蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
慈と分かれた3人は中庭に来ていた。
晴也「へ〜。先輩たちの出し物ですか」
姫芽「めっちゃたのしそ〜」
慈先輩と瑠璃乃先輩は去年から"みらくらぱーく!"という二つ名で呼ばれている。
今年はそこに姫芽が加わった感じだ。
瑠璃乃「いや〜、楽しそうは楽しそうで、その通りなんだけど〜」
瑠璃乃先輩が口ごもる。
姫芽「? どうかしたんですか〜?」
瑠璃乃「ん、まあ、がんばんないとな〜って……………。戻ってくるめぐちゃんのためにも……ひめっちのためにも。でもでも、こーゆー責任感ってなんか久しぶりだから、チョット緊張しちゃうってゆーか」
アハハと笑う瑠璃乃先輩。すると、
瑠璃乃「晴也くんは撫子祭どうするの?」
晴也「俺はソジと来夏先輩、丈二先輩と一緒にたこ焼き屋やる事になってますね」
瑠璃乃「お〜、いいね!」
すると、
姫芽「あ、だったら、ハイ。るりちゃんせんぱい〜! "みらくらぱーく!"でぜひやりたいことがあります〜」
姫芽が手を挙げて意見を言う。
瑠璃乃「では、はい! 言ってみたまえ、ひめっちくん!」
姫芽「アタシ、サッカー教室を開きたいです〜! 体育館とかで〜!」
お〜、良いな…!
瑠璃乃「おお……。いいじゃん、え、メッチャいい………」
姫芽「いつもよりみんなとスッゴク距離が近くなって〜、地元の学校で全国大会にも出てる選手に教えてもらえるのは、地元の子供たちにもやばやばですよ〜。それになんか、体育館での教室って、イベントっぽくないですか〜?」
瑠璃乃「ぽいぽい! すごいよ、ひめっち! 1球目からゴラッソ出ちゃった」
晴也「スーパーゴラッソクラスでしょう……」
マジで冗談抜きで………。
姫芽「えへへ〜」
俺と瑠璃乃先輩にそう言われて嬉しそうな姫芽。すると、
瑠璃乃「ひめっちは本当にサッカー大好きなんだねえ」
瑠璃乃先輩の言葉に、姫芽の目がすごく優しくなる。
姫芽「お姉ちゃんの影響なんですよね〜………………」
瑠璃乃「もしかしてお姉さんも、超スゴイ選手だったり?」
姫芽「いやいやぜんぜん〜! むしろサッカーはほとんどやらない人です〜。昔試合見に連れて行ってくれて、目を輝かせてたあたしにサッカーボールを買ってくれたのが、お姉ちゃんだったんですよ〜」
瑠璃乃「えー! いいね! そういうの!!」
晴也「お姉さん、優し人なんだな」
姫芽「はい〜。あたしの家って、両親が居なくて……お姉ちゃんが私をここまで育ててくれたんです。両親は、アタシが5歳の頃に交通事故で亡くなって……」
瑠璃乃「え"っ!?」
晴也「つ!!」
咄嗟の爆弾発言に驚く俺と瑠璃乃先輩。――すると、
姫芽「ああ、そんなに身構えないでください〜。だからこそ、アタシはお姉ちゃんが褒められたりすると、凄く嬉しくなるんです。大好きで大切なお姉ちゃんですから……」
瑠璃乃「そっか………姫芽ちゃんにとって、何よりも大切な人なんだね」
晴也「……本当に…凄い良いお姉さんだな」
俺達が良いお姉さんだというと、家族を褒められて嬉しかったのか、笑顔になる姫芽。
姫芽「えへへ〜。気づけば小さい頃は晴れてる日は近所の公園で来る日も来る日も、サッカーボールがベコベコになるまでず〜〜っと使い古して遊んでました、アタシ。そして気づけば、仲間も増え、友達も増え……です〜」
瑠璃乃「よっぽど嬉しかったんだね、幼きひめっち」
姫芽「はい、そりゃもう〜! 人生変わりましたから〜! ハッ、でもアタシが今蓮ノ空サッカー部にいるのは、" みらぱ!"の影響っていうか、めぐちゃんせんぱいとるりゃんせんぱいのおかげですからね〜!? だから、お二人とみんなにサッカーは楽しいと教えてみたいな〜って」
いい志だな………。
瑠璃乃「そっか……そっか〜。うん、じゃあやっぱり、絶対に撫子祭の出し物、成功させなきゃだ! ひめっち !ルリもがんばることを決めたよ! 今、決めました!」
姫芽「そ、そうなんですか〜!? るりちゃんせんぱいは、いつでもがんばってるかと!」
姫芽がそう言うと、瑠璃乃先輩は、
瑠璃乃「だったらいつもの2倍……いや、めぐちゃんの分までだから、5倍!
姫芽「そんなチートが!?」
晴也「無茶しすぎないでくださいね〜?」
瑠璃乃「うん。体調管理はちゃんとやるよ。その上で、初めての撫子祭は今しかないんだから! やりたいことやろっ!」
姫芽「ええええ〜っ!?」
そして、晴也と分かれて瑠璃乃と姫芽は慈の元を訪れていた。
瑠璃乃「というわけで、今回の"みらくらぱーく!"は、サッカー教室をやることにしました!
慈「ええ〜!? いいじゃん、私も大賛成!」
慈ちゃんも乗り気な事ではルリは「さっすがめぐちゃん!」と肩をたたき、ひめっちは……、
瑠璃乃「ほらほら! ね?」
姫芽「なっ。ほ、ほんとうにいいんですか〜……………!?」
姫芽は本当にいいのかと聞く。――だが、
慈「今年の撫子祭は一生に一度しかないんだからさ、ガマンなんかしなくていいんだよ☆ 楽しいことは、ぜんぶやっちゃお! それが私たち、"みらくらぱーく!"なんだから!」
瑠璃乃「ね?」
どこまでも人を楽しませる、《みんなを夢中にさせるサッカー》。それが"みらくらぱーく!"なのだ!
姫芽「ううぅ〜〜〜ありがとうございます、ありがとうございます〜! アタシ、"みらぱ!"として認められてよかったです〜!」
慈「よっしゃ! そうと決まったら、うかうかしてらんないね! "スリーズブーケ"と"DOLLCHESTRA"、桜咲たちに負けないように、大急ぎで準備を始めなくっちゃ!」
姫芽「はい!」
慈と姫芽が「よし準備だ!」と気合を入れると、
瑠璃乃「じゃあそういうわけで。めぐちゃんはがんばって」
瑠璃乃の慈を除外する発言。
慈「なんで!? やりたいことやるんじゃなかったの!? やだやだイジワルしないで! 私も"みらくらぱーく!"なんだからー!」
往生際悪く叫ぶ慈。だが、瑠璃乃は慈を無視して姫芽を連れて行ってしまう
姫芽「いいんですか……?」
瑠璃乃「いーのいーの。てか、ここで無茶してフェスティバル当日にめぐちゃんが出し物やエキシビションマッチ出られないほうがヤバじゃん?」
姫芽「そ、それは確かに〜!」
― つづく ―
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日常回(原作ひめるり回〜proof回)
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クロニクル編
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