蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
1回戦の相手は京前嵐山高校。ソジに因縁のあるメンバーが……
また、後書きにてお知らせもありますので、よろしければ最後までご覧ください。
始まります!
第140話:昔馴染み
お台場サッカーガーデンに着いた俺たち。サッカー選手たちにとっての伝説の地を見て回ることになった。
晴也「さて……シーサイドスタジアムの方に行ってみるかな……」
かつてのアースイレブンの練習が行われていたシーサイドスタジアムに向かおうとする晴也。―――すると、
さやか「晴也くん!」
さやか先輩が声をかけてきた。
晴也「どうしました?」
さやか「いや、良かったら一緒に見て回りませんか?」
ん〜と………
晴也「俺、シーサイドスタジアムを見に行きたいんですけど良いですかね?」
さやか「あ、アースイレブンが練習してた場所ですね。もちろんです」
そして2人でスタジアムへの道を歩く俺とさやか先輩。他のメンバーに凄い茶化されたが、さやか先輩が凄い怖い顔で一喝していた。
晴也(さやか先輩、あんな顔できるんだ………)
そしてしばらく道なりに歩くと、元々スタジアムがあった場所は屋根があり、フィールドの範囲内でネットで覆われてボールが外に出ないようになっている屋外練習場になっていた。
晴也「流石にもう無くなってたな……」
さやか「そうですね。今私たちが生きてられるのも、竜太さんや監督たちのおかげだと言うことを噛み締めないとですね……」
そして俺たちはエントランスに戻る。―――すると、黒いユニフォームを来た奴らがみんなに絡んでいた。
?「あれ? そこにいるのソジじゃねぇの……?」
兵太「! 西條くん………」
西條(以下:リル)「なんでお前がこんなところに居るんだよ!」
丈二「バカかテメェ? 勝ち上がってきたからに決まってんだろ」
リル「そういう事じゃねぇよ! ここはな、全国大会なの。全員主役の選手が来るとこなの! せいぜい脇役のお前が来ていい場所じゃねぇの!」
兵太「つ!」
唇を噛むソジ。
さやか「なんですかあれ……」
それを見たさやか先輩が止めに入ろうとするのを、晴也は手で制止した。
さやか「晴也くん?」
リル「聞いてんのかソジ!」
兵太「うるさい! そんな事知るか! だったら俺はみんなを徹底的にサポートしてお前らのやりたい事を潰しまくってやる!!」
晴也(………ふむ?)
さやか「よく言いましたねソジくん!」
ここで話に入る俺とさやか先輩。ソジが言い返したことにさやか先輩は満足そうだ。
晴也(…………………)
リル「はっ! 果たしてできるかなお前に……?」
孫一「ウチと蓮ノ空には、明確な差がある。それを埋められるのかな?」
そうして、その相手は行ってしまった。
兵太「………………」
悔しそうに拳を握るソジ。
晴也「ソジ、アイツ誰だ?」
兵太「アイツは、西條リル。俺、子供の頃から親の転勤で転々としてたって言っただろ? 昔の……」
晴也「あ〜……なんか分かったわ」
梢「まさかあんな風に絡んでくるとは思わなかったわ。次の対戦相手、京前嵐山高校よね?」
兵太「はい………」
綴理「京前嵐山…………」
―――すると、
天馬「みんな! 宿舎に行くよ……って、どうしたの?」
晴也「いや、実は………」
晴也は監督にさっきあったことを話す。
天馬「絡まれた!? 大丈夫だった?」
綴理「うん」
天馬「そっか。ソジ、よく言い返したね」
兵太「はい……」
浮かない顔のソジ
晴也(………………)
天馬「じゃあ、行こうか」
蓮ノ空『はい!!』
そして、みんなで宿舎に向かう俺たち。
晴也「監督……後で話が」
天馬「……分かった」
そして宿舎で夕飯を食べ、その日の夜―――
― 監督室 ―
晴也「失礼します」
天馬「晴也、来たね。で、なに?」
晴也「ちょっとソジの事で気になることがあって……」
晴也は"気になること"を話す。それは、さっきの会話の中で……、
兵太『だったら俺はみんなを徹底的にサポートして……』
天馬「………………」
晴也「前から思ってたんです。アイツ、サッカースゲェ巧いのに、自分から前に出ることになると極端に消極的になるというか……」
天馬「それは俺も思ってた。丁度いい。次の相手はその木曽路が鍵になる。この機会に木曽時の心の影を払しょくしておこう」
そして、監督は驚くことを言う。
天馬「木曽路には、化身使いになってもらう!」
晴也「!!」
翌日、起きて朝食を食べた俺たちは合宿所のミーティングルームに集まった。
天馬「揃ったね。じゃあ、ミーティングを始める!」
かすみ「まず、京前嵐山で最も警戒すべきは2人。FWの西條リルと、DFの屋城統です」
まずは対戦相手の警戒すべき選手を挙げるかすみさん。
さやか「その二人を警戒する理由はなんですか?」
質問するさやか先輩。――その理由は、
天馬「この二人は化身使いなんだよ」
丈二「化身使い!?」
かすみ「ただの化身ならまだ良かったんですけどね。化身同士にも相性があって、味方に相性の良い化身が居ると、化身同士が共鳴して結界のような防御膜を張ってくるんです。化身共鳴って言うらしいですね」
梢「化身共鳴………」
天馬「ソウルでも敗れるか分からないんだよね………」
来夏「マジ? 晴也くんでも厳しいの?」
天馬「計算だと、蓮ノ空にさやかの他にもう1人化身使いが居れば互角に戦えるはずだよ」
兵太「他って……誰が……」
晴也「お前だよ」
兵太「え?」
天馬「うん。普段から皆をよく見ている木曽路が最適だと思う」
兵太「お、俺が!?」
すると、監督は1冊のノートを見せる。
天馬「これを大倉庫で見つけだんだけど、かつての蓮ノ空にも化身を出す人がいたんだ。実力はそこまで高い選手ではなかったらしい」
丈二「実力が平凡なのに出せんのかよ? 化身って"才能"の象徴って言われてなかったか?」
そう。化身やソウルは"才能"の象徴。
そして必殺技は―――、"努力"の象徴。
そういうふうに言われているんだ。
天馬「話を戻すと、このノートによればその人はFWで、FW全員の気の波長を融合して、化身誕生のための、大きな気の波動に変えたんだ」
来夏「力を合わせて化身を出したっていうの?」
慈「そんな事ができるの!?」
天馬「化身を生み出すためのエネルギーが足りないなら、電池を並列つなぎにすればいいってことだよ」
その説明に首をかしげるみんな。
瑠璃乃「その説明合ってます? いや、言いたいことは分かりますけど………」
晴也「まあ合ってんじゃね?」
天馬「そしてその役目が………」
みんながソジを見る。
兵太「それが……俺? 俺が一番無理そうなんですけど………」
天馬「いや、普段から皆をよく見ているソジが一番適任だ」
監督は話を続ける。
天馬「それぞれが生み出すパワーを融合して、コントロールすることによって増幅させていく。それを纏め上げれば、化身を生み出すことができるかもしれない」
天馬「ソジは、他の選手達の動きを補うようなプレイをするのが個性だろ。自分で何かをするというよりも人のプレイを見て、的確に同調し好プレイに導く。―――究極の調整力、それが木曽路だ」
兵太「それは………俺の力は十分じゃないから、サポートしているだけなんだ。そんな奴が究極の個人技『化身』を使えるわけが………」
かすみ「だから木曽路くんなんですよ」
兵太「ええっ?」
かすみ「かすみんが関わって日は浅いですけど、はっきり分かります。木曽路くんなら、みんなの個性を理解して、その力を利用することができる。――いや、木曽路くんだからこそ、みんなの力を集約して化身を作り出すことができるんです」
木曽路はグッと手を握る。
兵太「やります。けど――、そんな力をどうやって訓練するんですか?」
天馬「うん、まあどっちみちやってもらうけどね。化身を出した選手の特訓方法が日誌には書かれていた」
兵太「どんな特訓?」
天馬「朝、学校の門の前に立ち、登校してくる生徒たちの気の流れを読む特訓だよ」
さやか「それが練習になるんですね………じゃあ、木曽路くんもその練習を?」
天馬「いや、木曽路がまとめ上げなければならない気は、3人ではなく11人だ。もっと多くの気が集まる場所じゃないとならない」
兵太「そんな場所がどこに………」
晴也「……東京にはあるんだよ。最適な場所が」
兵太「どこ?」
晴也&天馬&かすみ「「「渋谷、スクランブル交差点」」」
兵太「ええーーっ!」
かすみ「そこは年中人がいっぱいいるから、気を読む練習するのに最適なの。アタシもついてくから、行くよ」
兵太「は、はい……」
そして、ソジとかすみさんは特訓場所に向かっていった。
瑠璃乃「じゃあルリたちは普通に練習ですかね?」
天馬「うん。じゃあ行こうか」
そしてその日も1日の練習を終え、ソジが帰ってきた。
だいぶ感覚は掴めたらしいが、まだ顔は暗かった。
晴也(…………………)
― つづく ―
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