蓮ノ空×イナズマイレブン 〜英雄たちのヴィクトリーロード〜 作:松兄
因みにこの試合は花帆視点でお贈りします
ではどうぞ!
あれから数日が過ぎ、オランダのアジャジャックス・アムステルダムのホームスタジアム―――
実況『さあ、今年も開幕しました! UEFAチャンピオンズリーグ! 我らオランダの初戦は、フランスの強豪P・X・G!』
解説『厳しい試合展開が予想されますが、これに勝てればオランダのサッカーはまだまだやれるという証明にもなります。きっちりと勝ち切って欲しいですね』
大歓声の上がるスタジアム。両チームのスターティングメンバーが発表される。
アジャジャックス・アムステルダム
GK ハンス
DF フーゴ ハンセン レオン
DMF マウリッツ
OMF クリスマン 花帆
FW ゲルト クライフォート ヨハン トラオラ
P・X・G
FW 糸師(凛) ロキ レイマール
OMF オチャド シャルル 烏 瑠璃乃
DMF デュシャン
DF ミゲル ピエール
GK ラッジ
実況『両チーム共に日本人選手が居ますね。アジャジャックス・アムステルダムは中盤にカホ・ヒノシタ。P・X・Gは右サイドにルリノ・オオサワ、中にタビト・カラス、FWにリン・イトシを起用して来ました』
解説『どんな試合展開になるか、期待がかかりますね。さあ、試合開始です!』
アムステルダムの大声援の中で、クライフォートくんとヨハンくんがセンターサークルに立つ。
………あたしの役割は!
花帆「みんな! 声かけはしっかりね!! まずはパスを繋いで攻めていこう!」
アムステルダム『おう!』
瑠璃乃「花帆ちゃん……」
そして、時計を見た審判が笛を咥えて片手を上に挙げる。
ピィイイイイーーーッ!!!
KICK OFF!!!
試合が始まると、クライフォートくんはボールを戻す。まずはあたしだ。
花帆「いくよ!」
あたしがドリブルで攻め上がると、そこに相手のFW、レイマールが距離を詰めてきた。
レイマール「取る!」
MATCH UP!!
花帆 vs レイマール
花帆(まずはFW。ここを抜いて中盤持ち込む!)
レイマールの素早い動きからのスライディングタックル。――でも、
花帆「読めてるよ! クリスマンくん!」パスっ!
ルート「カホ!」トンッ!
クリスマンくんとあたしのワン・ツーで抜き去る。
花帆「よし!」
花帆(前線のここは
瑠璃乃「いかせないよ花帆ちゃん!」
花帆(やっぱりここだよね!)
あたしが最警戒していた、瑠璃乃ちゃんとの勝負を迎えた。
MATCH UP!!
花帆 vs 瑠璃乃
実況『ここで日本人対決! カホ・ヒノシタとルリノ・オオサワの一騎打ちだあっ!!』
解説『この二人は日本での高校時代、チームメイトで親友同士だそうです。これは、お互いの手の内を知り尽くしてると思うので面白い勝負になりそうですよ!』
解説と実況がヒートアップする。それを尻目にあたしはボールをキープしながらドリブル。
あたしは顔を動かしながら周辺視野で周りの状況を常に頭にインプットしながら隙をうかがい続ける。
瑠璃乃「つ!抜かせないよ!」チッ
瑠璃乃ちゃんはディフェンスしながら時間を稼ぐ。だが、なかなか取れないことに苛立っている。今小さく舌打ちしたのがいい証拠だ。
花帆「瑠璃乃ちゃん、やっぱりやるね……」
瑠璃乃「花帆ちゃんもね。でも、いいの? ボール、持ちすぎじゃね?」ニヤッ
―――すると、P・X・G側も援軍が到着する。
レイマール「ナイス時間稼ぎ!」
シャルル「やっほ〜!」
烏「囲むぞ!」
花帆「……………………」
あたしは周りを見渡す。包囲がもう出来上がっている。
実況『あ〜っと、カホ・ヒノシタ、囲まれてしまった!』
解説『なにか意図があってパスを出さないんでしょうか……?』
4人に囲まれるあたし。……そして、
瑠璃乃「取るよ!」
瑠璃乃ちゃんの一言で、次々とプレッシャーと足が伸ばされる。その中で、あたしはボールをキープし続ける。
4人がかりで取れないことに、P・X・Gには驚きと焦りが広がる。
シャルル「うっそ! なんで取れないの!?」
レイマール「マジかよ……!」
烏「コース切れアホ! すき間つくんなや!」
実況『激しいプレッシャーの中、それでもキープし続けるヒノシタ!』
解説『………あれで取られないんですね』
花帆(あと少し! あと2秒で――!)
何とか耐えて、その瞬間まで
烏「もっと激しく行くぞ!」
烏の合図で4人が一斉に飛びかかる。その瞬間――!
花帆「(今だ!!)そこっ!!」ドッ!
4人『!!』
包囲に空いた一瞬の穴を狙い、弓で射た矢のような一撃パス。ボールはすき間を縫って絶好のポイントへと走ってきたクライフォートくんへ一直線。
P・X・G『なっ!?』
凛「ちっ!」
凛が急いで戻る
実況『あーーっと!! ここでヒノシタはパス! 相手4人を引きつけた状態で絶好のパスがエース、ブライアン・クライフォートに渡ったぁ!!』
解説『行けぇえええっ!!』
クライフォート「ナイスだカホ!」トンッ!
トラップしたクライフォートくん。ドリブルで攻め上がると、P・X・Gは『不味い』と気が付き、急いで戻る。
烏「マジか!?」
瑠璃乃「あの圧力で普通通せる!?」
デュシャン「くっ!」
P・X・Gもディフェンスがクライフォートくんへと殺到。しかし、ほとんどのディフェンスはあたしが引きつけていた上に取れないことに苛立って警戒はあたしに向いていた。
そこに気配を消して死角から走り込んできたクライフォートくんへのパス。
完全に意識の外からの不意打ちだ。
――そこへ、
ミゲル「止める!」
ピエール「追いついたぞ!」
MATCH UP!!
クライフォート vs ミゲル&ピエール
フランスもディフェンスが追いつきクライフォートくんにプレッシャーをかける。
クライフォート「つ!」
クライフォートくんはドリブルしながら相手の
クライフォート「カホからのボール、絶対に決める!」
すると、クライフォートくんは更にスピードを上げてディフェンスを振り切った。――だが、
凛「遅ぇよタコ………」ゴゴゴ
実況『あーーっと!リン・イトシ! その隙に危険を察知して戻ってきた! 追いついたぞ!』
クライフォート「っ!(こいついつの間に!!)」
ルート「なにっ!?」
凛が
クライフォート「ぐっ!」
花帆「クライフォートくん!」
あたしが急いで寄ってパスを要求する。
凛(ちっ!)
凛がパスかどうかで一瞬迷う。
クライフォート「!!(プレッシャーが弱まった!)」
その瞬間を見逃さずにクライフォートくんは抜け出すと、ボールを軽く浮かせて跳躍してボレーシュート!
クライフォート「[エースの証明・Z]!!」ドガァアァアアッ!!
クライフォートくんのシュートがゴールに迫る。相手のキーパー、ラッジ・パアラも必殺技で対抗する。
ラッジ「[真・スティンガー]!!」ドドドドドッ!!
ラッジのパンチングで、ドリルで穴を開けるように連撃で衝撃が突き刺さる。――だが、
バチぃっ!
シュートはラッジの手を弾いてゴールに突き刺さった。
GOOOAL!!!
アジャジャックス・アムステルダム 1 ー 0 P・X・G
実況『ゴォオォオオオルッ!!! オランダの至宝、ブライアン・クライフォートのシュートが突き刺さったぁ!! アムステルダム先制ーーー!!』
スタジアムの大歓声。P・X・Gも『マジか……』と、悔しそうだ
瑠璃乃「花帆ちゃん……あのキープ力は厄介だね。メッチャ進化してるし………」
烏「ああ。俺ら4人でかかっても取れんかった。非凡やな……」
オチャド「次は踏み込みすぎないようにしよう。ロキ、レイマールさん、凛、ゴール奪ってきてくださいよ」
ロキ「もちろんです」
レイマール「ああ。何十点でも取ってきてやる」
凛「全部俺によこせ……!」
そして、P・X・Gがセンターサークルにボールを置く。
実況『さあ、P・X・Gボールから試合再開です!』
凛(ぶち殺シてやる)
凛の眼に黒い物が映る。激情を心に宿し、試合が再開される。
ピィイイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
試合再開の笛が鳴る。ボールはフランス代表でもキャプテンを務めるベテラン、デュシャンへ。―――すると、
オチャド&瑠璃乃「「!!」」ダっ!!
両サイドの2人が同時にダッシュ。あたしは瑠璃乃ちゃんにつく。
花帆「クリスマンくん! オチャドをお願い!!」
ルート「任せろ!!」
――しかし、
デュシャン「いけっ!」
パスされたボールは中央のシャルル・シュヴァリエに渡る。
シャルル「えへっ♪」
ペロリと上唇を舐めてイタズラな笑みを浮かべるシャルル。すぐにマウリッツくんが止めに入る。
マウリッツ「行かせるかよ!」
MATCH UP!!!
マウリッツ vs シャルル
ロキ「……………」ダッ!
相手のストライカー、ロキが空いたスペースに走る。"
フーゴ「つ!」
ハンセン「甘いわ若造!!」
こちらもベテランのDF、ハンセンさんが止めに入る。――だが、
ロキ「どっちが?」ギュンッ!
しかし、ハンセンさんもそのスピードに対応できなかった
ハンセン「つ! なんだと!?」
しかし、凛がこちらのディフェンスが撹乱された隙に死角から攻め込む。
ロキ「シャルル! パス!」
凛「寄越せ!」
ロキと凛はパスを要求する。今出されたら!
花帆「くっ!」
あたしは瑠璃乃ちゃんのマークを解いて、いま1番ヤバいと思った凛へのパスコースに割り込む。
――すると、
シャルル(分かって無いな〜。俺のパスしたいと思う、最っ高に天邪鬼なとこ!!)
シャルルのイタズラ笑顔。ボールをパスする。
シャルル「そこっ!」ドッ!!
――ボールは……
レイマール「お、来た?」
ロキ「……………」ビキ
凛「ちぃっ!」
凛(あの
アムステルダム『なっ!?』
花帆「はぁ!?」
完全に逆を突かれたアムステルダム。セオリーで言うなら、選択肢は完全にフリーだったロキか凛へのパスだ。
それをわざわざ、まだマークのついているレイマールへのパス。
実況『あーーっと! ここでパスは予想を覆しレイマールへ! アムステルダム、完全に不意を突かれたぁっ!』
解説『フリーの人間が居るのに敢えてマークの居る選手に? なにを考えてるんでしょう……』
花帆(ホンッとマジで意味分かんないんだけど!! どんな
レオン「くっ!」
レオンくんがレイマールのシュートコースに割り込む。するとレイマールはボールに対して低空の
その間にあたしはハンスくんがもしも弾いた時に、こぼれ球を押し込まれないよう味方の配置から一番まずい位置に走ってフォローの体勢。
花帆(ぶっちゃけコレ分の悪い
あたしは内心で悪態をつく。そして、容赦なくレイマールはシュートを放ってくる。
レイマール「[真・クイックスルーショット]!!」ドキュゥウウンッ!!
レオン「!!」
撃たれたボールはレオン君の股下を抜けてゴールへと直行する。
花帆(っ! "
何とか反応したハンスくんも飛びかかる。
花帆「キーパー!」
ハンス「くっ、届けぇええっ!!」
ハンスくんの身を投げ出したパンチング! 何とかボールを弾いた。
実況『止めたぁあぁああぁぁっ!!! キーパー、ハンス・ドールマン、"気合い"のパンチングだあっ!』
レイマール「くそ!」
シャルル「も〜決めてよ」
悔しがるP・X・G。だが、まだボールは生きてる!
レオン「
こぼれ球は、幸か不幸か、あたしが一番まずいと備えていた場所に舞い降りる。
花帆「備えてて良かった!」トンッ!
トラップするあたし。するとそこへ―――、
凛「
瑠璃乃「取るっ!」ズザザアッ!!
怖い形相で迫る凛と、瑠璃乃ちゃんのスライディングタックル。けど―――!
花帆「甘いよ!」ドッ!
あたしは捕まる前に前線へと大きなロングパス。ボールはトラオラさんへ。
トラオラ「ナイスパスだカホ! 決める!」
トラップしようとした瞬間、
ピエール「させるかっ!」ドガアッ!
ピエールのパワーチャージにふっ飛ばされたトラオラさん。ボールはそのまま外へ出た。
トラオラ「くそっ、すまん……」
花帆「ドンマイです! 次は決めましょう!」
トラオラさんにさんに声を掛ける中、あたしは……
花帆(ハンスくんがよく弾いてくれたよ……。でも――、なんとか防げたけど、あのシャルルっていう子……………)
あたしは、本能があの子を放置してたら不味いと感じていた。
ロキ「…………………」ビキビキ
前半:13分
アジャジャックス・アムステルダム 1 ー 0 P・X・G
― つづく ―
P・X・GのDF2人とGKはイナイレ無印3のフランス代表、《ローズ・グリフォン》のキャラを持ってきました
感想・評価宜しくお願いします!!
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最近読んでなくて久しぶりに
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今出てるのは一周しました
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面白くて何周かしてます