蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
翌日、月影はあの試合のビデオを撮ってくれていたマネージャーの元へ向かっていた。ハルが怪我をした試合の録画映像を受け取るためだ。
月影「……マネージャーは食堂のテラスか」
スマホのメッセージを確認し、テラスに向かう月影。そこに、マネージャーである有海崎が座っていた。
月影「有海崎さん」
有海崎「キャプテン、お疲れさまです。ビデオなら、星村さんに渡しておきました。至急確認したいとの事でしたので」
月影「星村に…分かった」
月影が星村を探そうとすると、スマホにメッセージが入る。
星村『キャプテン、現在部室で例のビデオを解析中です。至急来てください』
月影「星村は部室か……」
月影は、走って雷門サッカー部の部室。サッカー棟へと向かった。
― 雷門サッカー棟・ミーティングルーム ―
星村「……………」
星村は、ビデオを何度も見返して情報を集めようとしていた。だが、何も見つからない。
星村「何かあるはずなのに、何も分からない……」
そこへ、
月影「星村」
月影がやってきた。
星村「キャプテン…」
月影「どうだ? 何か分かったか?」
星村「まだ何も……」
月影は「そうか…」と、声をこぼすと、自分も映像を見る。
そして、しばらく経った頃、
暖冬屋「あれ、二人とも何しとるん?」
キーパーの2年生。暖冬屋が入って来た。
星村「ハルくんの怪我の原因を解析中。暖冬屋は、おかしいと思わない? ハルくんが転んだくらいであんなケガするなんて…」
暖冬屋「サッカーやってれば怪我くらいするやろ?」
あまり深く考えてない暖冬屋。単純な性格なのだ。
星村「でも、普通の選手じゃないんだよ? ハルくんだよ? あのハルくん」
暖冬屋「まあ、そうやけど……」
困った顔をして、自身も映像を見る暖冬屋。
星村「ツイてないよね。ハルくんも。この日が誕生日だったのに…」
月影「誕生日…」
言われてみればと考え込む月影。再び映像に目をやる。
――すると、
月影「…!? 今のところ止めてくれ!」
何か、とんでもないものが映っていた気がして、巻き戻しを頼む。
星村「え!? えっと…この辺りですか?」
月影「そう。そこだ……!! コレは!!」
星村「え、何?」
暖冬屋「なんや!? どうしたんや?」
2人の慌てる声。だが、そんなものは耳に入っていなかった。
なぜなら、
その映像には、信じられないものが映っていた。
月影「あのプレーの時、相手選手の足は…ハルには一切接触していない!!」
月影の言葉に、2人が映像に目をやる。
星村「あ!!」
暖冬屋「ホンマや! どういうことや!?」
騒然となる3人。月影は冷静に考える。
月影「つまり、ハルの怪我は接触が原因じゃない。ホントにただ転んで、あそこまでの怪我をした…そんなことはあり得ない…」
星村「そうですよね…ハルくんに限って」
月影「誕生日…そういえば!」
月影は、あの日の妙なことを思い出した。
月影「あの日、ハル宛に小包が届いてたな」
暖冬屋「ああ、お父さんからって言ってたやつやな」
月影「! 星村、あの日スタジアムに届いてた荷物のリストをすべて洗い出してくれ! あとは、暖冬屋はスタジアムの管理センターに連絡を! あの小包を控室に置いた人を割り出してくれ!」
星村「分かりました!」
暖冬屋「わ、分かった!」
月影は、必死に頭を働かせて管理センターに確認を取らせる。
そして、帰ってきた結果は……
月影「まさか……」
星村「嘘でしょ…」
暖冬屋「ハルの怪我、仕組まれてたんか…? なんであの人が…?」
果たして、その犯人とは…
― つづく ―
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