蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
竜太たちの入部のあと、ヴィクトリオたちは……。
ヴィクトリオ「じゃあ、これから最初の練習試合。栄都学園戦の日に飛びますね」
円堂「楽しみだな!」
豪炎寺「だが、フィフスセクターの指示が出てたりしたら……」
鬼道「ああ。最悪学校が潰されるとなれば、従ってもおかしくはない」
円堂「大丈夫だって! アイツらも、サッカー好きだろうし」
龍也「……だと、いいがな」
――そして、栄都学園戦当日。
試合当日を迎えて竜太たちは栄都学園のグラウンドに来ていた。
久遠:「それでは、スタートメンバーを発表する。が、大海、今日はお前は出番無しだ。インターハイ予選まで切り札として隠しておく」
竜太:「はい」
久遠:「それではスタメンは
FW 南沢 神童 果林
MF せつ菜 松風 浜野
DF 西園 天城 霧野 エマ
GK 三国
以上の11名で行く」
雷門:「はい」
そして試合が始まる為、両チーム位置につく。
栄都学園
GK 影浦
DF 書崎 本多 三重内 阿久田川
MF 読矢 雪地 一筆 服呂
FW 近代知 冴渡
雷門
FW 南沢 神童 果林
MF せつ菜 松風 浜野
DF 西園 天城 霧野 エマ
GK 三国
審判「それでは、試合を開始します!」
ピィイイイーーーッ!!!
― 試合開始!! ―
そして試合開始のホイッスルが鳴り、浜野先輩がボールを持って攻め上がる。
――そこへ相手のミッドフィルダーである服呂が、必殺技で止めに入る。
服呂:「[シーフ・アイ]!!」
相手は必殺技で浜野先輩の動きを読みボールを奪った。
竜太:(ん? あの位のディフェンス、浜野先輩なら余裕で抜けたよな?)
竜太が今のプレーを違和感を覚え周りを見る。すると先輩たちは浮かない顔。
竜太:(?)
円堂「っ!アイツらまさか……!」
豪炎寺「やはりか……」
そしてボールは栄都のキャプテン、"
しかし雷門のディフェンスリーダーである霧野先輩が立ち塞がる。
霧野「と、止める!!」
冴渡:「退いてもらいましょう。[フューチャー・アイ]!!」
相手は必殺技を発動。霧野先輩の動きを読み逆を突いて突破した。
竜太:(また? 何故あの程度のドリブルで霧野先輩が抜かれるんだ?)
そして相手はシュート体勢に入る。
冴渡:「[パーフェクトコース]!!」バシュッ!!
相手の計算されたコーナーギリギリへのシュート。だが、あの程度の技のレベルでは三国先輩には通じない。
竜太:「良し止めた!! あの程度のシュートを三国先輩が止められないはずない!!」
歩夢:「……普通の試合だったらね」ボソッ
ん? 何か今歩夢先輩が気になる事を言った様な......まぁ試合を見よう。
三国:「つ![バーニングキャッチ]!!」
三国先輩は右手に炎を纏わせる。そして回転すると、炎の右手でボールに掴みかかり地面に押さえつける。――が、
三国(―――つ!)
バスッ。
シュートは決まり1 ー 0。ていうか今………
竜太:「な、何で? 三国先輩今わざと入れた? というかもしかして、浜野先輩も霧野先輩も、わざと……?」
彼方:「あ~やっぱり大海くんは気付いちゃったか~」
しずく:「先輩!? それどういうことですか!!」
かすみ:「わざとってどういうことですか!?」
1年生が声を荒げると、先輩は苦々しそうな顔をして話してくれた。
歩夢:「………本当なら栄都なんか、私たちが本気で闘えば、1点もやらずに勝てる相手なんだよ」
璃奈:「まさか…センパイたち……勝つ気がない?」
璃奈のその言葉に、歩夢先輩は悔しそうに手を握る。
歩夢:「と言うより、この試合、"
竜太・しずく・かすみ・璃奈:「「「「はあ!?」」」」
フィールドを見ると天馬が「まだ一点じゃないですか! 取り返しましょう!!」と言っていたが、先輩たちはそれを冷めた目で見ている。
竜太(勝ったらダメ……? どういうことだ?)
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
雷門ボールで試合再開。せつ菜先輩がドリブルで上がるが、また同様にボールを奪われFWの近代知へパスが飛ぶ。が、
信介:「させるかあ!!!」バッ!!
栄都・雷門:「「!?」」
信介が
そうだ。まだ天馬と信介がいる!!
竜太:「行けーーーーー、天馬!! そのまま持ち込め!!!」
歩夢:「ちょっ、何言って!?」
歩夢先輩が慌てた口調で抗議してくる。――けど!
竜太:「やる気のない人はスッこんでろ!!!」
歩夢・彼方:「「!!」」
俺が若干キレ気味にいい放つと黙りこくる先輩二人。先輩相手だが悪いとは微塵も思わなかった。
だがDFの三重内にボールを奪われた天馬。ロングパスが冴渡に繋がる。
冴渡:「[パーフェクトコース]!!」ドシュッ!!
冴渡の低レベルな必殺シュート。三国先輩は右手に炎を纏い、必殺技を出す。
三国「[バーニングキャッチ]!!」
三国先輩は炎の右手でボールを地面に押さえつけて応戦する様に見せるが、やはりわざとゴールに入れる。
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
雷門ボールで試合再開。せつ菜先輩からボールを奪いMFの雪地が上がって行くが、天馬がボールを奪いドリブルで上がる。
一筆に奪い返されるが天馬は必死に食らい付く。
冴渡:「やれやれ、空気の読めない人がフィールドに二名居るようですね」
神童(つ―――!こんな奴らに!!)
英都の冷めた声に、先輩たちは悔しそうな顔をしていた。
しかしここで前半終了のホイッスルが鳴る。
ー 雷門ベンチ ー
かすみ:「神童キャプテン!! どういうことですか!? この試合、勝ったら駄目って!?」
ベンチに戻ってきた先輩たちに、かすみたちが食って掛かる。
神童:「そうか聞いたのか。言葉通りだ。この試合、雷門は3 ー 0で敗ける。そういう指示が出てるんだ。」
水鳥:「はぁ!? それ、八百長しろってことかよ!!」
この人たちそんなふざけた指示に従おうってのか?
っていうか、そんな指示出したの誰だ?
海未:「………入学式の日に竜太くんと天馬くんが戦った彼らは、フィフスセクターと呼ばれる、現在の高校サッカーを管理してる連中です」
三国:「そして、練習試合や公式戦では、フィフスセクターから、
水鳥:「な、なんだよ……それ……」
成る程。色々合点がいった。それで二軍の先輩たちはあんなに怖がってたのか。
自分たちが目をつけられたせいで、学校を潰されて全校生徒に迷惑をかけることと、受け継いできたサッカー部のバトンが途絶える事を恐れて........だが、
竜太:「要はそれで先輩たちはびびってる訳ですか」
せつ菜:「っ!貴方に何が分かるんですか!? ついこの間入部したばかりで、私たちの気持ちも……私たちがどんなに悔しい思いで従ってるか、貴方に分かるんですか!?」
うん。分からないし分かりたくもない。
竜太:「監督、後半の選手交代は?」
久遠:「無しだ」
竜太:「なら天馬、点はとらなくてもいいから、シュートをキーパーにぶちこんでやれ!!」
歩夢:「止めて!! もしはいっちゃったりしたら!!」
竜太:「俺も、一年全員、黙ってフィフスセクターに従うつもりは無いんで」
先輩:「っ!!」
隠れてそれを聞いていた龍也たちは………
円堂「……………」
豪炎寺「……………」
鬼道「……………」
龍也(竜太………)
果南「……………」
そして栄都学園戦後半が始まり、栄都MFの服呂がドリブルで上がって来る。
そこに浜野先輩がディフェンスに行くが、やはりわざと抜かれ冴渡にパスが繋がる。
冴渡:「[パーフェクトコース]!!」ドシュッ
冴渡のシュート。あんなシュート、普通なら入れられる方が難しいくらいだ。なのに……
三国:(これで最後だ)
三国「[バーニングキャッチ]!!」
必殺技を使う三国先輩。しかしやはりわざとゴールに入れて0ー3。指示通りの点差になった。
歩夢:「後はこのまま試合を終わらせるだけだね」
竜太:「………本当にそれで良いんですか?」
彼方:「……従うしかないんだよ」
暗い顔で、悔しそうに歯を食いしばる先輩たち。ハア……
竜太:「あまり天馬を、「サッカー馬鹿」を舐めない方が良いですよ?」
雷門ボールで試合再開。果林先輩がドリブルで上がるが阿久田川にボールを奪われる。しかし、
天馬:「させるかあっ!!」
天馬がボールを奪う。
せつ菜:「松風くん止やめてください!!」
せつ菜先輩が慌てて天馬を止める。勝敗指示と違う点差で終えてしまったらどうなるか、最悪の事態を考えているのだろう。
天馬:「嫌だ……!!勝敗を決められてわざと敗けるなんて、本当のサッカーじゃない!! こんなサッカー、俺が憧れた雷門イレブンは、「イナズマイレブン」なら、絶対に認めたりしない!!」
神童:「っ!」
天馬:「俺たちは、円堂さんや豪炎寺さんたち、あの人たちの意思を受け継ぐ雷門イレブンなんだ!! だから俺は、絶対にサッカーを諦めない!!」
天馬はやっぱり俺が見込んだ通りのサッカーバカだった様だ。それでいい。
先輩:(そんなの……俺(私)たちだって、本当は……!!)
天馬:「神童キャプテン!!」パスッ
神童:「!?」
ここで天馬は神童キャプテンにパスを出す。
天馬:「お願いですキャプテン! サッカーを……諦めないでください!!」
天馬が必死に叫ぶ。しかし、霧野先輩が止める。
神童:「俺だって……本当は!! だが、俺はキャプテンだ! 雷門サッカー部を、守らなくちゃならないんだーーーーーーー!!!!!!!」
神童キャプテンが叫んだ瞬間、神童キャプテンの背中に黒いモヤのような物が現れ、人のような姿を形作る。
歩夢:「
彼方「うそ……神童くんが!?」
っ、キャプテン…化身を宿してたのか!?
だけどコントロールが出来てない。あれでは本来のパワーは出ないぞ。
霧野:「(マズイ!)神童!! 落ち着け!!」
神童:「うあああああああ!!!」ドッガァァアアアアアン
神童先輩は化身を出した状態でシュートした。化身の効果で、ただのシュートもとてつもない威力になっており、それが猛スピードで英都ゴールに向かう。
影浦:「つ!うわあああああ!?」
ザシュウッ!!
シュートは相手キーパーを吹き飛ばし、ゴールに突き刺さった。
GOOOAL!!
雷門 1 ー 3 英都
雷門の選手も英都の選手も呆然。指示と違う結果に両者真逆の雰囲気になる
影浦:「0 ー 3じゃ無かったのかよ........」
冴渡「フィフスセクターに逆らうとどうなるかも分からないなんてね……」
せつ菜:「やってしまいました.......」
果林:「ど、どうするのよコレ!!」
そして試合終了のホイッスルが鳴り、1 ー 3で雷門が負けた。
その様子を見たヴィクトリオたちは、キャラバンの中で話していた。
円堂「あいつら、あんな指示に従うなんて……!」
鬼道「まあ、色々あるんだろうが……」
穂乃果「あの天馬くんって子達新入生は見どころありそうだったね」
龍也「ああ……」
そしてその次の日、久遠監督の解任が発表された。
その日から神童キャプテンは学校に来ておらず俺たち一年、特に俺と天馬と信介は部内で孤立気味になってしまった。
そして新監督が来る日、
その様子も、龍也たちは見ていた。
ー グラウンド ー
彼方:「ハァ~、これからどうなるんだろうね~」スヤピ~......
エマ:「少なくとも久遠監督はこんな状況でも、ある程度の私たちの自由を認めてくれてたけど......。彼方ちゃん? こんな所で寝ると風邪引くよ?」
霧野:「でも、それももう出来なくなるんですよね」
果林:「誰かさんたちのせいで........!!」
?:「そんなことは無いぞ!!」
すると一人の男性が現れる。太陽光で影になり、姿がよく見えない。
その人がグラウンドに降りてくると影が無くなっていき姿が見える。あの人は!!
海未:「っ! お久しぶりです!!」
昔の仲間である海未先生は、久し振りの再会に喜び、挨拶する。
?:「おう、園田。これで全員か?」
霧野:「いえ、キャプテンが休みです」
?:「そうか」
そしてその人は自己紹介をした。
?:「今日から、雷門サッカー部の監督になった、「
雷門『!?』
円堂(高校生)「!?」
豪炎寺「ほう……」
鬼道「流れ、変わりそうだな……」
― つづく ―
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