蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
全国大会終了後……
全国大会決勝の雷門戦で勝利し、インターハイを優勝した俺達蓮ノ空。
それから数日が経ち、蓮ノ空サッカーのメンバーは練習の日々に戻っていた。
兵太「行ったぞ晴也!」
晴也「オッケー!」
ソジからの縦パス1本で後方から晴也へと飛んでくる難しいボール。晴也はボールを見ながら、位置を調節しつつゴール前に走る。
――だが、
さやか「させませんっ!」
綴理「とめる!!」
すぐに綴理先輩に身体で抑えられた。晴也が跳躍しようとしても、綴理先輩の長身が邪魔をする。
晴也「っ!」
晴也(ホント上手くなったなこの人たち…!)
さやか「とるっ! [絶・スケーティングカット]!!」バシィッ!!
そして、抑えている間にさやか先輩の必殺パスカット。ボールを抑えた。
天馬「そこまで! 一度休憩にする。その後は山道を使って走っての足腰のトレーニングだよ!」
蓮ノ空『はい!』
各自給水を取るメンバーたち。晴也がペットボトルから水を飲んでいると、この間付き合い始めた彼女、2年生の"村野さやか"先輩が隣に腰掛けてきた。
さやか「お疲れさまです」
晴也「ああ、お疲れさまですさやか先輩…」
すると、
さやか「む〜……つ!!」
プクッと頬を膨らませてプンプン怒るさやか先輩。なんだ……?
さやか「"さやか"って呼び捨てにしてくださいって言いましたよね?」
晴也「あの時だけの話じゃなかったの!?」
さやか「ずっとに決まってるじゃないですか。さあ、早く♪」
さやか先輩のワクワクとした表情。つーか、みんなも野次馬根性丸出しでこっち見てるんだけど……
晴也「うっ………」
さやか「ワクワク」
晴也「……さやか」
周りから湧き上がる男女問わずの黄色い声。見世物じゃねぇってのに……
泉「あの晴也に恋人ができるとはね……」
セラス「そういえば、泉は昔の晴也先輩を知ってるんだよね?」
セラスちゃんの言葉に、皆が泉を見る。
泉「ああ。と言っても、晴也は昔からそんなに変わってないよ? 相手が男でも女でも、いつも自分の本音で話したり、気遣ったり……だから勘違いする女性がいっぱいいたんだよ…フフ」
泉の言葉に愕然とする晴也。そんなヤバいこと昔からやってたのかコイツ……。
花帆「あ〜言われてみれば心当たりあるかも」
慈「私もあるね」
晴也「はい!?」
―――すると、
さやか「晴也クン……?」
ゾクッ
晴也「は、はい?!」
さやか「これからは気をつけてくださいね?」ニッコリ
晴也「は、はい………」
晴也(気をつけないと殺されるかも)
吟子「そろそろ休憩終わりじゃない?」
瑠璃乃「だね、裏山行こうか。監督いるはずだし」
小鈴「ちぇすとー!」
品乃「私たちも試合出たいしね!」
騎士部「頑張らないと!」
屯田「たぶん行って帰ってくるタイムアタックだよね」
矢倉「上位を目指すかぁ……」
梢「私たちも負けられないわね!」
綴理「うん。今はみんな仲間だけど、やっぱり負けたくないのはあるからね」
姫芽「そうやってチーム内で競争してどんどんチームのレベルは上がっていくんですよね!」
丈二「っし、行くか!」
来夏「うん!」
瑠璃乃「うんうん!」
みんなが山道へと向かって行く。
晴也「………さやか」
晴也は、さやかに手を差し出す。
晴也「行こう」
さやか「っ! はい」
さやかは晴也の手を取ると、一緒に山道へと向かっていった。
そして練習場所に着くと、監督の天馬とコーチのかすみから説明を受ける。
天馬「じゃあ、今回は山のこのルートを走って行って戻ってくる。そして3チームに分かれてのリレー形式で行う」
晴也「リレーか……」
かすみ「ビリのチームには罰ゲームつけるつもりですからそのつもりで」
花帆「監督たちの罰ゲーム厳しいんだよなぁ……」
セラス「で、罰ゲームっていうのは?」
天馬「練習終わった後にタイヤ引きの状態でグラウンド5周にしようかな」
瑠璃乃「地獄じゃん………」
天馬「じゃあ今言うメンバーでチーム分けね」
そして、メンバーを3チームに分けてのリレー形式のファルトレクトレーニング。
結果、別チーム同士だった晴也もさやかも罰ゲームは回避したが、花帆先輩や綴理先輩は罰ゲームを食らってしまったという。
―――練習終了後夕方、晴也は女子寮のさやかの部屋に遊びに来ていた。
晴也「で、急に呼び出したけどなんかあった?」
さやか「いえ、ちょっとわたしの新作の料理を食べてほしくて………」
晴也「っ!!」
マジか! さやかの料理は綴理先輩も絶賛しており、曰くプロの料理人級に美味しいのだという。
間違いなく、ハズレは無い。
晴也「食べる食べる!」
さやか「ありがとうございます! 今仕上げしますね……」
そして料理の仕上げにはいるさやか。ホント家庭的で、お母さんという言葉がよく似合う。
さやか「できました。どうぞ」コトっ
晴也「コレは? オムライス?」
さやか「中を割って見てください」
晴也がオムライスのオム部分をスプーンで割る。すると、中から香ばしいスパイスの香りが爆弾のように爆発。食欲を唆る匂いが流れてくる。
晴也「っ! 美味そう……!」ゴクリ
さやか「オムカレーリゾットです。食べてみてください」
晴也「いただきます!」
早速料理をいただく晴也。美味めぇ……
晴也「凄く美味しい!」
さやか「喜んでもらえて良かったです♪」
晴也「俺は1年遅れることになるけど、高校卒業後も、一緒にいたいな……」
さやか「私はそのつもりですよ?」
そっか………。
晴也「さやかのこと、幸せにするからな」
さやか「はい♡」
そしてその後は、これからの蓮ノ空でのサッカーの未来を語り合った2人だった。
― つづく ―
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