蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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 今年もご愛読ありがとうございました。

 来年も宜しくお願いします!!


第135話:蓄積するダメージ

 

 

 ハーフタイムが終了し、東風異国館ボールからの後半開始だ。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― 後半開始!!―

 

 

実況『さあ!東風異国館、ドリブルで攻め上がります!!蓮ノ空も負けじとディフェンスに入っていく!』

 

晴也「止めてやる!」

 

カイ「!!」

 

 晴也がカイに向かって行く。先ほど見せた正体不明の超パワーもある。アレをまともに食らったら自分もタダでは済まない。

 

カイ「チッ……」パスッ!

 

実況『おおっと、ここでカイ・吉崎、ボールを後方へ戻します。前半、ドリブルで蓮ノ空を吹き飛ばし続けていたカイ選手ですが………』

 

 ―――しかし、

 

瑠璃乃「貰ったーっ!!!」ズザァッ!!

 

カイ「ナっ!?」

 

山之内「!?」

 

実況『なんと!! 大沢瑠璃乃、パスコースを読んでボールをカット!! 蓮ノ空、ボールを奪ったぁ!!』

 

解説『大沢選手のスピードを活かしてきましたね。蓮ノ空は前半よりも反応が良くなっています』

 

山之内(動きが読まれた……バカな!?)」

 

マリベル「取り返す!!」

 

 パスカットに驚く東風異国館。

 

 前半はあそこまで綺麗にパスカットされたことはなかった。

 

晴也「ナイスです瑠璃乃先輩! でも、本番はこれからだぞ…!」

 

 

 

 先ほど、控室。

 

晴也「東風異国館は……そのフィジカルゆえに、ドリブルテクニックで躱す。というプレーをしない」

 

来夏「あっ、そう言えば! パスを出すか強引に突破するかしか見てないよ…」

 

晴也「それを逆手に取れば、蓮ノ空は簡単に東風異国館からボールを奪えます」

 

 まずは第一段階クリア。

 

瑠璃乃「避けるということをしないチーム。だからパスには大きな隙ができてる……。ホントに頭を良すぎるよね晴也くん……」

 

キキ「そこまでだ!!」ズザーッ!

 

 キキのスライディングタックル。しかし、

 

瑠璃乃「小鈴ちゃん!」パス

 

小鈴「はい!」トンッ!!

 

 小鈴と瑠璃乃先輩のワン・ツーで抜き去る蓮ノ空。

 

 

実況『蓮ノ空……、パスが繋がります!! 前半とは動きが違います!!』

 

解説『? 気の所為でしょうか? 東風異国館の動きが前半よりも悪くなっている気がするんですが……』

 

 

山之内「何が起きているんだ…」

 

 キキを抜いた瑠璃乃先輩。シュート体勢に入る。

 

瑠璃乃「行けっ!!」ドッ!、

 

 瑠璃乃先輩のミドルシュート。ゴールのコーナーギリギリを狙う。

 

マルティノ「その程度!!」

 

ガチィイッ!!

 

 シュートを横っ飛びキャッチ。止めるマルティノ。

 

実況『止めたぁっ!! 防ぎ切りましたマルティノ・レオーネ!!』

 

マルティノ(くっ………)

 

マルティノ「上がれ!!」

 

ドッ!!

 

 マルティノのゴールキックからボールは前線へ。チャウがトラップする。

 

チャウ「カイ!!」パスッ!!

 

 

 ここでボールはカイに渡った。

 

カイ「コレで2点差ダ!!」

 

 カイはシュート体勢に入る。エネルギーボールが浮上し、それに向けて渾身のシュート。反射反射でエネルギーを増幅する。

 

カイ「[チートブラスター]!!」

 

ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 必殺シュートが迫る。しかし先輩たちもブロックに入る。

 

さやか「止める!!」

 

 さやか先輩の氷の演舞。吹雪が吹き荒れ、渾身のパワーブロック。

 

さやか「[真・蒼氷の舞・弍の舞]!!」

 

ガキィイインッ!!

 

 さやか先輩のブロックで一瞬止まるボール。しかしすぐにブロックをたたき割られてしまう。

 

バギィッ!!

 

さやか「きゃあぁあぁあああっ!!???」

 

 ふっ飛ばされるさやか先輩。今度は慈先輩がブロックに入る。

 

慈「止める!![真・アイアンウォール]!!」

 

ガァアァアアンッ!!

 

 迫り出した鋼鉄の壁にシュートが激突。抑え込みにかかる。

 

 ――だが、

 

カイ「ムダムダあっ!!」

 

バギィッ!!

 

慈「うわあっ!!」

 やはり吹き飛ばされる慈先輩。残るは梢先輩だ。

 

さやか&小鈴「「梢先輩!!」」

 

瑠璃乃&慈&姫芽「「「梢(せんぱい)!!」」」

 

泉&セラス&騎士部「「梢さん!!」」

 

丈二&晴也「「先輩!!」」

 

梢「止める……っ! 絶対に!!」

 

 綴理先輩、吟子を潰された事への怒り、仲間たちや自分の想いを感じ、梢先輩の力が漲る。

 梢先輩は構えるが、今までに見たことがない構えだ。

 

梢「はぁあああっ!!」

 

 梢先輩がオーラの塊を両手に宿し、その両手で下から大きい円を描くように上へと上げて手を合わせる。すると、背後に千手観音の様な無数の手が現れる。

 

梢「止める!![ムゲン・ザ・ハンド]!!」

 

 梢先輩の叫びと共に、無数のオーラの手がボールに向かう。それは次々とボールに掴みかかっていき、どんどんシュートの威力を弱めていき、

 

 ―――そして、

 

 シュゥウウウ………

 

梢「………………止めたわ!」

 

 梢先輩はシュートを完ぺきに止めてみせた。

 

東風異国館『!?』

 

実況『と、とめたぁああぁあぁあぁぁあああっ!! 乙宗梢、カイ・吉崎の[チートブラスター]をキャッチ!! 止めてみせたぁっ!!』

 

カイ「ウソだろ!?」

 

晴也「よし!」

 

 

 

 ベンチでは、

 

綴理「こず……!」

 

吟子「梢先輩!」

 

 治療を終えた綴理先輩と吟子が、梢先輩のパフォーマンスに感動していた。

 

綴理「ぎん、ぼくたちも負けてられないね」

 

吟子「はい! 治ったらまた練習です!!」

 

実況『さあ、[チートブラスター]を止められた東風異国館、異様な雰囲気に包まれています!』

 

晴也(目に見えて焦ってるな!!)

 

晴也「梢先輩!!」

 

梢「行きなさい!! 反撃よ!!」ブンッ!!

 

 梢先輩のロングスロー。ボールは一気に前線の泉へと渡る。

 

泉「よっと! 私たちも負けられないね」

 

 泉がドリブルで攻め上がる。そこにマリベルが止めに来る。

 

マリベル「調子に乗ってんじゃないわよ!!」

 

 突っ込んでくるマリベル。だが、動きに精細を欠いている。

 

泉「この程度! [シュバリエフラッグ・改]!!」

 

 泉が騎士の戦旗を翻し、地面に突き立てる。するとマリベルの足元からエネルギーの奔流が上へと噴き出す。マリベルを吹っ飛ばす。

 

マリベル「ぐっ!」

 

泉「晴也!」ドッ!!

 

晴也「よし…っ!!」パシッ!!

 

実況『ここでボールは大海に渡ったぁ!!』

 

ロベルト「つ! 止める!!」

 

 ロベルトが、突っ込んでくる。しかし、今の晴也は通常の怒り状態よりも更に深い怒りを心に内包し、それが体内で全て爆発することで100%力が発揮されている状態。

 

 ――果たして

 

ロベルト「[ディープダイバー]!!」

 

 ロベルトの必殺技。辺りが海中に変わる。――が、

 

晴也「くたばれやおらあっ!!」ドゴォオォオォオオッ!!

 

ロベルト「ぐがあっ!?」

 

 必殺技を強引なチャージングで吹き飛ばす晴也。ロベルトは地面に叩きつけられた。

 

ロベルト「うっ、うぅ……」

 

ジュディ「ロベルト!? このっ!!」

 

ジェニー「さっきの仕返しよ!」

 

 ジュディとジェニーのツインスライディング。晴也とボールの蹴り合いになる。

 

ガッ!!

 

ジュディ(!?)

 

ジェニー(押し込めない!?)

 

晴也「おらあぁあぁあああっ!!!」

 

ドガァアァアアァアッ!!

 

ジュディ&ジェニー「「キャアァアァアアッ!!???」」

 

ドシャアッ!!

 

ジュディ「ぐっ! うぅ……」

 

ジェニー「く、そんな……」

 

 ふっ飛ばされて地面に叩きつけられる2人。残すはキーパーのみ。

 

晴也「おらっ!」ドゴォオォオォオオッ!!

 

 晴也のシュート。ボールはキーパー正面へ。

 

マルティノ「止める! [アウターワールド]!!」

 

 マルティノの周囲がサイバースペースに変わり、緑色のグリッドがボールを絡め取る。

 

 バシュウ

 

マルティノ「ぐっ!」

 

 なんとか止めたマルティノだが、手がビリビリと痺れていた。

 

マルティノ(なんなんだコイツ!!)

 

 

 

後半:15分

 

蓮ノ空 0 ー 1 東風異国館

 

― つづく ―




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