蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第127話:個人技選手権と監督対決

 

 

 夜中に監督とコーチに呼び出された翌日の放課後……、俺たちは練習時間が近づいていた。

 

天馬「……………」

 

 昨日の晩、晴也が部屋に戻った後。

 

泉「お2人に話しておきたいことがあるんです。晴也のことなんですが」

 

かすみ「晴也くんの?」

 

泉「はい。晴也は、怒ったときに身体の全能力が飛躍的に向上する。特にパワーはお父さんである竜太さんの全盛期に迫るまでに向上する。けど、そもそも筋肉がちゃんとないとそんな事は不可能ですよね?」

 

天馬「それは……たしかに」

 

 それだけの筋肉が元々備わっている訳ではないのに、怒ったからと言ってそこまでパワーが上がるかと言うと答えはNOだ。そんな事はあり得ない。

 

泉「晴也には、既に竜太さんの若い頃と同じだけの筋肉の力がある。けど、身体が周りを傷つけないように無意識にそれをセーブしてる。ここまではしってると思います」

 

天馬「うん。知ってる」

 

泉「晴也の体格で、なぜあそこまでのパワーが出るかと言うと、筋肉の密度が高いんです」

 

かすみ「密度……?」

 

泉「はい。晴也のあの腕なら、普通の人の身体で表現したらあの倍の太腕になるんです。晴也の筋肉密度は、常人の2倍ですから」

 

天馬&かすみ「「なっ!!???」」

 

 驚く2人。常人の2倍のパワーを出せる身体……夏合宿の時にコントロールできるようになっていなければ、どうなっていただろう。

 

泉「とにかく、気を付けて見ていてくれませんか?」

 

天馬「分かった…………」

 

 

 

 そして現在―――、グラウンドに全員集められていた。

 

天馬「揃ったね。じゃあ、かすみ。お願い」

 

かすみ「それではこれより、個人技選手権と、監督対決を始めまーす!」

 

蓮ノ空&旧瑞河『『!?』』

 

晴也&泉「「……………」」

 

かすみ「かすみんと天馬くんの選んだメンバー同士での試合を行います。メンバーはそれぞれプレーの出来で評価点が付けられるので、レギュラーが欲しい人は高得点目指してくださいね〜?」

 

天馬「そしてこれが条件。各チーム、監督の指示には"絶対"に従うこと。"必ず"ね」

 

梢「わ、分かりました……」

 

品乃「はい……」

 

 メンバーたちが戸惑いの色で隣にいるメンバーと話す。

 

慈「もしかして、監督たちは自分のチームの選手を選ぶんじゃない? その方が扱い方も分かるし、監督対決もするなら勝ちやすいじゃん!」

 

瑠璃乃「え〜? あの監督たちがそんな短絡的なことするかなぁ……?」

 

セラス「私もそれは無いと思います。自分のチームのメンバーを多めに入れるは同意しますが、目的は別かと……」

 

騎士部「そんな頭でよく日本代表入れたね……」

 

慈「あっれ〜? めぐちゃんバカにされてる〜?」

 

 一触即発の慈先輩。メンバーが選ばれる。

 

 

 それはなんと………、

 

天馬チーム:旧瑞河メンバー全員

 

かすみチーム:蓮ノ空メンバー全員

 

 

 

品乃「どういうこと………? メンバー全員集めて、監督だけ相手なんて……」

 

槍崎「いつもとやり方違うからやり辛そう……」

 

セラス「! 泉……」

 

泉「何かな?」

 

セラス「あの晴也さんて人とやってくれたのかな?」

 

泉「さあ? 意味が分からないな」

 

品乃「え? どういう事? セラスちゃん……」

 

セラス「私たちはハメられたんですよ。策士の監督たちと、晴也先輩と泉に」

 

旧瑞河『!?』

 

泉(流石に聡いね。セラスは………)

 

 そして、メンバー全員位置に着く。

 

 

天馬チーム

GK      セラス

 

DF 槍崎   城壁道   矢倉

 

DMF   保平   屯田

 

OMF 新狩   品乃  騎士部

 

FW     泉   友部

 

かすみチーム

FW       晴也

 

OMF  吟子  花帆  瑠璃乃

 

DMF   綴理    小鈴

 

DF 兵太  さやか 慈  姫芽

 

GK       梢

 

花帆「監督たち……どういうつもりなんでしょう……」

 

梢「分からないわね……けど、」

 

さやか「相手の監督が天馬さん。私たちの弱点を知り尽くしてる。徹底的に突いてきますよね多分………」

 

瑠璃乃「でも、それは多分相手も同じじゃん?」

 

慈「ていうか、これ私たちが勝っちゃったら監督が不味いんじゃ……」

 

姫芽「でもそれで手加減なんかしたら個人技選手権の点数が低くつきますよ? 流石に監督はそんな人間を使う人じゃないと思いますし……」

 

慈「じゃ、どうしろっていうの!?」

 

 

 

騎士部「相手の監督がかすみ監督……私たちのプレーは全部読まれかねないよね……?」

 

新狩「こういう時の監督は、アタシたちが相手でも容赦しないだろうからね……」

 

セラス「先輩! 今度こそ勝ちましょう! リベンジですよ!」

 

 セラスさんの言葉に一瞬考えるのを止めると……

 

品乃「そうね。この間の借りを返すとしましょうか」

 

旧瑞河『はい!』

 

 

天馬「試合は30分一本でやるから出し切るつもりでね!」

 

蓮ノ空&旧瑞河『『はい!』』

 

 

かすみ「開始!」

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 かすみさんの笛で、瑞河ボールからスタートする。ボールは品乃さんに渡り、品乃さんは瑞河の定石通り泉に渡そうとする。

 

品乃「いず……」

 

天馬「品乃さん!サイドにパス!まずは相手を崩して!」

 

品乃「ええ!? 空いてる味方……」

 

 品乃さんは急いで周りを見てパス相手を探す。が、

 

晴也「そこっ!」ズザアッ!!

 

品乃「!?」

 

 そんな間を与えない晴也のスライディングタックル。ボールを奪う。

 

晴也「へへっ!」

 

品乃「つ! ごめん!」

 

騎士部「アタシが行きます!」

 

 

MATCH UP!!

晴也 vs 騎士部

 

 

 急いで騎士部さんが止めに入る。

 

 必殺技の構えだ。

 

騎士部「[ザ・マトリックス・V2]!!」

 

 計算領域から伸びた光の帯が晴也へと向かう。

 

かすみ「晴也くん! そこは力技で突破して!」

 

晴也「ウチならここはパスなんだけどな……分かりました!」

 

 晴也は一気に急加速。陸上のスプリンターも真っ青の超スピードで一気に抜き去った。

 

晴也「[スプリントワープ・GX]!!」ビュンッ! ビュンッ! ビュンッ!!

 

騎士部「!!」

 

 抜き去られた騎士部さん。そこへ、女の子ながら巨大のDF。城壁道さんが立ち塞がる。

 

 

MATCH UP!!

晴也 vs 城壁道

 

 

城壁道「止める![メガクェイク]!!」

 

 城壁道さんは跳躍すると、全体重を乗せて地面に着地。した瞬間大地はヒビ割れ、まるで神の怒りと言わんばかりの晴也の足元の地面が隆起する。

 

晴也「つ!」

 

かすみ「晴也くん! 吟子さんにパスです!」

 

晴也「吟子!」パスッ!

 

城壁道「えっ!?」

 

 晴也は吹っ飛ばされながらヘディングで吟子にボールを逃がす。吟子はボールを受け取り……

 

吟子「決める!」

 

 吟子は構えから右足一閃。菊の花が咲き誇り、花弁が一気に散る。

 

吟子「[爆・菊一文字]!!」ドゴォオォオォオオオッ!!

 

 放たれた吟子のシュート。しかしボールは中へと折り返して守備(ディフェンス)を躱しつつ花帆先輩へ。

 

花帆「決める!」

 

 花帆先輩は飛んできたボールにダイレクトでトーキック。ボールは炎のようなオーラに包まれる。

 

花帆「[真・スティンガーショット]!!」ドギャルルルルッ!!

 

 花帆先輩の必殺シュートにより、鋭いドリルのような凄まじい回転が掛かってゴールに迫る。シュートチェインの影響もありパワーが増大している。

 

セラス「決めさせないよ花ちゃん!」

 

 セラスさんは大きく息を吸い込むとそれを全て解き放つ。

 

セラス「[サウンドボルト・V2]!!」

ドゴォオォオォオオオンッ!! バリバリバリイィッ!!

 

 上空から雷のようにボールに直撃した音圧。以前よりもパワーを増していた。――が、

 

花帆&吟子「「行けぇえええっ!!」」

 

セラス「っ! うそ……っ! きゃあっ!」

 

バチぃいいんっ!!

 

 吟子のシュートも花帆先輩のシュートも以前よりも進化している状態でチェインを重ねられては流石に止めきれず、ボールはセラスさんを弾き飛ばしてゴールに突き刺さった。

 

 

GOOOOAL!!

天馬チーム 0 ー 1 かすみチーム

 

 

花帆「よし!」

 

吟子「決まった!」

 

セラス「やるね……。花ちゃん………」

 

花帆「せっちゃんに負けてられないからね!」

 

 メラメラと闘志を燃やす幼馴染。

 

 さて、ここからどうなるか………

 

 

試合時間:6分経過

 

― つづく ―




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