蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
こんな序盤で戦うの!? と、思われるかもしれませんが、ゲーム版【ヴィクトリーロード】のストーリーを加味するとここで戦うのが一番都合がいいです。
また、後書きにてお知らせもありますので、よろしければ最後までご覧ください。
始まります!
第116話:2回戦の相手
西ノ宮との初戦に大差で勝利し、突如来訪した異世界の慈先輩と出会った俺たち蓮ノ空学院。今はクロニクルルームで、2回戦に向けての練習に励んでいた。
すると、監督がクロニクルルームのトレーニングルームに入ってきた。
天馬「みんな! 2回戦の相手が決まったよ!」
晴也「お! どこだ?」
みんなが今やってることを中断して監督の元に走って集まる。
天馬「2回戦の相手は、長野県の瑞河女子高等学校。中高一貫校の学校で、この大会の控え選手に中学3年生の選手が居るね」
花帆「中学3年生ですか………?」
兵太「え? そんな事できんの?」
疑問を抱くみんな。俺も同じ事思った。
梢「ええ。この大会は中高一貫校に限り、中学生であっても3年生であれば、1人だけならメンバーに入れることが可能なのよ。だって、高校生の大会に中学生が紛れたら、普通はその学校が不利になるだけだもの」
慈「わざわざ自分を不利にする分には構わないってわけね」
慈先輩の推測。結論を言うとそういう事だろうな。
天馬「あと、監督がかすみだね」
晴也「は!? 元雷門の中須かすみさん!?」
マジか……てことは相当手強いな……。
晴也「で、瑞河の選手データは?」
天馬「ああ。これ」
監督が1回戦での瑞河の選手データを見せてくる。――すると、選手の写真を見た花帆先輩が驚愕の声を上げる。
その後で除いた晴也もだ。
花帆「うそ……"せっちゃん"!?」
晴也「泉!?」
蓮ノ空『!?』
瑞河のメンバーに、俺と花帆先輩それぞれにとっての懐かしの顔ぶれがいた。
俺と花帆先輩の驚いた声に、みんなが「えっ?」という顔になる。
さやか「お知り合いですか?」
花帆「ああ。うん。せっちゃん……、この"セラス・柳田・リリエンフェルト"ちゃん。アタシの幼少期、よく入院してた時の病院でできた友達。院友っていうか……」
瑠璃乃「マジで!?」
花帆先輩の幼馴染。みんなが驚く。
そして俺も泉の写真を指差して説明する。
晴也「泉、この桂城泉は、俺が東京にいたとき……小学生の時のチームに一緒にいたんです。でも、あの時はたしかストライカーだった気が……」
あの時はかなりのレベルのストライカーで、他のポジションの役割もこなすオールラウンダーって感じだったはず。
――でも、
吟子「たしかに、これまでの試合ゴールキーパーで出てるね……」
晴也(何があったんだ? あと何故長野の学校に?)
疑問が湧く中で、突然誰かのスマホが鳴る。
晴也「あ、すいません俺です」
俺がみんなに断りを入れて通話に出る。
晴也「はい。もしもし……え?」
俺の顔が真っ青になった。
さやか「どうしました?」
晴也「母さんが、緊急入院だって……親父が……」
蓮ノ空&天馬『「!!」』
みんなが一斉に焦った顔をする。
徒町「だ、だったらすぐに実家に戻らないと!」
晴也「でも、外出手続きが……」
梢「そんな物は私たちがやっておくから! 早く行きなさい!」
さやか「家族よりも大切なものなんかありません!」
そんな規則は後でどうにでもなるから早く行けと晴也を叱咤する二人。
梢先輩……、さやか先輩……!!
晴也「分かりました。お願いします!」
俺は、手続きも構わずに急いで金沢駅に向かった。
晴也(母さん…! こんな若さで死に目なんて勘弁だぞ………!!)
その頃………、
― 蓮ノ空・敷地内 ―
泉「ここだね……セラス」
セラス「うん。環境は良さそうだね。サッカーグラウンドもちゃんと整備されてる……」
バスに乗り、次の対戦相手である瑞河のサッカー部が蓮ノ空に来ていた。
かすみ「みんな、失礼のないようにね」
瑞河サッカー部が蓮ノ空敷地内を歩いていると、突然誰かが飛び出してきて走り去った。
セラス「わっ!?」
騎士部「セラスちゃん!」
突然の飛び出しに驚く瑞河サッカー部。
晴也「あっ、悪い!」ダッ!
晴也は、急いで校門に向かった。
かすみ「あれ、あの子……」
セラス「なんだろうあの人………」
泉「………? 彼、どこがでみたような……」
すると、他の蓮ノ空メンバーがクロニクルルームから出てきた。
すぐ脇にいた瑞河の生徒に気づく。
綴理「あれ? この子たち……」
さやか「瑞河女子の……」
いきなりの対面に怪訝な顔をする蓮ノ空サッカー部。
かすみ「あ、天馬くん久しぶり」
天馬「かすみ、久し振り」
花帆「せっちゃん!」
セラス「はなちゃん!」
花帆とセラスが旧友との再会というように抱き合う。仲良さそうだ。
監督とかすみさんも握手する。
慈「なに? てーさつ?」
セラス「あ、いや私たちは視察に来てて……」
慈「それをてーさつって言うんでしょ?」
慈が少し怒気をはらむ。練習の偵察は暗黙のルールで禁止されてるんだ。
泉「まてセラス。どうやら蓮ノ空の方たちはまだ聞かされてないんじゃないか?」
"聞かされてない"という、意味ありげな言葉に首を傾げるみんな。
姫芽「聞かされてない?」
丈二「どういう事だ?」
蓮ノ空のメンバーの頭に"?"が浮かぶ。この少女。"
泉「簡単に説明すると、私たちが今日ここに来たのは今度の試合とは別件なんだ。ここの生徒会と理事長に用があってね」
梢「生徒会と……、理事長?」
他校生が用があるというのが結びつかないみんな。けど――、
兵太「まあ、サッカー部に用ではないって事ね」
慈「そうだったんだ、悪かったね……。じゃあ早く行ったほうが良いんじゃない?」
あまり深く考えることをしない2人はアッサリ折れる。
泉「ああ。だから私たちは失礼するよ」
―――すると、
来夏「まあまあ。皆さん、サッカーバトルで遊んでいきません?」
蓮ノ空&瑞河『『え?』』
― つづく ―
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