蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第137話:決着! 東風異国館

 

 

 梢のロングスローからボールは晴也へ。これはマズイと思った東風異国館は全力で止めに来る。

 

マリベル「行かせないわっ!!」

 

 

MATCH UP!!

晴也 vs マリベル

 

 

 マッチアップする晴也。しかし二人も仲間を潰した相手に対し、晴也は遠慮など欠片もない。

 

晴也「おらあっ!!」

 

 

ドゴォオォオォオオッ!

 

 

マリベル「きゃあっ!!」

 

 ふっ飛ばされて尻餅をつくマリベル。晴也はドリブルで攻め上がる。

 そこへ―――、

 

チャウ「良くもやってくれたな!」

 

山之内「潰す!!」

 

 2人が両脇からスライディングタックル。潰しに来る。

 

 ――だが、

 

泉「晴也! こっち、見ろ!」

 

 サイドから駆け上がってきた泉が晴也を呼ぶ。

 

晴也(良いところに……!)

 

晴也「泉!」パス

 

 泉にパスを出した晴也。ボールを手放したあと、スライディングを跳躍して躱す。

 

泉「トンッ よし……!」

 

 泉はドリブルで攻め上がる。そこへジュディとジェニー。東風異国館の女性センターバック2人が止めに入る。

 

ジュディ「行かせるかっ!!」

 

 

MATCH UP!!

泉 vs ジュディ

 

 

 ジュディのパワータックル。肩を突きだして突っ込む。

 

泉(ここは……!)

 

 

ガッ!!

 

 

 泉はコチラも肩を突きだして当たった瞬間に身体を引いて衝撃を吸収。力を逃がして前のめりになった相手の身体を軸にターン。合気道や柔術といった、武道の技術を使って躱す。

 

ジュディ「なっ!?」

 

泉「悪いが私は、武術にも嗜みがあってね!!」

 

 予想外の方法で躱された事に驚くジュディを尻目にドリブルを続ける泉。

 

ジェニー「何やってんのよ!!」ズザアッ!!

 

 ジェニーのスライディングタックル。球際に激しく行く。

 

泉(そこ、居るんだろ?)パス!

 

 泉は後ろを見ずにノールックで(ヒール)パス。受け取ったのは………、

 

セラス「ナイス!」バシッ!

 

 

実況『ここでボールは柳田に繋がったあ!!』

 

 

東風異国館『なっ!?』

 

ロベルト「どっから湧いて出たコイツ!!」

 

 

 2人の阿吽の連携に驚く東風異国館。セラスと泉が合流する。

 

セラス「さすが泉、見てないのによく私があそこに居るって分かったね。私のこと良く分かってんじゃん!!」

 

泉「まあね。2人で行くぞ!」

 

 ペナルティエリア内。セラスと泉はシュート体勢に入る。

 すると、空が暗い夜空になり、背後に西洋風の城がそびえ建つ。

 セラスはボールを真上に蹴り上げると、泉とともに跳躍。舞踏会で踊るようにクルクルと回転しながら上がっていき、三日月をバックに渾身のツインボレー。

 

セラス&泉「「[Edelied・G2]!!」」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 前の試合で蓮ノ空に対して猛威を振るった、泉とセラスの連携シュート。味方となればこれほど頼もしい技は少なく、マルティノが迎え撃つ。

 

マルティノ「止める! [アウターワールド]!!」

 

 周囲がサイバースペースに変わり、グリッドがボールを絡め取る。――だが、

 

 

バギィッ!!

 

 

マルティノ「がアっ!?」

 

 

バシュウンッ!!

 

 

 シュートはマルティノを吹き飛ばし、ゴールネットをぶち抜いた。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 1 ー 1 東風異国館

 

 

実況『ゴォオォオオオルッ!! 蓮ノ空、ついに追いついたぁっ!!』

 

解説『東風異国館にとっては嫌な時間帯の失点ですよ……』

 

 

 

マルティノ「くっそ………!」

 

ジュディ「ごめん…次は止める……」ハァ…ハァ

 

ジェニー「ええ……」…フゥ

 

 

 

実況『さあ! 東風異国館ボールから試合再開です!!』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

スクワート「くっそ、舐めやがって……!」

 

 相手が苛ついてラフプレーを強める体制に入るが、

 

丈二「甘めぇっ!!」ドゴッ!!

 

スクワート「うわっ!?」

 

 スタミナ切れで身体の踏ん張りが効かない相手は呆気なくふっ飛ばされた。

 

スクワート「くそっ!」

 

カイ「何やってんだ!」

 

 

MATCH UP!!

丈二 vs カイ

 

 

 急いでカイが止めに入るが、

 

小鈴「こっちです!」

 

丈二「小鈴!」パス

 

 丈二先輩は小鈴にパス。小鈴が周囲を警戒しながらドリブルを仕掛ける。

 

 

小鈴(東風異国館はたしかに、フィジカルやパワーは物凄い。けど、技術(テクニック)なら圧倒的に徒町たちが上です!!)

 

ジョン「させるかよっ!!」

 

 ジョンのパワー任せのタックル。スタミナ切れの影響もあり、動きが散漫だ。

 

小鈴「そこっ!」トンッ

 

ジョン「あっ!?」

 

 小鈴の軽く蹴り出したボールは相手の股下を通り、そのボールを脇をすり抜けた小鈴がトラップ。股抜きだ。

 

キキ「コイツ!」

 

 相手の巨漢ディフェンダー、キキも突っ込んでくる。パワーは恐らく東風異国館の中でも一二を争うレベルだろう。

 

小鈴「サッカーはパワーだけじゃあ勝てません! 瑠璃乃先輩!」パス!

 

 小鈴の眼はサイドから駆け上がる瑠璃乃先輩をしっかりと捉えており、パスを出す。

 

瑠璃乃「おっけ!」バシッ!

 

 瑠璃乃先輩は安全にボールをトラップ。そのままサイドラインを駆け上がる。

 

ジェニー「つ!」ダッ!!

 

 ジェニーが反応。急いで止めに入るが、

 

瑠璃乃(ゴール前のあの空間(スペース)に放り込めばあの子なら反応する!!)

 

瑠璃乃「晴也くん!」

 

 瑠璃乃先輩はゴール前に、自らの持ち味、正確無比なセンタリングを上げる。

 

晴也「はい!!」

 

 

 それに対して晴也は、来ることが分かっていたかのように反応して走り込み跳躍。

 すると、晴也を青白い光が包む。そして巨大な黒龍へと姿を変えた晴也。

 ボールを足でつかんて空へと飛翔。上昇する過程でボールを離し、自身は急降下する。

 すると、ふわりと舞い上がったボールは引力に従い落下。黒竜の口の位置と重なった。

 

 

ボガァアァアアンッ!!

 

 

 黒竜の火炎ブレス。灼熱の炎が収束し、キーパーを襲う。

 

マルティノ「止める![アウターワールド]!!」

 

 必殺技を発動するマルティノ。―――だが、

 

 

バギィっ!!

 

 

マルティノ「ぐわあぁあっ!!」

 

バシュウンッ!

 

 光の網を焼き尽くし、マルティノを吹き飛ばしてゴールをぶち抜くシュート。蓮ノ空が逆転した。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 2 ー 1 東風異国館

 

 

実況『ゴォオォオオオルッ!! 蓮ノ空逆転!!』

 

解説『目に見えて東風異国館の動きが悪くなってますね……』

 

 

 

山之内「アイツら、前半から動きが衰えてない……。まさか!?」

 

 山之内は味方を見る。肩で息をし、見るからに疲れ果てていた。

 

山之内(ウチはスタミナ切れを起こしてるのか! それに比べて蓮ノ空はまだ運動量が落ちてない…!! このままじゃあ、今までのお返しとばかりに一方的に殴り返されるぞ!!)

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 東風異国館ボールから試合再開。ボールを山之内が受け取り、思考を巡らせる。

 

山之内(どうする、この状況で……! こっちはもう全員使い物にならないぞ!!)

 

 しかし、

 

小鈴「そこっ!」ズザアッ!!

 

山之内「うわっ!?」

 

 そんな暇を与えてくれるはずもなく、小鈴にボールを奪われる。

 

小鈴「騎士部さん!」パス!

 

騎士部「つ! ナイス!」

 

 小鈴は騎士部にパスを出す。それを見た晴也は即座に指示を飛ばす。

 

晴也「セラスさん! 泉! 上がれ!」

 

セラス「分かりました!」

 

泉「何をする気だい?」

 

 晴也、セラス、泉の3人でゴール前へと進む。東風異国館はマークに着こうとするが、もう体力が残っていない。

 

 

キキ「くっそ…!」

 

ジュディ「こんな奴らに!」

 

 

晴也&小鈴「「騎士部さん! ゴール前へ!」」

 

騎士部「はいっ!」ドッ!!

 

 

 晴也と小鈴の息の合った指示から、騎士部さんの振り下ろされた右足から放たれる縦パス一本。ボールはセラスさんへ。

 

晴也「行くぞ!」

 

泉「ぶっつけ本番かい!?」

 

セラス「面白い人だね泉!!」

 

泉「昔はもう少し現実的だったはずなんだけどね!!」

 

 

 軽口を叩き合いながら余裕の会話を見せる3人。シュート体勢に入る。

 そして3人で構えると、赤黒く染まった終焉の空に、廃虚となった王国が見える。

 そして飛んできたボールを、晴也、泉、セラスのトリプルシュート。

 

晴也&泉&セラス「「「[ロストキングダム]!!」」」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 

 [Edelied]をも上回る威力の超絶シュート。東風異国館に襲い掛かる。

 

 

マルティノ「と、止める……!」

 

 しかし、マルティノにはもう必殺技を放てる体力が残ってなかった。

 

 

バシィッ!! ギャルルルルルルッ!!

 

マルティノ「つ!!」

 

 両手で掴みかかるが、回転と勢いが収まらず引きずられるマルティノ。そして、

 

ボグシャァアアァアッ!!

 

マルティノ「ごふっ!?」

 

 

バシャアァアアッ!!

 

 

 シュートはマルティノの腹に直撃。吹っ飛ばしてゴールネットを三度ぶち抜いた。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 3 ー 1 東風異国館

 

 

 そしてここで、

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!! ―

 

 

実況『ここで試合終了のホイッスル! 勝者は、蓮ノ空だーーーっ!!』

 

晴也「よぉしっ!!」

 

セラス「勝った!」

 

梢「やった!!」

 

 喜びに湧く蓮ノ空。決勝進出だ!

 

 

 ―――一方で、

 

 

山之内「負けたか………」

 

スクワート「くっそ……」

 

 

 東風異国館は悔しさを顕にし、屈辱に顔を歪めて退場していった。

 

 

 試合後、スタジアムを後にする俺たち。帰りのバスの中で、

 

晴也「えーーっと」

 

 晴也がスマホを弄る。

 

泉「何を見てるんだい?」

 

晴也「ほかの地区の様子。まあ、雷門は上がってくるだろうけど……って、え?!」

 

 晴也が驚愕の顔を浮かべる。

 

泉「どうした……は!?」

 

 俺たち二人の様子に不審がるみんな。

 

花帆「どうしたの……?」

 

さやか「何か気になるものでもありました?」

 

晴也「コレ………」

 

 晴也が問題の画面をみんなに見せる。

 

 

蓮ノ空『!?』

 

 その画面には、

 

さやか「円堂ハル……再起不能?」

 

 

― つづく ―




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