蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜   作:松兄

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NEXT DREAM編はチャンピオンズリーグの試合以外は軽く流すダイジェスト形式で行きます。

ナポリはチャンピオンズリーグ参加資格を得てないのでこの試合は次の話から2話使ってダイジェストになります。

ピエモンテの話は姫芽が主役視点になります


ピエモンテの流星

 チャンピオンズリーグが近づく中、アタシは監督に呼び出された。

 

姫芽「カルロ監督、安養寺です」

 

カルロ「入れ」

 

 アタシが監督室に入ると、マッツコーチも居た。

 

姫芽(なんだろう…………)

 

 監督が本題を切り出してくる。

 

カルロ「ヒメ、このチームに来てからお前は途轍もないスピードで成長している。チームメイトの評判も上々だ」

 

姫芽「はあ………」

 

 じゃあなんだろう………

 

マッツァンティーニ「だがな、お前はいざという時にほぼ確実にトウマにパスを出す癖がある。同じ日本人だからなのか……、それとも実力をよく分かってるからなのか……。いずれにしても、追い込まれた時の挙動がワンパターンなところがあるんだ」

 

姫芽「あ……」

 

 それは………言われてみれば、たしかにそうかもしれない。

 

カルロ「そこでだ。今度のナポリとの一戦、詰まった時のトウマへのパスは最大5回までと制限をつける」

 

姫芽「!!」

 

マッツァンティーニ「プレーの癖を矯正するための措置だ。今は良くても、チャンピオンズリーグともなればほとんどのチームがその癖をついてくる」

 

姫芽「はい………」

 

カルロ「お前が今のチームに欠かせないからこそ言っている。その癖を治して、バランス良くプレーの配分をできるようになれ」

 

姫芽「わかりました」

 

カルロ「私からの話は以上だ。マッツからは何かあるか?」

 

マッツァンティーニ「そうだな……最近のプレーデータから、最新のデータを取り直しながらこのあとのトレーニングの内容を少し変更する。体幹トレーニングをメインにしていくぞ」

 

姫芽「はい!」

 

カルロ「では、マッツの指示に従って練習してくれ。マッツ、頼んだぞ」

 

マッツァンティーニ「任せろ」

 

 そしてマッツコーチと部屋を出る時に、

 

カルロ「期待してるぞ。"ピエモンテの流星"、ヒメ・アンヨウジ!!」

 

 その言葉を背に聞き、マッツコーチと一緒にトレーニングルームに向かうアタシ。

 しばらくデータを取りながらトレーニングを続け、お昼ごはんの時間になり食堂に行き一人で食べていると………。

 

姫芽「………………」

 

蓮華「姫芽? どうしたの?」

 

 蓮華さんが話しかけてきた。

 

姫芽「あ、蓮華さん……」

 

蓮華「浮かない顔してるわね?」

 

姫芽「うん〜。自分でも自覚してなかった不味いことを指摘されちゃってね。プレー的に………蓮華さんにも関係あること」

 

蓮華「アタシにも?」

 

 アタシは蓮華さんに監督から言われたことを話す。

 

蓮華「なるほどね……。たしかにその傾向はあったわね。あまり気にはならなかったけど……」

 

姫芽「だから今度の試合でその癖を矯正するってさ〜」

 

蓮華「詰まった状態でアタシにパスを出す回数制限ね……」

 

 蓮華さんは考え込む。

 

姫芽「うん。通常時はいくら出しても良いらしい」

 

蓮華「そりゃそうでしょ」

 

 蓮華さんがクスッと笑う。――すると、

 

蓮華「そんなに気になるなら、蓮ノ空の皆に電話で相談してみたら?」

 

姫芽「え? でも……今は………」

 

蓮華「高校時代、アタシにはあなたたちの間にある絆はそんな事じゃあ揺るがない様に見えてたけどね……」

 

姫芽「……………」

 

蓮華「重要なところは言わない感じで相談してみたら?」

 

姫芽「そうする」

 

 そして夜の七時、アタシはクラブハウスを出る時にめぐちゃん先輩とルリちゃん先輩に『このあと30分後くらいにLINE通話できませんか? 相談したいことあります』と、打って連絡した。

 

 

 ―――すると、5分も経たない内に既読が付き、

 

慈『良いよ〜』

 

瑠璃乃『おけ〜』

 

 と付いた。

 

 

姫芽「アタシ、恵まれてるなぁ………」

 

 

 そして家に帰り、スマホをスピーカーにして夕食を作りながらラインの通話モードをオンにする。

 と、すぐにめぐちゃん先輩とルリちゃん先輩がトーク部屋に入ってきた。

 

 

慈『やっほ〜。久しぶり』

 

瑠璃乃『ホントだね〜』

 

 久しぶりの2人の声……。

 

姫芽「あ、今日はありがとうございます……」

 

慈『ん。で、どったの?』

 

瑠璃乃『相談って?』

 

姫芽「実は………」

 

 アタシは、パスの癖の部分は話さずに、とある癖があるらしいと、濁して話す。自分では気づかなかったことに悩んでいる。と………

 

慈『なるほどね~。癖に気づかなかった事がショックだと……』

 

姫芽「はい………」

 

 ―――すると、

 

瑠璃乃『でも、そんな物なんじゃない? 自覚してないから癖なんじゃないの?』

 

姫芽「!」

 

慈『あ〜確かにね。アタシも自覚できてないだけで癖、もしかしたらあるかもだし………』

 

瑠璃乃『それを言ったらルリもだよ』

 

姫芽「………………」

 

 そしたら、

 

慈『まあ、姫芽ちゃん。知れただけラッキーだと思わなきゃ!』

 

瑠璃乃『治すのは大変かもだけど、ひめっちならできるって!』

 

姫芽「………はい!」

 

慈『それにさ、癖があっても、姫芽ちゃんが強い選手っていうのは間違いないんだから自信持って!』

 

瑠璃乃『うん。正直な話、ルリも姫芽っちのこと羨ましいと思ったことあったし………』

 

 え? あのルリちゃん先輩が?

 

姫芽「な、なんでですか〜?」

 

瑠璃乃『いや〜、ひめっちが蓮ノ空に入って来た時はルリの方が足早かったのに、ほんの2ヶ月ぐらいで抜かされて……スピードの才能が凄いなぁって……』

 

慈『うん。それに強烈なシュートにアレだけ激しいカーブ掛けといて威力がストレートの時とほぼ同じって…ヤバいなって思ってた』

 

姫芽「…………!」

 

 おふたりが、アタシのことそんなに評価してくれてたなんて……

 

慈&瑠璃乃『『自信を持て! 安養寺姫芽!』』

 

 二人の言葉に、胸が温かくなる。

 

姫芽「はい! おふたりと話したら、元気出てきました! 皆にも負けてられません!!」

 

瑠璃乃『それでこそひめっちだよ!』

 

慈『で〜も、今度のチャンピオンズリーグ、いただくのは私たちだからね☆』

 

瑠璃乃『なにを〜!?』

 

姫芽「負けませんよ!」

 

 そして、相談は終わりしばらく話していると、

 

慈『今度の相手、ナポリって言ったっけ?』

 

姫芽「はい〜」

 

瑠璃乃『丈二くんと来夏ちゃんだね……。応援してるから頑張って!ひめっちなら勝てるよ!』

 

姫芽「! はい!!」

 

 そして、ナポリ戦までの練習期間、フィールドでの練習の時に癖を意識してパスを回すワタシ。

 

姫芽(チャンピオンズリーグのレギュラー落ちだけは嫌だ!)

 

カルロ(ふむ。……ヒメも頑張ってるようだな)

 

マッツァンティーニ「ホントに良いDFだよな。いざとなれば自分で点を取れるテクニックもあるときた……」

 

カルロ「ああ」

 

そして、姫芽と蓮華vs丈二と来夏の戦いとなる、ナポリ戦を迎えた。

 

 

― つづく ―




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