蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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 合宿で伸ばすべきパラメータを見極めるための監査が入ります。担当するのは涼太と晴也の姉!?

 まずは欠点箇所を補い伸ばすため、"課題"として自覚させます。


第102話:登場!大海奏(姉ちゃん)

 

 

 蓮ノ空の校門前……………ひとりの女性がバスから降りた。

 

?「ここね……」

 

 校門前で学校を見る女性。通りがかった生徒がその人を見る。

 

女生徒「誰だろうあの人?」

 

女生徒「綺麗な人だね……」

 

 女性は、チラッと見てくる生徒に笑うと、足を踏み出した。

 

?「まってて………」

 

 女性はそう呟くと、蓮ノ空の中に入って行った。

 

 

 

 さて、蓮ノ空サッカー部は梢先輩の家の別荘がある海に夏合宿に行くことが決まったが、いきなり行ってやりましょうとはならない。

 

 まずは1年間誰も行ってない別荘を綺麗にしなければならないので、そのための時間が欲しいとの返答が梢先輩の実家から来た。

 

 そのための時間は約4日間。その間はクロニクルルームで練習し、4日後に梢先輩の家の別荘に向かうことに。

 今日で連絡を入れてから2日。出発は明後日だ。

 

 

 

 謎の女性が蓮ノ空に降り立ったその頃――、クロニクルルーム

 

晴也「あと10本!」ダッ!

 

花帆「うぉおおぉおおっ!!」

 

吟子「つ!!」

 

小鈴「ちぇすとぉおおっ!!」

 

慈「!!」

 

晴也「小鈴頑張れ! 頑張りを見せたい大事な友達がいるんだろ!!」

 

小鈴「はい! こんなところで自分に負けるかーー!」

 

 晴也、花帆、吟子、小鈴、慈は往復ダッシュを何本も繰り返し、スタミナと走力アップの練習。

 小鈴はこのシーンも映画に入れるために必死に練習。監督がカメラに納める。

 

 友達、雪佳(せっか)ちゃんにチャレンジしたことは間違ってない。その事を伝えるために歯を食いしばって辛い練習に耐える。

 

 

 

さやか「あと20秒!」ピンッ!

 

姫芽「……あっ……とっ」グラグラ

 

瑠璃乃「う〜、おっと………」

 

来夏「………………」ピタぁっ!

 

 さやか先輩と姫芽、に瑠璃乃先輩、来夏先輩はT字バランスで足の筋力とバランスの体幹強化

 

 さやか先輩は知っていたが、来夏先輩も元々ダンスをやっていたらしく、バランス感覚も体幹も素晴らしかった。

 

 

 

丈二「ラスト20回だ!」クンッ、グンッ!

 

綴理「!!」バッ!バッ!

 

兵太「ふっ!ふっ!」グッ!グッ!

 

 3人は筋トレ。基礎的な筋力アップ。丈二先輩はクロニクルルームの初トレーニングの時はベンチプレスの重量は90キロだったが、今は105キロまで上がるくらいには上半身がガッチリして太い体をしている。

 

 当然、その筋肉を支える足も日常生活の慣れにより自然と鍛えられる。

 

天馬「みんな燃えてるな………無理もないか。撫子祭のエキシビションはともかく、この間の〈ラブライブジャパン〉との戦い。いい勝負だったけど、別世界の海未さんの本気に手も足も出てなかったし」

 

 

 

 そう。以前戦った〈ラブライブジャパン〉に負けたこと。スプリング杯で雷門に引き分けだったこと。その悔しさを忘れず、練習を積み重ねていた。

 〈ラブライブジャパン〉に至っては相手は別世界。これからまた戦うことがあるかも分からない。だが、それを良しとせずに負けを受け止めて練習していた。

 

 ――だが、今は小鈴の映画だ。

 

梢「インターハイ、もうすぐですね」

 

天馬「うん……。時間もないし、より内容の濃い練習を集中してやらないとね。対戦相手はまだトーナメントの抽選が行われてないけど……」

 

梢「そうですね」

 

 

 

 ―――すると、クロニクルルームの扉が開いて先生と1人の女性が入って来た。

 

先生「ここがサッカー部の練習場になります」

 

?「へ〜……コレが高校の? 凄いね………」

 

 ん?

 

 みんなが気になってそっちを見る。監督が……

 

天馬「あれ? キミはたしか……」

 

?「あっ、天馬さん! ご無沙汰してます。天馬さんが監督って本当だったんですね………」

 

 仲良さそうに話す2人。あっ! 日本に帰って来てたのか!!

 

 

 

 みんながその人のところに行くので俺も行く。一応小鈴を撮影していたカメラは切る。

 

梢「あの、監督………そちらの女性は?」

 

天馬「あぁ、この人は……」

 

 監督が説明しようとすると…………、

 

?「晴也ーー!!」ギュッ!!

 

サッカー部『!?』

 

 突然晴也に抱き着いた女性に目を丸くするみんな。

 

さやか「ちょっと! 貴女なんなんですか!!」

 

 何故か焦って引き剥がそうとするさやか先輩。なんだ? ――というかこの人はまったく変わってないな……。

 

奏「なに! 邪魔しないでよ!」

 

 言い争う2人。やれやれ……

 

晴也「日本に帰って来てたんだ? お帰り。姉ちゃん……」

 

サッカー部『姉ちゃん!?』

 

さやか「お姉さん!?」

 

 

 

 驚くみんな。さやか先輩はまるで「しまった!」と言わんばかりに焦った表情。すると、姉ちゃんはプンスカ! と、頬を膨らませる。うん。顔はすごく良いんだよな………

 

 

 

姉ちゃん「もう! 昔みたいにかな姉ぇっ呼んでくれないの!?」

 

晴也「いつの時代の話ししてんだ! 相変わらずブラコンだな!!」

 

姉ちゃん「アタシは弟想いなだけだよ!?」

 

 

 

 ちょっと残念なところがあるだけで…………、

 

 

 

晴也「でも兄ぃちゃんにはそこまでじゃないだろうが!」

 

姉ちゃん「あ〜、涼太はね……なんだろうね?」

 

晴也「俺が知るか!!」

 

 言い合いになる俺たちを見ていたみんなは………

 

 

 

梢「あ、あの………晴也くん? お姉さんって……?」

 

晴也「ああ、紹介しますこの人は……」

 

 ここで俺から離れた姉ちゃん。自己紹介する。

 

姉ちゃん「こんにちは! 晴也の姉の大海奏(おおみかなで)です! よろしく!」

 

 名前を聞いた瞬間、驚く吟子。

 

吟子「!! 似てるとは思ったけど本人!?」

 

 興奮した顔で姉ちゃんを見つめる吟子。

 

晴也「知ってんの?」

 

吟子「知ってるよ! イタリアの1部リーグチーム、"ユーヴァース"でプレイしてる、優勝請負人(クラウンメッセンジャー)、マルク・スナッフィーの右腕と称される天才日本人女性MFって! 私の目標とする選手だよ!!」

 

 へ〜……それは初めて知った。

 

 

 

奏「嬉しいこと言ってくれるね! 名前は?」

 

吟子「も、百生吟子です!」

 

奏「吟子ちゃんね」

 

吟子「な、名前を覚えてくれた………!!」

 

 感激のあまり昇天しそうな勢いの吟子。そこまでか?

 

 

 

晴也「去年の《UEFAチャンピオンズリーグ》見たよ? 準決勝で負けてたけど。バスタードミュンヘンのノエル・ノアを良いところまで追い詰めてたじゃん」

 

 ノエル・ノアとは、今現在世界一のストライカーと呼ばれる選手。そのストライカーとしての特徴(武器)は、足が左右両利きである事だ。

 

奏「う〜………あれは悔しかったなぁ……」

 

 思い出したのか悔しそうな顔をする姉ちゃん。

 

晴也「で? なにしに来たんだよ?」

 

晴也が本題を切り出す。

 

 

 

奏「ん? ああ……。この間のイタリア戦を見てね。晴也、成長したな〜と思って。可愛い弟を褒めて甘やかそうかと思って来ちゃった♡」

 

晴也「キモ」

 

奏「ちょっと!!」

 

 憤慨する姉ちゃん。仕方ないだろ。俺は悪くない。

 

晴也「22歳にもなって語尾に♡ 付けてんなよ」

 

奏「綺麗だから良いでしょ?」

 

 なんかウッフンみたいなポーズをとる姉ちゃん。やれやれ………

 

 

 

小鈴「はい! とても美人だと思います!」

 

花帆「美女! って感じだよね~」

 

 それを聞いた姉ちゃんは―――、

 

奏「ちょっ! 何この子たち! 素直で良い子!」

 

 ストレートに褒められて嬉しかったのか、速攻で2人を気に入る姉ちゃん。

 

 

 

晴也「自意識過剰過ぎんだよ! っていうか、もう今年のイタリアリーグ始まってるハズだろ! こんな所いて良いのか!?」

 

奏「あー……まあチームが行くなってうるさかったけどちょっと脅……O☆HA☆NA☆SIしてきたから大丈夫☆」

 

 今、(おど)すって言いかけたぞコイツ……

 

 

 

さやか「なんか……凄い方ですね」

 

綴理「めぐみたい」

 

慈「綴理!? さすがの私もここまでじゃないよ!!」

 

 すると監督が―――、

 

天馬「で? 奏ちゃんは晴也に会いに来ただけ?」

 

奏「それもあるけど……もうじきインターハイ近いでしょ? だから晴也の仲間がどんな感じか見に来たんです。というわけであなたたち…今すぐシャツとズボンを脱ぎなさい!」

 

 

 

 姉ちゃんが言い放った言葉に、一瞬時間が止まったように静かになる。意味を理解するのに数秒を有した。

 

晴也「………は?」

 

蓮ノ空『はぁあぁああっ!?』

 

 理解した瞬間、絶叫が響き渡る。

 

奏「あっ、もちろん男女は別ね? 男子と監督は外出てください」

 

花帆「ちょっ、なんで!?」

 

 戸惑うみんな。

 

天馬「あ、もしかしてアレ?」

 

奏「はい!」

 

天馬「ん~~たしかに奏の"眼"なら今みんなに何が足りないか分かるか。じゃあみんな奏に見てもらって? 俺たちは出てるから」

 

 そして男子と監督が外に出る。

 

 

 

さやか「ちょっ! 監督!」

 

 とっとと出ていく俺たちに『助けて!』と声を上げる女子。

 

 

 

奏「さあ! 言う通りにしなさい!」

 

サッカー部女子『キャァアァアァアァアアッッ!!!!

 

 

 

― つづく ―




感想・評価宜しくお願いします!!

この中でお気に入りの章は?

  • 出会い〜練習試合(石川光晴館)
  • スプリング杯編(全3試合)
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • オリジナル回(イタリア戦)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
  • 日常回(原作ひめるり回〜proof回)
  • インターハイ編(予選〜全国大会決勝)
  • クロニクル編
  • プロ編(花帆vs瑠璃乃)
  • プロ編(慈vs小鈴)
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