蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
全国大会から1週間と半分が過ぎた。なんか今日、全国の高校サッカー、そしてクラブユースの高校生に向けてサッカー協会からのビデオによる指示があるらしい。
晴也(なんだろうな………)
全国の高校生サッカー選手が開始時刻を待っている中、時間になりビデオ配信が始まった。画面の中に、現在の協会長。豪炎寺さんが映る。
豪炎寺『全国の高校生のサッカー選手のみな、こんにちは。全日本サッカー協会会長の豪炎寺修也だ。今回の指示のために時間を取ってくれたことにまずは感謝する』
豪炎寺『まず断っておくが、このビデオは全国に配信されているが、すべての学校に配信されている訳ではない。これから行われる予定の、世界大会に向けた日本代表の候補選手の所属する学校、チームに向けてになる』
慈「てことは……蓮ノ空もってことだね」
姫芽「いや〜当然でしょ。イタリア戦で蓮ノ空から5人も出たんですから」
姫芽の言葉に頷くみんな。まあ、そうか。
豪炎寺『最初に行っておくが、今の世界は今の日本では勝てない。イタリアに勝てたのは、あのチームが二軍だったことと、ラッキーが重なったからだ』
さやか「は!?」
晴也(嘘だろ……!! アレが二軍!?)
みんな驚愕の顔。たぶん全国の選手みんなそうだろう。
豪炎寺『それぞれのチームの監督にはもう既に伝えてあるが、これから大会までの間、指示に従い練習に励んでくれ。結果を鑑みて、日本代表メンバーを決定する』
ここで、映像は途切れた。
吟子「まさか、あのイタリアが二軍だったなんて……」
兵太「ビックリだな……」
天馬「じゃあみんな、聞いての通りだよ。今からみんなに個別のトレーニングを課す。選考の日まで特訓しよう!」
蓮ノ空『はい!!』
そして各自練習に入るみんな。
梢先輩とセラスは―――、
晴也「野球のピッチングマシン?」
梢「えぇ。コレで跳んでくる野球のボールを使ってキーパートレーニングしなさいって」
セラス「キツそうですね」
確かに、超スピードで飛んでくるこんな小さいボールを取れるようになればサッカーボールは余裕で取れるか。
慈先輩は―――、
慈「ふっ、やあっ!」
ドンッ! バシッ! ドゴオ!
慈先輩はなんとボクシング。恐らく上半身の腕や肩周りの筋肉。そしてフィジカルを上げてゴール前の肉弾戦に強くなるためだろう。
綴理先輩は―――、
綴理「っ!」
綴理先輩はボルダリングのジムでボルダリングの練習。自分の体を支える腕の力や足の力。そして次にどの出っ張りを掴むべきの判断能力が養われる。
その養われた力をサッカーに応用しようというわけだ。
花帆先輩は――、
花帆「んぎぎぎぎぎ……! ふ、フラワーあああっ!!」
花帆先輩はジムに行ってのガチガチの筋トレ。とにかく、今のままでは弱いフィジカルを上げる。
さやか先輩とソジは―――、
さやか「…………ふっ!」
兵太「うわっ!?」
グワンっ! ドッ!
審判「1本!」
さやか先輩と木曽路は柔道の練習。柔道はとにかく間合いの取り方が重要になる。それはサッカーにおけるディフェンスも同じことだ。
瑠璃乃先輩は―――、
瑠璃乃「はいはーい! 2名様ですね!」
瑠璃乃先輩はファミレスでバイト。――なぜ?と思うかもだが、この店は特に人手が少なく忙しいと評判の店。
故に、次何をすればいいかの状況判断、そして助けに入って欲しいと思っている仲間へのフォロー力が養われるだろう。
来夏先輩は―――、
来夏「私はダンスか………」
来夏先輩は以前やっていたダンス。来夏先輩のプレーはダンスがもとになっているため、今一度それを突き詰めてプレーの質を上げること。
丈二先輩は―――、
丈二「ふっ!」バシャバシャ
丈二先輩はひたすら水泳トレーニング。肺活力やスタミナ、そして全身運動により全身の筋肉を満遍なく鍛える。
吟子の場合―――、
吟子「ふっ!」
吟子はフリースタイルフットボールの練習。ボール捌き、コントロールをひたすらに上げるためだ。
姫芽と泉の場合―――、
姫芽「ふっ!」キィン!
泉「そこっ!」ビィン!
2人はフェンシングの練習。フェンシングは間合いの取り方も鍛えられるが、鋭い踏み込みのスピード、そして引くべきタイミングの駆け引きなどの感覚が養われる。
小鈴と晴也は―――、
晴也「コレか………」
小鈴「いっぱいありますね」
運んできた段ボールのなかに入っていたのは大量のビデオ。試合を見るのか?
小鈴「手紙が入ってますよ?」
豪炎寺『サッカーを知れ。大海晴也、徒町小鈴、お前たちの次のステージはそこにある』
と、書かれていた。
晴也「取りあえず見てみるか」
そして、ひとまず1つビデオをデッキに入れる晴也。映像が流れる。
――だが、ものの3分ほどで映像は途切れた
晴也「え? 終わり……?」
小鈴「ゴールシーンでしたよね……?」
ゴールのシーンを焼き付けろってことか……?
晴也「もう一度見てみよう」
そしてもう一度見てみる2人。
晴也「…………」
小鈴「…………」
晴也&小鈴「「?」」
すると、1つ引っかかるプレーが映っていた。
晴也「今のところ戻していい?」
小鈴「あ、徒町も思いました」
小鈴に許可を取り見返す晴也と小鈴。すると―――
晴也&小鈴「「…………っ!!」」
何かに気づいた、
晴也「これ、もしかして……試合の流れを決定的に変えたプレー集か?」
小鈴「そうだと思います。え、もしかしてこれ全部?」
サッカーを知れ………。
晴也「膠着状況を一変させるプレーや反撃の狼煙を上げるプレー、そのパターンや思考を知れってことか!」
小鈴「ですね。たぶん……」
そうと分かれば……!
晴也「よし、見るぞ小鈴!」
小鈴「はい!」
天馬「あ、二人とも?」
晴也「監督?」
監督が部屋に入ってきた。
天馬「これ。サッカー協会から」
小鈴「なんですかこれ……飛行機のチケット?」
晴也「日本からスペイン……それにイタリア」
小鈴「こっちは、試合のチケットですかね?」
晴也「もしかして……サッカー見てこいってことか!!」
天馬「みたいだね。明後日から2週間外出届を出しておいたから行ってきな」
晴也&小鈴「「っ! はい!!」」
― つづく ―
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