蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第154話:決戦前夜

 

 

 乙女監督が逮捕された翌日、俺たちは授業の後練習のために部室に向かった。のだが、

 

 ウィーン

 

 サッカー部の練習に、メンバーが来なかったため、部室に探しに行った。

 

月影「? お前たち何をやってる?」

 

 チームメンバーのみんなは、サロンでゆっくりしていた。

 

鬼門「あ、キャプテン」

 

 呑気な鬼門。何をやってるんだコイツラは……。

 

月影「お前たち、何故練習しない?」

 

遠野「決勝の相手は蓮ノ空でしょ? スプリング杯の時は引き分けだったけど、今のうちなら勝てそうだし。体調を整える感じにしといたほうが良いかなと」

 

 遠野先輩……。

 

嵐「涼太先輩は練習してるみたいだけどな。なんか化身を身に纏う練習してた」

 

 涼太先輩はちゃんと練習してるのか。なのにコイツらときたら…!

 

月影「お前たちよく聞け。かつて、このサッカー部が作られた時代の雷門は、弱小と呼ばれていた。インターハイでの優勝など考えられないほどに。だが、今の蓮ノ空はインターハイの全国区になったころの雷門に似ている」

 

 月影の言葉に、全員が顔を向ける。

 

赤袖「キャプテンはその頃の雷門を見たことがあるんですか?」

 

月影「いや、それは無いが…だが今のままでは恐らく、雷門は蓮ノ空に敗れる事になる」

 

 月影の言葉に、目を見開くメンバー。

 

天宮寺「俺たちが…? それはないだろ」

 

 半信半疑なメンバーたち。あの事を知らないとは言わないよな?

 

月影「なら何故、雷門に次ぎ、2、3を争う強豪と言われる帝国学園は、あそこまでの…3点もの大差で蓮ノ空に敗れたんだ?」

 

雷門『!!』

 

 驚くメンバー。ホントに知らなかったのか……。

 

月影「俺は、蓮ノ空を予選から全国大会に至るまで見てきた。そして断言する。蓮ノ空の監督である天馬さんと、涼太先輩の弟、大海晴也が入ってから、蓮ノ空は変わった。今の実力は雷門と同格と見ていい。もしくは、上回ってる可能性すらある」

 

時雨「俺たちが…負ける?」

 

月影「俺たちが勝つには、これから特訓により実力を上げるしかない。練習を開始するぞ!」

 

雷門『……。 はい!』

 

 

 そして、グラウンドに向かうみんな。けど、

 

月影「あ、星村は残ってくれ。ハルから連絡が来てな。俺とこのメニューをやってもらう」

 

星村「? 分かりました」

 

 

月影「お前を信じるぞ。ハル…」

 

 

 

 ――その頃、

 

 

― お台場サッカーガーデン・ヨットハーバーグラウンド ―

 

 俺たち蓮ノ空は、決勝の雷門戦に向けての練習をしていた。――だが、みんな少し肩の力が入りすぎている気がした。

 

かすみ「………天馬くん」

 

天馬「ああ…。みんな集合!」

 

蓮ノ空『?』

 

 監督の声でみんなが集まる。――すると、

 

天馬「気負うのはわかるけども、みんな肩の力が入りすぎてるね……」

 

梢「…すみません」

 

慈「わかってはいるんですけど…」

 

さやか「はい…」

 

瑠璃乃「ルリたちや先輩にとっては去年のリベンジだかんね…」

 

 苦笑する先輩たち。

 

 ――すると、

 

 

天馬「みんな、少しやって欲しいことがあるんだ」

 

晴也「? なんですか?」

 

 その内容は、

 

天馬「題して、ポジションバラバラゲーム!!」

 

蓮ノ空『……はあ!?』

 

かすみ「良いですか? まず、梢ちゃん、姫芽ちゃん、さやかちゃん、FWに入ってください。慈ちゃん、綴理ちゃん、小鈴ちゃん、騎士部さん、OMF。花帆ちゃん、吟子ちゃん、瑠璃乃ちゃん、木曽路くん、DMF。晴也くん、桜咲くん、来夏ちゃん、泉ちゃんはDF。セラスちゃんはGKの練習をしてください!」

 

 

 ほぼ前衛と後衛入れ替わってんじゃん……。

 

梢「監督!? 決勝前にそんな練習して何の意味が……」

 

 梢先輩が抗議の声をあげるが、

 

天馬「いいから! やるよ!」

 

蓮ノ空『は、はい!』

 

 そして、釈然としないながらも練習を始めるみんな。――すると、

 

 

梢「[フォルテシモ・V4]!!」ドォオォオオンッ!!

 

 まさかの、梢先輩が必殺シュートを持っていた事実が今頃発覚した。

 

 

晴也(でも、この練習の意味って……?)

 

 

 

 そして一晩が経ち、試合当日の早朝、

 

 

― 稲妻町・河川敷 ―

 

涼太「アームド!」

 

シュゥウウンッ!!

 

涼太「つ! できた!」

 

 

 涼太はとある技術を完成させ、インターハイ決勝戦の日を迎えた。

 

 ――いよいよ今日、すべてが決まる!!

 

― つづく ―




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