蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
さやか先輩とミキシマックスした小鈴。想定外の事態に動揺が走る帝国だが、穂村はドリブルで攻め上がってくる。
MATCH UP!!
小鈴vs穂村
穂村「どんな力があるかは知らないが、負けはしない!」
穂村のドリブル。すると小鈴はスケートの動きからのトリプルアクセル。穂村を氷漬けにしてボールを奪う。
小鈴(さやかmix)「[超・アイスグランド]!!」
ガキィイィイイインッ!!
帝国学園『なにィっ!?』
ボールを奪い取った小鈴。そのままドリブルで攻め上がる。
殿崎「くそ、やらせるか!」
MATCH UP!!
小鈴 vs 殿崎
今度は殿崎とのマッチアップ。小鈴は跳躍すると、背後に美しいオーロラが現れる。
小鈴(さやかmix)「[絶・オーロラドリブル]!!」
殿崎「つ?!」
美しいオーロラに目を奪われている間に抜かれる殿崎。蓮ノ空も驚いている。
花帆「あれ、さやかちゃんの技だよねぇ!!???」
泉「どういうことだ……? あの見た目の変化といい、いったい…」
すると、梢は前にスプリング杯の時に神童さんから見せてもらった変化を思い出す。
梢「!! まさかミキシマックス!?」
蓮ノ空『!!!』
旧瑞河以外の全員が思い至る。騎士部さんやセラス、泉は何のことやら分からない。
セラス「ミキシマックス?」
吟子「えーっとね? 聞いた話だと、他人のオーラを自分のなかに受け取ることで、一時的にその人の力を自分の力として使えるんだって。前見た人は織田信長の力を使ってた」
騎士部「信長!? まさか過去に行ったってこと!!???」
天馬「その話はあとでね。今は試合だ」
みんなは試合を見る。小鈴の、まるでさやか先輩を彷彿とさせるボディバランスから放たれる華麗なプレー。
来夏「もしかして、さやかちゃんとミキシマックスしてるってこと?」
天馬「おそらくね。…そろそろかな」
盟帝央「お前ら! 全員で当たるぞ!」
帝国『おう!』
小鈴を止められず、業を煮やした帝国は一斉に向かってくる。
―――が、ミキシマックスとは、その人本来の個性が死ぬ訳では無い。ちゃんと共存しているのだ。
小鈴(さやかmix)「そこっ!」ドッ!
帝国『!!???』
小鈴の相手の隙間を縫った一撃パス。ボールはガラ空きの右サイドへ飛び、瑠璃乃先輩が受け取る。
瑠璃乃「おっけー!」
江流崎「ヤバい!」
アリス「なんだと! また計算に無い動きをしてくる。蓮ノ空は一体なんなんだ!」
うさぎ「落ち着けアリス。冷静な判断ができなくなるぞ!」
アリス「これが落ち着いていられるか!」
帝国の監督、アリスも度重なる計算外に苛立ちを募らせる。その様子に選手にも動揺が伝播していく。
瑠璃乃先輩はボールを受け取るとシュート体勢に入る。ボールを上空に蹴り上げると、何万ボルトという電気の塊が集まり、瑠璃乃先輩は腕組みしながら背面跳躍。オーバーヘッドウインドミルボレーをたたき込む。
瑠璃乃「決めるっ! [極・天空サンダー]!!」
ドゴォオォオォオオオンッ!!
瑠璃乃先輩の必殺シュートがゴールに迫る。シュートはブロック無しでキーパーまで到達。キーパーは必殺技の体勢だ。
陣野「くっ、[パワーシールド]!!」
バチィイィイッ!!
陣野の跳躍からの右手を地面にたたきつけると小さな衝撃波の壁が発生。シュートを受け止める。
―――だが、
バリィイィイイインッ!!
陣野「なにィっ!?」
バシュウンッ!
シュートは[パワーシールド]を突き破り、ゴールネットに突き刺さった。
GOOOOAL!!!
蓮ノ空 3 ー 1 帝国学園
実況『ゴォオォオオルッ!! 大沢瑠璃乃の必殺シュートが決まったああ!!』
解説『素晴らしいシュートでしたね。帝国学園、ここから巻き返せるか!』
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
帝国のキックから試合再開。ボールは元屋敷に渡ると、ドリブルで攻め上がってくる。
元屋敷「どけぇっ!!」ドドドド!
巨漢の男が猛然とダッシュしてくる。瑠璃乃先輩が止めに入る。
MATCH UP!!
瑠璃乃 vs 元屋敷
瑠璃乃「止め…っ!」
元屋敷「邪魔だあっ!!」
ドガァッ!
瑠璃乃「うわあっ!?」
ふっ飛ばされる瑠璃乃先輩。そこに小鈴が止めに行く。
MATCH UP!!
小鈴 vs 元屋敷
元屋敷「吹っ飛ばしてやる!」
小鈴(さやかmix)「止めます! [超・アイスグランド]!」
ガキィイィイイッ!!
小鈴のトリプルアクセルからの衝撃波で氷漬けにする。ボールをアッサリと奪い取った。
穂村「つ!」
穂村(まさか、基礎能力だけでなく必殺技の威力も上がっているのか!?)
急いで小鈴に向かう相手のキャプテンである穂村。マッチアップだ!
穂村「止める!」
小鈴(さやかmix)「そこっ!」ドッ!!
しかし、冷静に勝負を躱した小鈴からの
晴也「決める!」ダンッ!
晴也が跳躍すると、周囲が宇宙空間に変わり、巨大な太陽が目の前に現れる。
晴也は太陽目掛けて渾身のシュートを蹴り込むと、太陽はボールを飲み込み、大爆発を起こす。
その中から、螺旋の炎の奔流を纏った灼熱のボールが飛んできた。
晴也「[サンブレイク]!!」
ドゴォオォオォオオオンッ!!
晴也の渾身のシュート。相手キーパーは反応することができず、ボールはネットを貫いても勢いが収まらず、スタジアムのコンクリートを破壊した。
バシュウンッ! ドゴォオォオォオオオンッ!!
GOOOOAL!!
蓮ノ空 4 ー 1 帝国学園
実況『! ゴォオォオオルッ!! 蓮ノ空追加点!!』
解説『おっと、ここで!』
ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
―
実況『ここで試合終了のホイッスル! 蓮ノ空学院、2年連続全国の決勝へと駒を進めましたーーっ!!』
大歓声のスタジアム。帝国の選手は悔しさで立ち上がれなかった。
アリス「……」
帝国学園ベンチで項垂れるアリス。そこへ、
鬼道「…学べたようだな」
アリス「敗北という事実を学びと表現する。俺はそこまでポジティブには考えられませんよ…。人目が無ければ、髪を掻きむしりベンチを壊しかねません」
鬼道「ほう…。人並みに悔しがっているということか。だが、お前がそんな感情を持てたのなら…やはり『学び』だな」
アリス「いくら保護者とはいえ失礼ですね…父さん」
鬼道「その悔しさ、忘れるなよ?」
吟子「よっし!!」
セラス「決勝進出!!」
騎士部「相手は函館聖泉と雷門の勝者でしたよね?」
丈二「まあ、雷門だろうな」
来夏「だね」
梢「ここまで来た……!」
綴理「今度こそ!」
慈「雷門を倒して日本一になる!!」
3年生は、かつて無いほどの炎を滾らせていた。
― お台場サッカーガーデン・エントランスエリア ―
アリス「…………」
天馬「不破アリス」
アリス「…ああ、蓮ノ空の監督か、何?」
天馬「小鈴と慈の性格を見抜いた件、蓮ノ空の学校SNSをみたんでしょ? どうやったの?」
アリス「…まあ、負けたしいいか。うちのパソコン部にハッキングしてもらってね」
天馬「そう」
アリス「お宅のストライカー、大海晴也。世界に挑む時は、彼とも組んでみたいな。あと、小鈴さんと慈さんに悪かったって言っといて」
天馬「……分かった」
そして、アリスは帝国学園に帰っていった。
いよいよ決勝戦!
― つづく ―
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