蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第155話:決勝戦

 

 

 いよいよ今日、決勝戦当日。高校サッカー最強の王者。雷門との試合になる。

 

 スタジアムに向かう前に、蓮ノ空のメンバーは宿舎のコテージ前に集合していた。

 

天馬「みんな、ここまでよく頑張ってきたね。キツイ練習に毎日耐えて、汗を流して…それをみんなで乗り越えた君たちは、チームワークは間違いなく日本一だ!――でも」

 

かすみ「それだけじゃあ、満足できませんよね?」

 

蓮ノ空『はい!!』

 

 みんなの目は、勝利に飢えてギラギラと輝いていた。

 

天馬「精一杯やってきたから、負けても悔いはないなんて甘いことは言わない。求めるものは、大勝利のみ! みんなのこれまでを信じて、全力で戦い抜こう!」

 

蓮ノ空『はい!!』

 

 みんなが、一人、また一人と自身の手を重ねていく。

 

1年生『Bloom the smile!』

 

3年生『Bloom the dream!』

 

2年生『Bloom the!』

 

全員『蓮ノ空!!』

 

 掛け声とともに、天高く腕を上げる蓮ノ空。

 

梢「行くわよ!」

 

蓮ノ空『はい!』

 

 バスへと向かう蓮ノ空イレブン。

 

 ―――すると、

 

さやか「晴也くん」

 

晴也「? さやか先輩……」

 

 さやか先輩が真面目な顔で話しかけてきた。

 

さやか「今日の試合に勝てたら、聞いてほしいことがあるんです。良いですか?」

 

晴也「……ちょうど良かった。俺も言おうと思ってた事があるんです」

 

さやか「え……?」

 

 さやかの目に、期待が宿る。

 

晴也(俺は……さやか先輩の事が好きだ……。試合に勝って、堂々と告白してやる!)

 

 晴也は覚悟を新たにし、蓮ノ空は宿舎に別れを告げ、フットボールフロンティアスタジアムに向かった。

 

 

 

― フットボールフロンティアスタジアム ―

 

 スタジアムは、かつて無い大歓声に包まれていた。

 

 

 常勝の王者、雷門の優勝を観たいもの。

 

 ここまで激戦に次ぐ激戦を勝ち上がり、着実に実力を上げてきた蓮ノ空を応援するもの。

 

 その2校がぶつかる事で、蓮ノ空の大物食い(ジャイアントキリング)の瞬間を観たいもの。

 

 ――様々だった。

 

 

 

 ―雷門・控室―

 

星村「ハルくんは、間に合いませんでしたね…」

 

月影「いや、あいつならきっと来る」

 

涼太「月影、お前…なんか変わったな」

 

月影「ちょっとこれまでを反省しましてね。みんな、この試合、必ず勝つぞ!」

 

雷門『おう!!』

 

 

 ― 蓮ノ空・控室 ―

 

梢「…………」ブル

 

 ユニフォームを着た梢先輩は、キーパーグローブをはめた自分の手を見ていた。

 

梢(やっとここまで来たのに…身体が震える……)

 

 緊張からか、身体が震えていた梢先輩。すると、

 

花帆「梢先輩」スッ

 

梢「花帆…」

 

 花帆先輩が、自身の両手で梢先輩の手を優しく包んだ。

 

花帆「大丈夫です。ここまで必死にやってきたんですから……。梢先輩の3年間を信じてあげてください」

 

梢「花帆…。そうね!」

 

 

DOLLCHESTRAは――、

 

さやか「小鈴さん、綴理先輩、いきますよ!」

 

小鈴&綴理「「ちぇすとー!(おー!)」」

 

 

みらくらぱーく!も―――、

 

慈「楽しんで楽しんで、そして勝つよ!」

 

瑠璃乃「うん!」

 

姫芽「勝ちましょう!」

 

 

この四人も―――、

 

晴也「………」

 

兵太「晴也?」

 

晴也「あ〜、早くやりてぇ」

 

丈二「はっ、同感だ」

 

来夏「勝つよ!」

 

 

 

旧瑞河のメンバーも―――、

 

泉「ここまで来たね。セラス」

 

セラス「うん。絶対に優勝する!」

 

 

 

 みんなの様子を見て、梢先輩の震えが止まった。

 

梢「みんな! 行くわよ!!」

 

蓮ノ空『おう!』

 

 

 そして、選手入場。審判団に連れられて両校の選手が入場する。

 

 

蓮ノ空! 雷門!蓮ノ空! 蓮ノ空! 雷門!雷門!

 

 両校の観客席の応援は選手が出てきたことでヒートアップする。

 横断幕を掲げる者、旗を振る者、メガホンを持って声を張り上げる者、両校のチア部の応援合戦。

 

 スプリング杯の時とは比べ物にならない熱量だった。

 

晴也(コレがインターハイの決勝か…)ゾクゾク

 

 

 晴也はこの雰囲気に武者震いする。最強と言われる雷門を倒し、絶対に兄を超えると意気込む。

 

 ―――すると、応援席から

 

?「さやかー! 頑張れー!」

 

さやか「?」

 

晴也「…?」

 

 さやか先輩を応援する声が聞こえた気がして応援席を見る。すると、とある一角を見たさやか先輩が反応した。

 

さやか「お母さん! お父さんにお姉ちゃんも!!」

 

晴也「え!?」

 

 さやか先輩の目の方向を見ると、さやか先輩と同じ綺麗な青い長髪の女性と見た目30代くらいに見える綺麗な女性と、優しそうな見た目の40くらいの男性がこちらに手を振っていた。

 

つかさ「さやかー!」

 

さやか「お姉ちゃん! 絶対に勝つから!」

 

つかさ「…うん!」

 

さやか「行きましょう晴也くん」ギュッ

 

 さやか先輩は晴也の手を掴んでベンチに入った。

 

さやか母「つかさ、もしかしてあの子が前に言ってた?」

 

つかさ「うん。大海晴也くん…。この前さやかに吐かせたら好きなんだって」

 

さやか父「………」

 

さやか母「あらら、お父さん落ち込んじゃった」

 

つかさ「まあ、見守ってあげようよ。もうすぐ試合始まるよ」

 

 そして、試合開始時間まであと5分。

 

天馬「よし、スターティングメンバーを発表するよ!」

 

 

そして、両校のスタメンがスクリーンに映し出された。

 

 

雷門

GK         暖冬屋(男)

 

DF 鬼門(男)時雨(男)遠野(男)天宮寺(男)

 

DMF   星村(女)     赤袖(女)

 

OMF        月影(男)

 

FW  海老原(男)  嵐(男)  涼太(男)

 

蓮ノ空

FW      泉(女)  晴也(男)

 

OMF 吟子(女)  花帆(女) 瑠璃乃(女)

 

DMF        綴理(女)

 

DF 兵太(男)さやか(女)慈(女)姫芽(女)

 

GK          梢(女)

 

晴也「コレは…」

 

花帆「雷門のフォーメーションが大きく変わってる?」

 

 俺たちが疑問に思う中、選手がピッチに入る。雷門のキックから試合開始だ。

 

 

月影「悪いが、今回のウチは本気だ。俺たちの本来のポジションで行かせてもらう」

 

 なっ!?

 

瑠璃乃「てことはまさかスプリング杯の時はいつもと違うポジションでやってたの!?」

 

嵐「そういう事だ。その時だけでなく、雷門は入学したときから練習試合を含む全ての試合で本来のポジションはやっていない。お前たちが初めてだ」

 

鬼門「学校での練習の時は本来のポジションなんだけどね…」

 

晴也「つ!」

 

 舐めやがって……!

 

 

晴也「行くぞみんな! 絶対勝って、雷門に敗北の二文字を味あわせるぞ!!」

 

蓮ノ空『おう!!』

 

 雷門のこれまでの暴挙が発覚し、怒りが湧いてきたみんな。

 

 絶対に勝つ!!

 

 

 そして、雷門の海老原と嵐がセンターサークルに入る。

 

嵐「行くぞ…」

 

海老原「おっけー!」

 

実況『さあ! まもなくキックオフです!』

 

 そして、審判が笛を咥えて片手を上に挙げる。

 

ピィイイイーーーッ!!!

 

 試合開始のホイッスルが鳴った。

 

 決勝戦、試合開始!

 

― つづく ―




雷門のフォーメーションの件はスプリング杯のを、単に作者が直すのが面倒だったのでそういう事にしました。

メンバー全員のマッチアップとか直さないといけないから面倒だから決勝でそういうことにしちゃえという。

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