蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
あれから2日。今日は6月30日、撫子祭当日だ。
晴也「いらっしゃいませ〜!」
来夏「美味しいたこ焼きで〜す!」
俺と来夏先輩はお客様の呼び込み。ソジはたこ焼きのパック詰め。丈二先輩はたこ焼きを焼く係だ。
兵太「250円ね! はいまいど!」
俺達の店は結構繁盛しており、次々とお客さんが入る。
丈二「あと材料どのくらいだ?」
兵太「あと20パックも焼いたら無くなりますね……」
来夏「そう。晴也くん、お客様に説明するよ」
晴也「はい!」
大体の辺りからたこ焼きの材料が無くなりそうな事を告げる。すると声をかけられたお客様は残念そうにしながらも他の店へと向かっていった。
そして、
丈二「へいおまち! たこ焼き完売だ!!」
丁度声をかけたラインでたこ焼きが完売。俺達は店じまいの用意をして、終わったらどこか見に行くかと声を掛ける。
兵太「俺は慈先輩たちを見に行きたいな」
丈二「俺は梢先輩たちだな。あの人が動物メイドとか……見てみたい」
来夏「桜咲……まあ、同感だね〜」
兵太「晴也は?」
晴也「俺はさやか先輩たちを見に行くよ。もうすぐ始まるし」
来夏「そっか。じゃあエキシビションマッチ始まる前に部室で!」
丈二&兵太&晴也「「「はい(おう)!」」」
そして俺は体育館で開かれている"DOLLCHESTRA"の一発芸を観に来た。――すると、さやか先輩たちの出番がすぐに来た。
◇
◆
◇
◆
◇
◆
◇
正直な見た感想。一発芸がスベリまくってて逆にめっちゃ笑いました。
さやか先輩のイメージがガラガラと音を立てて崩壊しました。
晴也(面白い先輩なんだな……さやか先輩って)
そして、出演者待機場所に迎えに行く。
晴也「え〜っと……あっ、先輩、小鈴!」
小鈴「あっ! 晴也くんです!」
さやか「えっ!?」
綴理「お〜はる。見に来てくれたの?」
晴也「はい。めっちゃ笑わせてもらいました」
俺がそう言うと、さやか先輩は絶望の表情になり、
さやか「は、晴也くん……もしかして、私も……」
晴也「さやか先輩って凄く面白い先輩だったんですね。カワイイなと思いながら見てました」
すると、さやか先輩の顔は茹でダコの様に真っ赤になり、
さやか「いやぁあああっ!!!」
大声を上げてうずくまってしまう。どうした?
小鈴「晴也くん! 酷いです!」
綴理「はる、良くないと思う」
晴也「なんで!?」
俺が慌てると、
さやか「うう………/// 恥ずかしいですけど、晴也くんはなぜここに?」
晴也「ああ、エキシビションマッチの時間近くなったんで見たついでに迎えに来ました」
さやか「そうですね。じゃあ行きましょうか……あの、晴也くん」
晴也「はい?」
さやか「その、手を握っても良いですか?」
晴也「へ? 女の子ってそう言うの嫌がるんじゃ……」
さやか「あたしは晴也くんなら良いんです!!」
晴也「そ、そうですか? じゃあ……」
俺はさやか先輩の手を握る。
さやか「…………////」
晴也「…………////」
なんか恥ずかしいな。
綴理「さや、頑張った」
小鈴「良くやりましたよ晴也くん!」
なにが? そして、部室に到着。
今日の試合は蓮ノ空サッカー部の魅力を伝えるための試合。勝つことが目的ではないが、試合である以上は勝ちたいよな……。
そして、各自更衣室でユニフォームに着替えてグラウンドに向かう。
相手は以前に敗北を喫した、石川光晴館だ。撫子祭の相手を引き受けてくれたらしい。
すると、校内放送が鳴った。
放送『皆様にお知らせします。この後13:30より、グラウンドにてサッカー部のエキシビションマッチ、蓮ノ空学院vs石川光晴館の試合を行います。観覧希望の方は、是非ともグラウンドにお立ち寄り下さい!』
撫子祭に来ていた中学生たちが、一斉にグラウンドに向けて動き出す。
両校共に石川県の高校サッカーの名門なので、中学卒業後の進路決めにも一役買うだろう。
俺たちがグラウンドに姿を現しベンチで準備していると、金網の外から大勢の人が見物に来ているのが見える。
天馬「行くよ!」
蓮ノ空『はい!』
最初のフォーメーションは
石川光晴館
GK 村上
DF ロラン 伊達 楠木
DMF ☆藤川
OMF 白石 金崎 舞川 花菱
FW 中村 長篠
蓮ノ空
FW 丈二
OMF 晴也 花帆 来夏 瑠璃乃
DMF 綴理
DF 兵太 さやか 慈 姫芽
GK 梢
チームレベル
蓮ノ空 50
石川光晴館 32
だ。
天馬「試合開始!」
ピィイイイーーーッ!!!
―
審判の監督の笛で試合開始。だが、さっきも言ったがコレは勝つための試合ではなく、サッカー部の魅力を伝えるための試合。
故に、それぞれの一番やりたい事を押し出し、勝利は二の次だ。
まず花帆先輩にボールが渡る。そこへ中村と長篠が奪いに来る。
中村「行くよ!」
長篠「奪る!」
突っ込んでくる2人。――すると、
花帆「………」トンットンッ
何とリフティングを始める花帆先輩。中村と長篠は驚くが、それでも奪いに来る。
中村「遊んでるの!?」
長篠「なめるなっ!」
二人のスライディングタックル。花帆先輩はヒールリフトからのアクロバットな前宙で躱し、空中でオーバーヘッドパス!
花帆「綴理先輩!」
今度は綴理先輩。白石が向かってくる。
白石「取る!」
綴理「!」
綴理先輩の
綴理「めぐ!」パスっ!
今度は慈先輩の番。舞川が突っ込んでくる。
舞川「バカにしてるの!?」
舞川のスライディング。
慈「めぐちゃんじゃ~んぷ!」
慈先輩はボールを足で挟んでその状態で前方宙返り。跳躍して躱して足を捻った勢いで姫芽にパスを出す。
慈「姫芽ちゃん!!」パスッ
姫芽「今度はあたしですね!」
姫芽にボールが渡ると、長篠が突っ込んでくる。
長篠「くそっ! これ以上遊ばせるか!」
――だが、
姫芽「行くよ〜! [ダッシュストーム・改]!!」ビュバァアァアアッ!!
姫芽は一気に加速してドリブル。追い風を受け嵐を巻き起こしながら突進。
ディフェンスを寄せ付けずに一気にサイドから突き崩す。
藤川「ここで!? キーパー、中!!」
姫芽「先輩!」パスッ!
ここで姫芽のセンタリング。ボールは来夏先輩へ。
来夏「ナイスパス!! 晴也、丈二! 準備は良い!!」
晴也「もちろんです!!」
丈二「いつでも来い!!」
来夏「行くよ!」
3人でシュート体勢に入る。左右と真正面の3方向から、炎を纏ったトリプルシュート!
丈二「[グランド・・・ッ」
晴也「・・・ファイアッ]!!」
来夏「
ドガァアァアアァアァアアンッ!!
まるで火砕流のような高く幅広な爆炎を纏ったシュートがゴール目掛けて突き進む。
伊達「止める! っ、うわあっ!!」
村上「「くっ、決めさせない![シュートポケット・Z]!!」バリィイィイイッ!!
シュートはバリアに触れて炎が消えかける。が、完全に炎を消すことができず、勢い良くバリアをぶち抜いて村上を吹っ飛ばす
村上「うわぁあああっ!!?」」
シュートは2人を吹き飛ばし、ゴールネットに突き刺さった!
GOOOAL!!!
蓮ノ空 1 ー 0 石川光晴館
ギャラリーは蓮ノ空の迫力あるプレーに大興奮! 歓声が沸き起こる。
実況『ゴォオォオオオルッ!! 蓮ノ空先制ーーっ!!』
村上「くっ、アイツら…………!」
藤川「まさか[グランドファイア]なんて……、それに何かおかしい……この試合。ねぇ?」
晴也「ん? なんですか?」
藤川「あなたたち、勝つことが目的じゃない?」
来夏「ん、ああ。そもそもこのエキシビションは蓮ノ空のサッカー部を宣伝することが目的だからね。勝敗はそこまでこだわってないの。各自の得意なプレーで中学生たちを引きつけて来年の入学希望を増やすこと。それが目的だからね〜」
藤川「なるほどね。それでか……じゃあ、あのプレーはバカにしてるわけではなく………」
丈二「ただギャラリーに魅せてるだけだな。知ってる物だと思ってたけどな」
藤川「!! この試合、二つ返事で受けたけどあの時監督が言おうとしてたのはこれだったか……ちゃんと説明聞くんだった!!」
そこからは蓮ノ空の観客を楽しませるプレーの連続。
"スリーズブーケ"は「楽しさ」
"DOLLCHESTRA"は「自己表現」
"みらくらぱーく!"は「夢中」
"エゴイスティック4"はこんな中でも「勝つ」
それぞれ違ったアピールをし、途中でゴールキーパーの梢先輩が交代。
誰かと思ったら綴理先輩がキーパーユニフォームに着替えてゴールマウスに立ちボランチには小鈴が入る。
1年生は皆驚いており、今まで機会が無かったが、蓮ノ空のセカンドキーパーは綴理先輩らしい。
何でも綴理先輩は、小学校・中学校とキーパーだったそうなのだ。
――だが、高校に入り、綴理先輩の才能を見抜いた前監督から「MFとして素晴らしい才能があるからやってみないか?」と言われ試しにやったら凄くハマり、それからMFになったそうな。
そして、綴理先輩がキーパーに入り試合終盤………
藤川「何としても1点取る!」
さやか「させませんっ! 小鈴さん!」
小鈴「はい!」
さやか先輩の発動した[アイスグランド]の応用で、フィールドが氷漬けに。その凍ったフィールドを2人で滑り、相手に連携超速スライディングタックル。
さやか&小鈴「「[アイススライダー]!!」」
藤川「うわあっ!?」
ふっとばされる藤川。こぼれ球になる。
中村「つ!」
こぼれ球は運悪く相手に渡る。
中村「くっ! 長篠さん行くよ!」
長篠「はい!」
長篠さんと中村さんは跳躍。長篠さんが左足に炎、中村さんが右足に氷のオーラを纏い、中村さん主体で放つ、氷と炎。
相反する2つのエネルギーが交差し、渦となって放たれる【風属性】の究極のダブルシュート!
中村&長篠「「[絶・ファイアブリザード]!! 決まれぇぇええっ!!」」ドガァアァアアッ!!
二人の連携シュート。綴理先輩は、
綴理「めぐ!」
慈「任せんさい![真空魔スピード特化ver.]!!」バチィッ!
綴理先輩の
綴理「[絶・ネラッズーロキャッチ]!! ふっ!」バシィッ!スタッ!!
左上コーナーギリギリに来た球を、綴理先輩の右腕一本のワンハンドダイビングキャッチ。
そのまま空中を1回転して着地。スーパーセーブでアピールした所で、
ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
―
試合はなんと7ー0で蓮ノ空の勝利。魅せる事に重点を置いていたにも関わらず、この成績は圧倒的だ。
藤川「くっ!!」ギリッ!!
光晴館の選手の顔が屈辱に歪む中、控えも出てきて選手整列し、
梢「ありがとうございました!」
蓮ノ空『ありがとうございますした!』
藤川「地区予選、みてなさいよ!!」
石川光晴館は怒って帰っていった。すると、観客から蓮ノ空のプレーの華麗さに拍手が沸き起こる。
天馬「中学生の皆さん! サッカーで全国大会を目指してるのであれば、ぜひ蓮ノ空に!礼!」
蓮ノ空『お願いします!!』
拍手が沸き起こる。
―――そして夕方、撫子祭も終了し、出し物を出した生徒はそれぞれ後片付け中。
慈「やったね! 最優秀店舗賞! サッカー教室、やってよかったね!」
姫芽「はい!」
瑠璃乃「後はいよいよ、インターハイだね!」
姫芽「はい! お二人やチームのみんなと、全力全開で頑張りますよーー!!」
― つづく ―
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