蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

197 / 260
観戦! ピエモンテvsロンバルディア

 

 

 日本代表候補がイタリアに到着し、イタリアの町中を歩いていたらイタリアの人からサッカーバトルを挑まれた!

 

 サラッと退ける日本代表候補。その後はホテルにチェックインし各自旅の疲れを癒やし、翌日。

 

 

ドワァアァアアァァアアアアッ!!!!

 

 

 大歓声に沸くサン・シーロのスタンドに陣取った日本代表候補たち。これから行われるのは、セリエA屈指のビッグマッチ、ピエモンテvsロンバルディアの「イタリアダービー」だ。

 

 

穂村「さて、欧州サッカーはどんな物か……」

 

潔「楽しみだな……」

 

 ロンバルディアは伝統的かつ洗練された3ー5ー2のフォーメーションを採用。一見オーソドックスな守備型に見えるが、攻撃時には両サイドバックが走って高い位置を取り、センターバックの一角がボランチの位置で攻撃に参加する可変性を持っている。

 2トップが絶えず前線で起点を作ることで、セカンドボールの回収率も高めるフォーメーション。

 

 

 対するピエモンテは4ー2ー3ー1(実質的には4ー5ー1に近い可変ブロック)で対抗。

 

 ジェンティーレを中心としたディフェンスが中央のスペースをケアしつつ、奪ってからはアレッサンドロ・デレピや、オランダA代表のダヴィといったウイングが素早く推進力を持ってカウンターを仕掛けるフォーメーションだ。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 試合はまずピエモンテのボールから開始。ボールをジェンティーレに預けると、そこに日本A代表のボランチ、葵 新伍(あおいしんご)が、その無尽蔵のスタミナからハイプレスをかける。

 

小鈴「前半の開始からあんなに飛ばして保つんですか!?」

 

仁王「俺はイタリアのサッカーは何度か見たことあるけど、あの人は保つんだ」

 

玲王「凄げぇな……」

 

 

 

ジェンティーレ「くっ!」ドッ!

 

 予想外のスピードにやや慌てたジェンティーレ。しかしすぐに前線へとロングパスを送り出す。

 

 

ダヴィ「っし!」トン

 

 

 

氷織「トラップ巧! なんやあの柔らかいボールタッチ……」

 

アリス「……重要なのは足首の柔らかさだろうね。柔軟な足首を使って、衝撃を完璧に吸収してるんだ」

 

月影「なるほど……」

 

 

 そして試合はそのまま進むが均衡状態に。だが、ここで仕掛けたのはピエモンテだ。

 

フィリッポ「!!」

 

ベルナルド「シュートコースを塞げ!」

 

 完璧にシュートコースを塞ぎ、奪い取る構えのロンバルディア。

 

 すると、

 

フィリッポ「ふっ!」トンッ

 

 フィリッポはここでチップキック。ゴール前にボールをフワリと浮かせる緩いボールだ。

 

 そこへ、

 

トレサガ「うぉおおおっ!!」

 

ベルナルド「っ!?」

 

 

 突っ込んできたのは長身でガタイのいいもう一人のFWトレサガ。

 跳躍すると、思い切り高角度からのヘディングシュートを押し込んだ。

 

ベルナルド「っ!」

 

 

 バシュウウウウンッ!!

 

 

GOOOAL!!

ピエモンテ 1 ー 0 ロンバルディア

 

 

晴也「うわマジか! 即興(アドリブ)!!」

 

月影「今のは南米特有のジンガを彷彿とさせるな。だが、効果は絶大だった様だ……」

 

 前半の40分でピエモンテ先制。ロンバルディアも反撃にかかる。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 ロンバルディアは2人のFWが適切な距離感を保ち、連係できる距離だ。

 

仁王「おい、ロンバルディアの2トップの距離感、めちゃくちゃ絶妙じゃないか? 1人が()ったら、もう1人が必ず相手DFの背中の死角に入り込んでるぞ」

 

晴也「ああ。ピエモンテの屈強なセンターバックを相手に、力勝負じゃなくて『タイミング』と『位置取り』で完全にズラしてるよ。俺たちの世界大会でも、海外のデカいセンターバック相手にはこれくらい賢く動かないとノーチャンスだな……」

 

 

月影「確かにな。それと、ロンバルディアの三分割・中盤(ミドルサード)でのボールの動かし方を見ろ。ボランチが引いて受けるだけじゃなくて、3バックの左右が平気で高い位置まで運んで、そこから斜めのパスを差し込んでる。だからピエモンテの4ー2ー3ー1のブロックが横にズラされて、中央にスペースが空くんだ」

 

氷織「うんFWがあの位置から飛び込んでいけるのも、後ろの押し上げが厚いからやね」

 

烏「いや、守備陣目線で言うと、ピエモンテの数的不利になってからの割り切り方がエグい。絶対に中央のバイタルエリアは割らせないっていう意志を感じるわ」

 

玲王「あのフィールド内の絶え間ないコーチングとスライドの速さはバケモノだわ。最後はロンバルディアの個の力もとてつもないぞ」

 

 

小鈴「ピエモンテのデレピの動きも凄かったです。ミスがあってもすぐ自分でボール取り返して、その後のパスからのポジショニング。外に張るだけじゃなくて、ボランチの位置に入ってゲームメイクもしてましたよね」

 

 

穂村「ああ。現代のサイドのプレーヤーは、もう1つのポジションだけやってちゃ海外じゃ通用しないんだって突きつけられた気がするな」

 

アリス「コレが世界か………」

 

 世界を舞台にした戦いを前に、俺含めた候補たちは「個の強度」だけでなく、それを支える「戦術のインテリジェンス」を見せつけられた気がした。

 

 

 試合は激しい攻防の末、90分に葵さんの劇的な決勝弾でロンバルディアが3ー2で勝利を収めた。

 

 超満員のスタジアムの熱気を肌で感じながら、俺たちは欧州トップレベルの戦術に目を光らせ、熱い議論をホテルに戻ってからも交わした。

 

 

― つづく ―




感想&お気に入り&評価、よろしくお願いします!!

もしも本家ヴィクトリーロードの世界大会編のゲームがあんまり遅くなるようだったら、ブルーロックのUー20ワールドカップ編を軸に書いても良い?

  • 良い
  • ダメ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。