蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第132話:舐めんじゃねぇよ!!

 

 

 梢先輩や慈先輩、さやか先輩をまとめて吹き飛ばしてゴールを奪った"カイ・吉崎"の恐るべき必殺シュート、[チートブラスター]。

 

 なんとか3人とも立ち上がり、試合再開だ。

 

晴也「泉、俺達2人でボール回しながら小鈴に情報集めさせるぞ」

 

泉「あぁ!」

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 審判の笛とともに試合再開。晴也と泉はボールをお互いにキープしながらパス交換。お互いがお互いのスピードに合わせながら相手陣地に攻め込む。

 

 

晴也「泉っ!!」パス

 

泉「晴也!!」パスッ!

 

山之内(ほう……中々のパスだな。無駄がない……)

 

 相手のキャプテン、山之内東洋がフィールドを見渡して考える。

 

泉「晴也っ!」パス

 

晴也「ナイス泉!!」トンッ!!

 

マリベル「くっ…!?」

 

実況『幼少期に同じチームに所属していた大海と桂城の見事なコンビプレイ! 東風異国館を次々と突破していくぞおっ!』

 

 

 パスを出す場所、もらう場所、タイミング、年を経ても衰えない阿吽の呼吸から繰り出されるパスワーク。

 

キキ「………」

 

 二人の動きは完璧に同調(シンクロ)している。流石の東風異国館も……

 

泉「晴也っ」パス

 

キキ「貰〜らいっ!」バッ

 

蓮ノ空『なっ!!???」」」

 

晴也&泉「「!!!!??」」

 

 なんと、2人のパスワークがカットされた。

 

晴也「嘘だろ!?」

 

泉「取られた!?」

 

 ボールを奪われた蓮ノ空。完全に読まれていた。

 

小鈴(………………)キョロッ

 

セラス「あのパスが通らないの…!?」

 

さやか「っ……本気の二人から奪うんですか……!」

 

 

 

天馬『……………』

 

 

 

 晴也と泉がミスしたわけじゃない。むしろ調子がいいぐらいだった。―――しかし、そのパスがカットされた。

 

 

 蓮ノ空に動揺が広がる。

 

キキ「おら、行けぇぇっ!」ドッ!

 

 前線へのロングフィード。東風異国館のカウンターだ。

 

綴理「ディフェンスを固めて!」

 

 すぐに守備に切り替える蓮ノ空。相手のフィジカルの凄まじさはは先ほどで分かった。

 

 ―――だが、それを止めねば勝てない。

 

山之内「ナイスパス!」

 

 山之内がドリブルで攻め上がってくる。そこへ瑠璃乃先輩が止めに入る。

 

 

MATCH UP!!

瑠璃乃 vs 山之内

 

 

瑠璃乃「止めるっ!!」

 

 ―――だが、

 

山之内「退けぇっ![ナイアガラフォールズ]!!」

 

 山之内の背後に世界三大瀑布の一つ、ナイアガラの滝が出現。とてつもない量の水が上から瑠璃乃先輩を押し流す。瑠璃乃先輩は突破される。

 

瑠璃乃「うわあっ!!??」

 

姫芽「るりちゃんせんぱい!」

 

瑠璃乃「ルリは良い!! 止めて!!」

 

綴理「ボクがカイに着く! 他マークついて!!」

 

蓮ノ空『はい!!』

 

 長身の綴理先輩がカイのマークに付く。パスが来た瞬間カットを狙う構えだ。

 

山之内「いけっ!!」ドッ!!

 

 山之内からのセンタリング。カイへとボールが飛ぶ。

 

綴理「取るっ!!」

 

 綴理先輩は跳躍。カットを狙う。

 

カイ「さ〜て、お遊びは終わりにしようか?」

 

ドゴォオオオッ!!

 

綴理「うわぁあぁああっ!!」

 

 カイも跳躍し、綴理先輩に激しいチャージング。綴理先輩は吹き飛ばされて地面にすごい勢いで叩きつけられた。

 

ドグシャァアアッ!!

 

綴理「うぁあああっ!!」

 

晴也「っ! 審判!!」

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

 

 

 流石にこれには審判の笛が鳴る。ファールで蓮ノ空ボールからだ。

 

ジョン「おいおい、ちょっと力入れただけでこれかよ? つくづくアジアンは貧弱で参るぜ」

 

姫芽「っ! このっ!!」

 

 この発言に姫芽が怒って手を出しそうになる。

 

慈「っ! 姫芽ちゃん落ち着いて!!」

 

 急いで気づいた慈先輩が姫芽を止める。

 

姫芽「だって……!」

 

慈「私だってムカついてるよ!! でも手を出したらカードだよ!!」

 

姫芽「はい………」

 

 そして、ケガをした綴理先輩が担架でフィールドの外に出される。

 

梢「綴理!」

 

さやか「綴理先輩……!」

 

綴理「ごめん……何も、できなかった……」

 

 顔を押さえて嗚咽を漏らす綴理先輩。あれで悔しくない奴なんか居ない………!

 

 晴也は監督の方を見る。

 

天馬『……………』フルフル

 

 監督は首を横に振る。

 

晴也「やっぱり前半はダメなのか……」

 

泉「悔しいのは私も同じだ。絶対に負けられないよ……」

 

晴也「当たり前だ。綴理先輩をあんなにした借りは、試合が終わった時に地べたを舐めさせて100倍にして返してやる!!」

 

 

MEMBER CHANGE!!

綴理 out → in 騎士部

 

 

 

 綴理先輩に代えて騎士部さんが入り、蓮ノ空のキックから試合再開。

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

騎士部「泉ちゃん!!」ドッ!!

 

 騎士部さんから泉にボールが飛ぶ。

 

泉「一応相手キーパーの力は見ておく必要があるね………」

 

 泉はシュート体勢に入る。構えから跳躍して一回転。右足を振り上げると、右足に長大な聖剣が宿る。

 

泉「[絶・エクスカリバー]!!」ギシャァアァアアアンッ!!! ズドドドドドドッ!!

 

 

 泉の聖剣の踵落としから繰り出されたロングシュート。フィールドを切り裂きながらゴールへと迫る。

 

マルティノ「相手してやるよ」

 

相手キーパー、"マルティノ・レオーネ"が必殺技の体勢。にサイバースペースが広がり、緑色のグリッドがシュートを絡め取る。

 

マルティノ「[アウターワールド]!!」バシュウッ!

 

蓮ノ空『!!』

 

晴也「嘘だろ!?」

 

 なんと相手キーパーは、あれほど俺達が手こずった泉のシュートを単独で止めてしまった。

 

マルティノ「ほう、なかなか威力があったな……」

 

 

実況『止めたぁぁ!!マルティノ・レオーネ、桂城泉のシュートを完全にキャッチ!!蓮ノ空、得点ならず!!』

 

 

解説『ですが、蓮ノ空初のシュート! シュートを打てないことはないと自信はついたはずです。問題は東風異国館のシュートをどう止めるかですね……』

 

山之内「そういうことだ蓮ノ空」

 

晴也「!!」

 

山之内「仮に100歩譲って得点出来たとしても、ウチのシュートをお前らは止められない」

 

晴也「………」

 

山之内「勝つのは俺達だよ」

 

晴也「分からねぇよ?」

 

山之内「なんだと?」

 

晴也「お前らは一応蓮ノ空の過去の試合映像は見たんだろう。でも、それはあくまでも過去のモノ。今の先輩達の底力や、積み上げた練習、何より………」

 

晴也「あんまうちの先輩を舐めんなよ?」

 

山之内「ほう?なら……」バッ!

 

 山之内がボールを要求する。

 

山之内「こっちだ!」

 

マルティノ「行けっ!!」ドッ!!

 

 マルティノからの、ゴールキック。ボールは山之内に渡る。

 

山之内「俺たちを止められるものなら止めてみろ!! 行け!!」

 

 ボールをトラップした山之内からカイへとボールが飛ぶ。

 

カイ「コレでトドメを刺してやるヨ!!」

 

 カイはシュート体勢に入る。地面からエネルギーボールが無数に出現し、それに向けてカイは渾身の力でボールを蹴り出す。

 

カイ「ふんっ!」ドッ!!

 

 蹴り出されたボールはエネルギーボールに当たると、別の別のと反射反射でどんどん威力が上がっていく。

 

カイ「[チートブラスター]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 凄まじい勢いでゴールを襲う[チートブラスター]。しかし先輩たちが立ち塞がる。

 

さやか「止める!!」

 

 さやか先輩の氷の演舞。吹き荒れる吹雪からのパワーブロック!!

 

さやか「[真・蒼氷の舞・弍の舞]!!」バギィイィイインッ!!

 

 さやか先輩のブロックで生えた巨大な氷柱がシュートを阻む。だが、全て粉々に粉砕された。

 

さやか「きゃあぁあぁああっ!!」

 

 吹っ飛ぶさやか先輩。次は慈先輩だ。

 

慈「止める!!」

 

 慈先輩が必殺技の体勢。オーラを強く、深く、練り上げる。すると、今までよりも分厚い鋼鉄の壁が迫り出し、

 

慈「これがめぐちゃんの全力だぁっ!![()・アイアンウォール]!!」ガァアァアアンッ!!

 

 慈先輩の[アイアンウォール]がここで進化。[チートブラスター]がぶつかる。

 

ガァアァアアンッ!!

 

慈「ぐぅうううっ!!」グググッ!!

 

 堪える慈先輩。だが、今にも吹っ飛びそうだ。

 

カイ「吹っ飛べ!!」

 

慈(ダ、ダメなの……?)

 

 慈先輩が諦めかけた瞬間、

 

晴也「いや、よく耐えました!」ガシッ!!

 

慈「晴也!?」

 

 晴也が急いで戻って慈先輩を背中から支える。2人がかりの[アイアンウォール]だ!

 

慈「つ! はぁあぁああっ!!」

 

晴也「あぁあぁああっ!!」

 

バチィイィイインッ!!

 

慈「うわあっ!」

 

晴也「ぐっ!」

 

 晴也と慈先輩はふっ飛ばされるが、ボールは跳ね返ってタッチラインを割って外に出た。

 

吟子「と、止めた………!!」

 

実況『止めたぁああぁあぁあああっ!!?? 藤島慈が破られそうになった瞬間、前線から戻ってきた大海晴也が藤島慈を支えて2人がかりのブロック! 勢いを取り戻した[アイアンウォール]で、[チートブラスター]をとめたぁっ!!』

 

カイ「何ぃッ!?」

 

ジュディ「まさかあんな手で………」

 

晴也「痛てて……大丈夫っすか? 慈先輩?」

 

慈「さんきゅー。晴也!」ガシッ!!

 

 

梢「この死守は大きいわよ!!」

 

晴也「東風異国館、まだまだ試合はこれからだ!!」

 

小鈴(徒町の役目、東風異国館のデータ収集……!!)

 

 小鈴の"眼"が、東風異国館の選手たちの動き一つ一つを、静かに捉えていた。

 

 

 

前半:19分

 

蓮ノ空東 0 ー 1 東風異国館

 

― つづく ―




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