蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第88話:基礎体力(フィジカルアップ)トレーニング

 翌日、今日は土曜日なので授業はない。

 俺たちサッカー部は、もうじき始まるインターハイに向けて練習していた。

 

 

― トレーニングルーム ―

 

天馬「小鈴あと3回!」

 

小鈴「うぉおおおーー!ちぇすとぉおおぉおおおっ!!」

 

 小柄でパワーが見劣りする小鈴は下半身、特に大腿筋を鍛えて当たり負けしない足腰を作るのを重点的に、その他は懸垂、腕立て伏せなどで上半身の体幹を鍛える練習をしていた。

 

 

 

晴也「行くぞ!」ピッ!

 

ダッ!!

 

吟子&姫芽&兵太「「っ!」」

 

 所変わってフィールドルームでは吟子、姫芽、ソジの3人が20メートルの短距離ダッシュ80本。とにかく体力と敏捷性(アジリティ)を鍛える練習をしていた。

 

 

さやか「あと1回!!」

 

花帆&瑠璃乃「「ふんぬあぁあああっ!!!」」ダダダダッ!!

 

 同じくフィールドルームの反対側では、花帆先輩と瑠璃乃先輩はラダーを使って足使いと判断力を鍛える練習。テクニック系統に磨きをかける。

 

 

慈「桜咲! 漢なら気合入れる!」

 

綴理「らいかもがんばれ〜」

 

丈二&来夏「フンッ!フンッ!」ガシュ!ガシュ!

 

 トレーニングルームに戻り、2人はマシンを使ってレッグプレス。大腿四頭筋を含めた脚力の強化を図る。

 そしてしばらくすると、時間設定していたクロニクルルームのアラートが鳴った。

 

アナウンス『ピーーッ! 時間です。練習を中断してください』

 

 そして練習を一時中断するみんな。それぞれ倒れ込んでいた

 

 

 

 フィールドルームでも、例に漏れずソジ、吟子、姫芽、花帆、瑠璃乃は倒れていた。

 

兵太「はあ、疲れた………」

 

吟子「でも、だいぶ体力ついたよね」

 

姫芽「うん〜……はあ……」

 

さやか「花帆さん、瑠璃乃さんもお疲れ様です。皆さんもタオル冷やしておいてますよ!あとドリンクも!」

 

兵太「ありがとうございます」

 

吟子「ありがとうございます」

 

姫芽「ありがと〜ございます〜」

 

花帆「さやかちゃんありがとっ!」

 

瑠璃乃「ありがど〜……」

 

 飲み物を受け取り飲む5人。飲み物飲んでるだけなのにすごく幸せそうな顔………

 

さやか「タオルもどうぞ~」

 

 さやか先輩が冷えたタオルも持ってきてくれる。

 

花帆「わ〜……、タオル気持ちぃいい〜………」ヒンヤリ

 

瑠璃乃「生き返る………」

 

吟子「生き返る……」

 

兵太「ふ〜……」

 

姫芽「晴也くん、タイムはどんな感じ?」

 

晴也「まあ1日じゃあ変化はないさ」

 

姫芽「まあそうだよね〜………」

 

 ―――すると姫芽が、

 

姫芽「そう言えばさ〜、晴也くんが知ってる中で一番足早かった人って誰なの?」

 

晴也「ん? 足の速さ?」

 

姫芽「うん」

 

 う〜ん、そうだな………

 

晴也「足の速さなら前にクロニクルルームで戦った初代音ノ木坂の凛さんかな〜」

 

吟子「あ〜たしかに早かった。でも、この間の代表にいた千切って人も早かったよね?」

 

 たしかにな………でも、

 

晴也「でも、千切は50メートル5秒前半。凛さんは50メートル5秒丁度で走るんだよな……」

 

吟子&姫芽「「は? 早すぎない!?」」

 

晴也「俺もそう思う」

 

 あの人はマジで早い。まあそれに引けを取らないのが、征也のお母さんのせつ菜さんなんだよな……。

 

 東京にいた頃が少し懐かしいぜ。

 

さやか「じゃあ、守備的なポジションで司令塔の役割をしていた選手で聖良さん以外だと誰知ってますか?」

 

晴也「ん〜と、同じ時代の浦の星女学院の桜内梨子さんですかね。イナズマジャパンには聖良さんが選ばれて、選手の特徴が被るから候補には入らなかったみたいですけど、後で判明したことだけど聖良さんが出られなかったら確定で梨子さんを選出してたらしいです」

 

さやか「へ〜。桜内梨子さん………」

 

晴也「俺も中学生の時に正月とか内浦行ってた頃は会ってましたよ? スプリング杯に浦の星出てましたけど、アイツら大半が幼馴染なんで」

 

瑠璃乃「へ〜……」

 

兵太「やっぱあの時代は凄いんだな………」

 

晴也「まあな。あとは初代音ノ木坂の西木野真姫さん。あの人もイナズマジャパンには選ばれなかったけど、ディフェンスの上手さとパスの巧さを両立する選手だったから。さやか先輩と綴理先輩を足して2で割ったような感じ」

 

吟子「すご………」

 

晴也「でも空中の競り合いに不安要素があったんだ。ほら、クロニクルルームでもけっこう競り合いを溢してただろ?」

 

花帆「あ〜たしかに」

 

晴也「地上戦なら強かったんだけどな」

 

姫芽「そっか………じゃあお昼ごはんの時にでも動画探してみてみよ……」

 

瑠璃乃「ルリも」

 

 皆の向上心が上がったようで良い事だ。ならここでさっき監督が言ってたこと言っても大丈夫かな?

 

晴也「そういえば、きょう午後からまた蓮ノ山登るみたいだぞ?」

 

花帆&瑠璃乃&吟子&姫芽&兵太「「「「「え!?」」」」」

 

 俺の言葉に露骨に嫌そうな顔をする5人。

 

兵太「マジか………」

 

吟子「うっわ……」

 

姫芽「練習厳しいなぁ……」

 

花帆「え〜!?」

 

瑠璃乃「嘘でしょ……?」

 

晴也「でも、頂上まででは無いらしい。中腹辺りでいいとは聞いた」

 

兵太「それならまあ………」

 

 

アナウンス『ピーッ! 休憩時間終了です!』

 

晴也&さやか「よし、やるぞ(りますよ)!」

 

兵太&吟子&姫芽&花帆&瑠璃乃「「「「「ああ(うん)!!」」」」」

 

 

 時間を少し戻し―――、トレーニングルーム。アナウンスが鳴り休憩時間になると、

 

小鈴「はあ、はあ……」

 

天馬「お疲れ様ドリンクあるよ」

 

小鈴「は、はいぃ〜………」

 

 監督がトレーニングルームの皆にドリンクを手渡す

 

来夏「ンクンク…プハァっ!」

 

丈二「身体に染み渡るな………」

 

慈「みんなも頑張ったじゃん」

 

綴理「うん」

 

丈二「まあ、早く追いつかないとだし」

 

来夏「技の練習もしないとだしな。この程度で音を上げるわけには……!」

 

天馬「ふふっ。良い根性だね。でもオーバーワークは禁物だからね………。このあともう30分練習したらお昼ご飯だから。その後で蓮ノ山の中腹まで登山トレーニングするよ」

 

 

 

丈二「はぁ、分かりました…」

 

来夏「きっつい……」

 

小鈴「が、頑張ります……徒町は特に頑張らないとダメですからね……」

 

 ん?

 

梢「小鈴さん、たしかにある程度の当たり負けしない身体は必要だけれど、小鈴さんの1番大きな武器を忘れてはダメよ? 小鈴さんは絶対どこかで出番が来るであろう、切り札になり得る程の強力な武器を持ってるんだもの」

 

綴理「うん。すずは観察力や洞察力すごいからね。ボクも何度も動きを読まれたし。躱すのキツかった」

 

小鈴「そう言っていただけると……」

 

 ここでアナウンスが鳴り、

 

天馬「よし、あと30分練習だ!」

 

蓮ノ空『はい!』

 

 そして、後半の練習ではフィールドルームに集まりサッカー部みんなで同じメニューをやる。

 

天馬「よし、じゃあサーキットトレーニングをやろうか!」

 

蓮ノ空(嫌だな〜…………)

 

 そんな事を想いながら始まった練習。

 

天馬「ほら! 頑張って!」

 

 このサーキットトレーニング、スクワット20回をしてから全力ダッシュ20メートル。

 そのまま腕立て伏せ15回してダッシュ30メートル。

 そのまま腹筋20回して40メートルダッシュ。という、罰ゲーム(と言うかいやがらせ)に限りなく近い練習だった

 

花帆「あたし達……ウチのサッカー部って軍事施設だっけ?」ゼェゼェ

 

瑠璃乃「そんなわけ……ないでしょ……」ハァハァ……

 

小鈴「…………………」チーン

 

 小鈴は一言も発さずぶっ倒れた。ただの屍のようだ。

 

吟子「こ、小鈴!!」

 

姫芽「あ、アタシも……限界……」バタッ

 

 犠牲者2人目。――だが、

 

さやか「きついですけど、いい練習ですね」

 

花帆「さやかちゃん、なんでそんなに笑顔なの?」

 

 さやか先輩の体力お化け気味に、引いている花帆先輩と瑠璃乃先輩

 

梢「喋れるってことは、まだまだ余裕がありそうね」

 

花帆&瑠璃乃「「へ?」」

 

 そして次のトレーニングは、

 

天馬「位置について………よーいドン!」

 

 うつぶせの状態から素早く立ち上がって50メートル走。いわゆるビーチフラッグに近い物だ。瞬発力を鍛えるらしい。

 ちなみにビリから3番目までは午後の練習終了後に外周である。

 

花帆「外周は嫌だ、外周は嫌だ、外周は嫌だぁあああっ!!」ダダダダッ!

 

瑠璃乃「ルリだって嫌だよぉおおおっ!!」ダダダダダダッ!

 

さやか「皆さんには悪いですけど、先に行かせてもらいますね!!」ダッ!!

 

花帆「そんなー!? 待ってー!」ダダダダダダッ!!

 

来夏「これだけやられた後に走らされたら死ぬ!!」ダダダッ!!

 

丈二「死んでたまるかあぁあぁあああっ!!」ダダダダダッ!!

 

晴也「お先です!!」ダッ!!

 

兵太「死ぬのは嫌だぁあぁあああっ!!」ダダダダダダダッ!!

 

吟子「うわ! ソジくん速い!」ダッ!!

 

綴理「みんな必死……」ダッ!!

 

慈「そりゃあ必死だよ!!」ダダッ!

 

梢「キャプテンとして負けられない!!」ダダダッ!

 

 因みに、小鈴と姫芽は体力の限界でぶっ倒れておりこれ以上は危険と言うことで免除になっていた。

 

 ―――そして、ワースト3は花帆、ソジ、吟子だった。

 

花帆「うわ〜ん!!」

 

 泣き出す花帆先輩

 

兵太(終わった………)

 

吟子「くっ、ウソ……死ぬって……」

 

他メンバー(助かった………)

 

 そんな事を思っていた。

 

天馬「よし、じゃあお昼ごはんだよ! 食堂に行こうか。因みに、女子はご飯大盛りで2杯、男子は大盛り3杯がノルマね!」

 

蓮ノ空『は、はい……!』

 

 ぞろぞろと窶れながら食堂に向かうみんな。

 

花帆「でもさ、ウチの練習が厳しくて良かったことが1つあるんだよね……」

 

瑠璃乃「なに………?」

 

花帆「あれだけ練習してると、3食お腹いっぱい食べても全然太らない事。体重は増えるけど、脂肪で太ってる感じじゃないんだよね……」

 

来夏「あ〜、それ分かる。身体が締まってスラッとしてきてるんだよな。余計な肉削ぎ落とされて……」

 

花帆「でしょ? それ"だけ"が良かったこと……」

 

慈「ね〜? 夜にお菓子なんか食べても大丈夫そう」

 

瑠璃乃「たしかに………」

 

 女子がそんな事を話していたのを、男子は………

 

晴也&兵太&丈二(((女子同士でそう言う話するんだな)))

 

 と、思っていた。

 

 

― 蓮ノ空・食堂 ―

 

晴也「おばちゃん、サッカー部だけどお昼ごはんください」

 

食堂のおばちゃん「サッカー部ね、できてるよ!席に座って待ってな!」

 

 俺たちは言われて席に着く。するとしばらくして料理が運ばれてきた。

 

食堂のおばちゃん「お待ちどう様」

 

 メニューは山盛りご飯に豚赤身肉を使ったたっぷりの生姜焼きと千切りキャベツ、そしてトマト。トマトは量的に丸々1.5個分はありそう。それに味噌汁に漬物。あとはマグロの刺し身が100グラムほど。

 

 ――これは、

 

晴也「うん。これ、ご飯3杯って言われると1食で2000キロカロリー超えてない?」

 

花帆「お腹すいた〜! いただきます!」

 

サッカー部『いただきます!!』

 

 そして食べ始めるみんな。生姜焼きは豚肉の脂身の少ない部分を使ってるからたぶんそこまで脂質無いんだよな。

 刺身もマグロだから脂質はほぼ0。

 

瑠璃乃「美味しい………生き返る…………」

 

丈二「美味い…。おばちゃん! ご飯おかわり!」

 

食堂のおばちゃん「はいよ〜」

 

晴也「もう食ったんすか……」

 

丈二「箸が止まらんこんなの……」バクバク

 

兵太「しっかりとメシ食べとかないと……」

 

来夏「これだけ食べて悪い太り方しないんだから、ウチの練習相当ハードなんだろうな………」

 

さやか「はい。あっ、慈先輩お醤油取ってください」

 

慈「ん。はいどうぞ」

 

さやか「ありがとうございます」

 

小鈴「お魚美味しいです〜」

 

 みんなが笑顔を見せながら食べる中―――

 

姫芽「………………」ガツガツ!

 

 姫芽は無心で食べまくっていた。女の子はノルマ2杯のハズだけと、もう3杯目だぞ?

 

姫芽「ハッ! お腹空いて我を忘れてた……」

 

 あ、どうやら正気に戻ったらしい

 

綴理「美味しいね」

 

梢「そうね」

 

吟子「もう一杯ご飯もらおうかな……」

 

晴也「お、吟子3杯目?」

 

吟子「うん。身体が疲れすぎとって……って、晴也くん4杯目やん」

 

晴也「うん。でもお腹いっぱいになってきたからそろそろご馳走様かな」

 

花帆「そっか……」

 

 俺達がそんな事を話していると、

 

天馬「みんな、予定を伝えるよ! ご飯を食べ終わったら2時間の休憩時間! 3時から裏山の走って登山トレーニング。中腹辺りに目印の青いテープを巻いた岩があるから、そこにタッチして戻ってくること!」

 

花帆「2時間休憩……嬉しい」

 

 滝のような涙を流す花帆先輩。

 

瑠璃乃「ゔん……!」

 

 瑠璃乃先輩もか……。いや、見るとみんなが泣いていた。

 

天馬「じゃあ3時少し前に登山口に来てね」

 

 そして監督も席に座って食事を食べ始めた。

 

姫芽「3時までさっき言ってた凛さんの動画見よっと」

 

さやか「私も梨子さんの試合映像見ることにします」

 

兵太「俺は晴也にイタリア戦の話聞こうかな」

 

小鈴「あっ、徒町もお願いします!」

 

晴也「ん。良いよ」

 

 そして食事を食べ終わり、休憩時間となった。

 

 

― つづく ―




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ぶっちゃけ本編とNEXT DREAM編どちらの方が面白い?

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  • NEXT DREAM
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
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