蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
梢先輩の別荘に海合宿に来ていた俺たち蓮ノ空サッカー部。
小鈴の友達へと贈るサッカー選手のドキュメンタリーの自主制作映画を作成しており、小鈴ちゃんをメインにフォーカスを当て、チームメイトとのやり取りや競争などの高校サッカーの日常を映した映画にする予定だ。
――そして、この映画の映像に合わせるナレーションは花帆先輩と姫芽が共同で作成しており、花帆先輩の本の物語の言い回しや、姫芽の得意な心情表現など、それぞれの表現を掛け合わせて書かれていた。
みんなさっき読んだけど、とても良いものになっていた。
そして、今日の映画の撮影を始める。今日は別荘の敷地を出てロードワークから始める。
天馬「よーい! アクション!!」
監督がカメラの撮影モードを入れてカメラを回した瞬間みんな走る。監督は追いかけながらところどころズームやアップなどの機能を切り替えて見栄えが良くなるように撮影する。
――俺は、
晴也「………………」
晴也は1人だけ別メニュー。昨日、さやか先輩が襲われた時のことを心に浮かべる。
晴也「つ!」
心に沸々と怒りが沸く。それと同時に、身体を燃えるような赤いオーラが包み、体の奥から力が沸き上がる。
だが、それと同時に力に飲まれて意識を失いかける。オレは慌てて心を落ち着ける。
晴也(ダメだ………感情をコントロールしないと…………)
俺は再び心を落ち着かせて意識を集中。怒りの感情を湧き上がらせる。するとまた燃えるような赤いオーラが沸き上がる。
晴也(くっ…………)
しかし再び意識を持っていかれそうになる。しかし今度は解除せずに怒りを維持したまま頭を鮮明に、クリアにする。
晴也(ふー…………)
晴也の周りを赤い燃えるようなオーラが包み少し勢いが弱まる。けど、
晴也(くっ……キツイ………!)
俺は維持するのが困難と感じて解除。ドッと疲れが押し寄せる。
晴也「はーっ! はーっ……!」
―――すると、
?「キャプテンに言われて来てみたら、なかなか面白ぇヤツだな」
ん?
声のした方を振り向くと、短髪に切りそろえた髪をしているが、ワイルドな風貌の男性がいた。
九坂「よっ! お前が竜太の息子か?」
晴也「あなたは……元アースイレブンの九坂さん!?」
九坂「おう。キャプテンから頼まれてさ。昔の俺に似てるから見てやってくれって」
晴也「は、はい………」
俺は意識を集中。怒りの感情を湧き上がらせる。それと同時に赤い炎のようなオーラが沸き上がる。
九坂(ふむ………)
その力の放出を一定化して安定させる。しかし、すぐに限界が来る。
晴也「つ! ハァハァ……」
九坂「なるほどな………大体わかった」
すると、
九坂「えっと、晴也だったか? お前、過去にいじめっ子みたいなのから女の子守って拒絶されたことあるか?」
晴也「ああ、つい昨日……食材の買い出しに先輩と行ったときに不良に絡まれて。不良が先輩連れ去ろうとしてキレてボコボコにしました。けど、拒絶はされてない気が……」
九坂「本当に最近だな。拒絶はされてない……じゃあ、その力を自覚して何か気がかりなことあるか?」
それは………、
晴也「あります。この力が暴走してみんなを傷つけてしまってしまったらと考えると怖いです……」
九坂「ふむ………なるほど」
すると、
九坂「これは……やりながら直接チームメイトの声を聞いたほうが良いかもな」
晴也「?」
九坂「お前は恐らく、傷つけてしまうこともそうだが、それによって周りが離れることも恐れてる。だから、周りを今以上に信頼することと、お前自身が覚悟を決めることの両方が必要なんだよ」
晴也「覚悟………」
九坂「たとえ傷つけてしまっても、拒絶されても、それでも最後まで相手を守り抜く覚悟を……」
晴也「………………」
――すると、
天馬「あ! お~い九坂!!」
九坂「キャプテン! 久し振りっす!」
梢「この人……! アースイレブンの!」
瑠璃乃「九坂隆二さん!?」
九坂「おっ、お嬢ちゃん俺のこと知ってんのか?」
慈「サッカーやってる人ならアースイレブンのメンバーの事はみんな知ってますよ!!」
九坂「そうか。キャプテン、ちょっと………」
天馬「ああ」
そして監督と九坂さんが話す中、俺は練習していた物を見せる。
晴也「…………ふっ!」
ボォオォオォオオオッ!!
俺の周りを、炎のオーラが包み込む。
花帆&小鈴「「おおっ!!」」
さやか「………………」
――だが、
晴也「つ!」
シュゥウゥウウウンッ……
オーラは解除される。
晴也(また飲まれかけた………)
………すると、
さやか「晴也くん!」ギュッ!
晴也「つ! さやか先輩!?」
いきなり、さやか先輩が俺に抱き着いてきた。
花帆「ええっ!? さやかちゃん大胆!」
吟子「せ、先輩!?」
綴理「おお……?」
みんながどよめく中、俺の心臓はバクバクだ。――すると、
さやか「晴也くん、落ち着いて聞いてください」
落ち着けるかぁっ!!
すると、さやか先輩は俺の手を握る
さやか「この状態でさっきのを試してみてください。絶対に離しませんから」
晴也「い、いや……、それだと安全が……!」
すると、さやか先輩は笑い、
さやか「大丈夫です。わたしは、晴也くんを信じてますから」
晴也「つ!」
―――すると、
梢「何のことかは分からないけど、私たちもあなたのことは信用してるのよ?」
慈「そーそー。なんか昨日から悩んでるみたいだったけどさ? そんなのみんなで受け止めたげるから」
綴理「そうだよ? はる」
この人たちは………、
晴也「………………分かりました。さやか先輩、痛いとか苦しいと思ったら、すぐに振りほどいてくださいね?」
さやか「……善処します」
俺は、さやか先輩に手を握られている状態で意識を集中。この手の温もりの持ち主が害され、傷つけられた時を思う。
晴也「つ!」
ボオォオォオォオォオオオッ!!!!
凄まじい熱量のオーラを発する晴也。さやか先輩の顔に汗が浮かぶが、笑顔を浮かべて優しく手を握る。
―――25%
晴也「つ!」
晴也(この力は、俺の強さであり弱さでもある。でも、どっちも俺なんだ。そんな俺を、仲間と言ってくれる人が大勢いる。――なら、無理に押さえつけるんじゃなくて。共に戦う仲間として!)
―――50%
すると、オーラは相変わらず燃えるような勢いだが、それを維持したまま安定化する。
―――100%
さやか先輩は、握った手を離す。
晴也(ふーーーっ………)
俺はその状態を維持してキープ。目を開けて身体の状態を確認する。
姫芽「ど、どう………?」
兵太「晴也………?」
丈二(近くにいるだけで凄ぇ力を感じる……)
来夏(コレが、晴也の本当の力なのか………?)
晴也「力が湧き上がってくる。でも、ちゃんと意識が保ててる……。さっきまではできなかったのに……」
ここで、俺はオーラを解除する。
晴也「忘れないうちにもう一回」
俺は今度は1人で発動。晴也は目を閉じると怒気を大量に放出させ始めた。
晴也「ぬおぉぉぉおぁあああっ!!」
晴也が唸り声を挙げると突如辺りに強風が吹き荒れる。
晴也(10%……、30%……、50%……)
身体全体に、怒りの凄まじい力を込める晴也。晴也の顔は赤く染まり、ところどころに青筋が立ちこめかみがピクピクしている。
晴也「70%……、90%……、100%…!」
更に怒気の倍率を上げ、遂に限界の100%に到達しする。しかし、晴也は更にオーラを練り上げる。
晴也(エネルギーを高めつつも、頭は冷静に……。怒りをコントロールして解き放つ!)
晴也「はぁぁぁぁあっ!!」
すると今まで溢れていた炎のような燃えるのオーラが突如激しく放出され、晴也の身体を包む。
丈二「つ! すげぇパワーだ!」
来夏「これは………!」
吟子「つ!」
さやか「………………」
みんなの目の前にいるのは、まるでバーナーのような激しい勢いで燃える灼熱の炎の気を大量に放出しながら不敵な笑みを浮かべている晴也の姿であった。
晴也(よかった。さやか先輩がいなくても成功した………)
花帆「晴也くん! 凄いよ!」
さやか「頑張りましたね!」
晴也「何いってんすか……さやか先輩の、おかげですよ! ありがとうございます!」
俺が頭を下げると、顔を赤くするさやか先輩。みんなそれをニヤニヤと見つめる。
そんな俺達を………
九坂「キャプテン、いいチームだな」
天馬「でしょ?」
― つづく ―
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出会い〜練習試合(石川光晴館)
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スプリング杯編(全3試合)
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コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
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オリジナル回(イタリア戦)
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コラボ回(二つの世界のサッカー)
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日常回(原作ひめるり回〜proof回)
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インターハイ編(予選〜全国大会決勝)
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クロニクル編
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プロ編(花帆vs瑠璃乃)
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プロ編(慈vs小鈴)