蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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 よくコラボさせていただいている、バシムさんという作家さんの作品。
 【Link!Like!ラブライナズマイレブン!】とのコラボ回です。

 これに出てくる向こうの慈ちゃんは、向こうの2章終了時の時系列になります。

 興味ある方は【Link!Like!ラブライナズマイレブン!】の方もご覧ください。
URL:https://syosetu.org/novel/359848/


コラボ編(3)〜 Link!Like!ラブライナズマイレブン! 〜(7月17日)
コラボ回(3):Link!Like!ラブライナズマイレブン!


 

 

 ここは、また別の世界の蓮ノ空。屋上から、1人の生徒がグラウンドで練習するサッカー部を見ていた。

 

慈(バシム)「………………」

 

 この少女、藤島慈。全国的にも有名なキーパーだった少女。去年の今ごろには、この蓮ノ空の正ゴールキーパーの座を先輩から奪い取っていた。

 

 ―――だが、去年の秋ごろにケガをし、大会は欠場。もうケガはとっくに完治しているのだが、そのケガのショックでイップスを患い、サッカーができなくなってしまっていた。

 

 

慈(バシム)(………………サッカーやりたいなぁ)

 

 そう思っても、フィールドに入るとすくむ足。これではゴールを守るなど到底できない。

 慈は、辛くなり屋上から出ようとする。と、

 

キラッ!

 

慈(バシム)(……?)

 

 視界の端に、何かが光った。

 

慈(バシム)「なんだろ………」

 

 慈が行ってみると、何やら複雑そうな機械が。

 

慈(バシム)「なんだろこれ」カンカン!

 

 叩いてみる慈。すると、

 

 

カッ!!

 

 

 突然発光する機械。慈は光に包まれた。

 

 

慈(バシム)「わっ!? 何!!」

 

 

 光が晴れると、慈は同じ場所にいた。

 

慈(バシム)「なに? いまの………」

 

 慈がよく分からないけどまあ良いかと校舎の中に入る。すると、すぐに異変に気づいた。

 

慈(バシム)(え!? 待って……? 何で蓮ノ空に男子がいるの!!)

 

 校舎の中には、生徒と思われる男子生徒が普通にいた。だが、彼女の知る蓮ノ空は女子校だ。

 

 

 ―――すると、

 

晴也「あ、慈先輩!」

 

慈(バシム)「!?」

 

 突然男子に声をかけられる慈。警戒心MAXになる。

 

晴也「練習始まりますよ?早くしないと梢先輩に怒られますよ?」

 

慈(バシム)「梢………?」

 

晴也「じゃ、先行くんで!」

 

慈(バシム)「あ、ちょっと…………」

 

 その男子は、さっさと行ってしまった。

 

慈(バシム)「私のこと知ってるみたいだったけど……練習?」

 

 

 慈は梢なら何か知っているかもと、久しぶりにサッカー部の部室へと向かう。

 

 

慈(バシム)「ここだ………」

 

 部室は、慈の記憶通りの場所にあった。

 

慈(バシム)「梢……?」

 

慈「でさ、……?」

 

慈(バシム)「……………」

 

 お互いを見て石のように固まる2人。

 

瑠璃乃「め、めぐちゃんが2人……?」

 

慈(バシム)「る、るりちゃん………? なんで……?」

 

来夏「え、どういう事?」

 

梢「…………え?」

 

綴理「めぐがふたり……」

 

 ――そこに、

 

天馬「みんな、始まるよ〜……!?」

 

 監督も固まった。

 

 

 そこに男子メンバーも集まり、突然現れた慈先輩に話を聞くことにする。

 

花帆「じゃあ、慈先輩Bの蓮ノ空は女子校なんですか?」

 

慈(バシム)「Bってなんだ! 私は先輩だよ!!」

 

 慈も、あれからサッカー部のことは追っていたので、新入生の事は知っている。だが、この2人は二年生だと言う。日付が合わない。

 

天馬「みんな!」

 

丈二「監督……」

 

吟子「どうでした?」

 

天馬「やっぱり時空の乱れがついさっき観測されたって。この慈さんはパラレルワールドから来たんだ」

 

慈(バシム)「パラレルワールド!?」

 

慈「この間のヤノサちゃんのたちみたいな感じか……」

 

慈(バシム)(ヤノサ………?)

 

 

天馬「取り敢えずこの慈ちゃんを元の世界に戻す準備するから、しばらくゆっくりしてって?君にとっては男子がいる事と1年進んでる事を除けば知ってる蓮ノ空のはずだから」

 

慈(バシム)「は、はぁ………」

 

 とんでもないことになったな…………

 

梢「じゃあみんな、練習のためにグラウンドに行くわよ!」

 

慈(バシム)「こっちの世界もサッカー部なんだね」

 

梢「そっちものようね。ポジションはどこなのかしら?」

 

慈(バシム)「ゴールキーパー、だったんだけど、ケガしてサッカー辞めたんだよね」

 

蓮ノ空『えっ!?』

 

 驚くみんな。だが、驚いたのは、

 

小鈴「慈先輩がキーパー!?」

 

姫芽「こっちはDFですからねぇ………」

 

慈「へぇ、そっちのアタシキーパーだったんだ」

 

慈(バシム)「世界が違うとポジションも違うんだね……。こっちは誰がキーパーなの?」

 

綴理「こずだよ?」

 

慈(バシム)「梢が!?」

 

 驚く向こうの慈先輩。

 

梢「そ、そんなに驚くことかしら?」

 

慈(バシム)「梢みたいな脳筋にキーパーなんかできんの!?」

 

梢「カッチーン! 聞き捨てならないわね!」

 

 一気に険悪になる両者。

 

さやか「梢先輩、おちついて!」

 

瑠璃乃「そっちのめぐちゃんも挑発しないでね……!」

 

 2人に諭されておとなしくなる両者。

 

慈(バシム)「そっちの蓮ノ空の実力、見せてもらおうじゃん!」

 

梢「望むところよ!」

 

 

 そしてグラウンドに移動した俺たち。向こうの慈さんはサッカーできないので、そばで見ている。

 

 

さやか「行きますよ! [シルバーウルフレジェンド・GX]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 さやか先輩の強烈なシュート。梢先輩に迫る。

 

慈(バシム)(!! さやかちゃん、中々のシュートだね。でも、この威力なら万全の私なら止められるかな)

 

 

 ―――梢は、

 

梢「はあっ!」

 

ズガァアァアアンッ!!

 

慈(バシム)「は!?」

 

 梢先輩は、飛んできたシュートを上から叩きつけて捻り潰した。ノーマルキャッチで地面にめり込んでいる。

 

梢「いいシュートよさやかさん!」

 

慈(バシム)(いやいや、あのシュートを技も化身も使わずにノーマルキャッチって、どんな膂力してんの!?)

 

 若干引いてる向こうの慈先輩。

 

瑠璃乃「どう? めぐちゃん」

 

慈(バシム)「るりちゃん………別に、みんなすごいね。見てて分かるよ。私の世界とは実力が違う……現時点はね!」

 

瑠璃乃「ふふ」

 

慈(バシム)「なに?」

 

瑠璃乃「どの世界でも、めぐちゃんは負けず嫌いなんだな〜って、安心した」

 

慈(バシム)「るりちゃん……」

 

 世界が違うとはいえ、自分の知る幼馴染と姿が重なり、向こうの慈の目が潤んだ。

 

慈(バシム)「つ!」

 

瑠璃乃「どうしたの…?」ポン

 

 瑠璃乃先輩は、優しく向こうの慈先輩の肩を叩く。

 

慈(バシム)「うらやましい……。こっちの私が……。私だって、ケガさえしなければ、今ごろ……!」

 

慈「なんだ、その事?」

 

 ここで、こっちの慈先輩が話しかける。

 

慈「ケガなら、アタシもしたよ?1年生の秋ごろにね」

 

慈(バシム)「! え? 私と同じ……」

 

慈「私もね、多分一人じゃあ乗り越えられなかった。あの頃は、一番大事な鍵になる人が居なかったから」

 

慈(バシム)「鍵になる人……」

 

 向こうの慈先輩は思い当たる節があるのか、瑠璃乃先輩を見る。

 

瑠璃乃「るり?」

 

慈「そ。るりちゃんが、また私とサッカーしたいって頑張ってくれたから、それを見て、一歩踏み出す勇気が持てたから、めぐちゃんのイップスは治ったんだよ!」

 

慈(バシム)「………………るりちゃん」

 

 自分の世界の、自分の最愛の幼馴染を思い出す。

 

慈「だから、アンタのそれが治るとしたら、もしもこっちと同じ流れだとしたら、9月。8月にるりちゃんが蓮ノ空に来て、そこから1ヶ月後。それまでに覚悟を決めることだね」

 

慈(バシム)「梢と綴理に手伝ってもらって、何をやっても治らなかったのに、治るのかな」

 

慈「そこもか……私だってそうだったよ。2人にいくら手伝ってもらっても無理だったもん。幼馴染って、偉大だね」

 

慈(バシム)「……………」

 

「しっかりしろ! 藤島慈!!」

 

慈(バシム)「な!」

 

慈「異世界とはいえ、アンタが私なら、絶対に大好きな物を諦めたりしないよ!! 時が来れば、必ず治る! 信じて、今は耐えんさい!」

 

 言いたいことを全部言い切ったこちらの慈先輩。

 

慈(バシム)「言ってくれんじゃん!! 上等だよ! めぐちゃんにケンカ売ったこと、絶対に後悔させてやるんだから!」

 

 笑い合う二人の慈先輩。

 

 

 ―――すると、

 

 

アルノ「お〜い」

 

晴也「あ、アルノ博士!」

 

アルノ「慈さんを元の世界に戻す準備ができたぞ」

 

瑠璃乃「そっか、めぐちゃん」

 

慈(バシム)「ん?」

 

瑠璃乃「そっちのるりが迎えに行くまで、頑張ってね」

 

慈(バシム)「うん。待ってる。るりちゃん……あ、そうだ。1つ話したいことがあるの」

 

蓮ノ空『?』

 

慈(バシム)「実はね………」

 

 向こうの慈先輩は、自身の世界で暗躍するハーデストという組織について話してくれた。

 もしかしたらこちらの世界でも暗躍しているかもしれないと。

 

 

梢「そんな奴らが……」

 

慈(バシム)「もしもめぐちゃんが復帰できたら、あなたたちにこっちのみんなの特訓相手を頼みたいの。いいかな?」

 

さやか「もちろんです!」

 

吟子「サッカーをそんなことに使う奴らを許しておけんわいね!!」

 

姫芽「その時には、アタシたちでそっちの皆さんを鍛えますね。めぐちゃんせんぱい〜」

 

晴也「じゃあ、また会う日まで!」

 

慈(バシム)「うん!」

 

 

 そして、慈先輩は帰っていった。再会を、胸に誓って。

 

 

― つづく ―




 作品を貸してくださったバシムさんには重ねてお礼申し上げます。

感想&お気に入り&評価、よろしくお願いします!!

この中でお気に入りの章は?

  • 出会い〜練習試合(石川光晴館)
  • スプリング杯編(全3試合)
  • コラボ回(キャプテン翼サンシャイン)
  • オリジナル回(イタリア戦)
  • コラボ回(二つの世界のサッカー)
  • 日常回(原作ひめるり回〜proof回)
  • インターハイ編(予選〜全国大会決勝)
  • クロニクル編
  • プロ編(花帆vs瑠璃乃)
  • プロ編(慈vs小鈴)
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