蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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世界編、世界大会予選リーグ最終戦のイタリア戦のリンク貼ります。
よろしければご覧ください。
https://syosetu.org/novel/208077/50.html


帝国と50年の歴史

 

 

 FFI世界大会、予選リーグ最終戦。イナズマジャパンvsオルフェウス戦の日に到着したワンダバとヴィクトリオ。

 塔の頂上にある、コンドルスタジアムへと向かう。

 

 

ヴィクトリオ「凄い所にあるね………」

 

ワンダバ「ああ。この大会のスタジアムの立地はどこも特徴的だからな」

 

 

 そして観客席に着いた2人。早速マインドフュージョンだ!

 

ヴィクトリオ「よし、この試合は影山零治との決戦だから鬼道さんにするか……」

 

 ヴィクトリオは、"G"マークの入ったデバイスを操作してゴーグルを出す。

 

ヴィクトリオ「マインドフュージョン!!」

 

 

 

~ コンドル島・コンドルスタジアム ~

 

実況「お待たせしました! いよいよ日本代表・イナズマジャパンvsイタリア代表・オルフェウスの試合が始まります!!」

 

円堂「フィディオ………」

 

フィディオ「…………」

 

果南「システィ……」

 

システィ「手加減はしないよ! 果南!!」

 

果南:「っ、うん! 真剣勝負だよ!!」

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

ミスターK「試合が始まったら、大海龍也と松浦果南を潰せ」

 

システィ「ふざけないで! そんなこと出来る訳ないでしょ!?」

 

ブラージ「言っておくが、イタリア代表にそんな卑怯なやり方に加担する様な奴は一人も居ない!!」

 

フィディオ(ミスターK……そんなことをせずとも、俺が何とかします)

 

審判「それでは試合を始めます!!」

 

フォーメーション

 

イタリア

 

GK           ブラージ(男)

 

DF  ルミア(女) システィ(女) 鞠莉(女)  オットリ(男)

 

MF アンジェロ(男) ダンテ(男) ユリウス(男) マルコ(男)

 

FW       トニー(男)  フィディオ(男)

 

 

日本

 

FW      豪炎寺(男)  大海(男)

 

MF 矢澤(女)  鬼道(男)  松浦(女)  渡辺(女)

 

ボランチ          園田(女)

 

DF     不動(男)  鹿角(女)  風丸(男)

 

GK           円堂(男)

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!―

 

 試合開始のホイッスルが鳴った。するとフィディオは誰も予想していなかった行動に出たんだ。

 

ヴィクトリオ(!?)

 

ミスターK「な、何だこれは!?」

 

 フィディオの行動に、鬼道の意識とシンクロしたヴィクトリオと、影山が困惑する。

 

フィディオ(思い出してください。ミスターK!! 貴方はサッカーを……誰よりも愛している筈だ!!)

 

 今までのフィディオのプレイスタイルとは明らかに違う。しかし、凄まじいほど洗練され、見るものを魅了する華麗なプレー。

 

 龍也ですら、綺麗だと感じていた。

 

影山「このプレーはまさしく私の父のプロ時代のもの……私が憧れた父のプレーそのものだ………」

 

 そしてフィディオの狙いは、かつて影山にサッカーを教えられ何度もビデオを見せられたこの男には直ぐに分かった。

 

鬼道「まさかフィディオは幼い頃、影山が憧れていた父のプレーを再現することで奴の中に眠るサッカーへの気持ちを呼び起こそうとしているのか……。フィディオ! その行動、俺にも手伝わせてくれ!」

 

フィディオ「鬼道?」

 

鬼道「甘い事は分かっている。だがそれでもあの人は俺にサッカーの楽しさを教えてくれた恩師なんだ!!」

 

フィディオ「分かった!! 頼むよ鬼道!!」

 

ヴィクトリオ(マジ!? ついていけるかな………)

 

 

MATCH UP!!

鬼道 vs フィディオ

 

 

 それから鬼道とフィディオの鍔迫り合いが始まった。ボールを奪っては奪われオフェンス、ディフェンス交互の繰り返し、フェイクと先読みの応酬。

 

 しかし―――、それは影山の一言で終わった。

 

ミスターK「止めろ! どういうつもりだフィディオ! 私は言った筈だ。どんなことをしても勝てと!! 私は……勝ちたいのだ………」

 

 サングラス越しに、影山の目を涙が伝う。

 

響木「泣いているのか……あの影山が………」

 

影山「……フィディオ、私の父の真似はもういい」

 

フィディオ「ミスターK?」

 

影山「私も……久し振りに、「サッカー」がやってみたくなった。勝つための指示を出す。着いてこいオルフェウス!!」

 

フィディオ「はい!!」

 

鬼道「それが本当の貴方なのですね……影山総帥」

 

影山「フフフしかし、それでも私は勝てるぞ? 鬼道お前に私が越えられるかな?」

 

鬼道「越えて見せます!!」

 

 そんな様子に困惑するオルフェウスの面々。

 

トニー「どうなってるんだい? ミスターKのヤツ、別人の様に生き生きとしてないかい?」

 

ルミア「もしかしたら、これがミスターKの本来の姿なのかも……」

 

システィ「そしてフィディオだけは、それに気づいてたのね」

 

 そしてその雰囲気は、イナズマジャパン……影山と因縁のあるこの二人にもたしかに伝わった。

 

響木「影山にかかった呪いが解け、奴は真に勝利を求める本物の戦士となった……」

 

久遠「これは手強いですよ……。お前たち! 全力で迎え撃て、大海! 鬼道! 円堂!!」

 

龍也・鬼道・円堂「「「はい!!」」」

 

システィ「ダンテ!!」

 

 ボールを受け取ったシスティはダンテにパス。そこへにこが止めに入る。

 

 

MATCH UP!!

にこ vs ダンテ

 

 

にこ「行かせないわ!!」

 

ダンテ「[エコー………」

 

必殺技で抜き去ろうとするダンテ。――だが、

 

影山「ダンテ!! 逆サイドのマルコがフリーだ!! パスを出せ!!」

 

マルコ「こっちだ!」

 

ダンテ:「っ、面白い! マルコ!!」ドッ!!

 

マルコ「っと! ナイスパス!!」

 

 ボールを受け取ったマルコがドリブルで攻め上がる。そこへ、

 

 

MATCH UP!!

果南 vs マルコ

 

 

果南「行かせない! [スピニングフェンス・G2]!!」

 

 果南の新しく習得した必殺技。複数の竜巻でマルコを吹き飛ばす。

 

マルコ「うわっ!? それは風丸の!!」

 

果南「行くよ!」

 

 ドリブルで攻め上がる果南。そこにユリウスが止めに入る。

 

ユリウス「行かせないでござる![バーバリアンの盾]!!」

 

 ユリウスの両手に盾が出現。それを閉じて巨大な盾に連結する。

 

果南「鬼道くん!」トンッ!

 

鬼道「松浦!」トンッ!!

 

ユリウス「つ!」

 

 しかし、ワン・ツーで躱されるユリウス。そこへシスティが止めに入る。

 

システィ「止めるわよ果南![ストームウォール]!!」

 

 システィの手に紋章が現れ、そこから風の本流が果南めがけて吹き荒れる。

 

 風が身体に纏わりつき身動きが取れない果南をよそにボールをうばいとるシスティ。

 

果南「っ! やるねシスティ!!」

 

システィ「そう簡単に点はやらないわよ! トニー!!」ドッ!

 

 システィからトニーへの縦一本のロングパス。聖良が競り合い(スクランブル)に入る。

 

聖良「クリアーします!」

 

トニー「ここはっ! フィディオ!」パスっ!

 

 しかし、トラップではなくダイレクトパスを選択したトニー。

 ボールはフィディオに渡り、裏へと抜け出したトニーへとリターン。

 

フィディオ「トニー!」パスッ!

 

トニー「ナイス、フィディオ! 決める!」

 

円堂「来い!」

 

 トニーが必殺シュートの体勢に入る。

 

 構えると地面が凍りつき、トニーがボールをシュートすると凍った地面をボールが滑りスピードを増して円堂に襲いかかる。

 

トニー「[フリーズショット]!!」ドガァアァアアッ!!

 

 イタリアの必殺シュートが迫る。円堂も必殺技を発動する。

 

円堂「[イジゲン・ザ・ハンド・改]!!」シュルルル!!

 

 円堂の右手にオーラが集まり跳躍。円堂は右手を地面に叩きつけると半球体状のオーラが出現。

 オーラの流動で[フリーズショット]はドームの上を滑って逸れて行った。

 

トニー「くっそ!」

 

円堂「良いシュートだ!行け!」

 

 円堂のゴールキックから試合再開。しかし、両者の凄まじい激動の末、前半の残り時間はどんどん無くなっていく。

 

 ―――そして終了間際、ボールは曜に渡る。

 

曜「ふっ! はあぁぁああああ!!!」

 

 曜がシュート体勢に入ると、渡辺の回りを激しい水の竜巻が包みぐんぐん上昇。

 その水流エネルギーを纏ったボールをイタリアゴールめがけて蹴り落とした。

 

曜「[激流ストーム・G2]!! ヨーソロォオオオオオオオオッ!!!」

 

ドッパアァァアアアン!!

 

システィ「そんな!? それは果南の!!」

 

 焦るイタリア。ブラージは必殺技を発動する。

 

ブラージ「くっ! [コロッセオ………うわああああっ!!」

 

 

バシュウゥン!!

 

 

 相手の不意を突いた渡辺のシュートは相手の反応を送らせ、キーパー技が完全に発動しきる前にゴールに突き刺さった。

 

GOOOAL!!!

イナズマジャパン 1 ー 0 オルフェウス

 

 

そしてここで、

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了!! ―

 

 

ヴィクトリオ「ここで前半終了かぁ………」

 

ワンダバ「ああ。この試合はハーフタイムにある出来事があってな。後半は龍也にマインドフュージョンすることを勧めるぞ」

 

ヴィクトリオ「え?」

 

 ヴィクトリオが不思議に思う。すると、フィールドの入り口に選手であろう男子と、小さい女の子が現れた。

 

 

ヴィクトリオ(?)

 

 

 

 

?「皆、ただいま」

 

オルフェウス『『『あっ、キャプテン!!』』』

 

実況「おっと? あれはイタリア代表キャプテン「ヒデ・ナカタ」です!! ヒデは日本人ながらイタリア代表のキャプテンに選ばれた天才プレイヤーです! これは後半もますます見逃せなくなるぞぉ!!」

 

影山「ナカタ、キサマ今までどこに行っていた?」

 

ヒデ「片付けなきゃならない用がありましてね。ほら、おいで」

 

影山・フィディオ「「! ルシェ!?」」

 

ルシェ「その声!フィディオ兄ちゃんとKのおじさんだ!!」

 

フィディオ「ルシェ、ひょっとして見えるのか? 手術を受けたのか!?」

 

ルシェ「うん! 手術成功してね。お兄ちゃんたちの試合も観れるよ!!」

 

フィディオ「良かっ……良かった!」

 

 だが、

 

影山「………帰れルシェ。ここは君の居るべき場所ではない」

 

ヒデ「貴方とルシェの間にあったことなら、もうルシェ本人も知ってますよ」

 

影山「! 何だと!?」

 

ヒデ「貴方は以前自分の企みに、なんの関係もない彼女を巻き込んでしまった。彼女はサッカーとはなんの関係もないのに。そして貴方はルシェが生まれつき目が見えないことを知った。手術すればもしかしたら見えるようになるかもしれない。ただ、手術にはとてもお金がかかることも。だから貴方はルシェの家族に少しずつお金を振り込む事にした。それが自分のルシェに対するせめてものケジメだと」

 

フィディオ「……………」

 

影山「お前はそんなことを調べる為に今までチームを離れていたのか?」

 

ヒデ「いえ、旅の途中で偶然知ったんです。俺はそんなお人好しじゃあありません。それに貴方は三年前、あの円堂守という少年に出会ってから、サッカーに一筋の希望を見出だし始めていた。貴方がどれだけ卑怯な手を使ってもそれを真正面から正々堂々戦って打ち破る彼らの姿を見て。貴方はもう、自分の犯した罪から逃げる事はない」

 

ルシェ「おじさん! 私、フィディオ兄ちゃんやおじさんのサッカーが見たいよ!! 私まだ少しだけど、サッカーのお勉強したんだよ!!」

 

 影山は、ルシェと呼ばれた少女に背を向ける。

 

ルシェ「おじさん!」

 

影山「……ルシェ、最後までしっかり見ていきなさい。私の最後のサッカーを……私が………生涯をかけて憎み、愛したサッカーを」

 

ルシェ「つ! うん!!」

 

フィディオ「それで、キャプテンは試合に?」

 

ヒデ「ああ。久し振りに思い切りボールを蹴りたい気分なんだ。相手は日本代表、不足は無い! 勝つぞ……皆!!」

 

オルフェウス『『『はい!!!!』』』

 

円堂「俺たちだって敗けるもんか! 行くぞ!!」

 

イナズマジャパン『おう!!』

 

 

フォーメーションチェンジ

イタリア

GK          ブラージ(男) 

 

DF ルミア(女) システィ(女) 鞠莉(女) オットリ(男)

 

            ダンテ(男)

 

MF  アンジェロ(男) ヒデナカタ(男) ユリウス(男)

 

FW       トニー(男) フィディオ(男)

 

審判「それでは後半戦を始めます!!」

 

 

 いよいよ後半戦が始まる。

 

ヴィクトリオ「じゃあ、大海龍也とマインドフュージョンだ!」

 

 

 そして、龍也の意識とヴィクトリオの意識がリンクした。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― 後半開始! ―

 

 

 審判のホイッスルと共に後半戦開始。すると開始直後にヒデにボールを奪われてしまう。

 

ヒデ「もらった!」

 

豪炎寺「何!?」

 

ヴィクトリオ(やば! 何あのスピードとテクニック!?)

 

龍也「行かせねぇ!!」

 

 

MATCH UP!!

龍也 vs ヒデナカタ

 

 

 やばいと直感し急いで龍也がディフェンスに入る。するとヒデは動きを止めて………

 

ヒデ「大海龍也、君との対決を楽しみにしていた。行くぞ!!」

 

龍也(ルーレットか! もらっ………スカッ !?) 

 

実況「抜いたあぁぁあああ!! あの大海龍也が抜かれたぁあああ!!」

 

果南「そんな! 止めるよ鬼道くん!!」

 

鬼道「ああ!!」

 

 

MATCH UP!!

果南&鬼道 vs ヒデナカタ

 

 

ヒデ「……………」クンッ スルッ ギュンッ!!

 

鬼道「なに!?」

 

 しかしヒデは、凄まじく早く、正確なステップでアッサリと2人を抜き去った。そこへ海未が止めに入る。

 

 

MATCH UP!!

海未 vs ヒデナカタ

 

 

海未「止めます!! [エアーバレット・V3]!!」

 

ヒデ「必殺技か……だが!!」ギュン!

 

海未「嘘です! 幾らなんでも速すぎます!?」

 

 ヒデのテクニックでアッサリと抜かれる海未。

 

ヒデ「行くぞ!」

 

 圧倒的なテクニックで俺を含む四人をあっという間に抜き去ったヒデ。

 

 そのまま必殺シュートの体勢に入る。

 

円堂「来い!」

 

ヒデ「はあぁぁあああ! [ブレイブショット・改]!!」

 

ドッガアァァアアアアン!!!

 

風丸「嘘だろ! なんだこのパワー!?」

 

とんでもない勢いで迫るシュート。聖良がブロックに入った。

 

聖良「止めます!! [真・スノーマウンテン]!!!」

 

ドガアアアアアアッ!!!

 

聖良「ぐうううううう!!」

 

 聖良が必殺技でシュートブロックに入るが今にも吹き飛ばされそうだ。

 

不動「風丸! 鹿角を支えろ!!」

 

風丸「分かった!!」

 

ガシ! ガシッ!!!

 

 鹿角を後ろから風丸と不動が支えて堪える。鹿角の後退は何とか止まった。

 

聖良・不動・風丸:「「「はあぁぁあああああ!!!」」」

 

ビシッ! バキャアアアアン!!

 

聖良・不動・風丸「「「うわあぁぁあああ!!!」」」

 

 しかし技の方に限界が来て[スノーマウンテン]は粉々に砕かれてしまい、シュートは尚も突き進む。

 

円堂「止める![イジゲン・ザ・ハンド・改]!!」

 

 円堂も現時点での自身の最強技、[イジゲン・ザ・ハンド]を放つ。しかし明らかに止めるには出力が足りない。

 

円堂「そんな! 威力が落ちて、まだこんなパワーが!?」

 

 そして[ブレイブショット]は[イジゲン・ザ・ハンド]を叩き割り、ゴールネットに轟音と共に突き刺さった。

 

 

GOOOOAL!!

イナズマジャパン 1 ー 1 オルフェウス

 

 

ヴィクトリオ(ウソでしょ………化け物じゃないか)

 

豪炎寺「どうする? ヒデを止めるとか、ちょっと思い付かないぞ……」

 

龍也「はぁ、これだけはやりたくなかったんだけど、こんな状況じゃあ仕方無いか」

 

果南「! 何か方法があるの!?」

 

龍也「ああ。あくまで俺個人だが、ヒデと対等に渡り合える方法がひとつある。けどそれでも駄目ならもうどうしようもない」

 

鬼道「その方法というのは」

 

龍也「必殺技の《オーバーフロー》。つまりこの場合、[スプリントワープ]の常時解放だ」

 

果南「!? そんなこと出来るの!?」

 

鬼道「理論上は可能だ。だが……」

 

龍也「ああ。体力の消耗が激しすぎるんだ。それに……」

 

にこ「まだ何かあるの?」

 

龍也「前に別の技で同じようなことをしたことがあるんだけど、そのチームのやつらは俺の力に絶望して一人残らずサッカーを辞めた。それも原因なんだ。俺が「お前とやりたくないって」言われ始めたのは。もしかしたらこの試合は勝てるかもしれない。でも………また!!」

 

果南「ていっ!!」ピシッ

 

龍也「っ痛。な、何?」

 

果南「前にも言った筈だよ? 私たちはそんなに柔じゃないって。もっと私たちを信じてよ?」

 

鬼道「ああ。どれだけお前が力を出しても、俺たちは全員それに答える覚悟は出来ている」

 

イナズマジャパン『コクッ』

 

龍也「皆……ありがとう!!」

 

 この仲間たちを絶対に俺の手で世界の頂へと連れていく。

 

 

ヴィクトリオ(常にずっと超スピードで動くってこと……? そんな事して大丈夫なの……?)

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

鬼道「大海!!」パスッ

 

龍也「よし……」

 

フィディオ「おっと!! 君を自由にさせるわけないでしょリュウヤ!!」

 

MATCH UP!!

龍也 vs フィディオ

 

龍也(シザースから右!!)

 

フィディオ「おっと……!?」ガクンッ

 

 俺はフィディオをフェイントで左右に揺さぶりフィディオの重心が左足に乗った瞬間逆方向に切り返し「アンクルブレイク」を起こさせた。

 

フィディオ「くそ!!」

 

ヒデ「まだだ!!」

 

龍也(? 左に隙があるな………)

 

 龍也はダブルダッチでヒデを抜いた。が……

 

システィ「甘いです!!」

 

龍也「やはり罠か!!」

 

曜(今ヒデさんから見て右後方から味方のディフェンスが来てたのを分かってて敢えてぬかせた。上手い)

 

システィ「キャプテン!!」

 

ヒデ「ナイスだシスティ!」ギュンッ!!

 

オルフェウス:『『『!?』』』

 

 

 

ヒデ「また勝負かい? 大海」

 

フィディオ「(でも、さっきとリュウヤの雰囲気が全然違う………。それにあのスピード………)気をつけてくださいキャプテン!!」

 

ヒデ「行くよ!!」

 

 

ギュンギュン! クンッ! ギュン! ガッ! ザザアッ!!

 

 

目にも留まらぬプレーの応酬。一度距離を取る。

 

ヒデ「ほう? まだ速くなるか。俺が抜けないなんてな」

 

龍也「………………」ユラァッ ギュン!!

 

ヒデ「くっ! …! ボール!!」

 

アンジェロ「キャプテンがボールを奪われた!?」

 

ルミア「皆! ディフェンス!!」

 

龍也「………………」パスッ

 

鞠莉「!? この方向は!」

 

 パスは豪炎寺に繋がり、ルミアがディフェンスに入る。

 

豪炎寺「大海!!」パスッ

 

 しかし豪炎寺は、龍也へとパスをリターンする。

 

龍也「喰らえぇえええええっ!! [フリーズゲイザー・V3]!!」

 

 

 

ドッギュオォォオオオオオン!!!

 

 

 

ブラージ「[コロッセオガード・改]!!」

 

 

 

ドガアアアアアアッ パキパキパキ

 

 

ブラージ「ぐぐぐぐ…………!」

 

 ブラージのコロッセオはどんどん凍りついていき、

 

 

バリイィイイイイン!!

 

 

ブラージ「うわあぁぁああああ!!」

 

 シュートは、ゴールに突き刺さった。

 

GOOOAL!!!

イナズマジャパン 2 ー 1 オルフェウス

 

 

実況:「ゴール!! 日本勝ち越しーーーーー!」

 

 

 

龍也のゴールからオルフェウスのボールで再開。

 

鞠莉「ヒデ!」

 

ヒデ「ナイスだ鞠莉!!」

 

龍也:― オーバーフロー解放!! ―

 

 ヒデにボールが渡り、龍也がすぐさまディフェンスに入る

 

 

MATCH UP!!

龍也 vs ヒデナカタ

 

 

ヒデ「オフェンスはさっき失敗したからな。やり返させて貰う!」

 

龍也(集中しろ! 気を緩めるな!! 一瞬でも油断すれば、一気に持っていかれる!!)

 

ギュン! ザッ! ギュン グルンッ! ザッ!

 

 目にも止まらない技術と技術、スピードとスピードの応酬に日本もイタリアも全員が着いていけなかった。

 

 

 システィ(キャプテンも龍也さんも凄すぎる。私のレベルじゃあとてもじゃないけど着いていけない!!)

 

果南(私じゃあ一生龍也には追い付けないのかもしれない……。けど、それでも私は、貴方の隣に並び立ちたい!!)

 

果南「[スピニングフェンス・G2]!!」

 

ヒデ・龍也「「!?」」

 

 果南は風の壁を俺の横に発生させた。ヒデの進路を少しでも限定するように。

 

ヒデ「くっ!!」

 

龍也(ありがとう果南!!)ギュンッ!!

 

龍也はヒデからボールを奪った。

 

フィディオ「まだだ!!」

 

イナズマジャパン:『『『何!?』』』

 

フィディオ「キャプテン!!」

 

ヒデ「助かったフィディオ! 行くぞ……[ブレイブショット・改]!!」

 

 

ヒデの必殺技が、ゴールに迫る。

 

聖良「止める! [真・スノーマウンテン]!!」

 

 ヒデのシュートを、鹿角がシュートブロックする。が、

 

 

ガカアアァァアアアッ!! バリイィイイイイン!!

 

聖良「きゃああああああああっ!!???」

 

 鹿角は呆気なく吹き飛ばされ、シュートは尚も進む。

 

円堂「今度こそ止めてやる!! [イジゲン・ザ・ハンド・改]!!」

 

 

ガカアアアアッ!!!

 

 シュートは[イジゲン・ザ・ハンド]に激突。円堂も必死に耐えるが、

 

バリイィイイイイン!!

 

円堂「うわああああああっ!!???」

 

ザシュウッ

 

シュートは、日本ゴールに突き刺さった。

 

 

同点になり、日本ボールで試合再開。――だが、

 

鬼道「豪炎寺!」

 

実況「試合時間は残り20秒! このまま引き分けかあ!?」

 

ヒデ「まだだ!!」

 

豪炎寺「なに!?」

 

 最悪な事にこのタイミングでヒデにボールを奪われてしまう。ヒデはそこからロングシュートの体勢に入る。

 

ヒデ「行くよ! [真・ブレイブショット]!!」

 

ドッガアアァァアアアァァアアアアン!!!!

 

不動「この土壇場で進化しやがっただと!?」

 

海未「くっ、少しでも威力を削ぎます![エアーバレット・V3]!!!」

 

ドガアアアアッ!!

 

 園田のシュートブロックが入ったが、ほとんどパワーを奪えず………

 

聖良「[真・スノーマウンテン]!!!」

 

 続けて鹿角もブロックに入るが、

 

ドガアアアアアアッ!!!

 

聖良「ぐぐぐぐ…………!!!」

 

バリイィイイイイン!!

 

聖良「きゃああああああああっ!!!」

 

 鹿角も吹き飛ばされる。しかしその間に俺がシュートコースに滑り込む。

 

龍也「まだだああぁぁあああああ!」

 

 

ヴィクトリオ(え! 何する気!!???)

 

 

フィディオ「何をする気だ!?」

 

 園田と鹿角が少しでもパワーを削いでくれた。勝ち越しのチャンスはここしかない!!

 

 龍也「絶対に決めてやる!! [真・エクスカリバアァァアアアアッ]!!」

 

 

 

ガガアアアアアアッ!! ビリビリ!!

 

 

 龍也の聖剣とヒデの[ブレイブショット]が激突する。しかし、2度のシュートブロックは決して無駄では無かった事が明らかになる。

 

龍也「ぐうぅぅぉおおおおっ!!」

 

ギシャアアアアアアアン!! ズドドドドドド!!!

 

ヒデ「なに! 打ち返しただと!?」

 

ブラージ「つ、止める![コロッセオ……!?」

 

ギューーン  ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 しかし、打ち返されたシュートは、無情にもゴールから逸れてスタジアムの壁に激突して止まった。

 

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― TIME UP(試合終了)!!―

 

実況「ここで試合終了のホイッスル! 2ー2! 引き分けです!!」

 

 

ヴィクトリオ「うわー、引き分けかぁ……」

 

 ここでマインドフュージョンを解除したヴィクトリオ。

 

ワンダバ「ああ。だが、イナズマジャパンは得失点差で、2位通過で決勝トーナメントに進むことになる。そして、影山と帝国の因縁にも終止符がうたれる。影山が、この戦いで本当の戦士に戻ったことによってな」

 

ヴィクトリオ「うん……あ、警察だ」

 

 フィールドを見ると、警察が影山を連れて行くところだった。

 

 影山は最後に、鬼道とフィディオに「ありがとう」と言い残して去っていった。

 

ワンダバ「さて、次は決勝トーナメントだ。ロシア戦に飛ぶぞ!」

 

ヴィクトリオ「うん!」

 

 

― つづく ―




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