蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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世界への挑戦編、オーストラリア戦のリンク貼ります
https://syosetu.org/novel/208077/6.html


松浦果南の分岐点(インタラプト)

 

 

 選考試合で代表に選ばれた龍也たち。今はFFIアジア予選の組み合わせ抽選会のため日本サッカー協会に行っていた。

 

ヴィクトリオ「たしか1回戦の相手は……」

 

ワンダバ「そう。オーストラリア代表、"ビッグウェイブス"。海で鍛え上げられた強靭なフィジカルが武器なチームだ」

 

 海は入ってるだけで身体に水圧がかかり波もある。その中で泳いだり運動を続けていればすごい勢いで身体は鍛えられていく。

 

 

 

 ―――そして、いよいよイナズマジャパンの抽選順になった。

 

司会『続いていよいよ日本代表、[イナズマジャパン]の抽選です。果たして相手は韓国かサウジアラビアか、はたまたカタールかオーストラリアか!!』

 

 

アナウンサー『日本代表[イナズマジャパン]……3ーB』

 

 

TV『決まりました!! 日本の初戦の相手は、オーストラリア代表[ビッグウェイブス]です!!』

 

 

 そして残った国の抽選も終わり、龍也たちは宿舎に帰ってきた。すると見馴れない外国人が4人宿舎の管理人のおじいさんと口論していた。

 

 

?「だから!! Ms.松浦は何処かって聞いてるんだよ!!」

 

 

管理人「組み合わせ抽選会に行ってるよ?」

 

果南「あの~? 松浦は私ですけど?」

 

?「え? 貴女が[イナズマジャパン]の松浦果南さん?」

 

果南「はい」

 

?「これは……体力雌ゴリラと聞いていたんだが、実に美しいお嬢さんじゃないか。誰だ? あんな噂流したのは?」

 

果南「ちょっ!? 誰が雌ゴリラよ失礼な!! 私そんな噂流れてるの!?」

 

 

ヴィクトリオ(あれがオーストラリア代表のメンバー。そしてキャプテンのニース・ドルフィンか)

 

ワンダバ(ああ。彼らは海の戦士たちの名の通り、サーファーとしても名のしれた存在なんだ)

 

 

果南「へぇ~私もたまにサーフィンするし海大好きだよ? 今度一緒に海について話さない?」

 

綱海「俺もサーフィン大好きだぜ? 良かったら今度一緒にどうだ?」

 

ニース「ハッ、冗談はよしてくれ。オーストラリアのビッグな波で鍛えた俺達が、日本のちんけな波を相手にするわけ無いだろ」

 

龍也(あ? コイツ今なんつった?)

 

 

ヴィクトリオ(うわ、あんな事言っちゃったら……)

 

 

果南「ちょっと!! 私の故郷の海を馬鹿にしないでよ!! 許せない!!!」

 

綱海「俺もだ! 沖縄の海をバカにすんじゃねぇ!!」

 

ニース「やれやれ、お前たち!」

 

 するとオーストラリアのメンバーは綱海さんと果南さんを4人で四角形に取り囲む。

 

綱海&果南『つ!?』

 

ニース「まぁレディをイジメるのは俺たちの流儀に反するんでね。今日はこの辺で失礼させてもらうよ。試合で会おう」

 

 

 そう言い残し、4人は帰っていった。俺は急いで松浦さんに駆け寄った。

 

龍也「松浦さん? 大丈夫?」

 

果南「あいつらっ……!! 海は私にとって、大切な場所なのに…なんで馬鹿にされなきゃならないの……?」ポロポロ

 

龍也「っ!!」

 

 見ると、果南は泣いていた。それを見た瞬間、龍也のなかで何かがプツンと音を立ててキレた。

 

 

ヴィクトリオ(ワンダバ)

 

ワンダバ(なんだ?)

 

ヴィクトリオ(マインドフュージョンしてなくても分かる。龍也さんキレた。オーストラリア負けたね)

 

ワンダバ(歴史でもそうなってるからな)

 

 

 

 そして2人はFFIアジア予選1回戦当日。オーストラリア戦の日にタイムジャンプした。

 

 

― フットボールフロンティアスタジアム・観客席 ―

 

ヴィクトリオ「ここに座ろうか」

 

ワンダバ「ああ」

 

 周りの人間が、ワンダバを見て目を見開いている。

 

ヴィクトリオ「じゃあ、マインドフュージョンで松浦果南の分岐点に!」

 

 ヴィクトリオの精神は、果南の精神と同化した。

 

 

 

 ――試合開始直後、イナズマジャパンは"ビッグウェイブス"の必殺タクティクス、《ボックスロックディフェンス》に捕まりボールを奪われ、ジョーズの必殺シュート、[メガロドン]で先制点を許してしまう。

 

 試合再開。だがまたしてもオーストラリアのディフェンスに捕まってしまった。捕まったのは果南さんだ。

 

 ボールを持った果南さんに、再びビッグウェイブスの4人の選手が集まる。

 

 その4人は、果南さんに適度な間隔をあけて四角形のマークをつける。

 果南さんは鬼道さん同様にボールをキープしながら動かし、パスの隙を伺ってどうにか抜け出そうと模索するが、ビッグウェイブスの陣形が崩れない。

 

 

 

果南「くっ!! キープするだけで精一杯!! 必殺技を出す暇も無いよ!!」

 

 松浦さんはオーストラリアの四人がかりのディフェンスからボールをキープ。耐えるが突破ができない。

 

 

 ――だが、ここで鬼道が違和感に気づく。

 

 

鬼道(? あのディフェンスを受けてボールをキープ出来てる? 必殺技を出す暇も無い?)

 

 

 よく見ると、オーストラリアはボールを獲れないことに焦っていた。

 

 

ドルフィン「お前たち何やってるんだ! 早くボールを奪え!!」

 

 ―――その時、フィールドの外から龍也の声が聞こえた。

 

 

龍也「お前らまだ気付かないのか!? 部屋での練習を思い出せ!! 部屋の壁は4枚!〈ボックスロックディフェンス〉も4枚の壁!! ここまで言えば分かるだろ!?」

 

龍也が声を張り上げる中、隣で立つ監督は……、

 

久遠「そろそろ、特訓の成果を見せてくれないか?」

 

鬼道(特訓………?)

 

鬼道「部屋……四枚の壁………そうか!! 皆、 〈ボックスロックディフェンス〉を部屋の壁だとイメージしろ!! 味方がディフェンスの内側に入り壁に当たって跳ね返るボールを再現するんだ!!」

 

鬼道「つまり、こういう事だ!!」

 

 すると、鬼道を初めとした味方ががディフェンスの内側に入り、果南さんは味方にパスを出し受け取った味方は直ぐ様果南さんにリターン。

 そして別の味方に蹴り、ソイツは別の味方にパスを出し果南さんにリターンを不規則に繰り返す。

 

 ――まるで、ボールが部屋の中を跳ね回り踊っているかのようなパス回し。

 オーストラリアのディフェンスは不規則なボールの動きに着いていけず、遂にディフェンスが崩れ松浦さんは一瞬の隙をつきディフェンスを突破した。

 

 

実況『あーーっと! 日本、〈ボックスロックディフェンス〉を突破!! オーストラリアの守りを崩したぞぉっ!!』

 

 

ヴィクトリオ(スゴイ! これがこの時代のテクニックと戦術! パワーとスピードにばかり特化した僕たちの時代とは比べ物にならない!!)

 

 

 そしてツバサさんにパスが繋がる。ツバサさんは必殺シュートを放つが、相手キーパー、ジンベイの必殺技。[グレートバリアリーフ]によって止められてしまう。

 

 ――ここで、日本はツバサさんを龍也に選手交代。交代直後から龍也は大暴れし、相手シュート、[メガロドン]をコピーして同点に追いつく。

 

 

 

 そして2点目のシーン。これは豪炎寺が新技を披露する形になる。

 

豪炎寺「高海!! こっちだ!!!」

 

 豪炎寺がパスを要求する。何か策があるのか?

 

千歌「よし! 豪炎寺君!!」

 

 高海の斜め後方からのロングパスは豪炎寺に渡った。皆の期待を背負う中、シュートの体勢に入る。

 

豪炎寺「はぁぁぁあああああああっ!!!」

 

 豪炎寺が炎を纏い、回転しながら飛び上がる。[ファイアトルネード]か? と、思ったが、熱量も回転量も、高さも、[ファイアトルネード]とは比べ物にならない。

 

豪炎寺「喰らえ!! [爆熱……スクリュー]!!」

 

 これが突き刺さり2ー1。

 

 

 そしてこのあとの後半戦。綱海と果南さんが日本の海をバカにされた怒り。海での特訓から会得した技で立て続けにオーストラリアゴールをぶち抜く。

 

 ――4ー1。

 

 

 そして試合終了間際、龍也にボールが渡る。

 

龍也「さて、ビッグウェイブス。お前たちは2つ罪を犯した」

 

ニース「何……?」ハァ…ハァ……

 

 満身創痍なビッグウェイブス。半分口調が投げやりだ。

 

龍也「1つ。松浦さんにとって大事な海をバカにしたこと」

 

果南「大海君………」

 

龍也「そしてもう1つは松浦さんを…………果南を泣かせた事だぁぁぁあああああああっ!!!!!」

 

 必殺シュートの体勢に入った俺が飛び上がると、背後に武神の様なオーラが出現。武神が刀を振り上げると同時に左足を振り上げ、刀を降り下ろすとともに渾身の力で足を振り抜いた。

 

 

龍也「[スサノオブレード・G5]!!!」ドゴォオォオォオオオォォォンッ!!!

 

 凄まじい勢いとパワーで迫る龍也のシュート。ジンベイも、もう代表としての義務感からか、止めようとする。

 

ジンベイ:「[真・グレートバリアリーフ]!!」

 

ジンベイの今日何度目かという壁。普通ならこの壁でどんなシュートも威力を殺されるのだろう。――だが!

 

 

ドッパァアァアアアンッ!!!

 

 

 今までの日本のシュートとは比べ物にならない威力の俺のシュートは、せっかく進化し威力の上がった水の壁をあっさりと両断。大きな水飛沫をあげ、ゴールに突き刺さった。

 

 

 ――5ー1。

 

龍也「俺の大切な人を傷つけるヤツは、誰であろうと許さん!!」

 

果南「っ!?///」

 

 

 

そしてここで―――、

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!!―

 

 

 そして、イナズマジャパンは1回戦を大差で勝利することになる。

 

 

ヴィクトリオ「ふー……」

 

 マインドフュージョンを解除するヴィクトリオ。

 

ヴィクトリオ「スゴイ試合だったな……凄く勉強になる」

 

ワンダバ「さて、宿舎に戻るぞ」

 

 そしてキャラバンに乗って宿舎前に戻ったヴィクトリオとワンダバ。時刻は夕暮れ時、宿舎を見つめる。

 

 宿舎の中では、

 

 

 

果南「大海君?」

 

夜、私が部屋に戻ると大海君は寝ていた。

 

果南「大海君………いや、龍也、ありがとう///」

 

チュッ

 

私は龍也の頬に優しくキスした。

 

 

― つづく ―




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