言があり……」




書いている時はめちゃめちゃに楽しい。
もしかして見ずらい……?
フリとオチってことで、最後まで引っ張って落とすような話。
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