蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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第163話:決勝戦 決着!

 

 

 

 蓮ノ空最後の戦術―――《パラダイムシフト》を発動し、前衛と後衛を丸々入れ替えた。

 

 ――蓮ノ空ボールから試合再開。

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

梢「晴也くん!」トンッ

 

 前衛に上がった梢先輩から、後衛に下がった晴也にボールが渡される。

 

晴也「…………………」

 

 晴也がトラップすると同時に目をつぶる。雷門が向かってくる。

 

晴也「俺がフィールドを照らす太陽になる! フィールドは、透き通った空になるんだ! みんな、自由に飛べーーっ!!」

 

 晴也は瑠璃乃先輩にパスを出す。そして、皆に指示を出す。

 

晴也「ここからなら正確に攻撃ルートを指示できる。みんな! 俺の指先で指示するラインを見て、細く動きを調整しろ!」

 

 

さやか「分かりました!」

 

梢「頼むわよ晴也くん!」

 

 

 そして、必殺タクティクスを発動する。

 

晴也(ハル、兄ちゃん……お前らを倒すためにここまで来た。俺たちのヴィクトリーロードのゴールは、もう目の前だ!!)

 

晴也「見つけろみんな、勝利へのラインを!! 必殺タクティクス!〈天空のタクト〉!!」

 

 晴也のゲームメイカーとして才能がフルに発揮される、究極の指揮が下された。

 

晴也「そこっ!」バッ!

 

 

瑠璃乃「! 小鈴ちゃん!」パス!

 

晴也「小鈴!」バッ!

 

小鈴「晴也くんの手は……そこだあっ!」パス!

 

 ボールは次々と繋がって行く。動きのリズムが180度代わり、データにない動きに雷門は焦りを隠せない。

 

星村「動きが……さっきまでとまるで違う!!」

 

月影「ボールを……捉えられない!!」

 

 

 ここでボールは、慈先輩に渡る。

 

慈「うし、晴也は……晴也の指はどこを指してる……そこか!」

 

 慈は必殺シュート体勢に入る。ワントラップからボールを浮かせ、くるりと回って渾身のシュートを叩き込む。

 

 

慈「[ヘブンリーシュート・V3]!!」

 

 慈先輩の必殺シュート。だが、

 

 

実況『!? コレはシュートではない! パスだあっ!』

 

 

綴理「決めてみせる! [超・ファイアトルネード]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 綴理先輩の[ファイアトルネード]。――だが、

 

 

実況『まだ威力を上げるのかーーっ!?』

 

 

梢「決める!!」

 

 ボールの周りに五線譜が描かれ、梢先輩渾身のキックを叩き込む。

 

梢「[フォルテシモ・V4]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 

 蓮ノ大三角のチェインシュート。シュートはゴールに向かう。

 

 

シグドママ「止める! [女神大陸]!!」

 

 シグドママの背後に偉大なる女神が現れ、シュートを両手で包み込む。シュートはアッサリと止められてしまった。

 

 

綴理「つ!」

 

梢「くっ……!」

 

晴也「気にするな! リスタート早いぞ、切り替えろ!!」

 

 シグドママからのロングスロー。ボールは嵐へ。

 

 

瑠璃乃「やらせねーし!」ガッ!

 

 瑠璃乃先輩と嵐の競り合い(スクランブル)。体格差で負けているが、

 

瑠璃乃「こんじょーだあっ!!」ドガッ!

 

 

嵐「ぐあっ!?」

 

 瑠璃乃先輩からの意地のヘディングパス。ボールは晴也へ。

 

 

晴也「ナイス瑠璃乃先輩!」

 

 そこへ、月影が走ってくる。

 

月影「止めるっ………」

 

晴也(……………)

 

 すると、

 

月影「………」チラッ

 

晴也(!!)

 

 一瞬、月影の視線が晴也の背後を見た。その瞬間、晴也はボールを踵で後にずらす。

 

 

ズザァアァアアアッ!!

 

 

ハル「つ!?」

 

月影「な!?」

 

 完全に死角からのハルのタックルを読み、躱した晴也。

 

涼太(ウソだろ……!? 完全に死角だっただろうが!!)

 

 躱した晴也は少しドリブルで上がると、

 

晴也(…………)チラッ

 

晴也「そこっ!!」ドッ!!

 

 晴也の大きなパス。ゴール斜め前のエリアにボールがはいる。

 

 

丈二「!! 誰もいねぇ!」

 

来夏「なんでそんなところに……っ!?」

 

 

 

小鈴「ハァハァ……、くっ、届けぇえええっ!!」ドッ!!

 

 

雷門『なっ!?』

 

 

 しかし、ここでよく戦況を読んでいた小鈴が走り込みダイビングヘッド。

 

 不意打ちが決まり、ボールは雷門ゴールに吸い込まれた。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 4 ー 4 雷門

 

 

実況『ゴォオォオオルッ!! 蓮ノ空、土壇場で追いついたあっ!』

 

解説『徒町小鈴、よく走っていましたね!!』

 

 

月影「くっそ………」ゼェハァ

 

星村「やられた……」ハァハァ

 

 

 

 雷門ボールから試合再開。

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

晴也「ここで決着をつけるぞ!」

 

蓮ノ空『おう!!』

 

 

 蓮ノ空の今の前衛。さやか先輩、慈先輩、梢先輩が前線からプレスを仕掛ける。

 晴也の指示で、相手のパスルートを次々と潰し、相手の思考を袋小路に追い詰める。

 

 

月影「つ、ヤバい!」

 

さやか「そこっ! [超・アイスグランド]!!」ガキィイィイイインッ!!

 

月影「なっ!?」

 

 

実況『村野さやか、ボールを奪ったぁ!! 残り時間は後わずかだあっ!!』

 

 

さやか「このボールを……!」

 

 さやか先輩はシュート体勢に入る。さやか先輩のシュートで、赤い月と共に銀狼が雄たけびを上げる。

 

さやか「[シルバーウルフレジェンド・GX]!!」ワォオオオンッ!!

 

 

実況『コレはシュートではない! パスだあっ!!』

 

 

 

赤袖「そんなところ誰も……」

 

さやか「いえ、この試合をいちばん決めてくれそうな人に託しました!」

 

月影「っ、おい! 大海晴也が来てるぞ!」

 

 力を振り絞り、前線へと走った晴也へと向けたボール。ボールは途中から急上昇し、太陽と重なる。

 

 

晴也「さやか先輩からのこのボール、絶対に決める!!」

 

 晴也は跳躍。太陽の爆発とともに、シュートをボールに対してぶち込んだ。

 

 

晴也「[サンブレイク・G2]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 

 晴也のシュートが、雷門ゴールに襲い掛かる。

 

遠野「止める! [ザ・タワー・A]!!」バチィイィイインッ!!

 

 塔の上からの落雷攻撃。威力が弱まる。

 

 

シグドママ「止めてみせる!! [女神大陸]!!」

 

 シグドママの必殺技。女神がシュートを両手で包み込む。

 

シグドママ「つ! ぅうううっ!!???」ズザアァアアッ

 

 

 押されていくシグドママ。必死に踏ん張るが、遂に限界が訪れた。

 

バゴォオォオオンッ!!

 

シグドママ「きゃあぁあああっ!!???」

 

 

ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 

 シュートは、轟音とともにゴールネットをぶち抜いた。

 

 

GOOOOAL!!

蓮ノ空 5 ー 4 雷門

 

 

実況『ゴォオォオオルッ!! 蓮ノ空逆転!!』

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

 

 そして、ここで長い笛が鳴った。

 

 

 

― 試合終了 ―

 

蓮ノ空 5 ー 4 雷門

 

― つづく ―




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