蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第134話:東風異国館戦 ハーフタイム

 

 

 

実況『村野さやかが防いだ!! 東風異国館、中々点を決めきれません!!』

 

カイ「まさか………」

 

さやか(流石にあと一回が限界ですね……)

 

カイ「面白い…!!」

 

 さやか先輩が自身の化身技で[チートブラスター]を停止。さやか先輩は大きく足を振り被る。

 

さやか「行ってください!!」

 

ドッ!!

 

 さやか先輩からの大きなロングフィード。ボールは吟子に渡る。

 

吟子「よしっ!」トンッ!

 

実況『百生吟子! ドリブルで攻め上がる!!』

 

吟子(さやか先輩のあの技を出せるのはあと一回が限度。今のうちに相手の体力を削る!!)

 

 吟子がドリブルで攻め上がる。そこにロベルトが止めに入る。

 

ロベルト「行かせるかよっ!」

 

吟子「邪魔っ!!」

 

 吟子は細かい連続フェイクで相手を揺さぶり、体勢が崩れた一瞬に一気に最高速(トップスピード)。抜き去る。

 

吟子「引導狭足(ドラッグシザース)!!」

 

実況『抜いたぁっ!! 百生吟子突破!』

 

吟子「よし……中!」

 

 吟子が左足を振り被る。センタリングだ。

 

 ―――だが、

 

ジュディ「させないわよっ!」

 

ドゴォオォオォオオッ!!

 

吟子「うわぁああぁあぁああっ!!???」

 

 死角からのジュディのタックル。吟子は吹っ飛んで地面に叩きつけられた。

 

ドシャアッ!!

 

吟子「ぐうっ!!」

 

ピィイイイーーーッ!!!

 

 ここで審判の笛が鳴る。

 

泉「吟子さん!」

 

姫芽「吟子ちゃん!」

 

吟子「うっ……ぐう…っ!!」

 

 吟子は足を押さえている。プレー続行は無理だ。

 

 

 

丈二「つ! 二人目かよ!!」

 

 その様子をベンチから見ていたメンバー。この様子に苛立つ桜咲。

 

かすみ「………桜咲くん、交代です」

 

丈二「つ! はい!!」

 

 

MEMBER CHANGE!!

吟子 out → in 丈二

 

 

実況『蓮ノ空、ここで選手交代です。百生吟子に代わり、桜咲丈二が入ります』

 

丈二「相手のラフプレーに気を付けろって監督が……」

 

蓮ノ空『分かってる……』

 

晴也「…………」

 

 晴也は返事をせず、不審に思った丈二先輩が、

 

丈二「? 晴也、聞いて……っ!?」

 

晴也「……………」ゴゴゴゴゴ!!

 

 晴也の顔は、途轍もない怒りに満ちていた。言うまでもなくめちゃくちゃ怒ってる。

 

晴也「コイツらだけは100殺(ひゃくコロ)す………!!」ギリィッ!!

 

丈二「!!」ゾクッ!!

 

丈二(やっちまったな……。コイツら………)

 

 蓮ノ空のキックから試合再開。丈二のフリーキックからだ。

 

丈二「行くぜ!」

 

 丈二は必殺シュートの体勢。直接フリーキックだ!

 

丈二「[爆・剛の一閃]!!」ドゴォオォオォオオッ!!

 

 桜吹雪が舞い、赤黒いオーラを纏ったボールを渾身のボレーシュート。ゴールを襲う。

 

マルティノ「[アウターワールド]!!」

 

 相手キーパーも必殺技。周囲がサイバースペースに変わり、緑色のグリッドがボールを絡め取る。シュートはマルティノの手の中で停止した。

 

丈二「クソっ!」

 

マルティノ「上がれ!」ドッ!!

 

 マルティノのゴールキック。ボールはスクワートへ。

 

スクワート「オーライ」トンッ!!

 

 スクワートが足元でトラップ。

 

騎士部「そこッ!」バチィイィイインッ!!

 

スクワート「つ! へぇ?」

 

 騎士部さんが背後から忍び寄り後ろから弾き飛ばす。こぼれ球になる。

 

小鈴「良いですよ騎士部さん! 晴也くん!!」パス

 

 小鈴から晴也へのパス。ボールは相手のディフェンスを見切り正確に晴也の足元に。

 

晴也「……………」ザッ

 

 晴也は踏み込んで右足を振り被る。

 

晴也「死ねやオラあっ!!!ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 晴也の完全な暴言を吐きながらの渾身のシュート。ボールはすごい勢いでゴールへと進む。

 

ジェニー「はっ! ノーマルシュートなんか弾き返して……」

 

 ジェニーがブロックに入り足をぶつける。

 

メキッ!!

 

ジェニー(つ!? 痛っ!!)

 

バギィぃぃいいっ!!

 

ジェニー「きゃあぁあぁああっ!!」

 

 ジェニーは吹っ飛んで地面に叩きつけられた。

 

ジェニー(痛った! 何あのシュート!?)

 

 尚もボールはゴールへと向かっている。

 

ジュディ「何やってんの!!」

 

 今度はジュディが身体を使ってボディブロック。シュートを腹で受け止める。

 

ボグッ!!

 

ジュディ「ゴフッ!!」

 

 当たった瞬間、ジュディは口から大量のツバを吐き出してしまった。凄まじい衝撃なのだろう。そして呆気なく吹き飛ばされる。

 

ジュディ「きゃあっ!?」

 

 2人を吹き飛ばしてもまだゴールに向かうボール。マルティノは必殺技の体勢。

 

マルティノ「[アウターワールド]!!」

 

 マルティノの必殺技で周囲がサイバースペースに変わり、シュートをグリッドが絡め取る。

 

マルティノ(つ!?)

 

 ――しかし、シュートの勢いは収まらない。

 

マルティノ(ウソだろ……!?)

 

 そして、

 

バギィっ!!

 

マルティノ「ぐあっ!?」

 

 ボールはマルティノの顔面に直撃。だがゴールには入らずにこぼれ球になる。

 

キキ「嘘だろ!?」パシッ!!

 

ボールはキキが抑えた。ここで、

 

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了!! ―

 

 

 前半終了のホイッスルが鳴った。

 

 

実況『ここで前半終了のホイッスル!! 東風異国館の1点リードで折り返し……ですが』

 

 フィールドには、晴也のシュートを受けて倒れ込むディフェンス2人とキーパー。蓮ノ空はとっとと控室に戻る。

 

 

 

― 控室・蓮ノ空 ―

 

天馬「全く晴也は………」

 

慈「入るんじゃないかとヒヤリとしたよ……」

 

天馬「晴也をここまで怒らせたのは想定外だったな……。この怒り状態を維持できれば、晴也はノーマルシュートですら通用するかもしれない」

 

晴也「なんか……スンマセン」

 

かすみ「まあ、結果オーライですね」

 

天馬「さて、相手の後半の出方次第だね……」

 

 

 

― 控室・東風異国館 ―

 

カイ「くそっ! 俺のシュートがあんなヒョロい女に!!」

 

チャウ「たしかにアレは驚いたな………それより……大丈夫かお前ら?」

 

ジェニー「ええ……なんとか。痛ったた……」

 

ジュディ「ノーマルシュートでありえない威力だったわよ? ぶつかった瞬間吐くかと思った。うっ、おなか痛い……」

 

マルティノ「痛っつ……ティッシュくれ。鼻血が止まらん……」

 

スクワート「なんなんだアイツ………」

 

山之内「取り敢えず後半、もっと攻めてくぞ。フィジカルは圧倒的にこっちが勝ってるんだ。ゴリ押すぞ」

 

東風異国館『ああ……』

 

 

 

 

 ―――そしてフィールドに戻り、

 

実況『さぁ、両チームフィールドに戻ってきました』

 

晴也「………………」

 

マルティノ「くっそ、思い知らせてやる」

 

 そして両チームポジションに付く。

 

カイ「いつも通り潰スゾ!!」

 

東風異国館『おお!』

 

晴也(させるかよ……)

 

 そして、東風異国館ボールから後半が始まった。

 

 

 

後半:0分

 

蓮ノ空 0 ー 1 東風異国館

 

― つづく ―




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